2007年03月

2007年03月29日

ナノ化技術 3

ナノ化粧品というのは、案外素人でも簡単にできるものなんです。

ナノ化粧品というとすごい技術が詰まっているようなイメージですが、
案外簡単に作ることができます。

それはどうやるのかというと、ナノ化した原料を配合すれば済むだけなんです。

ナノ化した原料は、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC誘導体、
セラミド、擬似セラミド、植物エキスなど多岐にわたっています。

市販のナノカプセル化を売り物にした高い化粧品が、
実は原料会社が作ったナノ化原料を薄めただけというものは
少なくありません。

実に情けない話ですが、化粧品技術者の技術力というのは、
こうした便利な原料が原料メーカーから発売されるにしたがって
どんどん落ちているのが実情でしょう。

理由はいろいろあるのですが、案外ナノ化粧品は売れないというのも
大きな理由です。

化粧品の法則として、粘度が高いものほど高く売れるというものがあります。

ナノ化粧品にすると、粘度が高いものが難しいため、
高く売れないという販売側の都合があって、
製造側もナノ化粧品を研究するだけの開発費をわざわざかけれないという
事情があるのです。

そうすると、手軽に使えるナノ化原料というのは、便利だと思いませんか?

原料をナノ化するための条件探索も不要で、
割高であっても少量で必要な量だけ購入することができ、
ある程度安定性も高くなっています。

ただ、ナノ化条件を考えるわけではないので、
化粧品製造メーカーとしての技術力が上がることはありません。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0) 化粧品 

2007年03月28日

ナノ化技術 2

化粧品をナノ化するのに色々な乳化剤が使用されます。
合成界面活性剤もあれば、天然由来の界面活性剤もあります。

最近は資生堂が合成界面活性剤を使用して安くナノカプセルを
作る技術を開発しています。
アクアインプールと呼ばれています。
分子量1000くらいのもので、非イオン性界面活性剤の量が
少なくする上に、ナノ粒子を簡単に作れるというメリットがあります。

通常はナノカプセルを作るのに高圧をかけて作ったりするため
装置が特殊になりがちですが、このアクアインプールを使用すれば
通常の化粧品製造装置で短時間にナノカプセルを作れるというメリットが
あります。

天然物から抽出したもので、珍しいものはセラミドを使用したもの。
セラミドそのものではなく、グルコシルセラミドを使います。

セラミドは通常水には溶けません。
しかし、セラミドに糖がくっついたものは水になんとか溶けることができます。
セラミド原液と称されて水溶液で売られているものは
このグルコシルセラミドが多いのですが、
このグルコシルセラミドは水に溶ける部分と油に溶ける部分を
持っていますので、乳化剤として使用することができます。

ただし、乳化剤として使用する場合は、強力な攪拌力で
溶かす油を引きちぎって粒子を小さくさせないと
うまいこと乳化することはできません。

また、乳化させる油も付加価値のあるものでないと、
高価なグルコシルセラミドを使うメリットがないので、
いまのところ油溶性ビタミンC誘導体をセラミドでナノカプセル化した
原料が販売されているのに留まっています。

おそらくセラミドの価格が下がれば、
セラミドで乳化するという化粧品も増えてくると思います。

今のところはグルコシルセラミドが高いので、
まだまだ乳化剤として使用するのは難しいのが現状です。

なお、セラミドでナノカプセル化しても浸透力がほかの素材に比べて
格段あがるわけではありません。ただ、化粧品の「売り」としては
ほかの商品と差別化できる乳化方法と思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(2) 化粧品 

2007年03月26日

家でゆっくりと・・

一時期は寒かったのですが、最近は暖かくなりつつあります。

昨日は家で過ごしていましたが、朝のうちはホトトギスが
家の窓辺にやってきて、ほのぼのとした鳴き声を聞かせてくれました。

一応、妻の出産は今週なのですが、
子供がまだ降りてきていないらしく、もうちょっと先なのかもしれません。

とにかく歩いてお腹の筋肉を緊張させて、子供を下に降ろしていく
必要があるようですが、ここしばらくは私の長引く風邪をうつしてしまい、
散歩もままならなくなりました・・(^^;;

