病気
2009年06月01日
レチノールと癌
レチノールは細胞の成長に欠かせない成分です。
そのため、欠乏する問題を起こしますが、過剰すぎても様々な不具合が生じます。
ただ、この強力な細胞成長促進作用が薬になる場合もあります。
皮膚科領域では昔からビタミンA軟膏が使われていました。
近年では、ビタミンAよりもさらに活性が強いレチノイン酸が
しわ治療剤として、アメリカで保険適用となっています。
ただ、レチノイン酸は副作用も激しく、日本人女性には合わない確立の方が高い薬剤です。
そのため、ビタミンEとレチノイン酸を結合させたレチノイン酸誘導体が、化粧品や皮膚外用剤で使用されています。
こちらの場合は、レチノイン酸より刺激が少なく、また、酸化しにくい構造となっているのが、特徴です。
レチノイン酸トコフェリルと言います。
ちなみにレチノイン酸の強力なパワーは、抗がん剤としても使われています。
適用となるのは白血病で、白血病は、白血球ががん化して、無限に増え続ける病気ですが、一部の白血病に特効薬として作用します。
白血球が成長するにはレチノールが白血球の細胞にくっつく必要があるのですが、
がん化するとこのビタミンAを受け付けなくなります。
要するに子供が大人になるには、レチノールという恋人が必要と考えてください。
ところが、がん化するとレチノールは子供の白血球とくっつくことができず、
未熟な子供の白血球ばかりとなります。
ここに登場するのがレチノイン酸で、こちらは強引に子供の白血球へ取り付いていきます。
そうすると、子供の白血球は正常な大人の白血球となり、安らかな死を迎えます。
がん化した未熟な細胞を成長させ、死を迎えさせてやるのが、レチノイン酸療法です。
費用が安い割りに効果も高いレチノイン酸療法ですが、あくまで白血病の一部にしか効かないのが、残念なところです。
そのため、欠乏する問題を起こしますが、過剰すぎても様々な不具合が生じます。
ただ、この強力な細胞成長促進作用が薬になる場合もあります。
皮膚科領域では昔からビタミンA軟膏が使われていました。
近年では、ビタミンAよりもさらに活性が強いレチノイン酸が
しわ治療剤として、アメリカで保険適用となっています。
ただ、レチノイン酸は副作用も激しく、日本人女性には合わない確立の方が高い薬剤です。
そのため、ビタミンEとレチノイン酸を結合させたレチノイン酸誘導体が、化粧品や皮膚外用剤で使用されています。
こちらの場合は、レチノイン酸より刺激が少なく、また、酸化しにくい構造となっているのが、特徴です。
レチノイン酸トコフェリルと言います。
ちなみにレチノイン酸の強力なパワーは、抗がん剤としても使われています。
適用となるのは白血病で、白血病は、白血球ががん化して、無限に増え続ける病気ですが、一部の白血病に特効薬として作用します。
白血球が成長するにはレチノールが白血球の細胞にくっつく必要があるのですが、
がん化するとこのビタミンAを受け付けなくなります。
要するに子供が大人になるには、レチノールという恋人が必要と考えてください。
ところが、がん化するとレチノールは子供の白血球とくっつくことができず、
未熟な子供の白血球ばかりとなります。
ここに登場するのがレチノイン酸で、こちらは強引に子供の白血球へ取り付いていきます。
そうすると、子供の白血球は正常な大人の白血球となり、安らかな死を迎えます。
がん化した未熟な細胞を成長させ、死を迎えさせてやるのが、レチノイン酸療法です。
費用が安い割りに効果も高いレチノイン酸療法ですが、あくまで白血病の一部にしか効かないのが、残念なところです。
shin_chanz at 00:01|Permalink│Comments(0)│
2009年05月27日
インフルエンザ対策 その2
インフルエンザ対策として推奨されているのが、石鹸での洗浄。
30秒ほど手指を洗うことが推奨されています。
食品工場でも、手指を洗うときにはだいたい30秒ほど時間をかけて、
爪が長ければ、器具を使って爪まで念入りに洗浄します。
ここで知っておきたいことは、インフルエンザウィルスの特徴は、
たんぱく質と脂質で出来た膜によって、ウィルスの表面が覆われていること。
この膜が破られると、ウィルスは死滅します。
つまり、膜のたんぱく質を変性させるものが、ウィルスを殺すことができ、
防疫対策に効果がでるわけです。
石鹸で30秒間の洗浄が推奨されるのは、念入りにウィルスを手指から
取り除くだけでなく、ウィルスの表面のたんぱく質を変性させて殺菌する目的があるからです。
ただ、表面をたんぱく質や脂質で覆われているのは、ウィルスの一部です。
冬場に発生して問題を起こしたノロウィルスは、インフルエンザと違って
膜で覆われておらず、石鹸で洗浄しても殺菌することはできません。
(手指から洗い流す効果はあります)
ノロウィルスを殺せるのは塩素系の次亜塩素酸ソーダくらい。
一方、インフルエンザは殺せる薬剤が多く、まだ対策が立てやすいウィルスになります。
たんぱく質を変性させるのは、石鹸洗剤のほか、病院で良く臭うクレゾールなどの
フェノール系殺菌剤、ヨード剤やオキシドール(過酸化水素)、エタノール等があります。
この中で安全性が高いのはエタノールでしょうか。
すぐに揮発してしまうというデメリットはありますが、
それは薬剤が残らないというメリットもあります。
食中毒菌などにもエタノールの殺菌効果は期待でき、
わずかな時間で殺菌できるため厨房などでよく使用されています。
ただし、濃度が低いエタノールに蛋白変性効果は期待できませんが、
