2009年01月

2009年01月30日

生物由来原料

6年前に薬事法改正に伴い生物由来原料について、特に注意が必要とされるものを区別して、そのリスクを使用者に説明しなければならないということが定められました。

医薬品のほか、化粧品もこの法律が適用されます。

化粧品原料で生物由来のもので一番使用されているのは、乳酸菌由来のヒアルロン酸でしょうか。

ずいぶん前に狂牛病が問題になったとき、一部の企業で作られたヒアルロン酸が、牛の脳から抽出した成分を菌を培養するときに使用していたということで、回収騒ぎが起こりました。

ただ、ヒアルロン酸は生物由来であっても、この法律で指定される可能性はほとんどありません。問題となるのはたんぱく質で、特にヒト由来のものです。

ヒトは、未知のウィルスに汚染されていることが多く、実際ヒト由来の薬品により様々な薬害が引き起こされているのは周知の事実です。

そういうウィルスが混入しやすいたんぱく質系の成分だと、この法律の適用範囲となります。

病気の治療には、ヒト由来のものでないと、治療できない病気もあり、
感染症のリスクと、その治療効果を天秤にかけながら、使用するかどうか決めなければなりません。

化粧品の場合は、リスクがあってはならないものなので、特定生物由来製品が使われることはありません。

また、現在のところ、薬事・食品衛生審議会で化粧品で使用する原料に生物由来製品として、指定されているものは今のところありません。

主に指定されているのは、予防接種に使われるワクチンや培養細胞由来のたんぱく質などです。

ただ、培養由来のたんぱく質の中でも気になるのが成長ホルモンとbFGF(繊維芽細胞成長因子)などが含まれている点です。

いずれもアミノ酸から成り立っているものなので指定を受けていますが、化粧品原料として使用されているEGFもまた指定される可能性があります。

これらは複雑なたんぱく質のため、遺伝子工学を用いて製造する必要があり、遺伝子工学を用いた原料は、生物由来製品として指定を受けることが多くなっています。

今のところ、EGFを指定する動きはありませんが、もし、指定されると化粧品への配合が制限される可能性もあり、今後の行政の動きには注視しています。

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2009年01月28日

様々なパーマ その5

最近、デジタルパーマというのものがあります。

昔からパーマ業界ではいかにサロンで作ったヘアスタイルを
自宅で再現するかというのが課題でした。

いくら時間をかけてパーマを行ってもソバージュのような髪型ならともかく
髪を洗ったら、サロンでスタイリングしてもらった髪型が手軽に再現できないという問題があります。

また、パーマを隠したい人は、髪を洗うたびにブローして髪を引っ張って
パーマを隠す必要があります。

洗い放しで、髪形が再現できれば楽で一番いいのですが、なかなか簡単そうで難しかったのです。

そこで出てきたのが、縮毛矯正の技術を応用したデジタルパーマというもの。

通常のパーマに比べて、強くウェーブを保持するように設計されています。

まあ、今流行の髪形ができて、しかも、手櫛でもカールを再現できるということで、
ちょっとしたブームになっているようです。

洗い放しでも形がついてOKだったのは、ソバージュが一番有名だと思います。
10年くらいブームが続いたようですが、今はほとんど見かけませんね。

また、パーマ自体はかなり減ってきています。
17年くらい前だと18歳〜30歳の女性なら7割くらいがパーマを
かけていたという統計があるのですが、今は3割を切るくらいです。

厚生労働省のパーマ液の出荷量統計をみても40年くらい前のレベルまで
落ち込んでいます。40年前と比べて人口はかなり増えているのに
パーマ液の出荷量が同じということですから、様々な世代の方が
パーマから離れていっています。

ヘアカラーが多彩となっているので仕方がないのでしょうが、
デジタルパーマのようにカールを巻けば面倒な髪型が手軽に再現できるという
パーマが今後も出てくると思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0) 毛の知識 

