食品の科学
2010年07月23日
ショコラエステ
チョコレートを使ったエステは日本では余りなじみがありませんが、外国ではあるようです。ショコテラピーなどいうものもあるようで、結構盛んだったりします。
チョコレートには様々な成分が含まれています。
チョコレートの色はポリフェノールやアミノカルボニル化合物なのですが、よくよく考えてみると、あれだけ高濃度にポリフェノールを含んでいる食品は滅多にありません。
化粧品と比べてもかなりの高濃度エキスです。
高カカオ分のチョコレートになってくると、ポリフェノール含量は通常の植物エキスに比べても負けてはいません。
たとえばカカオの恵みのカカオ分70%タイプだと10gに170mgのポリフェノールが含まれています。
植物エキス原液なみのポリフェノールが1本10gのチョコレートに含まれていることはかなりの驚きです。
そのままエステに使用されていてもなんら不思議ではありません。
ちなみにカカオポリフェノールを東北大で皮膚細胞への影響を調査したところ、表皮と真皮の肌細胞を共に増殖させる効果があるとか。
ほかにポリフェノールなので、美白効果もあると思います。
ただ、チョコレートの甘い匂い、あれは問題です。
お菓子臭が強くて、そのまま顔に塗るわけにはいきません。
そのため、エステで使うのは、カカオから抽出したエキスを使用します。
高カカオのチョコレートを代用したいところですが、残念ながらチョコには還元糖が含まれていて、これが肌のアミノ酸と反応すると、透明感が損なわれよろしくないです。(還元糖の反応は、肌のタンパク質とくっつくと保湿力をアップすることもあるため、なかなかややこしい反応となります)
一部のエステではチョコレートを溶かしてそのまま塗るところもあるようですが、使うのはポリフェノールのみにしたいところです。
チョコレートには様々な成分が含まれています。
チョコレートの色はポリフェノールやアミノカルボニル化合物なのですが、よくよく考えてみると、あれだけ高濃度にポリフェノールを含んでいる食品は滅多にありません。
化粧品と比べてもかなりの高濃度エキスです。
高カカオ分のチョコレートになってくると、ポリフェノール含量は通常の植物エキスに比べても負けてはいません。
たとえばカカオの恵みのカカオ分70%タイプだと10gに170mgのポリフェノールが含まれています。
植物エキス原液なみのポリフェノールが1本10gのチョコレートに含まれていることはかなりの驚きです。
そのままエステに使用されていてもなんら不思議ではありません。
ちなみにカカオポリフェノールを東北大で皮膚細胞への影響を調査したところ、表皮と真皮の肌細胞を共に増殖させる効果があるとか。
ほかにポリフェノールなので、美白効果もあると思います。
ただ、チョコレートの甘い匂い、あれは問題です。
お菓子臭が強くて、そのまま顔に塗るわけにはいきません。
そのため、エステで使うのは、カカオから抽出したエキスを使用します。
高カカオのチョコレートを代用したいところですが、残念ながらチョコには還元糖が含まれていて、これが肌のアミノ酸と反応すると、透明感が損なわれよろしくないです。(還元糖の反応は、肌のタンパク質とくっつくと保湿力をアップすることもあるため、なかなかややこしい反応となります)
一部のエステではチョコレートを溶かしてそのまま塗るところもあるようですが、使うのはポリフェノールのみにしたいところです。
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2010年06月14日
様々な分野で使われるシリコーン
シリコーン、自然派には嫌われる成分ですが、意外と食品に使われています。
用途は油の酸化防止と消泡、離形剤としてです。
家庭用の油にはシリコーンが酸化防止剤として使われることはまれというかほとんど無いと思います。ビタミンEやビタミンC誘導体が使われるだけでしょう。
業務用の油には逆に結構な割合で入っています。
主として酸化防止剤。合成の酸化防止剤もありますが、それよりも安くつきます。
とくに揚げ物をするフライ油には欠かせないぐらい入っています。
シリコーンが直接油の酸化防止を行うというより、フライ油の表面に浮き上がり、空気との接触を減らします。
つまり、通常は油の上は空気ですが、シリコーンが入っていると、油の上がシリコーン、その上が空気となるわけです。
空気との接触が減るため、酸化防止に威力を発揮します。
ファミリーレストランやファーストフード店へ行かれた時、店の外に使った油の空缶をチェックしてみてください。
