美容外科

2011年01月27日

最近のレーザー治療2

レーザーも色々ありますが、最近増えてきたのがしみだけではなく、毛穴の改善やたるみ、しわの改善を行う炭酸ガスレーザーです。

こちらは赤外線を照射して治療を施します。
赤外線は冬場のコタツやハロゲンヒーターなどで使用する光線ですが、高出力の赤外線を当てることで、コラーゲン合成等を促します。

こちらもしみとりのレーザーと同様に細胞を殺します。
主に水分に吸収されて、熱を発生させます。
水に吸収されるため、広範囲の細胞へ影響を与えるのが特徴です。

目尻のしわや法令線に対しても多少は効果がでるレーザーで、しみとりのレーザーほどきつくないため、皮膚の細胞をそれほど多く傷つけないのが特徴です。

しみとりのレーザーはエネルギーが強すぎて、あざを残す可能性ありますが、こちらはそのあざを残す可能性は低くなっています。

どちらかというと老化現象に対して、抵抗するために使われます。

また、レーザー以外にもIPLというものがあります。

こちらも光線で可視光線という蛍光灯より強めのライトを使います。
使う波長は蛍光灯で代用できそうですが、蛍光灯では出力が弱すぎて代用はできません。

何せしみをつくる細胞がレーザーと同様に、この光線が当たると細胞の中から熱が溢れ出てきて周りの細胞と一緒に死んでしまうほどです。

いくら蛍光灯に当たっても火傷はしませんが、こちらは当たりすぎると火傷することもあります。

ただ、レーザーに比べてると、光の力はかなり弱く、レーザーなら1回で済むものが、5回も6回も光を照射しないと同じような効果はありません。
しかし、火傷したような状態になりにくいので、毎日オフィスへ出勤しなければならないOLさんなどには、周囲に光治療をしていることを悟られず肌を改善できますので、出力の弱さはメリットにもつながります。

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2011年01月25日

最近のレーザー治療1

色々な光治療が皮膚科や美容外科を中心に導入されています。

自由診療になりますが、毎年新しい機器が発表されており、それだけ需要が旺盛ということでしょうか。

レーザー治療の特徴はちょっとした痛みと火傷を我慢すれば、しみを一気に消せるというところです。

基本は黒いメラニン色素のみを破壊するというより、メラニンを作る細胞そのものを殺していきます。

ただ、このとき様々な細胞を殺しては危なくて使えません。
レーザー治療の原則は、レーザーに当たっても問題ない細胞と問題が生じる細胞を選択して治療することです。
この選択はどのように行うかというと、たとえばメラニン色素を作る細胞を殺すのなら、黒色の色素を持つ細胞に吸収されるレーザーの波長を調整して照射することで、その目的が達成できます。

他にも多すぎる毛細血管を減らすには、水分などに吸収される波長などを調整して照射します。

化粧品は細胞を殺さず、また、細胞機能を損なわずにメラニン色素を作るのを邪魔するもの、一方、レーザーは細胞を殺すことで、脱色という目的を一気に達成します。

しかし、レーザーも完璧ではありません。
メラニンを作る細胞のみを殺すとしてもそのときに周りの細胞を傷つけることがあり、それが火傷などの状態を引き起こします。

レーザーがメラニンに吸収されると熱に変わって、細胞を熱で焼き殺し、周囲にもその熱が伝達して細胞が巻き添えを食って死んでしまいます。

そのため、レーザーを当てた部分と周囲が火傷のような状態になります。

もちろん、このような状態になるため、レーザー照射時には痛みを生じます。
表面麻酔が無いと広範囲にわたって、照射することができず麻酔処置の上にレーザー照射を行います。

ところで、火傷状態になった皮膚ですがすぐに再生が行われます。
死んだ細胞を取り除いて、空いた空間に新しい細胞がはいって、増殖が開始されことで、新陳代謝が促進されるのですが、このときにメラニンを作る細胞が生き残っていると、活性化して激しくメラニン色素を作ります。
あっという間にレーザー照射前のしみに戻ることがあるのが、まだまだレーザー治療の進歩が必要なところでしょうか。


