2011年01月
2011年01月30日
足のむくみ
長時間、同じ姿勢でいると足がむくんでくることもあります。
特にずーと座って仕事をしなければならないOLさんには、帰宅時に足がむくんでいるという悩みがあるかもしれません。
このむくみですが、なぜそんなことがおこるのでしょうか。
当然、足がむくむということはそれだけ足の体積が増えているということ。
朝はなんともなく、夕方に足の体積が増えるとしたら、それはたんぱく質や骨の量が増えているわけではありません。
短時間で、増える成分。それは水分です。
水分というと、血を思い浮かべることが多いと思います。
ただ、内部で出血をしているのならともかく、人間の血液は、心臓から送り出されて戻ってくるのに、だいたい50秒ほどと言われています。
かなり力強く押し出されて、全身を巡っていきますので、血が足に溜まるということは考えにくいでしょう。
血以外の水分で足に溜まるもの。
それは血ではなく、リンパ液となります。
リンパ液は血液同様に体内を循環しています。
しかし、血液には送り出すための器官である心臓があるのに対して、リンパ液には心臓に相当するポンプがありません。
ここがむくみが起こるポイントです。
本来、リンパ液は循環するものですが、長時間同じ姿勢になると、押し出すポンプがない分、液の循環が停滞気味となります。
特にずーと座って仕事をしなければならないOLさんには、帰宅時に足がむくんでいるという悩みがあるかもしれません。
このむくみですが、なぜそんなことがおこるのでしょうか。
当然、足がむくむということはそれだけ足の体積が増えているということ。
朝はなんともなく、夕方に足の体積が増えるとしたら、それはたんぱく質や骨の量が増えているわけではありません。
短時間で、増える成分。それは水分です。
水分というと、血を思い浮かべることが多いと思います。
ただ、内部で出血をしているのならともかく、人間の血液は、心臓から送り出されて戻ってくるのに、だいたい50秒ほどと言われています。
かなり力強く押し出されて、全身を巡っていきますので、血が足に溜まるということは考えにくいでしょう。
血以外の水分で足に溜まるもの。
それは血ではなく、リンパ液となります。
リンパ液は血液同様に体内を循環しています。
しかし、血液には送り出すための器官である心臓があるのに対して、リンパ液には心臓に相当するポンプがありません。
ここがむくみが起こるポイントです。
本来、リンパ液は循環するものですが、長時間同じ姿勢になると、押し出すポンプがない分、液の循環が停滞気味となります。
2011年01月27日
最近のレーザー治療2
レーザーも色々ありますが、最近増えてきたのがしみだけではなく、毛穴の改善やたるみ、しわの改善を行う炭酸ガスレーザーです。
こちらは赤外線を照射して治療を施します。
赤外線は冬場のコタツやハロゲンヒーターなどで使用する光線ですが、高出力の赤外線を当てることで、コラーゲン合成等を促します。
こちらもしみとりのレーザーと同様に細胞を殺します。
主に水分に吸収されて、熱を発生させます。
水に吸収されるため、広範囲の細胞へ影響を与えるのが特徴です。
目尻のしわや法令線に対しても多少は効果がでるレーザーで、しみとりのレーザーほどきつくないため、皮膚の細胞をそれほど多く傷つけないのが特徴です。
しみとりのレーザーはエネルギーが強すぎて、あざを残す可能性ありますが、こちらはそのあざを残す可能性は低くなっています。
どちらかというと老化現象に対して、抵抗するために使われます。
また、レーザー以外にもIPLというものがあります。
こちらも光線で可視光線という蛍光灯より強めのライトを使います。
使う波長は蛍光灯で代用できそうですが、蛍光灯では出力が弱すぎて代用はできません。
何せしみをつくる細胞がレーザーと同様に、この光線が当たると細胞の中から熱が溢れ出てきて周りの細胞と一緒に死んでしまうほどです。
いくら蛍光灯に当たっても火傷はしませんが、こちらは当たりすぎると火傷することもあります。
ただ、レーザーに比べてると、光の力はかなり弱く、レーザーなら1回で済むものが、5回も6回も光を照射しないと同じような効果はありません。