ラベルに表示されていることも多いです。
ちなみに惣菜などで使われる油にシリコーンが入っていても惣菜に表示する義務は無いため、どういう油を使っているかはわかりません。
ただ、ファーストフードやファミリーレストランで油の酸化状態をこまめにチェックしていますので、一概にそこの油が体に悪いともいえません。
油が酸化して出来る過酸化脂質の方が明らかにシリコーンより体には負担となるためです。
シリコーンが入っていない油を使用していても、減った分の油をさし油しながら使っている天ぷら屋の油の方が酸化は進んでいますので、そっちの方が危ないでしょう。
なお、消泡剤としては、天ぷらを揚げる時の泡、豆腐等の煮豆の泡等、製造の際に発泡が問題となる場合に使われます。
離形剤はパンやクッキーなど型に入れて焼いたとき、綺麗に型から外すために使われます。こちらはミネラルオイルも良く使われます。型に離型剤を塗っているのと塗っていない場合では、かなり仕上がりに差がでるためよく使われていると思います。
用途は油の酸化防止と消泡、離形剤としてです。
家庭用の油にはシリコーンが酸化防止剤として使われることはまれというかほとんど無いと思います。ビタミンEやビタミンC誘導体が使われるだけでしょう。
業務用の油には逆に結構な割合で入っています。
主として酸化防止剤。合成の酸化防止剤もありますが、それよりも安くつきます。
とくに揚げ物をするフライ油には欠かせないぐらい入っています。
シリコーンが直接油の酸化防止を行うというより、フライ油の表面に浮き上がり、空気との接触を減らします。
つまり、通常は油の上は空気ですが、シリコーンが入っていると、油の上がシリコーン、その上が空気となるわけです。
空気との接触が減るため、酸化防止に威力を発揮します。
ファミリーレストランやファーストフード店へ行かれた時、店の外に使った油の空缶をチェックしてみてください。
ラベルに表示されていることも多いです。
ちなみに惣菜などで使われる油にシリコーンが入っていても惣菜に表示する義務は無いため、どういう油を使っているかはわかりません。
ただ、ファーストフードやファミリーレストランで油の酸化状態をこまめにチェックしていますので、一概にそこの油が体に悪いともいえません。
油が酸化して出来る過酸化脂質の方が明らかにシリコーンより体には負担となるためです。
シリコーンが入っていない油を使用していても、減った分の油をさし油しながら使っている天ぷら屋の油の方が酸化は進んでいますので、そっちの方が危ないでしょう。
なお、消泡剤としては、天ぷらを揚げる時の泡、豆腐等の煮豆の泡等、製造の際に発泡が問題となる場合に使われます。
離形剤はパンやクッキーなど型に入れて焼いたとき、綺麗に型から外すために使われます。こちらはミネラルオイルも良く使われます。型に離型剤を塗っているのと塗っていない場合では、かなり仕上がりに差がでるためよく使われていると思います。
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2010年03月12日
香る素材 その3
ゲラニオールは香料ですが、多くの天然精油と同様に抗菌力があります。
汗くささというのは、汗そのものより、細菌によって分解された汗の成分が問題となります。
腋や頭皮についても同じような原因で細菌対策が重要となります。
殺菌剤が配合された制汗剤やヘアトニックの使用でしょうか。
ゲラニオールの有益性は、ただ香るだけではなく、この殺菌効果も現れるということで、皮膚の細菌数を減少させます。
ガムを食べた後、汗をかくとゲラニオールは汗と一緒に皮膚上へ広がり、普通なら汗が細菌に分解されて、体臭になるところを抗菌効果により体臭への転換を抑えます。
これは特に営業で外回りの男性には好都合のようで、汗をかくと夕方近くなると汗臭くなっていくものですが、多少なりとも臭気の現象効果があるようです。
もちろん、シャツを替えたり、制汗剤を使うのが一番効果的ですが、そういったことが出来ないときに重宝するようです。
まさに男性の需要が高い、とくに体臭対策に何をすべきかわからなかった中年層には受けたガムでした。
一連の研究で、食べたものが皮膚へ蓄積するというのがわかりつつあります。
もともとみかんを食べたら、色素が皮膚に沈着するなど、見た目でわかる場合もありますが、ビタミンCのサプリメントについても服用後、数時間で皮膚中のビタミンC濃度が高くなることがわかりました。
こちらは7時間ぐらいまで、ビタミンC濃度が通常の皮膚中に比べて数倍程度高くなります。