ただ、喉が痛いだけで熱などはなく大事に至っていません。

せっかく、風邪を引かずにここまでがんばったのに
最後の最後で風邪を引いてしまうとは・・。

妊娠すると体質が変わるといいます。

妻は毎年すごい花粉症で悩まされていたのに、
今年は花粉症の症状すらでず、体質が改善したのには驚きました。

来年も花粉症が出ないかどうかはわかりませんが、
妊娠が体に与える影響の大きさがよくわかりました。

そういえば、新聞やテレビでは、産婦人科や産科がどんどんなくなっている
という報道がここ最近多くなってきましたね。

産科は、長時間労働もあり、出産時に事故も起こりやすく、
割に合わないとして、今の若者からは敬遠されるのはよくわかります。

でも、新聞で産科まで2時間も車を運転して通う
奈良の人の記事を読んでいると、病院の地域格差がどんどん広がっていき
若い人はある程度の年齢までは都会に住んでいるほうがいいのかなと
思えてきます。

うちの場合は、産科まで車だと5分もかからないし、
大きな病院までも10分程度でいけるので、よい位置に住んでいます。

妻の実家では色々アイテムを買って、子供がやってくるのを
待ちわびているようですし、そろそろ出てきてほしいのですが・・(笑)

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0) プライベート 

2007年03月25日

ナノ化技術 1

最近はナノブームで何でもナノ化が流行っています。

たとえば、ファンデーションの粒子をナノ化すると、白浮きがしにくくなり、
フラッシュで写真をとってもかなり自然な顔の写真となります。

写真なんか一生残るものなので、変な顔色で撮られたら・・・(^^;;

さて、化粧水や乳液、クリームも成分のナノ化が進んでいます。
ナノ化といっても化粧水では、昔から使われている技術です。

化粧水の保湿を上げるために安くて効果的なのは、オイル分の配合です。

ただ、油分を配合すると、粒子の大きさによっては乳液のように
白くなります。

化粧水というのは、どちらかというと透明なイメージが強いので、
白く濁っていると商品のイメージを損なう場合があります。

そこで透明化するのですが、透明化するには、
溶かしたオイル粒子の大きさを小さくする必要があります。

乳液が白く見えるのは、光がオイルの粒子に当たって光を
反射しているためで、この反射を少なくすれば、白くではなく
透明に見えるようになります。

つまり、可視光の波長より粒子を小さくするのですが、
それがいわゆるナノサイズとなります。

典型的な半透明化粧水の処方です
BG 6%
グリセリン 5%
PEG4000 3%
オリーブオイル 0.5%
POE(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5%
POE(5)オレイルアルコールエーテル 0.3%
エタノール 10%
水 73.7%
他防腐剤、金属封鎖剤、香料、色材

1.水にBG、グリセリン、PEG4000を溶かします。
2.エタノールにオリーブオイル、界面活性剤、防腐剤、香料を溶かします。
3.2と1に徐々に混ぜていきます。

これで半透明なナノ化粧水が出来上がります。
ただ、オリーブオイル0.5%に対して、界面活性剤は1.8%と
オイルに対して3倍量も使用しています。

どうも界面活性剤だけでナノ化粧品を作ろうとすると、
界面活性剤の量が多くなってしまいます。

まあ、昔からある処方なので、しょうがないかもしれませんが・・(^^;;

shin_chanz at 00:02|PermalinkComments(2) 化粧品 

2007年03月23日

オーダーメード化粧品って・・?

