2010年08月
2010年08月06日
SPF豚
一部のスーパーで取り扱いがある豚肉。
購入されたこともあると思いますが、SPF豚肉というものがあります。
このSPFというのは、特定の病原体をもっていない豚肉ということで、特殊な飼育施設で育てられた豚をSPF豚といいます。
一時期、無菌豚とも言われましたが、いまはSPF豚という名称で落ち着いているようです。
普通の豚肉と大きな違いは臭みが無いこと。
清潔な環境下で育てられ、抗生物質などの投与量も少なく、病気にもかかっていないため、臭気の原因となる成分の蓄積がありません。
ここが普通の豚肉と大きな違いです。
豚は色々な地方で名づけられたブランド豚がいます。
黒豚が一番有名でしょうか。SPF豚というのは、車の移動制限や様々な制限をほどこして病原菌やウィルスが豚に持ち込まれないように管理して飼育します。
もし、宮崎の養豚業がSPF豚を生産するシステムを導入していたなら、口蹄疫には理論的には感染しないとも考えられます。
それは口蹄疫よりもっと発生率が高い病気への感染を遮断する防疫システム上で養豚を行うため、口蹄疫はSPF豚の養豚場では簡単に発生はしません。
厳重な工場になると、外気との接触を遮断して、ほぼ無菌状態で豚を育成します。
工場の中に入るにも何重の扉を通り抜けなければならず、その間にはお風呂があって清潔にしてから養豚場に入る必要があります。
医薬品工場でも服を着替えれば中に入らせてくれるのですが、SPF養豚場では、エアーシャワーや服を着替えるだけでは駄目で、体についている細菌を洗い流した上で、工場内へ入っていく必要があります。
当然、このような工場を建てるには莫大な資金が必要です。
中小の畜産業者には無理な基準で、一般の畜産では抗生物質の投与を行うことで健康な豚肉の生産を行っています。
手間をかける分、SPF豚肉は高いのですが、一度食べる価値はあるかと思います。
購入されたこともあると思いますが、SPF豚肉というものがあります。
このSPFというのは、特定の病原体をもっていない豚肉ということで、特殊な飼育施設で育てられた豚をSPF豚といいます。
一時期、無菌豚とも言われましたが、いまはSPF豚という名称で落ち着いているようです。
普通の豚肉と大きな違いは臭みが無いこと。
清潔な環境下で育てられ、抗生物質などの投与量も少なく、病気にもかかっていないため、臭気の原因となる成分の蓄積がありません。
ここが普通の豚肉と大きな違いです。
豚は色々な地方で名づけられたブランド豚がいます。
黒豚が一番有名でしょうか。SPF豚というのは、車の移動制限や様々な制限をほどこして病原菌やウィルスが豚に持ち込まれないように管理して飼育します。
もし、宮崎の養豚業がSPF豚を生産するシステムを導入していたなら、口蹄疫には理論的には感染しないとも考えられます。
それは口蹄疫よりもっと発生率が高い病気への感染を遮断する防疫システム上で養豚を行うため、口蹄疫はSPF豚の養豚場では簡単に発生はしません。
厳重な工場になると、外気との接触を遮断して、ほぼ無菌状態で豚を育成します。
工場の中に入るにも何重の扉を通り抜けなければならず、その間にはお風呂があって清潔にしてから養豚場に入る必要があります。
医薬品工場でも服を着替えれば中に入らせてくれるのですが、SPF養豚場では、エアーシャワーや服を着替えるだけでは駄目で、体についている細菌を洗い流した上で、工場内へ入っていく必要があります。
当然、このような工場を建てるには莫大な資金が必要です。
中小の畜産業者には無理な基準で、一般の畜産では抗生物質の投与を行うことで健康な豚肉の生産を行っています。
手間をかける分、SPF豚肉は高いのですが、一度食べる価値はあるかと思います。
2010年08月04日
水とミネラル
合成キレート剤が化粧品に入っている理由の一つは化粧品の安定化ですが、もうひとつは抗菌効果のサポートに対する期待もあります。
人間は生きていくためにミネラル分を必要としています。
体内の酵素の働きには欠かせないためで、ミネラルがないと必要な成分が作り出せません。
これは細菌にも当てはまることで、細菌もミネラルがないと死んでしまいます。
そこで、細菌自身も強力なキレート力を持つタンパク質を合成することで、他から金属を奪い、ミネラル分の確保を行います。
天然のキレート剤は、残念ながら細菌が作るキレート剤よりミネラルを掴む力は弱く、あっけなく細菌にミネラルを奪われてしまいます。
しかし、合成キレート剤は、細菌のキレート剤よりミネラルを掴む力が強いため、細菌からミネラルを奪うことができます。
生存に必要なミネラルを確保できない細菌は死んでいくため、キレート剤自身に直接の抗菌効果はありませんが、抗菌剤の働きをキレート剤は側面から助けてくれるのです。
化粧品における重要なキレート剤はエデト酸以外にもあります。
それはコウジ酸。
美白化粧品の有効成分で、一時は良く使われていました。
コウジ酸の美白効果はそのキレート力にあります。
メラニンを作る酵素は銅を必要としますが、この銅をキレートすることで、無効化し酵素の活性化を防ぎます。
その結果、美白効果を発揮するわけです。