数倍程度なので、美白とかそういった効果は望み薄ですが抗酸化対策としては使えると思います。
なお、ビタミンCの皮膚への分配ルートですが、生きた角化細胞を中継し、角質層を抜けてくるのではなく、主に汗腺から汗と一緒に分泌されることにより皮膚へビタミンCが広がると考えられています。
もちろん、サプリ以外でもビタミンC含有量が多い、果実や野菜など食べたときもビタミンCが皮膚へ汗を通して分泌されていると思われます。
汗くささというのは、汗そのものより、細菌によって分解された汗の成分が問題となります。
腋や頭皮についても同じような原因で細菌対策が重要となります。
殺菌剤が配合された制汗剤やヘアトニックの使用でしょうか。
ゲラニオールの有益性は、ただ香るだけではなく、この殺菌効果も現れるということで、皮膚の細菌数を減少させます。
ガムを食べた後、汗をかくとゲラニオールは汗と一緒に皮膚上へ広がり、普通なら汗が細菌に分解されて、体臭になるところを抗菌効果により体臭への転換を抑えます。
これは特に営業で外回りの男性には好都合のようで、汗をかくと夕方近くなると汗臭くなっていくものですが、多少なりとも臭気の現象効果があるようです。
もちろん、シャツを替えたり、制汗剤を使うのが一番効果的ですが、そういったことが出来ないときに重宝するようです。
まさに男性の需要が高い、とくに体臭対策に何をすべきかわからなかった中年層には受けたガムでした。
一連の研究で、食べたものが皮膚へ蓄積するというのがわかりつつあります。
もともとみかんを食べたら、色素が皮膚に沈着するなど、見た目でわかる場合もありますが、ビタミンCのサプリメントについても服用後、数時間で皮膚中のビタミンC濃度が高くなることがわかりました。
こちらは7時間ぐらいまで、ビタミンC濃度が通常の皮膚中に比べて数倍程度高くなります。
数倍程度なので、美白とかそういった効果は望み薄ですが抗酸化対策としては使えると思います。
なお、ビタミンCの皮膚への分配ルートですが、生きた角化細胞を中継し、角質層を抜けてくるのではなく、主に汗腺から汗と一緒に分泌されることにより皮膚へビタミンCが広がると考えられています。
もちろん、サプリ以外でもビタミンC含有量が多い、果実や野菜など食べたときもビタミンCが皮膚へ汗を通して分泌されていると思われます。
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2010年03月10日
香る素材 その2
体臭対策になるのかは別にして、香気成分はどうやら体から出てくるようです。
とくに出てくるのがローズ系精油とティーツリーの精油。
ローズオットーのリナロールとゲラニオールは特によく出てきます。
口から食べて、皮膚から出てくるガス量を計測したところ、ゲラニオールは0.3%、リナロールは0.16%、ターピネン(シトラス様香気)は0.13%とほかの芳香成分に比べて10倍も出てきます。
さすがに0.3%も出てくるなら体臭も変わってくるような量となりますが、問題はその香気は長続きしないこと。
食べてから1時間後が一番多く出て、2時間後ではその1/3まで減り、3時間後では10分の1となります。
持続性がないのは仕方ないかもしれません。消化・吸収された後、全身に分配され、その後肝臓等で香気成分が分解されたり、腎臓で尿へ排出されたり、肺から出て行ったりするからです。
人間の体に備わっている化学物質を排出するメカニズムが働くため、いつまでも香気成分が血液中にとどまっていることはできず、そうすると皮膚へ運ばれる量も減り、体から出てくる香気も消えてしまうというもの。
なお、天然精油だからといって必ずしも安全とは言えず、ティーツリーのように女性ホルモン作用を持つようなものは注意が必要です。
ヨーロッパでは少年の乳房が膨らみ、女性化してしまって大騒ぎになったくらいですから、内分泌を撹乱してしまう恐れがあります。
元々香るガムは女性向けに発売されたようですが、いまいちな成績でむしろ男性に支持されたという経緯があるようです。
普段から香水を使う女性に不要のアイテムでしょう。
しかし、男性は別で、自分の体臭を気にする「おじさん層」には受けたそうです。
OLへ書類を渡すときに自分の体臭が書類についてしまうことを恐れるおじさんもいるとか。そして、そういった層へ浸透してヒットしたガム。
咀嚼中の香りを楽しむだけではなく、体から出てくる香気も楽しめるとは面白い着想だと思います。
とくに出てくるのがローズ系精油とティーツリーの精油。