濃度が高くなるにつれ、蛋白変性効果が強くなります。
具体的には食中毒菌には70%くらいの濃度で使われています。
しかしながら、菌に対してはこれ以上の濃度になると、殺菌効果は逆に落ちていきます。
本来、濃度が高ければ、高いほどエタノールの効果は高くなると思うのですが、
実際にはそうなりません。たとえば、70%エタノールでは1分で死ぬ菌が
100%エタノールなら100分かかるという具合です。
この濃度が高くなると殺菌効果が低くなるという理由は、長らく不明でしたが、
日本人研究者によって、ちょうど70%くらいが殺菌効果の高い分子配列になることが明らかにされています。
濃度が高くても菌に接触する部分の分子配列に無駄が出来て、
菌のたんぱく質を変性しずらくなるようです。
では、ウィルスに対しては、その効果はどうなるのかというと
菌と違ってこの70%というのは、関係なく、濃度が高いほど効果が出てきます。
ウィルスと菌とは表面構造が大きく異なるためですが、
かといって、無水エタノールで手指の消毒を行うと、あっという間に肌が荒れてしまいます。
ウィルスのみに蛋白変性作用が効けばよいのですが、そうはいきません。
角質の蛋白変性まで引きこすため、手荒れが生じ、そのため消毒用エタノールと
同じ70%程度まで、無水エタノールを薄めて使う必要があるでしょう。
ちなみに、手指の消毒には、エタノール濃度が重要なため、手を洗ったあと、
さらにエタノールで消毒する際には、かならず手指をタオルで拭いて、
水気をきってからでないと殺菌効果は下がりますので、ご注意ください。
30秒ほど手指を洗うことが推奨されています。
食品工場でも、手指を洗うときにはだいたい30秒ほど時間をかけて、
爪が長ければ、器具を使って爪まで念入りに洗浄します。
ここで知っておきたいことは、インフルエンザウィルスの特徴は、
たんぱく質と脂質で出来た膜によって、ウィルスの表面が覆われていること。
この膜が破られると、ウィルスは死滅します。
つまり、膜のたんぱく質を変性させるものが、ウィルスを殺すことができ、
防疫対策に効果がでるわけです。
石鹸で30秒間の洗浄が推奨されるのは、念入りにウィルスを手指から
取り除くだけでなく、ウィルスの表面のたんぱく質を変性させて殺菌する目的があるからです。
ただ、表面をたんぱく質や脂質で覆われているのは、ウィルスの一部です。
冬場に発生して問題を起こしたノロウィルスは、インフルエンザと違って
膜で覆われておらず、石鹸で洗浄しても殺菌することはできません。
(手指から洗い流す効果はあります)
ノロウィルスを殺せるのは塩素系の次亜塩素酸ソーダくらい。
一方、インフルエンザは殺せる薬剤が多く、まだ対策が立てやすいウィルスになります。
たんぱく質を変性させるのは、石鹸洗剤のほか、病院で良く臭うクレゾールなどの
フェノール系殺菌剤、ヨード剤やオキシドール(過酸化水素)、エタノール等があります。
この中で安全性が高いのはエタノールでしょうか。
すぐに揮発してしまうというデメリットはありますが、
それは薬剤が残らないというメリットもあります。
食中毒菌などにもエタノールの殺菌効果は期待でき、
わずかな時間で殺菌できるため厨房などでよく使用されています。
ただし、濃度が低いエタノールに蛋白変性効果は期待できませんが、
濃度が高くなるにつれ、蛋白変性効果が強くなります。
具体的には食中毒菌には70%くらいの濃度で使われています。
しかしながら、菌に対してはこれ以上の濃度になると、殺菌効果は逆に落ちていきます。
本来、濃度が高ければ、高いほどエタノールの効果は高くなると思うのですが、
実際にはそうなりません。たとえば、70%エタノールでは1分で死ぬ菌が
100%エタノールなら100分かかるという具合です。
この濃度が高くなると殺菌効果が低くなるという理由は、長らく不明でしたが、
日本人研究者によって、ちょうど70%くらいが殺菌効果の高い分子配列になることが明らかにされています。
濃度が高くても菌に接触する部分の分子配列に無駄が出来て、
菌のたんぱく質を変性しずらくなるようです。
では、ウィルスに対しては、その効果はどうなるのかというと
菌と違ってこの70%というのは、関係なく、濃度が高いほど効果が出てきます。
ウィルスと菌とは表面構造が大きく異なるためですが、
かといって、無水エタノールで手指の消毒を行うと、あっという間に肌が荒れてしまいます。
ウィルスのみに蛋白変性作用が効けばよいのですが、そうはいきません。
角質の蛋白変性まで引きこすため、手荒れが生じ、そのため消毒用エタノールと
同じ70%程度まで、無水エタノールを薄めて使う必要があるでしょう。
ちなみに、手指の消毒には、エタノール濃度が重要なため、手を洗ったあと、
さらにエタノールで消毒する際には、かならず手指をタオルで拭いて、
水気をきってからでないと殺菌効果は下がりますので、ご注意ください。
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2009年05月25日
インフルエンザ対策
新型インフルエンザが全国各地に飛び火しています。
インフルエンザ予防に対して効果的なのは手指の消毒。
消毒薬は色々ありますが、インフルエンザにはどのようなものがよいのでしょうか。
まず、消毒液は消毒する対象によって大きく分かれます。
人間の体に使うものと、そうでないもの。
当然、人間の体に使うものは様々な制約が出てきます。