2009年01月26日

様々なパーマ その4

美容院専門の化粧品会社では、数週間程度持つようなコンディショナーを
作っています。

数週間もコンディショナー効果が持つというのはどういうものかというと
かなり髪の毛の表面に強固に付着しているものです。

市販のシャンプー程度ではなかなか落ちません。

面白いことに髪の表面の特に傷んでいる部分に集中的に付着します。

痛んでいるところへ着くというのは、不思議な感じがすると思いますが、
前に書いたように髪の毛は痛むと水になじみやすくなる性質になります。

表面についている油の層が剥がれて、たんぱく質の層が露出するためですが、
このたんぱく質へ吸着しやすいようにした成分を使うことで、
傷んだ部分を集中ケアすることができます。

ただ、単に水に溶けやすい成分だと、せっかく髪についても
洗髪すれば、髪から落ちてすぐに元通り。

そこで強力に付着するシリコーンの1種を使います。
シリコーンは様々な種類があり、健康な髪につきやすいものから
痛んだ髪につきやすいもの様々なものがあります。

自由に性質を変えれますので、シリコーン誘導体は多岐に渡っています。

シリコーンが髪につくと、シリコーンは潤滑油となるので髪の毛同士の摩擦が大きく減ります。
その結果、櫛どおりが良くなったり、髪のまとまりが良くなったり、艶がでたりと余り痛んでいないような実感を持たせることができるのです。

他にもヒートモイストプロテインのように熱でたんぱく質へ化学結合する薬剤を
使用することもあるでしょう。
こちらは市販のシャンプーにも入っていますが、髪の痛んだ部分へ吸着した
たんぱく質誘導体がドライヤーの熱で髪に化学結合して離れなくなり、
修復していくというものです。

実感としてはシリコーン誘導体を使うほうがトリートメント効果を実感しやすいようです。

ただし、忘れてならないのは、シリコーンが入ったコンディショナーや
トリートメントを使用されて、髪の風合いがかなり良くなったと感じたら、
それは元の髪の毛が相当痛んでいる証拠でもあるということです。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0) 毛の知識 

2009年01月23日

様々なパーマ その3

髪質改善パーマというものがあります。

パーマは髪の毛を痛めるもの。そういったことは一般的となっていますが、
それを逆手にとってパーマをかけても髪を痛めないといった宣伝を行う美容室もあります。

基本的にパーマの原理は、髪の毛のたんぱく質同士の結合を切断して、
ウェーブが出る部分で再結合することにあります。

問題は、一度切断したたんぱく質同士がすべて元に戻らないことです。

切断されっぱなしになるため、髪の毛が痛みます。

髪の毛が痛むと髪が広がりやすくなったり、静電気を帯びやすくなったり、
髪型が長持ちしないという問題点がでてきます。

ただ、髪の毛が痛んでいても、それを実感しにくくする手法はあります。

要は髪の毛が必要以上に水分を吸うことで、髪型が崩れたり
櫛どおりが悪くなったりということになります。

元々髪の毛の表面は油になじみやすい性質があるため、
そのような性質に戻すことができれば、髪が痛んでいるという実感は薄くなります。

つまり、パーマをかけた後のトリートメント処理により、
痛んだ髪の毛の表面を水になじみやすい性質から油になじみやすい性質へ
変化させることで、パーマ後でもあまり髪の毛が痛んでいないという満足感を持たせることができます。

たとえば、シャンプー後のリンスなども同じような効果があります。
髪の表面の性質を変えることで、櫛どおりや髪のまとまりをよくします。

しかしながら、リンスやコンディショナーで髪の表面を変えても
あまり長続きしません。シャンプーで落ちてしまうからです。

そこで登場するのがたとえ毎日シャンプーを行っても
2週間程度はトリートメント効果が持続するコンディショナーです。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0) 毛の知識 