化粧品の悪徳商法といえば、オーダーメード化粧品です。

街で肌に悩みを抱えてそうな女性に声をかけて、
肌の悩みに合わせて調合した化粧品を売りつけるという商法です。

調合された化粧品が高いので、解約を申し出てもオーダーメードで
作ったから、返品はできないと押し売りするのが特徴です。

訪問販売でもインターネットの通販でもオーダーメード化粧品が
増えてきました。

まあ、手作り化粧品もオーダーメード化粧品の一種ですが・・(^^;;

オーダーメード化粧品というのは、肌質にあわせて
油や水溶性保湿剤の量を変化させるというのが、
特徴らしいですが、顔全体が脂ぎったり乾燥している人は少なく、
部分的に皮脂が多かったり、乾燥したりするのが、
当然ではないでしょうか。

そうすると部分毎に化粧品の使い分けが必要となってきますが、
そこまで作りこむわけではなく、とりあえず乾燥した部分にあわせたとか
そういうお茶を濁したようなオーダーメード化粧品となる可能性があります。

普通の化粧水でも乾燥する部分は多めにつけたりして対応すれば
済むことのような気がしますが・・(^^;;

オーダーメード化粧品に否定的な化粧品屋は多いです。

一人一人に合わせるという理念には共感しても、
製品の作りこみという点からは問題点が多くなります。

通常の開発では、製品を作りあげるためは長期安定性を見るのに、
オーダーメードでは成分の配合量を細かく変更しても
安定性を確認せずに販売することになります。

安定性をきちんと確認せずに販売するということは、
大きなメーカーならありえないことです。

一つ一つを作っていくから製造費が掛かりそうなイメージがありますが、
単に成分をかき混ぜただけのオーダーメードなら、開発費がゼロに近いので、
コスト的に高くなる要因というのは、特に無いのです。

クリームでもパートのおばちゃんが慣れた人なら原料を計量して、
混ぜ合わせるだけで10分程度で作ってしまいますし、
時給が1万円の人間を雇っているならともかく、
自給800円程度のパートなら、1個の化粧品を作るのに製造費は100円以下。

それなのに、普通の化粧品より高く売れて、
調合したから使用前であっても返品は受け付けないという
オーダーメード化粧品は美味しい商売なのです。

ところで、オーダーメード化粧品は成分や油分の量を選べても
使用感は選べません。

たとえば、資生堂ならブランド毎に油と水を混ぜる乳化方法が異なっていますが、
決して、オーダーメード化粧品で資生堂のどのブランドと同じ使用感に
してほしいとかそういうリクエストは受け付けられません。

ここがオーダーメードの一番の問題点で、油を水に混ぜる方法一つで
使用感が変わるのに、使用感をオーダーすることができないなんて・・・(^^;;

結局、オーダーメードといえば聞こえがよいですが、
少しでも高く売りつけたいだけのところが多いのではないでしょうか。

ところで、大手化粧品メーカーは必ずしも自前の設備で化粧品を
作っているわけではありません。

そこで、大手メーカーから仕事をもらうためには、色々方法があるのですが、
その一つが大手ブランドのクリームと全く同じ使用感のクリームを作って
製造技術を認めてもらうというのがあります。

大手から仕事をもらうときに完全に処方を開示されるわけではなく、
部分的な開示でちゃんと商品を作れるか、大手がチェックするわけです。

それできちんと結果を出すと、大手から仕事をもらえる、
つまり売り上げや利益がどどーんと増えるということになります。

オーダーメードではありませんが、大手ブランドと同じ使用感を再現して
お金儲けしている技術屋達もいるのです。


shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(2)

2007年03月21日

オイルの2重結合

アロマセラピーを行われている方は、特に色々なオイルを
取り揃えられていると思います。

液体のオイルやバター状のオイルと色々なものがありますが、
常温で液状であるか、固体であるかは主に二重結合の多さに比例しています。

よく二重結合というのは、聞かれたこともあるかもしれません。

たとえばステアリン酸は炭素数が18の脂肪酸でありながら、
二重結合はひとつもなく、その結果常温では固体で、
60℃以上暖めないと液体になりません。

オイルはグリセリンに脂肪酸が3つくっついたものですが、
ステアリン酸のような高融点(固体から液体になる温度)のものがくっつくと当然、
オイル自体も液体になるには温度をかけてやる必要が出てきます。