しかし、火傷したような状態になりにくいので、毎日オフィスへ出勤しなければならないOLさんなどには、周囲に光治療をしていることを悟られず肌を改善できますので、出力の弱さはメリットにもつながります。
こちらは赤外線を照射して治療を施します。
赤外線は冬場のコタツやハロゲンヒーターなどで使用する光線ですが、高出力の赤外線を当てることで、コラーゲン合成等を促します。
こちらもしみとりのレーザーと同様に細胞を殺します。
主に水分に吸収されて、熱を発生させます。
水に吸収されるため、広範囲の細胞へ影響を与えるのが特徴です。
目尻のしわや法令線に対しても多少は効果がでるレーザーで、しみとりのレーザーほどきつくないため、皮膚の細胞をそれほど多く傷つけないのが特徴です。
しみとりのレーザーはエネルギーが強すぎて、あざを残す可能性ありますが、こちらはそのあざを残す可能性は低くなっています。
どちらかというと老化現象に対して、抵抗するために使われます。
また、レーザー以外にもIPLというものがあります。
こちらも光線で可視光線という蛍光灯より強めのライトを使います。
使う波長は蛍光灯で代用できそうですが、蛍光灯では出力が弱すぎて代用はできません。
何せしみをつくる細胞がレーザーと同様に、この光線が当たると細胞の中から熱が溢れ出てきて周りの細胞と一緒に死んでしまうほどです。
いくら蛍光灯に当たっても火傷はしませんが、こちらは当たりすぎると火傷することもあります。
ただ、レーザーに比べてると、光の力はかなり弱く、レーザーなら1回で済むものが、5回も6回も光を照射しないと同じような効果はありません。
しかし、火傷したような状態になりにくいので、毎日オフィスへ出勤しなければならないOLさんなどには、周囲に光治療をしていることを悟られず肌を改善できますので、出力の弱さはメリットにもつながります。
2011年01月25日
最近のレーザー治療1
色々な光治療が皮膚科や美容外科を中心に導入されています。
自由診療になりますが、毎年新しい機器が発表されており、それだけ需要が旺盛ということでしょうか。
レーザー治療の特徴はちょっとした痛みと火傷を我慢すれば、しみを一気に消せるというところです。
基本は黒いメラニン色素のみを破壊するというより、メラニンを作る細胞そのものを殺していきます。
ただ、このとき様々な細胞を殺しては危なくて使えません。
レーザー治療の原則は、レーザーに当たっても問題ない細胞と問題が生じる細胞を選択して治療することです。
この選択はどのように行うかというと、たとえばメラニン色素を作る細胞を殺すのなら、黒色の色素を持つ細胞に吸収されるレーザーの波長を調整して照射することで、その目的が達成できます。
他にも多すぎる毛細血管を減らすには、水分などに吸収される波長などを調整して照射します。
化粧品は細胞を殺さず、また、細胞機能を損なわずにメラニン色素を作るのを邪魔するもの、一方、レーザーは細胞を殺すことで、脱色という目的を一気に達成します。
しかし、レーザーも完璧ではありません。
メラニンを作る細胞のみを殺すとしてもそのときに周りの細胞を傷つけることがあり、それが火傷などの状態を引き起こします。
レーザーがメラニンに吸収されると熱に変わって、細胞を熱で焼き殺し、周囲にもその熱が伝達して細胞が巻き添えを食って死んでしまいます。
そのため、レーザーを当てた部分と周囲が火傷のような状態になります。
もちろん、このような状態になるため、レーザー照射時には痛みを生じます。
表面麻酔が無いと広範囲にわたって、照射することができず麻酔処置の上にレーザー照射を行います。
ところで、火傷状態になった皮膚ですがすぐに再生が行われます。
死んだ細胞を取り除いて、空いた空間に新しい細胞がはいって、増殖が開始されことで、新陳代謝が促進されるのですが、このときにメラニンを作る細胞が生き残っていると、活性化して激しくメラニン色素を作ります。
あっという間にレーザー照射前のしみに戻ることがあるのが、まだまだレーザー治療の進歩が必要なところでしょうか。
自由診療になりますが、毎年新しい機器が発表されており、それだけ需要が旺盛ということでしょうか。
レーザー治療の特徴はちょっとした痛みと火傷を我慢すれば、しみを一気に消せるというところです。
基本は黒いメラニン色素のみを破壊するというより、メラニンを作る細胞そのものを殺していきます。