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2007年11月30日

頬の引きあげ・・

最近は、コラーゲンだけではなく、下がった頬を引き上げるために
糸を埋め込むサービスがあるようですね。

ロシア製の合成繊維の糸や金の糸など。

これらの糸には細かい返しついています。
返しとはバラの花についている棘みたいなものです。

この糸についた棘が一定間隔でついていて、肌へ棘が食い込むことで、
垂れ下がった頬を持ち上げてくれます。

ただし、入れたら一生というわけではなく、5,6年くらいで
元に戻るようです。

頬がうまいこと引きあがる人がいる反面、思わぬトラブルに
苦しむ方もいます。

顔の部分的に糸を通したところに疼痛が起こったり、
腫れ上がったりという部分的なことから、体がだるくなったり、
吐き気や頭痛に悩まされたりという全身的な副作用です。

大きく笑いすぎると、棘が外れて、引き上げたはずの頬が落ちたり、
また、運が悪いと顔から糸が飛び出て露出することもあります。

問題は、糸を抜こうとしても引き抜いて抜けるものではないということ。

皮膚を切開して取り除く必要があるため、顔に切り傷が残ったり、
その傷がケロイド化することもあるということです。

これらの糸はロシアやイタリア、韓国などから医者が個人輸入して
患者に埋め込むわけですが、糸を埋め込むことに懐疑的な美容外科医も多いようです。

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2007年11月28日

肌の細胞培養サービス(金持ち編)

プチ整形が世界的に流行しているおかげで色々な材料を顔に埋め込む
ことができるようになりました。

たとえば自分の皮膚から培養したコラーゲンを作る細胞そのものを
注入するサービスもあります。(米国)

わずかな皮膚を採取して、ラボに送れば、2ヶ月ほど培養して細胞を
増やしてくれます。老化は細胞の数が減っていくのが原因の1つですが、
それならいっそうのこと細胞そのものを肌に注入すればよいのではないかという
ことに基づいたサービスです。