ローズオットーのリナロールとゲラニオールは特によく出てきます。
口から食べて、皮膚から出てくるガス量を計測したところ、ゲラニオールは0.3%、リナロールは0.16%、ターピネン(シトラス様香気)は0.13%とほかの芳香成分に比べて10倍も出てきます。
さすがに0.3%も出てくるなら体臭も変わってくるような量となりますが、問題はその香気は長続きしないこと。
食べてから1時間後が一番多く出て、2時間後ではその1/3まで減り、3時間後では10分の1となります。
持続性がないのは仕方ないかもしれません。消化・吸収された後、全身に分配され、その後肝臓等で香気成分が分解されたり、腎臓で尿へ排出されたり、肺から出て行ったりするからです。
人間の体に備わっている化学物質を排出するメカニズムが働くため、いつまでも香気成分が血液中にとどまっていることはできず、そうすると皮膚へ運ばれる量も減り、体から出てくる香気も消えてしまうというもの。
なお、天然精油だからといって必ずしも安全とは言えず、ティーツリーのように女性ホルモン作用を持つようなものは注意が必要です。
ヨーロッパでは少年の乳房が膨らみ、女性化してしまって大騒ぎになったくらいですから、内分泌を撹乱してしまう恐れがあります。
元々香るガムは女性向けに発売されたようですが、いまいちな成績でむしろ男性に支持されたという経緯があるようです。
普段から香水を使う女性に不要のアイテムでしょう。
しかし、男性は別で、自分の体臭を気にする「おじさん層」には受けたそうです。
OLへ書類を渡すときに自分の体臭が書類についてしまうことを恐れるおじさんもいるとか。そして、そういった層へ浸透してヒットしたガム。
咀嚼中の香りを楽しむだけではなく、体から出てくる香気も楽しめるとは面白い着想だと思います。
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2010年03月08日
香る素材
ニンニクというのは、興味深い食材で、お肉やご飯、パンにも合って和洋中問わず使われます。
ただし、問題は、食べた後、ニンニクの臭いがしてしまうこと。
しかも、口からだけではなく、全身からニンニクの臭いが発散します。
ニンニクは不思議な食材で、消化されると、その香りは血液を巡って皮膚から発散されるようになります。
皮膚から臭いが出てくるという食材は、他には無いと思います。
しかし、考えようによってはもしいい香りが皮膚から出てくるのでしたら、非常に面白いのではないか。
そうやって開発されたのが、「香るガム」です。
クラシエフーズから発売されていますが、ニンニクのように皮膚から発散する香り成分を研究して開発されたものです。
ただ、香りは一つの成分から成り立っているのは稀で、通常は非常に複雑な成分が重なり合って、一つの香りを作り上げています。
コーヒーなら900〜1000種類の芳香成分がひとつのコーヒーの香りを作り上げています。
そのため、皮膚から出てくるガスは芳香成分すべてではなく、限られた数しか出てこず、さらには出てきた成分が必ずしも心地よい芳香とは限らず、ニンニクのように臭い場合もあります。
体臭改善が目的なので、体臭がよりきつくなってしまっては元も子もありません。
ただ、香りが良い成分というのも限られています。
良い香りでもお菓子の香りでは、まるでおやつばかり食べているような印象を与えかねません。
しかも食べられるものでないと、意味は無く、そうすると合成香料は省かれ、天然精油、それも香りが良いハーブ系の精油に限られてきます。
ただし、問題は、食べた後、ニンニクの臭いがしてしまうこと。
しかも、口からだけではなく、全身からニンニクの臭いが発散します。
ニンニクは不思議な食材で、消化されると、その香りは血液を巡って皮膚から発散されるようになります。
皮膚から臭いが出てくるという食材は、他には無いと思います。
しかし、考えようによってはもしいい香りが皮膚から出てくるのでしたら、非常に面白いのではないか。
そうやって開発されたのが、「香るガム」です。
クラシエフーズから発売されていますが、ニンニクのように皮膚から発散する香り成分を研究して開発されたものです。
ただ、香りは一つの成分から成り立っているのは稀で、通常は非常に複雑な成分が重なり合って、一つの香りを作り上げています。
コーヒーなら900〜1000種類の芳香成分がひとつのコーヒーの香りを作り上げています。
そのため、皮膚から出てくるガスは芳香成分すべてではなく、限られた数しか出てこず、さらには出てきた成分が必ずしも心地よい芳香とは限らず、ニンニクのように臭い場合もあります。