ただ、このとき様々な細胞を殺しては危なくて使えません。
レーザー治療の原則は、レーザーに当たっても問題ない細胞と問題が生じる細胞を選択して治療することです。
この選択はどのように行うかというと、たとえばメラニン色素を作る細胞を殺すのなら、黒色の色素を持つ細胞に吸収されるレーザーの波長を調整して照射することで、その目的が達成できます。
他にも多すぎる毛細血管を減らすには、水分などに吸収される波長などを調整して照射します。
化粧品は細胞を殺さず、また、細胞機能を損なわずにメラニン色素を作るのを邪魔するもの、一方、レーザーは細胞を殺すことで、脱色という目的を一気に達成します。
しかし、レーザーも完璧ではありません。
メラニンを作る細胞のみを殺すとしてもそのときに周りの細胞を傷つけることがあり、それが火傷などの状態を引き起こします。
レーザーがメラニンに吸収されると熱に変わって、細胞を熱で焼き殺し、周囲にもその熱が伝達して細胞が巻き添えを食って死んでしまいます。
そのため、レーザーを当てた部分と周囲が火傷のような状態になります。
もちろん、このような状態になるため、レーザー照射時には痛みを生じます。
表面麻酔が無いと広範囲にわたって、照射することができず麻酔処置の上にレーザー照射を行います。
ところで、火傷状態になった皮膚ですがすぐに再生が行われます。
死んだ細胞を取り除いて、空いた空間に新しい細胞がはいって、増殖が開始されことで、新陳代謝が促進されるのですが、このときにメラニンを作る細胞が生き残っていると、活性化して激しくメラニン色素を作ります。
あっという間にレーザー照射前のしみに戻ることがあるのが、まだまだレーザー治療の進歩が必要なところでしょうか。
2011年01月23日
ヒアルロン酸を減らす薬剤
身近にある薬品の中には化粧品のようにヒアルロン酸を増やすように働きかける成分もあれば、逆にヒアルロン酸を減らすように働きかける成分もあります。
その代表例がステロイド薬。
ステロイドを長期間連用すると皮膚が萎縮するという減少が起きます。
皮膚の萎縮は老化と同じ現象で、簡単に起こるようなものではないのに関わらずステロイド薬によってその萎縮が進行することが知られていました。
しかし、どのような原理で起こるかは不明な点が多く、あまり検討もされていなかったようです。
もともとステロイド薬は他にも副作用が色々あって、そのうちのひとつにしか過ぎないと思われていたのかもしれません。
しかし、ここにきて皮膚の萎縮について研究が発展し、皮膚の萎縮メカニズムの一端が明らかにされています。
ヒアルロン酸が減るには、ヒアルロン酸の合成が減るかもしくはヒアルロン酸の分解速度が早まるかのどちらかで決まります。
ヒアルロン酸は新陳代謝が早い成分であり、合成もどんどんされますが、分解もかなりの勢いで行われ、常に新しいヒアルロン酸で満たされるようになっています。
ステロイド薬を培養細胞やステロイドを塗布したボランティアの皮膚で評価すると、ヒアルロン酸の量が著しく減少しており、さらに評価を進めると、分解酵素の働きにはステロイドは影響を及ぼさないものの、合成速度が落ちることが確認されました。
つまり、ステロイドによってヒアルロン酸の合成量が減っているのにも関わらず分解速度が変わらないため、結果として、ヒアルロン酸の総量が減っていくことがわかりました。
とはいえ、ステロイドは炎症を抑えるなど、様々な有益な作用を持つことも明らかです。
また、顔の皮膚を薄くして透けるような白肌を演出することもあり、かつては美顔を演出するとして、間違って使用された時期もありました。
ステロイドの使用がすぐには老化肌に簡単に結びつかないという一面もあるのですが、長期連用はやはり肌へ影響が蓄積していくため、慎重な運用が求められるでしょう。
ただ、技術は進歩するものなので、将来ステロイドのヒアルロン酸合成阻害をブロックできる薬剤も登場するかもしれませんね。
その代表例がステロイド薬。
ステロイドを長期間連用すると皮膚が萎縮するという減少が起きます。
皮膚の萎縮は老化と同じ現象で、簡単に起こるようなものではないのに関わらずステロイド薬によってその萎縮が進行することが知られていました。