ただ、残念なことに注入した細胞はたとえ自分の細胞であっても
周囲の細胞とはなかなか馴染んではくれません。

しかしながら、火傷治療の分野では、自分の細胞を培養して火傷した部位に
貼り付けるというサービスが日本でもあります。

この場合は注射器で注入するようなレベルではなく、
大きな面積の表皮をそのものを移植するわけですから、うまくなじんでくれます。

再生医療の分野ですが、この皮膚を培養する企業が証券取引所へ上場した
ということで、話題になりました。

ただ、皮膚の培養というのは、結構大変です。

理由は厳密に管理されていないと、変な菌が細胞へ入り込みやすく
また細胞が癌の一歩手前の不死化することもあるからです。

人間の血液には、不死化した細胞を取り除くために白血球等が常に
細胞を監視しています。そのため簡単には癌になりません。

培養系ではそうした監視網の中で細胞を育てるというのが、難しいため、
中には不死化してしまう細胞もあるのです。

当然、そんな細胞を体に入れるわけには行きませんから、
検査には相応のコストがかかり、とんでもない費用となります。

アメリカでは若いときに細胞を取っておき、それを何十年も冷凍保存する
というサービスもあります。

セレブ向けのサービスですが、老いたとき、冷凍していた若い細胞を
打ち込んで、細胞レベルで若返りをはかるというもの。

また、自分のではなくても死体から採取したコラーゲンを
打ち込むサービスもあります。

こういうサービスを見るとアメリカって、面白い国だなと歓心してしまいます。

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2007年11月27日

美容外科のスーパーヒアルロン酸

スーパーヒアルロン酸といえば、資生堂が開発したヒアルロン酸が有名。

ただ、以前に電車へ乗っているとき、スーパーヒアルロン酸を肌に打ち込んで、
しわをなんとかしまっせという美容外科医のおっちゃんが写っている
広告を見かけました。

美容外科では、困ったことにヒアルロン酸とは全く違うアクリルアミドなどへ
ヒアルロン酸と名づける不届きもの(医者)がいるようです。

化粧品では、合成ポリマーをヒアルロン酸と呼ぶなどありえない話ですが、
ヒアルロン酸と呼んだほうが患者が受けがいいということで、
嘘をつく場合もあります。

中国ではなく、ロシアでもなく、日本での話し。

まあ、わずかに10年ほど前だったかな。

美容外科で使われる材料なのですが、日本産は基本的にありません。

すべて海外からの輸入です。

しかも商社を通してでなく、医者の個人輸入。

日本で承認されてない材料を使うのですから、まともな商社は介在しません。

外国人が美容外科の材料をスーツケースにたくさん詰め込んで、
行商して回るというのが、今も行われています。

しかもアクリルアミドはしわとり用のゲルですが、
ウクライナや中国で作られています。

高分子化学を知っている人間なら、簡単に重合させて作れるものですが、
日本では顔に埋め込む材料としてはわざわざやる人間はいません。

そのため、どこかの国から怪しげなブローカーがやってきては、
材料を美容外科医に売りさばいているのです。

ちなみに、医者の個人輸入は、診断や治療目的に輸入する場合、
薬事監視専門官に転売せずに自分の責任で使うということを報告すれば
認められます。
(個人輸入は国内未承認の癌治療薬の輸入などにも広く使われています)

あとは税関に厚生労働省確認済みの輸入報告書を税関に出せばよいだけです。

ただし、承認薬の場合、何か問題があったら製薬会社が責任を取ってくれますが、
個人輸入の場合は・・・。

しわをとるために顔に入れた材料が原因で、体に不具合が起こったら辛いですよね。

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2007年11月15日

憧れの豊胸と恐ろしい結末・・・

さて、豊胸手術として使う素材にはシリコーンのほか、生理食塩水やヒアルロン酸、
脂肪吸引で抜いた自分の脂肪などがあります。

現在使われているシリコーンは、重合度が高く、たとえ漏れても粘着性があって
広がっていかないタイプです。つまり、漏れても回収可能というやつ。

一旦、イギリスを除く世界中でシリコーンは禁止されましたが、
危険性の根拠が乏しいということで、ほとんどの国で解禁されています。

生理食塩水は漏れても安全です。ヒアルロン酸も消化されるだけ。

ヒアルロン酸は2002年スウェーデンで豊胸手術への応用が始まり、
日本でも2005年くらいから行われています。

自分の脂肪なんて、いかにも安全そうですね。

しかしながら、それぞれ欠点があります。
シリコーンはちょうど一時期流行したヌーブラのようなもので、
触った感触がちょっと固いという問題。(昔は液体だったので、感触が自然に近い)

シリコーンでも液体で重合度が高く漏れても安全といわれるものもありますが、
1年に1回MRIなどで検査を受け漏れていないか確認した方がよいとされています。

生理食塩水の場合は、重力によりバック内での位置が変わるという
デメリットがあります。要は生理食塩水がバック内で移動するため、
胸の形が不自然になる場合があるのです。
それを防ぐにはバックへ大量にいれればよいのですが、
硬い胸となってしまいます。

また、漏れると胸の形が変わり、乳首の位置が異常に高くなったり、
胸のところどころが陥没したりすることがあります。

基本的には3日以内に手術して、バックを入れなおさないと左右で胸の形や
大きさ、乳首の位置が変わってしまうという問題があります。
仕事をしている人なら、急に手術で休むわけにはいきませんから、大変です。

ヒアルロン酸の場合は、漏れたら少しずつ胸が小さくなっていきます。
こちらも気がついたら早めに対処する必要があります。

自分の脂肪は、安全そうですが、そんな単純ではありません。
それは脂肪を抜いて、胸にいれる短い間でも酸化劣化しやすく、
注入した脂肪が、周囲の脂肪と100%うまく溶け込むかというと
そうではないからです。

周りとなじめなかった脂肪は、嚢腫となって結局はパラフィンなどの異物と
変わらないということです。 嚢腫が20〜30年経てば、石灰化を
引き起こすのではないかという疑念も消えず、患者自身での脂肪を使っての
豊胸が安全かどうかの判断は医師によっても異なるようです。