体臭改善が目的なので、体臭がよりきつくなってしまっては元も子もありません。
ただ、香りが良い成分というのも限られています。
良い香りでもお菓子の香りでは、まるでおやつばかり食べているような印象を与えかねません。
しかも食べられるものでないと、意味は無く、そうすると合成香料は省かれ、天然精油、それも香りが良いハーブ系の精油に限られてきます。
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2010年02月05日
吸収されにくい油
ヘルシーリセッタは100%中鎖脂肪酸だけで出来ているわけではありません。
なぜなら、必須脂肪酸を摂らないと人間の体は病弱となり、たとえば肌では保湿力の無いセラミドが合成され、すさまじい肌荒れを起きてしまいます。
そのため、美容上の問題だけではなく、健康に過ごすためには脂肪になるような長鎖の脂肪酸も必要で、ヘルシーリセッタでは、この長鎖脂肪酸を含むため、全く脂肪がつかない油というわけではありません。
また、中鎖脂肪酸は、体の中で燃焼しやすい油ですが、これは油そのものも燃焼しやすいという特徴があり、てんぷらに使おうものなら、煙がモクモク出て、引火しやすいという危険があります。
そのため、中鎖脂肪酸だけで商品化するのは、健康上、調理上問題が生じると判断され、長鎖脂肪酸が混ぜられています。
動物実験で、太りにくい油の代表例がカカオ脂です。
腸から吸収されにくい脂肪酸とグリセリンの配列となっており、動物に食べさせると体重の増加が少ない脂として有名です。
しかも、カルシウムが一緒に存在すると、さらに吸収が悪くなります。
油が分解して、脂肪酸になった後、カルシウムが脂肪酸にくっつき、融点が高い金属石鹸になってしまうためです。
カカオ脂+カルシウムの組み合わせは、美味しく食べても太りにくいという特徴があります。
ただし、チョコレートに良く使われるカカオ脂は、今ではパーム油などの代替油脂に押され気味で、純粋なカカオ脂だけを使ったチョコレートはかなり高価になっているのが残念なところでしょうか。
安いチョコレートは吸収の良い脂肪となっているので、注意が必要です・・(^^;;
なぜなら、必須脂肪酸を摂らないと人間の体は病弱となり、たとえば肌では保湿力の無いセラミドが合成され、すさまじい肌荒れを起きてしまいます。
そのため、美容上の問題だけではなく、健康に過ごすためには脂肪になるような長鎖の脂肪酸も必要で、ヘルシーリセッタでは、この長鎖脂肪酸を含むため、全く脂肪がつかない油というわけではありません。
また、中鎖脂肪酸は、体の中で燃焼しやすい油ですが、これは油そのものも燃焼しやすいという特徴があり、てんぷらに使おうものなら、煙がモクモク出て、引火しやすいという危険があります。
そのため、中鎖脂肪酸だけで商品化するのは、健康上、調理上問題が生じると判断され、長鎖脂肪酸が混ぜられています。
動物実験で、太りにくい油の代表例がカカオ脂です。
腸から吸収されにくい脂肪酸とグリセリンの配列となっており、動物に食べさせると体重の増加が少ない脂として有名です。
しかも、カルシウムが一緒に存在すると、さらに吸収が悪くなります。
油が分解して、脂肪酸になった後、カルシウムが脂肪酸にくっつき、融点が高い金属石鹸になってしまうためです。
カカオ脂+カルシウムの組み合わせは、美味しく食べても太りにくいという特徴があります。
ただし、チョコレートに良く使われるカカオ脂は、今ではパーム油などの代替油脂に押され気味で、純粋なカカオ脂だけを使ったチョコレートはかなり高価になっているのが残念なところでしょうか。
安いチョコレートは吸収の良い脂肪となっているので、注意が必要です・・(^^;;
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2010年02月03日
油の吸収
ダイエット油というものが、昔からあります。
元々病人の栄養源として開発されたのが中鎖脂肪酸。
ヘルシーリセッタがその代表例ですが、効率よく燃焼するのが特徴です。
人間の体は、食べた油を吸収するときに油を脂肪酸とグリセリンに分解します。
そして、その後脂肪酸とグリセリンを別場所で合成しなおし、脂肪として蓄えます。
いつも満足できる食事が出来なかったことを考えると、余ったエネルギーを体に蓄えるのは当然のこと。
油は通常消化管から吸収されますが、中鎖脂肪酸の場合は、胃で分解された後、小腸から吸収されます。
しかも、再度、グリセリンとくっつくことはありません。