ドアノブやスイッチなどに使うものも錆を発生させないなど
色々条件がありますが、身体用消毒剤に比べて、使われる薬剤の種類は増えます。
ただ、医療器具など、人間の体に触れるものは、消毒薬が残ってはいけないので、
主として蒸気滅菌で消毒することも多いです。
121℃の蒸気によって、菌やウィルスを変性させ、死滅させます。
レトルト食品などと同じものですね。
ほかにもエチレンオキサイドなど反応性が高いガスを使う場合もありますが、
特殊な設備が必要なので、小さな医療機関では蒸気滅菌がメインでしょう。
赤ちゃんの哺乳瓶を殺菌するのに、袋に水を入れて電子レンジでチンするものが
ありますが、あれも蒸気滅菌となります。
電子レンジで水を蒸発させ、その蒸気で滅菌します。
ただ、設備の表面や壁、床などの消毒になりますと蒸気を使うことはできません。
そこでよく使われるのが、次亜塩素酸ソーダ。
キッチンハイターなどの名称で売られています。
これがたいていのウィルスや菌に効くので殺菌効果は高くなります。
ちなみに家庭用のアルカリイオン水製造製水機には、酸性水の製造可能なものが
ありますが、これも次亜塩素酸ソーダと似たような塩素系成分です。
ただ、殺菌剤に使用するには濃度が少し低く、心もとないというのが、弱点でしょうか。
ハイター以外の塩素系殺菌剤は非常に多く出回っており、インフルエンザ対策として
ドラッグストアの店頭やネットでも購入できますが、
食塩水を電気分解して作るものですので、原価は消毒薬の中でも飛びぬけて
安くなります。(販売価格は高いですが・・(^^;)
塩素系なので、次亜塩素酸ソーダに比較して、効果が高いと謳うものが
多いのですが、実際のところ家庭でハイターを薄めて消毒として使う場合、
100倍に薄めてもかなりの殺菌力があるので、わざわざ高いものを使う必要はないと思います。
塩素系の特徴として、たいていのものに効くということです。
たとえば消毒用の石鹸などがありますが、あれは効く対象が決まっているので、
特定のウィルスや菌にしか効果がありません。
インフルエンザ予防に対して効果的なのは手指の消毒。
消毒薬は色々ありますが、インフルエンザにはどのようなものがよいのでしょうか。
まず、消毒液は消毒する対象によって大きく分かれます。
人間の体に使うものと、そうでないもの。
当然、人間の体に使うものは様々な制約が出てきます。
ドアノブやスイッチなどに使うものも錆を発生させないなど
色々条件がありますが、身体用消毒剤に比べて、使われる薬剤の種類は増えます。
ただ、医療器具など、人間の体に触れるものは、消毒薬が残ってはいけないので、
主として蒸気滅菌で消毒することも多いです。
121℃の蒸気によって、菌やウィルスを変性させ、死滅させます。
レトルト食品などと同じものですね。
ほかにもエチレンオキサイドなど反応性が高いガスを使う場合もありますが、
特殊な設備が必要なので、小さな医療機関では蒸気滅菌がメインでしょう。
赤ちゃんの哺乳瓶を殺菌するのに、袋に水を入れて電子レンジでチンするものが
ありますが、あれも蒸気滅菌となります。
電子レンジで水を蒸発させ、その蒸気で滅菌します。
ただ、設備の表面や壁、床などの消毒になりますと蒸気を使うことはできません。
そこでよく使われるのが、次亜塩素酸ソーダ。
キッチンハイターなどの名称で売られています。
これがたいていのウィルスや菌に効くので殺菌効果は高くなります。
ちなみに家庭用のアルカリイオン水製造製水機には、酸性水の製造可能なものが
ありますが、これも次亜塩素酸ソーダと似たような塩素系成分です。
ただ、殺菌剤に使用するには濃度が少し低く、心もとないというのが、弱点でしょうか。
ハイター以外の塩素系殺菌剤は非常に多く出回っており、インフルエンザ対策として
ドラッグストアの店頭やネットでも購入できますが、
食塩水を電気分解して作るものですので、原価は消毒薬の中でも飛びぬけて
安くなります。(販売価格は高いですが・・(^^;)
塩素系なので、次亜塩素酸ソーダに比較して、効果が高いと謳うものが
多いのですが、実際のところ家庭でハイターを薄めて消毒として使う場合、
100倍に薄めてもかなりの殺菌力があるので、わざわざ高いものを使う必要はないと思います。
塩素系の特徴として、たいていのものに効くということです。
たとえば消毒用の石鹸などがありますが、あれは効く対象が決まっているので、
特定のウィルスや菌にしか効果がありません。
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2009年05月04日
インフルエンザ
先日、ドラッグストアに行くとマスクは全く売り切れの状態でびっくりしました。
3軒回りましたが、すべて売り切れ。3枚300円の高いやつはいくつか残っていましたが、そんな高いのは意味ないですし。
うちは花粉症の人間が家族にいるので、大量のマスクは買いだめしてあるのですが、
ここまでテレビで騒がれるともう少し買い増ししておいた方が良いかなと思って
覗いたら、遅かったですね・・(^^;;
豚インフルエンザが報道される前に、業界の寄り合いがあって、
たまたま手洗い消毒液大手の開発部長さんと立食パーティーで一緒だったので、
色々業績を伺っていたら、消毒液だけが売れて、こんな時代でも増収増益だと
言っていました。去年の秋からマスクなどを大量に買い込んで、
消毒液と一緒に海外の事業所へ送っている企業が多いとか。
元々、新型インフルエンザ対策を企業内でも独自に決めて、備えておきないと
