2009年09月
2009年09月07日
動物実験代替法 その1
動物実験の代替法研究が始まって、かなりになりますが、
正直、10年経っても余り進んでいません。
個人的に代替法へ興味をもったのは10年前ですが、その頃からほとんど状況は変わっていないです。
もちろん、動物実験において、1回の実験に使用する動物の数は減っています。
ただ、いろいろな化学物質への規制が増えてきて、ヨーロッパ内で化学商品を流通させるためには動物実験が必要になったりと、むしろ世界全体では動物実験の回数は増えているような気がします。
海外では動物実験に対する風当たりが、非常に強いです。アジアではそれほどでもありませんが、欧米は特に酷いです。大手企業の研究所員は動物実験反対者から付きまとわれ、生命の危機を感じるほど、激しい抗議運動がなされています。
国も代替法研究の開発に力を入れていますが、せいぜい皮膚腐食性や感さ性ぐらいが代替できそうで、ほかのものは余り進んでいません。
培養細胞系も検討されていますが、皮膚腐食性を測ることができても
累積刺激などはちょっと難しいようです。
生体の場合は、刺激に対抗する力がありますので、単に刺激性物質を皮膚に貼り付けてもやられっぱなしではなく、自己修復機能で回復してしまいます。
累積刺激は、この回復が打ち勝つか、試験物質の刺激が打ち勝つかというところも見ますので、培養細胞系はなかなか自己修復や免疫細胞の動きの再現にまだまだ難があります。
科学はかなり発展したのに、生体反応の模倣はかなり難しいという現実があります。
ただ、研究者は手をこまねいているわけではもなく、最近は動物ではなく、虫に注目して研究が行われ始めています。
もし、公的な試験法として採用されたら、虫である分、薬剤や飼育費用等がかなり低減できるので、企業にとってもメリットのある代替試験法です。
正直、10年経っても余り進んでいません。
個人的に代替法へ興味をもったのは10年前ですが、その頃からほとんど状況は変わっていないです。
もちろん、動物実験において、1回の実験に使用する動物の数は減っています。
ただ、いろいろな化学物質への規制が増えてきて、ヨーロッパ内で化学商品を流通させるためには動物実験が必要になったりと、むしろ世界全体では動物実験の回数は増えているような気がします。
海外では動物実験に対する風当たりが、非常に強いです。アジアではそれほどでもありませんが、欧米は特に酷いです。大手企業の研究所員は動物実験反対者から付きまとわれ、生命の危機を感じるほど、激しい抗議運動がなされています。
国も代替法研究の開発に力を入れていますが、せいぜい皮膚腐食性や感さ性ぐらいが代替できそうで、ほかのものは余り進んでいません。
培養細胞系も検討されていますが、皮膚腐食性を測ることができても
累積刺激などはちょっと難しいようです。
生体の場合は、刺激に対抗する力がありますので、単に刺激性物質を皮膚に貼り付けてもやられっぱなしではなく、自己修復機能で回復してしまいます。
累積刺激は、この回復が打ち勝つか、試験物質の刺激が打ち勝つかというところも見ますので、培養細胞系はなかなか自己修復や免疫細胞の動きの再現にまだまだ難があります。
科学はかなり発展したのに、生体反応の模倣はかなり難しいという現実があります。
ただ、研究者は手をこまねいているわけではもなく、最近は動物ではなく、虫に注目して研究が行われ始めています。
もし、公的な試験法として採用されたら、虫である分、薬剤や飼育費用等がかなり低減できるので、企業にとってもメリットのある代替試験法です。
2009年09月04日
オゾン発生器
新型インフルエンザの流行予測を見て、9月末に1日76万人発症するというものを見て、正直驚きました。
まあ、実際は、そこまで行かないのかもしれませんが、インフルエンザの流行は数学モデルでの予測に結構合うらしいので、頭ごなしに否定するわけにもいきません。
夏になるとおさまると思っていましたが、さすが新型だけあってしぶといですね。
とりあえず出来ることをコツコトと欠かさずやっていくしかないのです。
そういうなかでオゾン発生器で健康被害が出ているので、国民生活センターが注意を促しているという記事がありました。
インフルエンザ対策として購入している人もおられるかと思います。
空気清浄機では、あくまでウィルスが空気清浄機に吸われないと、
ウィルスを殺せませんが、オゾンや二酸化塩素は空気中に広がって、
室内をくまなく殺菌することができます。