つまり、脂肪として体には蓄えられないのです。
肝臓へ運ばれ、そこで燃やされてエネルギー源となります。
体に脂肪として蓄えられないため、ヘルシーリセッタは脂肪として体へつきにくいという、特徴があります。
また、脂肪は基本的に体へ吸収されていくものですが、不思議なことに脂肪酸がグリセリンのどこの位置でくっついているかで、吸収効率が変わってきます。
一番の例は、乳児の脂肪吸収。
牛乳と母乳では、対して脂肪酸組成は変わりません。
似たような脂肪酸組成となっているのに、なぜか牛乳の吸収効率が悪いのです。
様々な研究の結果、脂肪酸がくっつくグリセリンの場所で、その脂肪酸の吸収性が変わることがわかりました。
母乳の場合、乳児でも吸収しやすいように脂肪酸とグリセリンの配列が最適化されています。
短期間で体を大きくする必要がある乳児に対して、細かい部分までしっかり配慮が行き届いている人間の体の仕組みにはとても感心します。
元々病人の栄養源として開発されたのが中鎖脂肪酸。
ヘルシーリセッタがその代表例ですが、効率よく燃焼するのが特徴です。
人間の体は、食べた油を吸収するときに油を脂肪酸とグリセリンに分解します。
そして、その後脂肪酸とグリセリンを別場所で合成しなおし、脂肪として蓄えます。
いつも満足できる食事が出来なかったことを考えると、余ったエネルギーを体に蓄えるのは当然のこと。
油は通常消化管から吸収されますが、中鎖脂肪酸の場合は、胃で分解された後、小腸から吸収されます。
しかも、再度、グリセリンとくっつくことはありません。
つまり、脂肪として体には蓄えられないのです。
肝臓へ運ばれ、そこで燃やされてエネルギー源となります。
体に脂肪として蓄えられないため、ヘルシーリセッタは脂肪として体へつきにくいという、特徴があります。
また、脂肪は基本的に体へ吸収されていくものですが、不思議なことに脂肪酸がグリセリンのどこの位置でくっついているかで、吸収効率が変わってきます。
一番の例は、乳児の脂肪吸収。
牛乳と母乳では、対して脂肪酸組成は変わりません。
似たような脂肪酸組成となっているのに、なぜか牛乳の吸収効率が悪いのです。
様々な研究の結果、脂肪酸がくっつくグリセリンの場所で、その脂肪酸の吸収性が変わることがわかりました。
母乳の場合、乳児でも吸収しやすいように脂肪酸とグリセリンの配列が最適化されています。
短期間で体を大きくする必要がある乳児に対して、細かい部分までしっかり配慮が行き届いている人間の体の仕組みにはとても感心します。
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2010年02月01日
たらみのゼロカロリーゼリーとダイエット
この前、スーパーでたらみのゼロカロリーゼリーがあったので、食べてみました。
ゼロカロリーの割りに結構、しっかりとした味わいじゃないですか。
ナタデココも歯ごたえのあるもので、ちょっと感心しました。
今までのゼロカロリーというと、いまいちのものが多かったのですが、これなら昼食をこのゼリーに置き換えて済ましてしまうということも出来るかと。
ダイエット食材としては優秀だと思います。
さて、ダイエット食材の多くは、食物性繊維を利用しています。
ダイエットのつもり水だけ飲んでも空腹感を満たすことはできず、ある程度「食べた」という実感が必要なのでしょう。
また、味もそれなりになければなりません。
塩味や甘い味はゼロカロリー調味料で出来ますが、油っぽさを出すのは無理です。
アメリカで油の代替商材が発売されましたが、味の面で難点がありました。
ゼリーやジュースのゼロカロリーがあっても、ポテトチップスやチョコレートのゼロカロリーは実現不可。
食事のカロリーは、主に炭水化物と脂質から摂っていますので、人間は本質的に求めるようです。
食品中の脂肪は、人間の酵素によって分解され吸収されていきます。
この酵素の働きを止めれば、簡単にダイエットできそうですが、これも失敗に終わってます。
最大の問題は、便失禁が起こること。
油は人間の体温では液状となっており、これがこのまま大腸までやってくると下痢や便が液状となり「漏れ出してしまう」という問題が起こりました。
油の代替品の普及が失敗し、ダイエット用の抗酵素薬も伸び悩んでいるのも油が吸収されない代わりに生じたこの問題が重くのしかかっています。
その点ゼリーは、ほぼ水分で出来上がっていて、腸で水分はほとんど吸収されてしまい、下痢になることもほとんどありません。