昨年にお上からお達しがあったので、マスクや消毒液を備蓄している企業も多く、
それが不幸にも役立っているような感じです。
ただ、BSで海外の放送を見ていると、豚インフルエンザに罹った人が
回復して、元気にしている姿が流れていましたし、
何とか感染拡大を封じ込められたらと思います。
麻疹のように、体内に抗体が無い人なら、ほぼ100%感染するような
強い伝染力を持っていたら、怖いですけど、まだそこまでは無いようなので
ちょっと安心していますが。
それにしても感染予防のマスクは使い捨てではなくて、
何度か外側だけでも取り外して、内側を殺菌して何度か使えるものがあれば良いですよね。
哺乳瓶の殺菌のように電子レンジで使える殺菌用の袋に入れて殺菌できれば、
ウィルスは熱に弱いので、耐熱性の素材で、作れないことも無いかと思います。
満員電車に40分ほど乗るため、6月には豚インフルエンザが下火になってくれることを祈ります。
ノロウィルスと違って、石鹸や消毒液で簡単に死ぬウィルスなので、
それだけが救いでしょうか。
3軒回りましたが、すべて売り切れ。3枚300円の高いやつはいくつか残っていましたが、そんな高いのは意味ないですし。
うちは花粉症の人間が家族にいるので、大量のマスクは買いだめしてあるのですが、
ここまでテレビで騒がれるともう少し買い増ししておいた方が良いかなと思って
覗いたら、遅かったですね・・(^^;;
豚インフルエンザが報道される前に、業界の寄り合いがあって、
たまたま手洗い消毒液大手の開発部長さんと立食パーティーで一緒だったので、
色々業績を伺っていたら、消毒液だけが売れて、こんな時代でも増収増益だと
言っていました。去年の秋からマスクなどを大量に買い込んで、
消毒液と一緒に海外の事業所へ送っている企業が多いとか。
元々、新型インフルエンザ対策を企業内でも独自に決めて、備えておきないと
昨年にお上からお達しがあったので、マスクや消毒液を備蓄している企業も多く、
それが不幸にも役立っているような感じです。
ただ、BSで海外の放送を見ていると、豚インフルエンザに罹った人が
回復して、元気にしている姿が流れていましたし、
何とか感染拡大を封じ込められたらと思います。
麻疹のように、体内に抗体が無い人なら、ほぼ100%感染するような
強い伝染力を持っていたら、怖いですけど、まだそこまでは無いようなので
ちょっと安心していますが。
それにしても感染予防のマスクは使い捨てではなくて、
何度か外側だけでも取り外して、内側を殺菌して何度か使えるものがあれば良いですよね。
哺乳瓶の殺菌のように電子レンジで使える殺菌用の袋に入れて殺菌できれば、
ウィルスは熱に弱いので、耐熱性の素材で、作れないことも無いかと思います。
満員電車に40分ほど乗るため、6月には豚インフルエンザが下火になってくれることを祈ります。
ノロウィルスと違って、石鹸や消毒液で簡単に死ぬウィルスなので、
それだけが救いでしょうか。
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2009年04月24日
子供のアザ治療
子供専門病院で新患者数が皮膚科に限っては増加しているという報告があります。
(JCSS,11-17,33(1),2009)
10年前はアトピーを中心とした皮膚炎や細菌やウィルスの感染症が
メインだったものが、今ではアザによる患者がアトピー等の皮膚炎患者より
多くなっているとか。
生後1ヶ月からレーザー治療が可能なので、顔等にあるアザ治療を
レーザーで行います。
アザは成人になってから、治療するのが一般的でしたが、
今では、幼稚園や保育園に入る前、他の子供からイジメの対象にならないためにや
劣等感を頂いて、性格形成に影響を及ぼすことを恐れた親が増え始めたため、
レーザー治療の低年齢化が進んでいます。
アザは単に着色しているだけでなく、血行が過剰に促進されているため、
細胞へ栄養分が課題に供給され、皮膚の組織が過大に成長することもあります。
過大に成長すると、アザだけでなく、皮膚の隆起が伴いますので、
ますます他人との違いがでてきます。
このため、レーザー治療で、異常に増えた血管を破壊して、アザを治療していきます。
メラニンが少ないほど、レーザーの効果が上がり、異常血管に対する効果も
高くなりますので、年齢が低いほど効果的になります。
たとえば1歳なら有効率は93%で、1−6歳で85%、6歳以上で56%と
早期に治療を始めるほど良い結果となっています。
アザは色素が増えるだけ無く、皮膚の隆起を伴うこともあり、
皮膚が隆起すると、レーザー治療の効果がかなり落ちるため、
治療開始時期をいかに早めるかで、後に残る瘢痕の量を軽減できるかが変わってきます。
アザは生まれる子供の2%に生じ、自然消失も起こるため、
顔以外の部分では美容上それほど問題にはならないと思いますが、
中には血行が良すぎて皮膚が過大成長する場合もありますので、早期に皮膚科医と相談するのが良いかと思います。
(JCSS,11-17,33(1),2009)
10年前はアトピーを中心とした皮膚炎や細菌やウィルスの感染症が
メインだったものが、今ではアザによる患者がアトピー等の皮膚炎患者より
多くなっているとか。
生後1ヶ月からレーザー治療が可能なので、顔等にあるアザ治療を
レーザーで行います。
アザは成人になってから、治療するのが一般的でしたが、
今では、幼稚園や保育園に入る前、他の子供からイジメの対象にならないためにや