つまり、常温では液状にならずバター状となります。

液体のオイルでもオリーブオイルなどでは、ステアリン酸などの高融点の脂肪酸を
含む場合があります。温度が低いときには、大部分が液体なのですが、
ちょうど白い筋のようなものがオリーブオイルの中に見えます。

それがステアリン酸などの高融点の脂肪酸がくっついたオイル成分です。

この量が多いと全体が固まりバター状となりますが、
オリーブオイルなどでは量が少ないため、オイル全体を固まらせるまでには
至らず自分たちだけで固まって白色沈殿を起こすわけです。

さて、この二重結合ですが、ステアリン酸と同じ大きさの脂肪酸に1つあると
オレイン酸、2つあるとリノール酸、3つあるとリノレン酸となります。

二重結合が増えるにしたがって、分子の形も変わってきて、
ステアリン酸なら1本の棒状ですが、オレイン酸ならくの字の形に
分子の真ん中が折れ曲がっていきます。そして、2重結合が増えるにしたがって
分子がどんどん折れ曲がっていきます。

鉛筆立てに机の上に散らばった鉛筆を直すことを想像してみてください。
棒状の鉛筆なら、鉛筆立てにぎっちりと入れることは可能です。

でも、真ん中が折れ曲がった鉛筆だと、きっちり鉛筆立てにいれることができず
隙間が出来てしまいます。
ぐにゃぐにゃまがっている鉛筆なら鉛筆立てに入れてもあまり本数は入らず
無駄な空間の方が大きくなるかもしれません。

小さなオイルの分子も同じような理屈で、2重結合が多いと、
オイル同士が整然と並ばないため、結晶化しにくくなり、その結果融点が下がります。

リノール酸やリノレン酸が多い大豆油などで低温でも液状を保つのは、このためです。

ところで、この二重結合ですが、生体内では複雑な反応を起こす原因となります。

炭素と炭素の間をつないでいる手が1本なら1重結合、
2本なら2重結合と呼びます。

通常炭素と炭素を結び付けて置くなら、手は1本で十分です。

つまり2重結合というのは、何か機会があれば、手が1本余っている状態なので、
何かがくっつく余地があるというわけです。

たとえば、酸素もくっつきやすくなるため、酸化されやすくなります。

女性に例えると、ステアリンは身持ちは堅く男にはさほど興味がありません。
オレインも身持ちは堅い方ですが、よほどいい男でないと相手にしません。

一方、リノレンとリノールは、若いせいかイケメンを見るたびにドキドキして
ステアリンが忘れたトキメキをいつも感じています。

いい男をみかけたら自分から積極的にアタックするのが、
リノールやリノレンで、ステアリンやオレインにはない行動力を持っています。

悪く言えば浮気っぽい性格をしているとお考えください。

ほかの成分とくっつきやすい反面、酸化されやすいのですが、
生体内では重要な成分の原料となります。

脳に多く存在するDHAは2重結合が6つも含まれていて
酸化されやすい脂質ですが、非常に重要な働きを持っています。

2重結合とは、何かとくっつきやすい浮気の原因となるもの。
だから、2重結合が多い油脂は、酸素とくっつきやすくなる(酸化)ということが
おわかりいただけましたか?


shin_chanz at 08:49|PermalinkComments(0) 化粧品原料 

2007年03月20日

吸着精製ラノリン

ラノリンは、古くから使われている油剤ですが、
アレルギーの原因になったりすることも多い原料でした。

蜜蝋と同じようなロウ状の原料ですが、羊の皮脂腺から分泌されたもので、
ごわごわする羊毛を柔軟に保つための役割を果たすべく、
人間の皮脂によく似た機能性を持ち合わせています。