腹持ちという点に課題が残りますが、これも進化することで解決されるのでしょうか。
ゼロカロリーの割りに結構、しっかりとした味わいじゃないですか。
ナタデココも歯ごたえのあるもので、ちょっと感心しました。
今までのゼロカロリーというと、いまいちのものが多かったのですが、これなら昼食をこのゼリーに置き換えて済ましてしまうということも出来るかと。
ダイエット食材としては優秀だと思います。
さて、ダイエット食材の多くは、食物性繊維を利用しています。
ダイエットのつもり水だけ飲んでも空腹感を満たすことはできず、ある程度「食べた」という実感が必要なのでしょう。
また、味もそれなりになければなりません。
塩味や甘い味はゼロカロリー調味料で出来ますが、油っぽさを出すのは無理です。
アメリカで油の代替商材が発売されましたが、味の面で難点がありました。
ゼリーやジュースのゼロカロリーがあっても、ポテトチップスやチョコレートのゼロカロリーは実現不可。
食事のカロリーは、主に炭水化物と脂質から摂っていますので、人間は本質的に求めるようです。
食品中の脂肪は、人間の酵素によって分解され吸収されていきます。
この酵素の働きを止めれば、簡単にダイエットできそうですが、これも失敗に終わってます。
最大の問題は、便失禁が起こること。
油は人間の体温では液状となっており、これがこのまま大腸までやってくると下痢や便が液状となり「漏れ出してしまう」という問題が起こりました。
油の代替品の普及が失敗し、ダイエット用の抗酵素薬も伸び悩んでいるのも油が吸収されない代わりに生じたこの問題が重くのしかかっています。
その点ゼリーは、ほぼ水分で出来上がっていて、腸で水分はほとんど吸収されてしまい、下痢になることもほとんどありません。
腹持ちという点に課題が残りますが、これも進化することで解決されるのでしょうか。
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2010年01月11日
体の酸素毒を取り除くお勧め食材
寒い冬風に肌がさらされると、肌の乾燥はより一層すすみます。
また、体の抵抗力が弱くなり、風邪を引きやすくなるいやな季節。
こんなときに食べたいのが肌に良い野菜。
肌をキレイに美しくするベジタブルは
1.インゲン豆:豆をコトコト煮ていただくのもよいですし、茹でた豆と豚肉を炒めるのもお勧め。
2.カボチャ:カボチャは煮て食べるのもよいですが素揚げもお勧め。油で揚げることでカロテンを摂りやすくなります。
3.カリフラワ:サラダや酢漬けがお勧め。
4.さやいげん:定番のさやいんげんのゴマあえは食物繊維が腸をきれいにします。
血液をサラサラにするベジタブルは
1.あずき:米と一緒に炊いたり、カボチャと共に煮るのもお勧め
2.小松菜:ほうれん草より4倍もカルシウムがあります。鍋物のほかにジュースや味噌汁の具にも。灰汁が少ないので下茹せずに使えます。
便秘対策のベジタブルは
1.ゴボウ:サラダにするも良し、炒め物にも。
2.レンコン:レンコンの肉詰めや豚肉と炒めるのもお勧め。胃腸を丈夫にします。
骨の若さを保つベジタブルは
1.ゴマ:ゴマ豆腐や和え物などで積極的に取り入れましょう。
2.ふき、ふきのとう:煮物にしてもよいですが、てんぷらで食べるのもお勧め。
3.しいたけ:小腸でカルシウムの吸収率を高める効果があり、スライスして炒めるのも良いですが、今の季節なら湯豆腐と一緒に食べるのも美味しいですよね。
また、体の抵抗力が弱くなり、風邪を引きやすくなるいやな季節。
こんなときに食べたいのが肌に良い野菜。
肌をキレイに美しくするベジタブルは
1.インゲン豆:豆をコトコト煮ていただくのもよいですし、茹でた豆と豚肉を炒めるのもお勧め。
2.カボチャ:カボチャは煮て食べるのもよいですが素揚げもお勧め。油で揚げることでカロテンを摂りやすくなります。
3.カリフラワ:サラダや酢漬けがお勧め。
4.さやいげん:定番のさやいんげんのゴマあえは食物繊維が腸をきれいにします。
血液をサラサラにするベジタブルは
1.あずき:米と一緒に炊いたり、カボチャと共に煮るのもお勧め
2.小松菜:ほうれん草より4倍もカルシウムがあります。鍋物のほかにジュースや味噌汁の具にも。灰汁が少ないので下茹せずに使えます。
便秘対策のベジタブルは
1.ゴボウ:サラダにするも良し、炒め物にも。
2.レンコン:レンコンの肉詰めや豚肉と炒めるのもお勧め。胃腸を丈夫にします。
骨の若さを保つベジタブルは
1.ゴマ:ゴマ豆腐や和え物などで積極的に取り入れましょう。
2.ふき、ふきのとう:煮物にしてもよいですが、てんぷらで食べるのもお勧め。