しかし、どのような原理で起こるかは不明な点が多く、あまり検討もされていなかったようです。
もともとステロイド薬は他にも副作用が色々あって、そのうちのひとつにしか過ぎないと思われていたのかもしれません。
しかし、ここにきて皮膚の萎縮について研究が発展し、皮膚の萎縮メカニズムの一端が明らかにされています。
ヒアルロン酸が減るには、ヒアルロン酸の合成が減るかもしくはヒアルロン酸の分解速度が早まるかのどちらかで決まります。
ヒアルロン酸は新陳代謝が早い成分であり、合成もどんどんされますが、分解もかなりの勢いで行われ、常に新しいヒアルロン酸で満たされるようになっています。
ステロイド薬を培養細胞やステロイドを塗布したボランティアの皮膚で評価すると、ヒアルロン酸の量が著しく減少しており、さらに評価を進めると、分解酵素の働きにはステロイドは影響を及ぼさないものの、合成速度が落ちることが確認されました。
つまり、ステロイドによってヒアルロン酸の合成量が減っているのにも関わらず分解速度が変わらないため、結果として、ヒアルロン酸の総量が減っていくことがわかりました。
とはいえ、ステロイドは炎症を抑えるなど、様々な有益な作用を持つことも明らかです。
また、顔の皮膚を薄くして透けるような白肌を演出することもあり、かつては美顔を演出するとして、間違って使用された時期もありました。
ステロイドの使用がすぐには老化肌に簡単に結びつかないという一面もあるのですが、長期連用はやはり肌へ影響が蓄積していくため、慎重な運用が求められるでしょう。
ただ、技術は進歩するものなので、将来ステロイドのヒアルロン酸合成阻害をブロックできる薬剤も登場するかもしれませんね。
2011年01月20日
マッサージの効用 その2
以下のマッサージ法を一日5分を入浴後もしくは就寝前に16週間行ったデータがあります。
50代のたるみに悩む20名の女性を対象に行った実験で、10名がマッサージを行い(この内1名はダイエットを行ったためデータは削除)、10名はマッサージを行わない被験者として実施しました。
たるみは皮下脂肪の増減に左右されやすいため、ダイエットを行わない上での実施でした。
[マッサージ法]
マッサージはたるみ部と頬を中心に行い、皮下深部までもみほぐしを行った後、たるみ部から頬上へ向かってリフトアップを実施します。
香粧会誌 34(3)2010 p179より引用
この結果は、写真判定で行いマッサージ行った9名のうち、7名で頬下からたるみ部にかけての部位で広範囲にわたり1mm以上へこむ領域が観察されました。
中には口角部のたるみが改善し、たるみ部がシャープになっている様子もありました。
皮下脂肪の量は超音波測定によって検証すると、口角部ではマッサージをしない人たちは8週後では99.0%、16週後では97.6%とわずかにしか変化しなかったのが、マッサージを行った人たちは8週後では92.6%、16週後でも92.5%の変化がありました。
たるみ部での変化は、マッサージをしない人たちは8週後で94.4%、16週後で91.4%と減少しましたが、マッサージした人たちは8週後で87.7%、16週後で84.3%まで減少しています。
マッサージを行わない人もお手入れを欠かさずに意識して行うことで、たるみが減っていますが、マッサージを行う方が確実に皮下脂肪量を減らして、たるみを軽減させています。
もちろん、マッサージで若いころの肌には戻らないけれども年齢より若く見える肌は維持することができるという結果でした。
50代のたるみに悩む20名の女性を対象に行った実験で、10名がマッサージを行い(この内1名はダイエットを行ったためデータは削除)、10名はマッサージを行わない被験者として実施しました。
たるみは皮下脂肪の増減に左右されやすいため、ダイエットを行わない上での実施でした。
[マッサージ法]
マッサージはたるみ部と頬を中心に行い、皮下深部までもみほぐしを行った後、たるみ部から頬上へ向かってリフトアップを実施します。
香粧会誌 34(3)2010 p179より引用
この結果は、写真判定で行いマッサージ行った9名のうち、7名で頬下からたるみ部にかけての部位で広範囲にわたり1mm以上へこむ領域が観察されました。
中には口角部のたるみが改善し、たるみ部がシャープになっている様子もありました。