ラノリンは成分の96%以上が高級アルコールと脂肪酸とのエステルと
なりますが、その高級アルコールの半分がコレステロール類を占めています。

代表的な組成は、
脂肪族アルコール類20%、コレステロール類29%、イソコレステロール類27%
となります。
かなり複雑なアルコールの組成をもち、成分も多岐にわたっているのが、
植物系オイルとは違う点です。

ただ、通常の精製ラノリンというのは、旧表示指定成分でもあり、
アレルギーの原因となりうるものです。

そこで微量成分を除去したのが、吸着精製ラノリンで、こちらは特別な精製法が
厚生省に認められて、同じラノリンでも表示指定成分から外れました。

ラノリンが他の植物オイルとは違うのが、抱水性で肌の表面に塗ったオイルが
肌から蒸発する水分を抱え込むという面白い性質を持っています。

オリーブオイルやスクワランなどにはこの抱水性は全く期待できませんが、
コレステロールを主体とするラノリンは、水を立体構造に抱え込んで、
機能性を発揮します。

(ちなみに擬似セラミドのディープトリートメントオイルは、
 ラノリン以上の抱水性を持っています。)

コレステロールをこれほど多く含むオイルはラノリン以外はありません。

もともと動物の体を覆って乾燥から守るためのオイルだけあって、
保湿効果については、オイルの中でもかなり優秀な部類に入ります。
(水を抱え込むという特徴も外で暮らす羊だからこそ、
 抱え込みやすい成分に進化させたんだと思います)

テクスチャーはロウ・バター系なので、冬場に使うオイルのため、
軽いスクワランなどとは違うコクがある感じです。

どちらかというと乾燥肌に悩む方がいろいろオイルを試して
行き着く先にあるようなオイルでしょうか。

アトピーの方でワセリンを多用している方にも試していただきたいオイルです。

なお、使うべきラノリンは精製ラノリンではなく、吸着精製ラノリンですので、
お間違え無く。同じラノリンでもアレルギーという点から見れば全くの別物です。

ちなみに吸着精製ラノリンはいまじんさんでお求めになれます。



shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(2) 化粧品原料 

2007年03月19日

特別な油分を補うラノリン

コレステロールを含んでいるオイルとなると、
植物ではなく動物油が中心となります。

身近なもので言えば、卵黄。
よく卵にはコレステロールが多いから、食べ過ぎると・・・。
ということは耳にされたことがあるかと思います。

コレステロールは確かに食べると良くないですが、
肌にとっては、細胞間脂質として水分保持を行う重要な脂質であったり、
天然の保湿クリームである皮脂の中で水分を皮脂へ溶かし込む作用を
もっていたりとそれなりに保湿に役立っている成分でもあります。

まあ、食べた方がいいものと肌に塗ったほうがいいものとは
別ですから、コレステロール=悪とは思わないでください。

動物油で、たぶん一番多いのは、深海ざめから取れるスクワランでしょう。
最近はさめが少なくなったおかげで、スクワランが急騰しています。
数年前の2倍にはなっています。

ただ、スクワランには、コレステロールは含まれていません。

多く含まれているのは、ラノリンという羊の皮脂腺から分泌される油です。
動物油でありながら、動物を痛めず殺さずに取れる
唯一といってもいいほどの油です。

ニュージーランドへ行ったときに、羊の毛を刈り取るショーを見ましたが、
電気バリカンで5分も経たないうちに一頭を丸裸にしていきます。

羊は暴れることも無く、おとなしく毛を刈られていきます。

刈り取った毛は羊毛製品に使われますが、毛についている油をとったものが
ラノリンとなります。


shin_chanz at 00:02|PermalinkComments(0) 化粧品原料 

散歩しています。

昨日は、昼間に雪が降ってびっくりしました。
暖冬だと思ったのに、最後に雪とは・・(^^;;

出産予定日が、26日なので、それまでは毎日1万歩を歩くように
言われたようで、妻は毎日歩いています。
昔は、妊婦は家でじっとしていたらしいですが、
今はともかくお腹が張っていても歩かないといけないとか。