3.しいたけ:小腸でカルシウムの吸収率を高める効果があり、スライスして炒めるのも良いですが、今の季節なら湯豆腐と一緒に食べるのも美味しいですよね。
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2010年01月08日
お漬物と塩
浸透圧はちゃんと勉強しておきたい分野なのですが、さて、どうやって説明しようかなといつも考えてしまいます。
現代フレンチの真空調理は浸透圧に注目した調理法で、真空を使用して調味料を素材の芯まで染みこませます。
また、漬物作りも浸透圧を利用します。
野菜に塩をかけると、塩が野菜の細胞内の水分を吸いだします。
たとえば、水があると野菜はシャキッとしています。
きゅうりなどはポキッと半分に折れるほど。
しかし、塩漬けにすると組織内の水分は吸いだされ柔軟性が増し、湾曲することもできます。
組織内に水が無い方が柔らかくなると言うのは、水分が少なくなると硬くなる肌とは全く逆で面白いですよね。
浸透圧でいうと、エタノールやBGでの防腐も浸透圧を利用しています。
こういった抗菌成分は細胞内へ入り込むことで、効果を発揮しますが、浸透圧が高いとその分浸透力も高まり、抗菌効果が高くなります。
たとえば食品の防腐に良く使われる塩。
魚に塩を振りかけた塩蔵品や漬物は塩の防腐効果を利用します。
塩自体が抗菌力があるのではなく、塩が微生物の表面に取り付くと、塩が微生物の水分を吸出し、干からびさせてしまいます。
陸上微生物ならたいてい高濃度の塩があると、繁殖できません。
海水の中に潜んでいる微生物の中には耐塩性の病原菌もいるため、塩が万能というわけではないのですが、それでもある程度保存効果があるため、今なお塩は食品の防腐剤としては有用なものでしょう。
ただ、塩は発がん性に関与しているため、東北や東海など塩辛い漬物を好む地域には癌が多く、人間にとっても必要以上の塩分は命取りとなります。
ちなみに塩蔵の場合は、気温が低ければその分塩の量が減ります。
たくあんは冬の場合は3%程度でも防腐力がありますが、4月頃になると4〜5%必要となり、夏では7〜10%と大きく変わります。
食べる時期を考えて、塩の量を加減する必要があります。
これは漬け込む時期によっては発酵が進んで酸味が強くなることもあり、塩を増やして味を整える意味もありますが、気温が高いと塩の防腐力が落ちるため、その分補完してやる必要があります。
現代フレンチの真空調理は浸透圧に注目した調理法で、真空を使用して調味料を素材の芯まで染みこませます。
また、漬物作りも浸透圧を利用します。
野菜に塩をかけると、塩が野菜の細胞内の水分を吸いだします。
たとえば、水があると野菜はシャキッとしています。
きゅうりなどはポキッと半分に折れるほど。
しかし、塩漬けにすると組織内の水分は吸いだされ柔軟性が増し、湾曲することもできます。
組織内に水が無い方が柔らかくなると言うのは、水分が少なくなると硬くなる肌とは全く逆で面白いですよね。
浸透圧でいうと、エタノールやBGでの防腐も浸透圧を利用しています。
こういった抗菌成分は細胞内へ入り込むことで、効果を発揮しますが、浸透圧が高いとその分浸透力も高まり、抗菌効果が高くなります。
たとえば食品の防腐に良く使われる塩。
魚に塩を振りかけた塩蔵品や漬物は塩の防腐効果を利用します。
塩自体が抗菌力があるのではなく、塩が微生物の表面に取り付くと、塩が微生物の水分を吸出し、干からびさせてしまいます。
陸上微生物ならたいてい高濃度の塩があると、繁殖できません。
海水の中に潜んでいる微生物の中には耐塩性の病原菌もいるため、塩が万能というわけではないのですが、それでもある程度保存効果があるため、今なお塩は食品の防腐剤としては有用なものでしょう。
ただ、塩は発がん性に関与しているため、東北や東海など塩辛い漬物を好む地域には癌が多く、人間にとっても必要以上の塩分は命取りとなります。
ちなみに塩蔵の場合は、気温が低ければその分塩の量が減ります。
たくあんは冬の場合は3%程度でも防腐力がありますが、4月頃になると4〜5%必要となり、夏では7〜10%と大きく変わります。
食べる時期を考えて、塩の量を加減する必要があります。
これは漬け込む時期によっては発酵が進んで酸味が強くなることもあり、塩を増やして味を整える意味もありますが、気温が高いと塩の防腐力が落ちるため、その分補完してやる必要があります。
shin_chanz at 22:50|Permalink│Comments(0)│