2009年01月21日

様々なパーマ その2

パーマをかけるとき、毛染めして痛んだ髪の毛と健康な毛が混在する場合は
どうするのでしょうか。

どちらを重視してもクレームの元になります。

すなわち痛んだ髪の毛を重視した薬剤にすると、健康な毛はパーマのかかりが弱く
パーマの持ちはかなり悪くなります。

しかし健康な毛を重視すると、染めた毛はより痛むことになり、
ロングヘアなら切れ毛や枝毛の原因となるでしょう。

このため、痛んだ毛をある程度修復してから
パーマをかける必要があります。

この場合、よく使われるのが、加水分解ケラチン。

髪の毛はケラチンというたんぱく質からできていますが、
動物の毛や皮など同じケラチンたんぱく質を煮詰めたり、
酵素で分解して、毛に浸透するような大きさまで小さくしたものを使います。

加水分解ケラチンは、水溶性です。

一方、髪の毛の表面は油に対してなじみが強くなっています。

健康な毛は水溶性の成分というのは、髪の毛の表面で弾かれやすいのですが、
痛んだ髪の毛は、油になじみやすい成分が髪の表面から失われ
水に対するなじみがよくなっています。

つまり、健康な毛は加水分解ケラチンの吸収は悪いのですが、
痛んだ毛は、よく吸収するようになっています。

そして髪に吸収された加水分解ケラチンはある程度髪を修復しますので、
髪の強度が痛んでいるときに比べて、だいぶましになるという具合です。

痛んだ髪の毛をある程度修復した上で、パーマを施術するということになります。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0) 毛の知識 

2009年01月19日

様々なパーマ

最近は、色々なパーマがありますね。
多彩な印象を与えるパーマが増えてきたような気がします。

ただ、明らかにパーマをかけていますというような感じの人は以前に比べると減ったなという印象。

そういうなかでボディパーマはある程度ニーズを掴んでいるようですね。
15年前から広がりだしたパーマです。

柔らかいウェーブをつくるのが特徴のパーマで、
たとえば、前髪の部分を少しボリュームアップしたいとか、
髪の一部をボリュームアップしたようにみせかけ、
たとえ水やお湯に濡れても縮んだりしくいため、
周囲の人にはパーマをかけていると認識させにくいという特徴があります。

髪が少ないとべちゃと髪が寝てしまいますが、
ボディパーマでは根元を立たせることが出来るので、
髪質によっては今まで腰が弱くて長持ちしなかったヘアデザインに
挑戦することもできるのが特徴です。

何より周囲の人にパーマをかけていると思われたくないというニーズはあるらしく
そういう方々には重宝されているようです。

ただ、最近の髪は、パーマをかけるのが難しくなっています。

それは、染毛や脱色した毛が増えてきているため、
パーマ液の強弱のコントロールに気をつける必要があるからです。

自宅で髪を染めた場合、たいてい毛全体を一色で染めます。
こういう場合は楽なんです。

なぜなら、髪の毛は全部痛んでいるため、トリートメント処理すればよいだけです。

難しいのは、健康な髪と染色した毛が混在する場合。

白髪対策なら、髪を全部染めないと意味がありませんが、黒髪を美容院で染める場合は、グラデーションをつけたり、立体感を出すため、あえて全部の毛を染めないことも多いです。

たとえば、髪の20〜40%程度しか染めないとか。

すこし前は髪の30%ぐらいしか染めない、まだら染めが流行したので、
今でもそんな感じの方は多いですよね。

そうなると、健康な毛の隣は染毛して痛んだ毛ですが、その隣の毛は健康な毛。
という具合になります。

パーマ液は、髪の毛のたんぱく質を壊す薬剤ですので、
健康な毛にパーマ液の強さを合わせると染毛した毛はパーマがかかりすぎますし、
ぎゃくに染毛した毛に合わせると、健康な毛はパーマのかかりが弱く、
数週間でパーマが取れてしまうということになりかねません。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0) 毛の知識 

