イオン導入

2007年04月15日

イオン導入

ドクターズコスメから始まったイオン導入ブームは
だいぶ落ち着いたようですが、最近は高額のイオン導入器を売る商売も
色々あるようです。

通販から知人を介してやってくる高額イオン導入器。

こちらでイオン導入のことは解説していますが、まずは大学などでちゃんとしたデータが
とられているかがポイントです。

高いイオン導入器だと、中身が違うと思われがちですが、
どちらかというと中身の設計より外観にお金がたくさん掛かっています。

導入器のボディーを作る金型を作るだけで、100万掛かりますし、
生産となるとさらにお金がかかります。

デザインに優れているのは、目を引きますが、
単純に高額=高機能とはいえないのです。

エステでは電流量が多いので、高価だが、家庭用は電流量が少ないから安い。

こういわれてみると、なんとなく納得できそうな説明で
高い導入器を売りつけようとするのですが、単純にそうはいきません。

イオンは電気の量に比例して、肌には浸透していかないことが
わかっています。

ビタミンC誘導体に限らず、医療に使われる成分でもイオン導入について
研究が行われ、電流量と皮膚浸透性について検討されています。
同じようにある程度の電流量から、浸透性がどんどん落ちていくことが
わかっています。

つまり、さまざまな研究からみても単に電流量が多いから、
効果が高いとは言えないのです。

家庭用のイオン導入器はだいたい0.4mA〜1mA程度の出力です。
ビューリー社などは、ヒトボランティアで色々電流量とビタミンC誘導体の
浸透性を詳しく分析して、その結果を基にイオン導入器を作りこんでいます。

果たして、電流量が高いと浸透性が高いと言うメーカーは、
そのような研究を行っているのか、甚だ疑問に思います。

ところで、どこか電気屋に出かける機会がありましたら、
低周波治療器を見てください。
これもイオン導入器と同じく電流を流すだけの機械です。
電気の流し方も周期的に変えて流すのですが、
出力はなんと10mA〜100mAまでさまざまです。

しかも電流が流れすぎたら自動的にカットするインテリジェエント機能まで
ついています。

電流量が高い=機器の値段とは関係ない。

これが正しいと思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(3)