劣等感を頂いて、性格形成に影響を及ぼすことを恐れた親が増え始めたため、
レーザー治療の低年齢化が進んでいます。
アザは単に着色しているだけでなく、血行が過剰に促進されているため、
細胞へ栄養分が課題に供給され、皮膚の組織が過大に成長することもあります。
過大に成長すると、アザだけでなく、皮膚の隆起が伴いますので、
ますます他人との違いがでてきます。
このため、レーザー治療で、異常に増えた血管を破壊して、アザを治療していきます。
メラニンが少ないほど、レーザーの効果が上がり、異常血管に対する効果も
高くなりますので、年齢が低いほど効果的になります。
たとえば1歳なら有効率は93%で、1−6歳で85%、6歳以上で56%と
早期に治療を始めるほど良い結果となっています。
アザは色素が増えるだけ無く、皮膚の隆起を伴うこともあり、
皮膚が隆起すると、レーザー治療の効果がかなり落ちるため、
治療開始時期をいかに早めるかで、後に残る瘢痕の量を軽減できるかが変わってきます。
アザは生まれる子供の2%に生じ、自然消失も起こるため、
顔以外の部分では美容上それほど問題にはならないと思いますが、
中には血行が良すぎて皮膚が過大成長する場合もありますので、早期に皮膚科医と相談するのが良いかと思います。
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2009年04月22日
ロタウィルス その2
ロタウィルスについて、家にある標準微生物学に載っていましたので、
参考に書いておきます。
日本では5歳までにほぼすべての子供がロタウィルスに感染するということですので
感染を予防するのは、難しい病気です。
ただ、幼児でも年長になれば、親の言うことをきいて、食塩や砂糖をまぜた水を
のめるなら脱水による重症化は防げそうな気がします。
発展途上国では、毎年80万人の子供がこのウィルスによって死んでいます。
十分な医療設備がないため、点滴で栄養分を注入できないのが原因のようです。
ロタウィルスに感染しても自然経過でよくなることも多く、医療機関を受診するのは
8人に1人で、そのうち2割が脱水症状で入院するようです。
たしかにうちの子供は2歳なので、水を飲めと言い聞かしても自ら飲むことはなく、
無理やり飲ませるしかありません。ただ、無理やりのまそうとしても多少知恵が
あるのか、すぐに吐き出して、全く飲もうとせず苦労したのもしばしば。
小児救急病院の医師からは、入院して24時間点滴での治療も提案されましたが、
それだけ脱水で入院する子供が多いということでしょうか。
文献には、小児の入院患者のうち、4割が脱水症状を占めるとありますから、
水を飲ませようとしても嘔吐や飲みたくないという子供の意思により
水を十分にとることができず、入院する子が多いのが現状でしょうか。
私の住んでいる市は、入院しても子供の医療費はごくわずかな負担で済ますし、
入院して、専門医の治療を受けるのも悪くはないと思いました。
ロタウィルスが感染を起こすのは、腸の細胞の中でも最も外側に位置する細胞で
この細胞がやられることで、栄養の吸収がままならなくなり、下痢が起こります。
栄養分の吸収を担う細胞が集中攻撃を受けるのですから、下痢は当然でしょう。
ただ、腸の細胞には、白血球がたくさんいますので、感染した腸の細胞を
白血球が攻撃することで、感染の拡大を防ぎます。
最後に肌のターンオーバーと同じく、感染した腸の細胞を切り離して、
丸ごと生まれ変わることで、一週間程度で回復します。
水を飲んで下痢を引き起こし、感染した腸の細胞をどんどん排出する必要があるため
電解質の入った水の飲むことが治療の基本となるようです。
ちなみにロタウィルスに対するワクチンは開発され、欧米で使用されましたが、
重度の副作用を起こす可能性があり、発売中止となっています。
ウィルスを弱まらせて作ったワクチンのようですが、残念ながら体質によっては
弱いはずのウィルスに体が負けることもあるようです。
参考に書いておきます。
日本では5歳までにほぼすべての子供がロタウィルスに感染するということですので
感染を予防するのは、難しい病気です。
ただ、幼児でも年長になれば、親の言うことをきいて、食塩や砂糖をまぜた水を
のめるなら脱水による重症化は防げそうな気がします。
発展途上国では、毎年80万人の子供がこのウィルスによって死んでいます。
十分な医療設備がないため、点滴で栄養分を注入できないのが原因のようです。
ロタウィルスに感染しても自然経過でよくなることも多く、医療機関を受診するのは
8人に1人で、そのうち2割が脱水症状で入院するようです。
たしかにうちの子供は2歳なので、水を飲めと言い聞かしても自ら飲むことはなく、
無理やり飲ませるしかありません。ただ、無理やりのまそうとしても多少知恵が
あるのか、すぐに吐き出して、全く飲もうとせず苦労したのもしばしば。
小児救急病院の医師からは、入院して24時間点滴での治療も提案されましたが、
それだけ脱水で入院する子供が多いということでしょうか。
文献には、小児の入院患者のうち、4割が脱水症状を占めるとありますから、
水を飲ませようとしても嘔吐や飲みたくないという子供の意思により
水を十分にとることができず、入院する子が多いのが現状でしょうか。
私の住んでいる市は、入院しても子供の医療費はごくわずかな負担で済ますし、
入院して、専門医の治療を受けるのも悪くはないと思いました。
ロタウィルスが感染を起こすのは、腸の細胞の中でも最も外側に位置する細胞で