体内に入れて何十年以上も安全と言われるものがあっても
実際に安全かどうかという証明はまだまだこれから検証していく必要があります。

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2007年11月14日

憧れの豊胸と恐ろしい結末・・・

さて、1964年に豊胸手術において新しい素材が開発されます。

それはシリコーン。触った感触が良好で、オルガノーゲンによる悲劇は
起こらないものと期待されていました。

ただ、その期待は見事に裏切られてしまいます。

シリコーンは流動性の液体でバックにつめ、それを胸に入れるというのが、
豊胸手術なのですが、このバックが何年かすると破れてしまうのです。
長期的にみると20%くらいのバックが破れるというデータがあります。

しかも悪いことに昔のシリコーンは重合度が低い、分子が小さなものでした。
そのため、流動性が高く、一度バックから漏れ出すと、体内へ簡単に
拡散していき、回収は難しいのです。

この漏れ出たシリコーンも残念なことに異物肉芽腫の原因となります。

基本的に異物肉芽腫は、体内に入ってきた異物に対する体内の正常な反応です。

ここで重要なのは、シリコーンだけが異物肉芽腫の原因になるのではなく、
体内に入った異物なら何でも起こる可能性があるということ。

豊胸手術の場合は、望む胸の大きさによりますが、大量にバックへ詰めて
(50〜600cc)も体内へ入れる必要があるため、
一度漏れ出すと量が多く、広範囲の肉芽腫を作ることになります。
(ただし、人によって無反応なこともあります)

1977年、アメリカで破れたシリコーンバックに対する訴訟で、
和解金が支払われました。

そして、1988年に破れたシリコーンバックによって、関節炎が起きた、
つまりシリコーンにより膠原病を発症したとの疑いがかかり、
700万ドルもの和解金が支払われました。

こうなると次第にシリコーンに対する批判が高まってきます。

1991年にはFDAがとうとうシリコーンバックの使用中止を命令しましたが、
50万件もの訴訟が湧き上がりました。

アメリカの大手化学メーカーは訴訟に耐え切れず、1996年に裁判所へ
和解金を預託して、倒産しました。
事業では黒字を出している売り上げ3000臆の企業が倒産したのですから、
当時は大きなニュースでした。

ただ、この企業が運の悪いことに倒産してから、真実が明らかにされたのです。

それはこの当時シリコーンが問題だったのは、膠原病の原因になるのでは
ないかということであり、1988年の訴訟では、ここが争点となり、
化学メーカーは裁判に負けました。

しかし、現在の統計手法でシリコーンと膠原病について再調査すると、
医学的にはシリコーンは膠原病の原因とはならないということが
はっきりしたのです。(Janowsky論文)

要するに病気にかかっていた人が、たまたまシリコーンバックが破れたので
そのせいにしたら裁判所も見抜けずたくさんの和解金を手に入れたということ。
それに気がついた弁護士達がいっせいに群がって、とんでもない数の
訴訟が引き起こされたというのが事の顛末です。

事が重大だけに各国の研究機関も調査に乗り出し、動物実験の結果より
早々にシリコーンが膠原病の原因にはならないということが医学界の
常識となりました。

しかしなら、裁判所が認めないと、訴訟には負け続けます。

しばらくして、米国司法省もJanowsky論文を受け入れ、
司法においても同じ認識となったのです。

この当時、シリコーンバックは2〜300万人の女性に埋め込まれた
ということですから、アメリカでも結構な数の方が豊胸手術を受けていたようです。


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2007年11月13日

憧れの豊胸と恐ろしい結末・・・

何かを体に入れて特定の部位を膨らませる。

人間の体はある部分が出っ張っていると魅力的に感じることが多いです。

そういう願望に応えるべく、昔から美容整形が行われ、悲劇も多くありました。

日本でも随分昔から美容整形を行う医者がいました。、
鼻にパラフィン(石油系炭化水素)を注入して、鼻を高くするというのは、
昭和11年ぐらいにはもう行われていた程です。

特に多かったのは、戦後の混乱期で、材料も簡単に手に入り、
医者でない人間が体内のあちこに打ち込んでいました。
しかし、医学的な知識がない人間が行うことですから、
さまざまな事故が発生したようです。