2009年01月16日

微妙な立場のEGF

EGF(表皮細胞成長因子)はたんぱく質系原料の中でもアルジルリンに次ぐ
勢いのある原料となっています。

製造法は特殊で遺伝子工学を利用して、大腸菌によって、EGFを作ります。

通常のペプチド原料は、化学合成なのですが、EGFのように複雑なものになると
化学合成では合成手順が多すぎて無理なため、遺伝子工学を利用して製造します。

遺伝子工学を用いて、製造された成分は、医薬品でもあるのですが、
その手法を化粧品に応用したわけです。

基本的に化粧品原料は、化粧品メーカーが安全を確認すれば、
医薬品原料や禁止された成分以外は何でも使っていいことになっています。

そのため、EGFのような特別なたんぱく質であっても基本的に化粧品への配合は問題ありません。

ただ、ここにきて、コラーゲンを作る細胞の成長因子が医薬品になったりと
成長因子が医薬品成分となるケースが出てきました。

通常、医薬品で使われる細胞成長因子というのは、破損した皮膚が対象です。
皮膚が破れて、膿みでじゅくじゅくしたような皮膚に成長因子を適用すると、
皮膚の再生が促され、傷の治りが早くなります。
火傷などの初期対応にもかなり有効なのが特徴です。

このため皮膚を再生する成長因子の一部が、医薬品になっているのですが、
厚生労働省がすべての成長因子は医薬品であるという見解になってしまうと
EGFは化粧品に使えないというリスクが発生します。

今のところ、このような見解ではありませんが、
化粧品に配合していた成分が医薬品成分として配合禁止になった例はあり、
EGFを巡る国の見解については、今後注意が必要かなと考えています。

なお、前例からはEGFが医薬品になると、新規の製造が中止され、
手持ち在庫の分だけ販売が可能となるようです。

shin_chanz at 14:52|PermalinkComments(0) 化粧品原料 

2009年01月14日

シアバター

この季節になると売れるオイルがあります。

それはシアバターです。シアバターは血行促進効果があるため、冬の季節には人気がでるオイルです。

シアバターはシアの種子から抽出されるオイルで、常温では半固形のバター状オイルです。

シアの木は背が高く、樹高は15mにも及びます。
また、密集栽培もできず、実をつけるまで植えてから10年から15年もかかるため、プランテーション栽培は一切されていません。
(限られた土地で栽培するプランテーションでは、密集栽培できないと広い土地が必要になりますし、実を結ぶまで10年もの間世話をしなければならいのであれば、まともに経営などできません)

つまり、シアバターは、どの製品であっても無農薬の無肥料の自然栽培というか、勝手に生えている木から落ちてきた実からできたものであるということです。

たいていの植物オイルの原木はプランテーションで栽培されていますが、そういうものとは違う完全天然由来のオイルとなります。

ただ、サバンナ地帯で自然生育している木から落ちてくる実を農民が拾い集めるため、品質にばらつきが生じます。

アフリカのように道路が整備されていない地域では、自然落下した実から搾油工場へ送るには時間がかかり、その間に酸化してしまうからです。

シアバターの主な用途はチョコレート向けです。カカオ脂の代替に使われます。
カカオは、中国、フィリピン、インドネシア、中東、アフリカなどで栽培されていますが、それでも需要が多く、ほかのオイルより高い傾向があります。

そのため、カカオ脂の代替油脂としてパーム油の他、シアバターも使われます。

また、未精製タイプはUVBを吸収することができ、日焼け止めとしてはUVAをほとんど防御できないため不完全ですが、急激な日焼けを防止するサンオイルとして使用可能となります。

ただ、未精製タイプの注意点は、臭いです。上で書きましたが、アフリカで自然落下した実を集めて、抽出するわけです。当然、扱いが悪いものは、酸化が進行し、臭気も悪くなります。変な臭気のするようなものは、肌に塗らないように注意が必要でしょう。(そもそも臭気が悪くてチョコレートに配合できない品質のものが、肌に良いわけがありません)


shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(4) 化粧品原料 

2009年01月12日

石鹸で落ちる日焼け止め

最近の日焼け止めのなかには、石鹸で落ちるタイプのものがあります。
資生堂の技術で、昨年の国際化粧品技術者会で最優秀賞をとった発明もあります。

というのも通常、日焼け止め成分の酸化チタンはシリコーンをコーティングしていて、なかなか石鹸では落ちません。

日焼け止めは、汗で落ちては意味がないので、耐水性があるように
水を弾くシリコーンを使って作るため、石鹸はこのシリコーンに弾かれてきちんと落とすことができません。

そのため、クレンジングが必要となります。

ただ、ばっちりメイクならともかく日焼け止めだけぬった場合にも
オイルクレンジングやミルククレンジングを使用して落とすには抵抗がある場合もあります。

子供も日焼け止めを使うようになっていますので、クレンジングでお化粧を
落とすことが習慣となっている女性にくらべて、普段クレンジングなどを使わない
男性や子供にとっては、クレンジングなど面倒このうえなく、
石鹸で洗って、すこし残留感があっても気にせず過ごしているのが、現状でしょう。

そこで日焼け止めの中でも、石鹸で落ちにくい成分を探索したところ、
シリコーンでコーティングされた酸化チタンや酸化亜鉛がもっとも落ちにくいことがわかりました。

酸化チタンと酸化亜鉛はもともと無機物のため、水と少しなじみ性質があり、
そのまま使うと汗で洗い流されるという問題があります。

この問題を解決するために水を弾くシリコーンオイルを酸化チタンの表面に
コーティングを行い、耐水性を向上させるわけですが、この処理を行うことで、
石鹸で洗おうとしても石鹸も弾かれ完全に落とすことはできません。

そこで考えられたのが、ポリマーをシリコーンの代わりにコーティングするという手法です。

ただ、耐水性があるポリマーではシリコーンと変わりません。
弱酸性から中性では耐水性の皮膜を作り、石鹸のアルカリ性では水へ溶解するというpHの違いにより異なる性質になるポリマーが求められました。

なかなかpHの違いにより、まったく違う性格になるポリマーというのは
難しいのですが、資生堂の技術屋さんは、うまく開発しました。

このポリマーのおかげで、肌に塗っているときは、耐水性のあるコーティング剤となり、石鹸で洗うときには、水へ積極的に分散するという面白い性質の酸化チタンとなり、「石鹸で落とせる日焼け止め」が出来上がりました。

石鹸で落とせると表示があっても、実際には落ちにくい製品もかなりあります。
そういうのと比べるときっちり仕事をしているという印象があります。

斬新なアイデアで問題を解決したため、最優秀賞をとることができましたが、
この表面処理技術は、他にも展開が可能で、将来的にはパウダーファンデーションや
ルースパウダーのようなパウダー系化粧品にも使われていく技術だと思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(7) 化粧品 

2009年01月09日

ジメチルアミノエタノール(DMAE)

エイジングケア素材として、まだまだ人気があるようですね。

アメリカのサプリメントや化粧品に使われています。

神経伝達物質のアセチルコリンを増やすことで、筋肉に緊張を与えて
しわ対策になるとか。

表情ジワの原因となる筋肉を弛緩させて、しわをとるボトックスとは
まったく正反対の成分です。

ボトックス成分とDMAEを同時に塗れば、ボトックスが効いて
しわを作っている筋肉が緩むのか、それともピーンと緊張して、
しわが強調されるのか興味深いところです。

ただ、DMAEの価格は高すぎます。

日本ではDMAEを大量に生産していますが、主な用途はプラスチックの添加剤。

合成洗剤を作るメーカーが製造しています。

なぜならDMAEは日本で一番生産量の多い非イオン系界面活性剤の主要原料を
使用していて製造しているからです。

高級アルコールに酸化エチレンをくっつければ、衣料用の合成洗剤になりますし、
ジメチルアミンに酸化エチレンをくっつければ、DMAEとなるからです。

合成洗剤の主原料で、人間の体内で使われる成分をつくれるのは、面白いですよね。

美容クリニックの中にはハリを回復するとしてDMAEを注射するところもあります。
合成洗剤メーカーもびっくりの使い方ですが、やりすぎのような気がします・・(^^;;




shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(1) 化粧品原料