キレート剤も使い方によっては、美白剤としての働きが期待できるのです。
人間は生きていくためにミネラル分を必要としています。
体内の酵素の働きには欠かせないためで、ミネラルがないと必要な成分が作り出せません。
これは細菌にも当てはまることで、細菌もミネラルがないと死んでしまいます。
そこで、細菌自身も強力なキレート力を持つタンパク質を合成することで、他から金属を奪い、ミネラル分の確保を行います。
天然のキレート剤は、残念ながら細菌が作るキレート剤よりミネラルを掴む力は弱く、あっけなく細菌にミネラルを奪われてしまいます。
しかし、合成キレート剤は、細菌のキレート剤よりミネラルを掴む力が強いため、細菌からミネラルを奪うことができます。
生存に必要なミネラルを確保できない細菌は死んでいくため、キレート剤自身に直接の抗菌効果はありませんが、抗菌剤の働きをキレート剤は側面から助けてくれるのです。
化粧品における重要なキレート剤はエデト酸以外にもあります。
それはコウジ酸。
美白化粧品の有効成分で、一時は良く使われていました。
コウジ酸の美白効果はそのキレート力にあります。
メラニンを作る酵素は銅を必要としますが、この銅をキレートすることで、無効化し酵素の活性化を防ぎます。
その結果、美白効果を発揮するわけです。
キレート剤も使い方によっては、美白剤としての働きが期待できるのです。
2010年08月02日
水 その2
化粧品会社はどのように水を管理しているのでしょうか
水の管理で一番わかりやすいのが、電気が流れるかどうかを調べること。
水の中に溶けているイオンの量によって、電気の流れやすさが変わります。
純粋な水になればなるほど、電気を通しません。
そこで水の電気の流れやすさを調べることで、どのレベルの水かということを決めています。
精製水と言えば1種類のような気がしますが、中に溶けている微量のイオンによっていくつかの段階に分けられます。
最高の純度のものになると、イオン交換樹脂を通した後、さらに膜を通して、水を濾してなにも不純物の無いような状態にもっていきます。
シャンプーなど大量に水を使う場合は、イオン交換樹脂を通しただけの水となることが多いのですが、化粧水などはもっとグレードの高い水を使う場合もあります。
いずれにしろ、わずかにある不純物でさえ見逃さずに水を精製致しますが、中にはそういうことをしないものもあります。
温泉水がその代表例です。化粧水等に配合されているケースもありますが、温泉水はミネラルがその特徴成分なので、ミネラルを抜くことは出来ません。
いくら水からミネラルを抜いても原料に含まれていることもあります。
この場合は、取り除くことは不可能なので、キレート剤というものを使用してミネラルを無力化します。エデト酸などがその役割を果たすのですが、エデト酸を入れることでミネラルによって白濁する成分が透明のまま溶解したりとメリットが大きい成分です。
そのため、キレート剤は石鹸やシャンプー、化粧水など数々の種類の化粧品へ配合されています。
なお、キレート剤には合成もの、天然ものの2種類があります。
天然のキレート剤はフィチン酸やグリシン(アミノ酸)が相当しますが、いずれもキレート力は弱いため余り使われていません。
ただ、食品分野では合成キレート剤は一部を除いて使えませんので、グリシンが日持ち向上剤としてよく使われています。
水の管理で一番わかりやすいのが、電気が流れるかどうかを調べること。
水の中に溶けているイオンの量によって、電気の流れやすさが変わります。
純粋な水になればなるほど、電気を通しません。
そこで水の電気の流れやすさを調べることで、どのレベルの水かということを決めています。
精製水と言えば1種類のような気がしますが、中に溶けている微量のイオンによっていくつかの段階に分けられます。
最高の純度のものになると、イオン交換樹脂を通した後、さらに膜を通して、水を濾してなにも不純物の無いような状態にもっていきます。
シャンプーなど大量に水を使う場合は、イオン交換樹脂を通しただけの水となることが多いのですが、化粧水などはもっとグレードの高い水を使う場合もあります。
いずれにしろ、わずかにある不純物でさえ見逃さずに水を精製致しますが、中にはそういうことをしないものもあります。
温泉水がその代表例です。化粧水等に配合されているケースもありますが、温泉水はミネラルがその特徴成分なので、ミネラルを抜くことは出来ません。
いくら水からミネラルを抜いても原料に含まれていることもあります。
この場合は、取り除くことは不可能なので、キレート剤というものを使用してミネラルを無力化します。エデト酸などがその役割を果たすのですが、エデト酸を入れることでミネラルによって白濁する成分が透明のまま溶解したりとメリットが大きい成分です。
そのため、キレート剤は石鹸やシャンプー、化粧水など数々の種類の化粧品へ配合されています。
なお、キレート剤には合成もの、天然ものの2種類があります。
天然のキレート剤はフィチン酸やグリシン(アミノ酸)が相当しますが、いずれもキレート力は弱いため余り使われていません。
ただ、食品分野では合成キレート剤は一部を除いて使えませんので、グリシンが日持ち向上剤としてよく使われています。