国民生活センター商品テスト部が今年5月〜8月に通信販売で購入したオゾン発生器を調査したところ、試験室で30分間運転したところ、3銘柄で、10分以内に室内のオゾン濃度が0・05ppmを超え、運転停止後には0・31〜1・01ppmになったという結果がありました。
つまり、この高濃度のオゾンにより健康被害が続出していると。
オゾンは殺菌性もあるのですが、その分、有毒作用もあります。
気分が悪くなる程度ならまだましですが、健康被害が出てからはもう遅いです。
昔、化学会社で、排水中の有機物の処理を検討していたときに、オゾンの使用を検討したことがあります。
排水処理は、菌に食べさせて、各種吸着剤でほとんど処理できるのですが、
水に溶ける微量のものは処理できません。
活性炭にも吸着しないのなら、そのまま外へ流れて行くため、
通常はそういうややこしい化学物質の排出がされる場合、別ラインに取って、その排水そのものを燃やしてしまいます。
ただ、排水を燃やすのは、可燃性の成分が多いと良いのですが、ほとんど水だと、
水を蒸発させなければならない分、余計な燃料が必要となります。
そこで、水に溶けたものを処理するため、オゾンで酸化して処理できないかと検討したわけです。
ただし、オゾンはかなり臭く有毒性のある気体。
元々、難分解性の有機化学物質を酸化してしまうぐらいのものですから、
高濃度で吸うと体に悪いのは当たり前ですが、低濃度でも酸化性の気体を吸い続けることはやはり良くないことが推測されます。
海辺などオゾンが自然発生する場合もありますが、普通に生活している分では、オゾンを吸うことはありません。
結局、工場での使用は夜間、だれもいないときに周囲にオゾンが漏れ出したときの
対策が難しいということで、断念しました。
刺激臭のある気体なので、漏れ出すとわかりますが、屋内にいてオゾンに取り囲まれた場合、逃げようがないですからね。
水道水の殺菌にも使われるオゾンですが、個人が使いこなすのはちょっと難しいと思います。
まあ、実際は、そこまで行かないのかもしれませんが、インフルエンザの流行は数学モデルでの予測に結構合うらしいので、頭ごなしに否定するわけにもいきません。
夏になるとおさまると思っていましたが、さすが新型だけあってしぶといですね。
とりあえず出来ることをコツコトと欠かさずやっていくしかないのです。
そういうなかでオゾン発生器で健康被害が出ているので、国民生活センターが注意を促しているという記事がありました。
インフルエンザ対策として購入している人もおられるかと思います。
空気清浄機では、あくまでウィルスが空気清浄機に吸われないと、
ウィルスを殺せませんが、オゾンや二酸化塩素は空気中に広がって、
室内をくまなく殺菌することができます。
国民生活センター商品テスト部が今年5月〜8月に通信販売で購入したオゾン発生器を調査したところ、試験室で30分間運転したところ、3銘柄で、10分以内に室内のオゾン濃度が0・05ppmを超え、運転停止後には0・31〜1・01ppmになったという結果がありました。
つまり、この高濃度のオゾンにより健康被害が続出していると。
オゾンは殺菌性もあるのですが、その分、有毒作用もあります。
気分が悪くなる程度ならまだましですが、健康被害が出てからはもう遅いです。
昔、化学会社で、排水中の有機物の処理を検討していたときに、オゾンの使用を検討したことがあります。
排水処理は、菌に食べさせて、各種吸着剤でほとんど処理できるのですが、
水に溶ける微量のものは処理できません。
活性炭にも吸着しないのなら、そのまま外へ流れて行くため、
通常はそういうややこしい化学物質の排出がされる場合、別ラインに取って、その排水そのものを燃やしてしまいます。
ただ、排水を燃やすのは、可燃性の成分が多いと良いのですが、ほとんど水だと、
水を蒸発させなければならない分、余計な燃料が必要となります。
そこで、水に溶けたものを処理するため、オゾンで酸化して処理できないかと検討したわけです。
ただし、オゾンはかなり臭く有毒性のある気体。
元々、難分解性の有機化学物質を酸化してしまうぐらいのものですから、
高濃度で吸うと体に悪いのは当たり前ですが、低濃度でも酸化性の気体を吸い続けることはやはり良くないことが推測されます。
海辺などオゾンが自然発生する場合もありますが、普通に生活している分では、オゾンを吸うことはありません。
結局、工場での使用は夜間、だれもいないときに周囲にオゾンが漏れ出したときの
対策が難しいということで、断念しました。
刺激臭のある気体なので、漏れ出すとわかりますが、屋内にいてオゾンに取り囲まれた場合、逃げようがないですからね。