この細胞がやられることで、栄養の吸収がままならなくなり、下痢が起こります。
栄養分の吸収を担う細胞が集中攻撃を受けるのですから、下痢は当然でしょう。
ただ、腸の細胞には、白血球がたくさんいますので、感染した腸の細胞を
白血球が攻撃することで、感染の拡大を防ぎます。
最後に肌のターンオーバーと同じく、感染した腸の細胞を切り離して、
丸ごと生まれ変わることで、一週間程度で回復します。
水を飲んで下痢を引き起こし、感染した腸の細胞をどんどん排出する必要があるため
電解質の入った水の飲むことが治療の基本となるようです。
ちなみにロタウィルスに対するワクチンは開発され、欧米で使用されましたが、
重度の副作用を起こす可能性があり、発売中止となっています。
ウィルスを弱まらせて作ったワクチンのようですが、残念ながら体質によっては
弱いはずのウィルスに体が負けることもあるようです。
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2009年04月20日
ロタウィルス・・・
うちのチビは今月で2歳。
そろそろ旅行でもと思い、TDLに行く予定だったのが、
チビさんが出発6時間前に救急病院に駆け込む羽目に。
この半年、風邪を引いても熱が出ることも無く、体力がかなりついたと
安心していましたが、まさか旅行の出発日に発症するとは・・(^^;;
聞けば、うちの地域では、ロタウィルスが流行していて、
夜中に100人くらいの子供が急病人として担ぎ込まれるそうですが、
そのうちの8割か9割がロタウィルスによる胃腸風邪とか。
感染力が強く、わずかなウィルスでも体内に入ると発症するため、
感染が広がっているようです。
症状は吐き気がひどく、下痢も水便で紙おむつでも吸収しきれないほど。
夜中の3時に病院へ行って、とりあえず薬をもらってしばらくは
ましになりましたが、それでも様子はおかしいので、
かかりつけの小児科を受診することに。
点滴を500ml打ってもらいましたが、40℃の熱が解熱剤でほとんど下がらず
常にぼーとして、全く食欲が無い状態。
点滴を打って栄養分を供給しても、水を飲ませてウィルスを押し流さない限り
症状がなかなか改善しにくいのが胃腸風邪。
ウィルスが腸内でどんどん増殖していくため、水を飲ませてとにかく排出させないと
いけないのですが、これがなかなか飲んでくれません。
泣きながら嫌がる子供の体を押さえつけてスポイトで無理に飲ませるしかなく、
親子共に疲れる作業で、いやはや・・。
一時期は脱水症状が進んで、入院して24時間点滴も選択肢の1つでしたが、
入院せずになんとか乗り越えつつあります。
ロタウィルスの潜伏期間は2日。感染はおそらく風邪気味だったので、時間的には
旅行前、念のためと診察を受けた小児科でもらってきた疑いが濃厚です。
感染症に罹った子供が触ったものをまた触れて、その指を口にくわえると
感染が成立するほど、感染力が高いとか。
病院から帰ったら手洗いを行っていましたが、それでも感染は防げず
小児科での過ごし方に色々反省すべき点があったのだろうし、
そもそもそれほど重症化していない風邪で病院へ行った方が間違いだったのかもしれません。
小さなお子様をお持ちの方は、私のような失敗を犯さないことを願いします。
そろそろ旅行でもと思い、TDLに行く予定だったのが、
チビさんが出発6時間前に救急病院に駆け込む羽目に。
この半年、風邪を引いても熱が出ることも無く、体力がかなりついたと
安心していましたが、まさか旅行の出発日に発症するとは・・(^^;;
聞けば、うちの地域では、ロタウィルスが流行していて、
夜中に100人くらいの子供が急病人として担ぎ込まれるそうですが、
そのうちの8割か9割がロタウィルスによる胃腸風邪とか。
感染力が強く、わずかなウィルスでも体内に入ると発症するため、
感染が広がっているようです。
症状は吐き気がひどく、下痢も水便で紙おむつでも吸収しきれないほど。
夜中の3時に病院へ行って、とりあえず薬をもらってしばらくは
ましになりましたが、それでも様子はおかしいので、
かかりつけの小児科を受診することに。
点滴を500ml打ってもらいましたが、40℃の熱が解熱剤でほとんど下がらず
常にぼーとして、全く食欲が無い状態。
点滴を打って栄養分を供給しても、水を飲ませてウィルスを押し流さない限り
症状がなかなか改善しにくいのが胃腸風邪。
ウィルスが腸内でどんどん増殖していくため、水を飲ませてとにかく排出させないと
いけないのですが、これがなかなか飲んでくれません。
泣きながら嫌がる子供の体を押さえつけてスポイトで無理に飲ませるしかなく、
親子共に疲れる作業で、いやはや・・。
一時期は脱水症状が進んで、入院して24時間点滴も選択肢の1つでしたが、
入院せずになんとか乗り越えつつあります。
ロタウィルスの潜伏期間は2日。感染はおそらく風邪気味だったので、時間的には
旅行前、念のためと診察を受けた小児科でもらってきた疑いが濃厚です。
感染症に罹った子供が触ったものをまた触れて、その指を口にくわえると
感染が成立するほど、感染力が高いとか。
病院から帰ったら手洗いを行っていましたが、それでも感染は防げず
小児科での過ごし方に色々反省すべき点があったのだろうし、
そもそもそれほど重症化していない風邪で病院へ行った方が間違いだったのかもしれません。
小さなお子様をお持ちの方は、私のような失敗を犯さないことを願いします。
shin_chanz at 00:01|Permalink│Comments(2)│