さて、胸を大きくするいわゆる豊胸についてもパラフィンが
使われていました。

ヨーロッパでは19世紀くらいから行われ始め、日本でも1960年くらい
からオルガノーゲンという正体不明の石油系成分を胸に注入する
美容外科医が現れています。

ただ、このオルガノーゲンですが、大きな社会問題を引き起こしました。

それは、オルガノーゲンにより異物肉芽腫が発生するということです。

出来た異物肉芽腫が皮膚だけでなく、大胸筋や肋間筋にまで広がり、
肉芽組織が胸部全体を多い、呼吸困難すらできなくなるという事態も
発生しました。

また、注入したものが漏れ出すと胸の形が左右でいびつになることから、
健康診断を受けたがらなくなり、乳がんの発見が遅れたり、
胸にいれた異物の影により、レントゲン写真でも癌を発見しにくいという
問題がおきました。

ここで、人間の体というのは、異物が入ってくると、酵素などを用いて
分解しようとします。たとえば、コラーゲンやヒアルロン酸を注入しても
酵素で半年や1年で分解されてしまいます。

分解できないものについては、細胞はコラーゲンを分泌して、
異物をぐるぐる巻きにして体内の重要な組織から遠ざけようとしたり、
カルシウムを沈着させて、固い石灰により固めようとします。

コラーゲンが分泌されるのは、良いと考える方もいるかもしれませんが、
これは量によります。たとえばお酒を飲みすぎると肝臓を壊すといいますが、
肝硬変ではコラーゲンが作られすぎて、本来必要な肝臓の働きをする細胞を
激減させて、肝臓の働きを悪くし、死に至ることも多々起こります。
(コラーゲン繊維が増えるので繊維化といいます)

石灰化も人間の体内では、ある程度年を取ると起こるようになります。
身近なのは動脈硬化。動脈の内部で、炎症が起こると血管に石灰化が起こり、
血管の内面が骨で覆われるような形となり、柔軟性が失われるだけでなく、
詰まるようになります。(これを防ぐのが納豆だとブログに書きました)

また、体に何かをいれるのは美容外科だけではありません。
たとえば、人工臓器を入れる場合もありますが、
これも石灰化や繊維化により、臓器の表面が覆われるだけでなく、
組織から遠ざけられ、機能できなくなる場合もあります。

そのため、人工臓器では表面を特別な膜で覆って、細胞たちに敵ではないんだよと
アピールする必要があります。

ちなみに、この膜に使われているのが、トゥヴェールで採用している
MPCポリマーというものです。モイスチャーローションやAPZローション等に
配合している成分ですが、もともと人工臓器の生体適合性を高めるため
東京大学が開発したものです。

どんなにすばらしい人工臓器であっても、生体から敵とみなされたら
機能できませんからね。

この東京大学が開発したポリマーに目をつけたのが大手化粧品会社のP社で
積極的に自社商品へ採用しただけでなく、珍しく大手化粧品会社の垣根を超えて
採用される原料となりました。(通常は大手各社はプライドがあって、
ライバル社が目玉にする成分は、採用しない)

まあ、ポリマーと聞くと、何でもかんでも駄目だという人もいますが、
医学的に生体からは敵と見なされないポリマーもあるものです。

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2007年11月11日

メゾメソッドで部分やせ

プチ整形が流行っています。

まぶたを二重にするのは、9800円で出来るようになったんですね。
5,6年くらい前は10万位していたような・・・。

9800円なら、高校生の小遣いでも出来そうなレベルです。

美容外科は儲かるというイメージが強く、新規参入の医者が多く、
過当競争になりはじめているのでしょうか。

この値段なら地方にいても地域の美容外科より、
上京して手術した方が安いかもしれませんね。

さて、「部分やせ」といえば、脂肪吸引ですが、
出血するし、怖いというイメージもまだまだあります。

その中で、3,4年まえから流行しはじめているのが、メゾメソッド。
脂肪融解剤を注射して部分やせする方法です。
手軽で、安全というイメージがあり、選択する人も増えているようです。