水道水の殺菌にも使われるオゾンですが、個人が使いこなすのはちょっと難しいと思います。
2009年09月02日
クリーンエネルギー
夏休みに白浜へ旅行したのですが、和歌山で列車の窓から見えた大きな風車には驚きました。
どのくらいの高さかわかりませんが、50mくらい、もっとあるかもしれませんが、
白くて大きな風車がいくつも山の上に連なっていて、近未来都市のような風景でした。
風力発電は、日本ではあまり聞かず、太陽光発電の方が有名ですが、
太陽光発電のような発展途上のものではなく、技術としては完成されていて、
ヨーロッパでは電力の10%くらいまかなっているとか。
建設コストも発電コストも低いのが特徴。
地上50〜100mに吹く風を捕まえて、風のエネルギーの45%を電気に換えます。
アメリカでは、高さが160mもある巨大風車をいくつも並べて
巨大火力発電所と同じくらいの電力の発電を行っているということで、ちょっと驚きました。
オバマ大統領もアメリカの電力の2割を風力発電にするとの演説を行っていましたし、アメリカを始め中国やヨーロッパではかなり普及しています。
風力先進国のデンマークでは夜間電力の50%が風力発電ということで、
こちらも小国ながらかなり気合が入っています。
イギリスでは高さ200mの巨大風車を海に浮かべて、風力発電を開始していますし
土地がないなら海上でも出来るのが、風力発電の特徴。
水力発電のようにダムを作る必要もなく、周囲への影響も少ないのが良いですよね。
自分的には太陽光発電のパネルを将来屋根に取り付けたいですが、
それよりテレビを薄型に買い換えるのか、電球をLEDに変えるのかという
発電より消費電力をどう減らすかということを決断せねばなりません・・(笑)
32型のテレビがリビングにありますが、嫁入り道具で持ち込まれたものなので、
まだまだ使えるし、補助金が出るからといって、安易に薄型テレビへ変えるわけにもいかず、地デジ対応をどうしようかと勘案中です。
アメリカでは電気料金の設定を電気を大量消費する人と節電する人に分けて、
全体的な電気消費量を減らすのに成功したというニュースもありました。
日本でも同じことをすれば、なんとなく節電するというより目的はっきりして
いいのではないかなと思います。
太陽光発電を奨励するより、現実的だと思うのですけどね。
どのくらいの高さかわかりませんが、50mくらい、もっとあるかもしれませんが、
白くて大きな風車がいくつも山の上に連なっていて、近未来都市のような風景でした。
風力発電は、日本ではあまり聞かず、太陽光発電の方が有名ですが、
太陽光発電のような発展途上のものではなく、技術としては完成されていて、
ヨーロッパでは電力の10%くらいまかなっているとか。
建設コストも発電コストも低いのが特徴。
地上50〜100mに吹く風を捕まえて、風のエネルギーの45%を電気に換えます。
アメリカでは、高さが160mもある巨大風車をいくつも並べて
巨大火力発電所と同じくらいの電力の発電を行っているということで、ちょっと驚きました。
オバマ大統領もアメリカの電力の2割を風力発電にするとの演説を行っていましたし、アメリカを始め中国やヨーロッパではかなり普及しています。
風力先進国のデンマークでは夜間電力の50%が風力発電ということで、
こちらも小国ながらかなり気合が入っています。
イギリスでは高さ200mの巨大風車を海に浮かべて、風力発電を開始していますし
土地がないなら海上でも出来るのが、風力発電の特徴。
水力発電のようにダムを作る必要もなく、周囲への影響も少ないのが良いですよね。
自分的には太陽光発電のパネルを将来屋根に取り付けたいですが、
それよりテレビを薄型に買い換えるのか、電球をLEDに変えるのかという
発電より消費電力をどう減らすかということを決断せねばなりません・・(笑)
32型のテレビがリビングにありますが、嫁入り道具で持ち込まれたものなので、
まだまだ使えるし、補助金が出るからといって、安易に薄型テレビへ変えるわけにもいかず、地デジ対応をどうしようかと勘案中です。
アメリカでは電気料金の設定を電気を大量消費する人と節電する人に分けて、
全体的な電気消費量を減らすのに成功したというニュースもありました。
日本でも同じことをすれば、なんとなく節電するというより目的はっきりして
いいのではないかなと思います。
太陽光発電を奨励するより、現実的だと思うのですけどね。
shin_chanz at 00:01|Permalink│Comments(4)│