2009年04月06日
痛くない注射
朝日新聞の3/22付けの朝刊に無痛のワクチン注射についての記事がありました。
日本では、需要はないが、海外では無痛のワクチン注射に需要が見込めるとのことで
開発が進められているとのこと。
これに使われるのが、イオン導入です。
皮膚にワクチンを塗って、イオン導入器を当てるだけで、電気の反発力で
皮膚内にワクチンが浸透し、注射したのと同様に抗体が体内で出来上がります。
ただ、通常のワクチンには、死んだウィルスや感染力を弱めた生のウィルスを
使用することもあり、そういったウィルスを使用するワクチンの接種は無理なので、
対応できるワクチンの数は限られています。
その中でワクチンとして使われる抗原、つまりたんぱく質はイオン性が弱いため、
そのままではイオン導入することはできません。
そこで使用されるのがレシチンで、レシチンで抗原を包み込むことで、
プラスのイオンとなり、プラスの電極でイオン導入が可能となります。
美容業界では、イオン化しないレチノールをイオン導入するために
レチノールをレシチンで包んで、イオン導入するというのは一般的でしたが
それが医学にも応用されるようになりました。
イオン導入となると、時間がかかりますし、注射のように確実に体内へ入れるという
確実性の問題など、まだまだクリアすべき問題はあります。
ただ、無痛治療というのは、歯科や美容外科では広まりつつあるので、
今後欧米で金持ちを中心に受け入れられる余地はあると思われます。
日本でも若い医師を中心に無痛治療のために如何に注射の痛みを減らすかということが、検討されていますが、本当に無痛といえるものはまだ無いですからね。
注射を打つときにチクッとした痛みをとるために、皮膚へ塗る麻酔薬というものが
ありますが、それを塗っても全くの無痛にはなりません。
しかし、イオン導入器を使う場合は、痛みなど無いので、本当の無痛ワクチンというのが実現可能となります。
日本では、需要はないが、海外では無痛のワクチン注射に需要が見込めるとのことで
開発が進められているとのこと。
これに使われるのが、イオン導入です。
皮膚にワクチンを塗って、イオン導入器を当てるだけで、電気の反発力で
皮膚内にワクチンが浸透し、注射したのと同様に抗体が体内で出来上がります。
ただ、通常のワクチンには、死んだウィルスや感染力を弱めた生のウィルスを
使用することもあり、そういったウィルスを使用するワクチンの接種は無理なので、
対応できるワクチンの数は限られています。
その中でワクチンとして使われる抗原、つまりたんぱく質はイオン性が弱いため、
そのままではイオン導入することはできません。
そこで使用されるのがレシチンで、レシチンで抗原を包み込むことで、
プラスのイオンとなり、プラスの電極でイオン導入が可能となります。
美容業界では、イオン化しないレチノールをイオン導入するために
レチノールをレシチンで包んで、イオン導入するというのは一般的でしたが
それが医学にも応用されるようになりました。
イオン導入となると、時間がかかりますし、注射のように確実に体内へ入れるという
確実性の問題など、まだまだクリアすべき問題はあります。
ただ、無痛治療というのは、歯科や美容外科では広まりつつあるので、
今後欧米で金持ちを中心に受け入れられる余地はあると思われます。
日本でも若い医師を中心に無痛治療のために如何に注射の痛みを減らすかということが、検討されていますが、本当に無痛といえるものはまだ無いですからね。
注射を打つときにチクッとした痛みをとるために、皮膚へ塗る麻酔薬というものが
ありますが、それを塗っても全くの無痛にはなりません。
しかし、イオン導入器を使う場合は、痛みなど無いので、本当の無痛ワクチンというのが実現可能となります。
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2008年10月17日
生体の防御機構 その2
ただ、感染が成立するには、微生物側の体に粘着する力や毒素を作る力、免疫を回避する能力など、微生物側の能力と人間の免疫力との攻防の末、微生物側が勝利する必要があります。
たとえば、風邪の原因となるウィルスは、特定の場所にしか繁殖できません。
インフルエンザウィルスがk皮膚に付着しても感染は成立せず、
喉に定着しないとダメです。
コレラ菌にしても赤痢菌にしても皮膚についたところで、繁殖できません。
また、コレラ菌が腸に到達しても常在菌と闘い、勝った上で初めて定着が可能となります。
微生物が感染を引き起こすには、まず足場をしっかり築くことから始めます。
足場がしっかりしていない段階で免疫細胞に見つかると排除されやすくなります。
免疫の機構は主に二通りあって、敵を見分けて、その敵が発する毒素を
中和したり、敵にとりついて攻撃をする免疫機構と、食細胞と呼ばれる
外部から侵入してきた菌を食べて排除する免疫機構です。
風疹などは一度かかると、免疫細胞が覚えていて、2度同じ病気にかかることはありません。予防接種などは、この免疫機構をうまく利用しています。
風邪なども最初はウィルスが繁殖して、大変しんどい目をしますが、
生体がウィルスを分析して、排除の仕方を解析すると、急速にウィルスの排除が
始まり、症状が緩和されていきます。
いかに自己の成分と違う異質な成分を見分け、攻撃をするのかが免疫機構のポイントです。
ちなみに生体の防御機構は色々ありますが、一番は皮膚でしょう。