ちなみに注射針で何かを体内に打ち込むという治療方法は
主にスポーツ選手の体調管理などで広く行われています。

この脂肪融解剤ですが、面白いことに大豆レシチンを精製したものを
使います。化粧品原料や健康食品としても使われています。

この大豆レシチン精製品ですが、細胞内外で脂肪の輸送を円滑にする働きがあります。
その作用に注目して、注射したところ、部分的に脂肪が減ります。

具体的には、皮膚に2cm毎くらいに印をつけ、注射していきます。
脂肪組織まで針を入れる必要があるので、ぶすっと突き刺します。

顔なら6mm、体なら12mmくらい入れるので、結構痛そう。

3週間ごとに何回か打ち込んで効果が出てきます。

主に打ち込むのは下腹部です。臀部に打ち込んで、すっきりとした形にしたり、
太ももを細くしてラインを整えたりという具合です。

腰から下のラインを気にされる女性に人気が高いとか。
下半身が太っていると自覚する人は多いですからね。

ただ、効果はそれほど長く続きません。太りやすい人の場合は、
その生活態度を改めない限り、何度でも打ち込む必要があるようです。


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2007年10月11日

脂肪吸引事故

美容外科のなかで切る手術で回数が多いものなら、
一重瞼を二重にするのが一番なんでしょうね。

その他脂肪吸引も一定の市民権がありそうです。

脂肪吸引も金に糸目をつけないマダムには手軽に痩せる手段として
人気でしたが、確か10数年前でしたでしょうか、事故が相次ぎました。

女性週刊誌には、脂肪だけではなくて、血管や神経まで吸引されて・・と
恐ろしい記事が掲載されましたので、覚えている方も多いかもしれません。
死亡事故も起こっています。

もともと脂肪吸引というのは、1921年にフランスで始められました。
キュレットという器具で脂肪をかきだします。
(キュレットは歯科で歯石をかき出すときに使う器具を思い浮かべてください)

脂肪のかきとりは当時も人気のようでしたが、悲劇が起こりました。
誤って動脈を傷つけてしまい、下肢を切断する事故が起ったのです。
それ以来脂肪吸かきとりは危険なものと認識され、誰もやらなくなったのです。

それからずいぶん時間が経って、日本でも脂肪吸引が行われるようになりました。
ただ、脂肪吸引といっても出血はかなり起こります。

脂肪を作る細胞に血管を通して栄養分が送り込まれている以上、
脂肪を取ると毛細血管も無事ではないので、出血が起こるのです。

だいたい、取った脂肪の1/4〜1/3くらいの量まで出血が起こります。
それゆえ脂肪吸引もかなり熟練した技術をもった医者でないと、
結果に差がついてしまいます。
また、困ったことに脂肪吸引というのは、医者にも相当な負担を与えます。
手作業ゆえに腕が疲れてしまうのです。

それゆえ外国のメーカーでは、脂肪組織を壊して効率よく脂肪を吸引できる
装置の開発に熱心なのですが、その中で技術が不要で脂肪を簡単に吸引できると
誤った宣伝を行った装置がありました。

それが、日本で起こった脂肪吸引事故の悲劇の原因となりました。
脂肪吸引が商売になると飛びついた技量の無い美容整形外科医によって、
脂肪以外の組織も吸引され、悲惨な事故が多発したのです。

最近は小顔ブームで顔の脂肪吸引を望む人が多いようなのですが、
案外と顔に脂肪組織というのは多くありません。
顔の輪郭は丸みを帯びているため脂肪が多くあるように見えるのですが、
脂肪を取ってしまうとたいていの方は何歳も老けたような顔になります。

理由は脂肪組織というのは、肌の内側から皮膚を押し上げているものです。
それを取るということは、皮膚が落ち込むため、大きなシワが形成されてしまいます。

問題はへたくそな医者が顔の脂肪吸引を行うと、脂肪組織を除去しすぎ、
顔の筋肉と皮膚の癒着が起こってしまうことです。

だいたいそういう医者に限って、あわててヒアルロン酸注射を行って
すぐにはわからないよう偽装するらしいのですが、脂肪吸引後数ヶ月して
びっくりするような大きなシワが形成し、何歳も老けてしまった顔になると
後悔しても取り返しがつきません。

再度、技量のある医者に治療を受けて皮膚と筋肉の癒着を
解消する必要がでてきます。

なお、この脂肪吸引ですが、リン脂質を脂肪融解剤として注射することも
海外で流行り出しています。

脂肪吸引ほどの効果はありませんが、手軽なのが、受けているんでしょうね。


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