そのため、休日はできるだけ付き合って歩くようにしています。

まあ、歩けば色々と発見があって、普段目に止まらなかったものが
見えるようになったような気がして面白いです。

ちょうど、近くに開発された大きな住宅地があります。
数百軒ぐらい建っているような住宅地で、さらにその奥に
数千人くらい引っ越してきそうな広大な住宅地を開発しています。

さて、今の家は個性的な家ばかりで、地中海風もあれば、
北欧風、暖炉があるのか大きな煙突がついた家があったりと
見ているだけでも面白いです。

色もさまざまでピンク色もあれば、エーゲ海風の白を基調とした
ものもありますし、昔の家は同じ形で同じ色ばっかりだったのに
いまの時代を反映してか家もそれぞれ個性豊かになっています。

あと、2世帯住宅も多いですよね。
うちは完全な2世帯住宅なので楽ですが、近くの住宅は
10軒に2〜3軒は二世帯住宅で、表札も玄関も別々という家はよく見ます。

稼ぎが多いならともかく、若いうちに家を建てるなら
やっぱり親にもローンを返してもらえる二世帯住宅は
だいぶ楽なんだろうなと話しながら歩いています(笑)

新興住宅地は洋風建築というのか、そういう家が多いのですが、
我が家の前を通っている旧街道沿い家はどっしりした瓦を乗せた
古い日本家屋はまだ健在です。

蔵もある家が多くて、一つの家と家の間がちょっと離れています。
たぶん都会から来た人はうちの前を歩いたなら
観光地に来たような気分になるんだろうなと思います。

ただ、どこもそうなのかもしれませんが、泥棒が多くなって
あちこちでセコムをつけている家が増えています。

我が家でも一昨年に二軒隣の家に夜中強盗が入ったり、
去年には隣のにも空き巣が入ったので、うちの近所では一斉に
セコムをつけました。

テレビを見ていても簡単に人が殺されたりする世の中。
子供の頃に良かった治安はどこへいってしまったのでしょうか。

普通の人でも子供の給食代を払わない人も増えているようですし、
なんか社会がどんどんいびつになっているような気がします。


shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(2) プライベート 

2007年03月17日

肌を保護する油剤 コレステロール

年齢と共に減少する成分があります。

肌の保湿を支えている細胞間脂質にはセラミドが一番重要ですが、
その次にコレステロールも重要な成分です。

似たようなステロール系成分で、植物にはフィトステロールというものが
ありますが、植物オイルにはほとんど含まれていません。

コレステロールと違って、食べると動脈硬化を抑えるので、
フィトステロールは健康的なイメージが強いと思います。

ただ、身近なオイルで多く含まれているのは米油ですが、1%以下です。
ほかのオリーブなどオイルには、未精製でもほとんど含まれていません。

まして、アロマセラピーには精製したキャリアオイルを使用することも
多いかと思いますが、オイルを精製するとフィトステロールなどの
成分は一切除去されてしまいます。

つまり、植物系のオイルではこのステロール系成分を肌に補うことは
難しいのです。

コレステロールはセラミドが重要視される前に、保湿に関与していると
考えられていました。

20年くらい前の論文を見ていると、皮膚のコレステロール量と肌の水分量の
関係があって、コレステロールが少なくなっていると、
肌の水分量も減っているような相関関係がありました。

年齢と共にコレステロールも減り、乾燥肌へと傾きますが、
コレステロールを与えることで、水分量が元に戻ったという報告もあります。

セラミドを補ってもどうもしっくりこないなと考えられたら
コレステロールを視野に入れてもよいでしょう。

コレステロールというと、動脈硬化を促す悪い印象が強いと思いますが、
細胞を取り囲んでいる細胞膜を形成する成分で、細胞膜に柔軟性を
与える重要な役割があるのです。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(2) 化粧品原料