皮膚は物理的に微生物と生体を分け隔てていますが、火傷の範囲が広いとバリア能力が全く失われ、弱い細菌であってもすぐに感染を引き起こしてしまいます。
そのほか、リゾチームのように細菌の細胞壁を破壊する酵素があったり、
ラクトフェリンのように鉄をキレートして、細菌の増殖に必要な鉄を枯渇させて
増殖を防ぐという機構が備わっています。
たとえば、風邪の原因となるウィルスは、特定の場所にしか繁殖できません。
インフルエンザウィルスがk皮膚に付着しても感染は成立せず、
喉に定着しないとダメです。
コレラ菌にしても赤痢菌にしても皮膚についたところで、繁殖できません。
また、コレラ菌が腸に到達しても常在菌と闘い、勝った上で初めて定着が可能となります。
微生物が感染を引き起こすには、まず足場をしっかり築くことから始めます。
足場がしっかりしていない段階で免疫細胞に見つかると排除されやすくなります。
免疫の機構は主に二通りあって、敵を見分けて、その敵が発する毒素を
中和したり、敵にとりついて攻撃をする免疫機構と、食細胞と呼ばれる
外部から侵入してきた菌を食べて排除する免疫機構です。
風疹などは一度かかると、免疫細胞が覚えていて、2度同じ病気にかかることはありません。予防接種などは、この免疫機構をうまく利用しています。
風邪なども最初はウィルスが繁殖して、大変しんどい目をしますが、
生体がウィルスを分析して、排除の仕方を解析すると、急速にウィルスの排除が
始まり、症状が緩和されていきます。
いかに自己の成分と違う異質な成分を見分け、攻撃をするのかが免疫機構のポイントです。
ちなみに生体の防御機構は色々ありますが、一番は皮膚でしょう。
皮膚は物理的に微生物と生体を分け隔てていますが、火傷の範囲が広いとバリア能力が全く失われ、弱い細菌であってもすぐに感染を引き起こしてしまいます。
そのほか、リゾチームのように細菌の細胞壁を破壊する酵素があったり、
ラクトフェリンのように鉄をキレートして、細菌の増殖に必要な鉄を枯渇させて
増殖を防ぐという機構が備わっています。
shin_chanz at 00:01|Permalink│Comments(0)│
2008年10月14日
生体の防御機構
うちの娘はちょうど1歳半なのですが、まだ体重はちょうど8キロ。
1ヶ月に2回くらいは風邪を引いているような感じで、一向に体重が増えてくれません。
まあ、今は免疫を作っている段階と、急激な体重増加は半ば諦めかけている状況です。
生体の防御機構について、今一度考えてみたいと思います。
人間の体は、免疫機構という体外からの侵入者に対抗するための能力を持っています。
微生物は、様々な場所から体内へ侵入を試みますが、侵入されても感染し、
簡単に病気になるわけでありません。
たとえば腸には1キロの細菌がいると言われています。
1キロといえば、とんでもない量の細菌ですが、こんなに生息していても
それは感染とみなされているわけではありません。
あくまで、体の抵抗力が弱まり、おなかの調子が悪くなったときにのみ
「感染した」と見なされるわけです。
皮膚や肺、腸、口の中など、様々な細菌が体内に住んでいますが、
通常は病気の原因になりません。
何か抵抗力が弱まったときに、普段何もしない細菌によって
病気になったりするわけです。
たとえば、ストレスや紫外線。これらも皮膚の免疫力を弱める原因となり、
唇の周囲に痛い吹き出物ができるヘルペスなどを引き起こすこともあります。
そして、細菌の中には強い感染力をもったものがいます。
病原菌と呼ばれるもので、皮膚に付着するものなら緑膿菌や黄色ブドウ球菌などがあげられます。
口から入ってくるものなら赤痢菌やチフス菌、コレラ菌でしょうか。
健康なら少量の赤痢菌やチフス菌、コレラ菌でも跳ね返す力がありますが、
何かの原因で抵抗力が弱まっていると、これらの菌に感染してしまう恐れがあります。
1ヶ月に2回くらいは風邪を引いているような感じで、一向に体重が増えてくれません。
まあ、今は免疫を作っている段階と、急激な体重増加は半ば諦めかけている状況です。
生体の防御機構について、今一度考えてみたいと思います。
人間の体は、免疫機構という体外からの侵入者に対抗するための能力を持っています。
微生物は、様々な場所から体内へ侵入を試みますが、侵入されても感染し、
簡単に病気になるわけでありません。
たとえば腸には1キロの細菌がいると言われています。
1キロといえば、とんでもない量の細菌ですが、こんなに生息していても
それは感染とみなされているわけではありません。
あくまで、体の抵抗力が弱まり、おなかの調子が悪くなったときにのみ
「感染した」と見なされるわけです。
皮膚や肺、腸、口の中など、様々な細菌が体内に住んでいますが、
通常は病気の原因になりません。
何か抵抗力が弱まったときに、普段何もしない細菌によって
病気になったりするわけです。
たとえば、ストレスや紫外線。これらも皮膚の免疫力を弱める原因となり、
唇の周囲に痛い吹き出物ができるヘルペスなどを引き起こすこともあります。
そして、細菌の中には強い感染力をもったものがいます。
病原菌と呼ばれるもので、皮膚に付着するものなら緑膿菌や黄色ブドウ球菌などがあげられます。
口から入ってくるものなら赤痢菌やチフス菌、コレラ菌でしょうか。
健康なら少量の赤痢菌やチフス菌、コレラ菌でも跳ね返す力がありますが、
何かの原因で抵抗力が弱まっていると、これらの菌に感染してしまう恐れがあります。
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