皮下脂肪の量は超音波測定によって検証すると、口角部ではマッサージをしない人たちは8週後では99.0%、16週後では97.6%とわずかにしか変化しなかったのが、マッサージを行った人たちは8週後では92.6%、16週後でも92.5%の変化がありました。
たるみ部での変化は、マッサージをしない人たちは8週後で94.4%、16週後で91.4%と減少しましたが、マッサージした人たちは8週後で87.7%、16週後で84.3%まで減少しています。
マッサージを行わない人もお手入れを欠かさずに意識して行うことで、たるみが減っていますが、マッサージを行う方が確実に皮下脂肪量を減らして、たるみを軽減させています。
もちろん、マッサージで若いころの肌には戻らないけれども年齢より若く見える肌は維持することができるという結果でした。
2011年01月18日
マッサージの効用
老化が進むにつれてたるみが悩みになるのは仕方ないこと。
脂肪が顔についても若い頃ならハリがでて、ふくよかと形容される顔立ちが30歳をすぎるとしだいに顔がたるみはじめ、50代では顎がたるみ2重顎を形成することもしばしば。
顎から首にかけての輪郭もよくわからなく不明瞭になる場合もあります。
さらにはたるみが進行すると頬骨が突きでるようになり、老化現象が顔にはっきり現れるようになります。
たるみの発生については様々な諸説がありますが、第一は真皮層の老化による構造変化、そして皮下脂肪の構造変化が挙げられます。
しみはともかく、たるみは老けて見られるようになるため、対策が必要となりますが、そもそもしわより深い部分での変化が表面に現れてきた状態のため、すぐにどうこうなるものでもありません。
皮膚の構造は骨の上に脂肪組織があって、その上をネットのようにコラーゲンやエラスチンの繊維網が被さっています。
若いころは皮下組織の上にあるネットであるコラーゲンやエラスチンのハリがしっかりしているため、多少その下の皮下脂肪が増えても支えることができます。
しかし、ネットのハリが弱くなって、皮下脂肪の重量を支えきれなくなるとたるみが生じますし、ネットが支えきれる重量以上に皮下脂肪が増えるとやはりたるみが生じることになります。
このたるみ対策ですが、50代以降になると美容成分への肌の反応性も衰えつつあることからマッサージが第一選択になると思います。
脂肪が顔についても若い頃ならハリがでて、ふくよかと形容される顔立ちが30歳をすぎるとしだいに顔がたるみはじめ、50代では顎がたるみ2重顎を形成することもしばしば。
顎から首にかけての輪郭もよくわからなく不明瞭になる場合もあります。
さらにはたるみが進行すると頬骨が突きでるようになり、老化現象が顔にはっきり現れるようになります。
たるみの発生については様々な諸説がありますが、第一は真皮層の老化による構造変化、そして皮下脂肪の構造変化が挙げられます。
しみはともかく、たるみは老けて見られるようになるため、対策が必要となりますが、そもそもしわより深い部分での変化が表面に現れてきた状態のため、すぐにどうこうなるものでもありません。
皮膚の構造は骨の上に脂肪組織があって、その上をネットのようにコラーゲンやエラスチンの繊維網が被さっています。
若いころは皮下組織の上にあるネットであるコラーゲンやエラスチンのハリがしっかりしているため、多少その下の皮下脂肪が増えても支えることができます。
しかし、ネットのハリが弱くなって、皮下脂肪の重量を支えきれなくなるとたるみが生じますし、ネットが支えきれる重量以上に皮下脂肪が増えるとやはりたるみが生じることになります。
このたるみ対策ですが、50代以降になると美容成分への肌の反応性も衰えつつあることからマッサージが第一選択になると思います。
2011年01月16日
皮膚の抗菌 その3
最近、注目されている皮膚の防御トピックスのなかにカテリシジンがあります。
皮膚の抗菌作用を担い、外部からの微生物の侵入を防ぐために、この抗菌タンパク質であるカテリシジン類が菌を殺していきます。
ただの抗菌だけでなく、炎症に関与していたり、その働きは単純なものではありません。
このカテリシジンですが、アトピー患者では健常者に比べて、かなり数が減っていることが示唆されています。
カテリシジンが減少することで、病原菌に対する皮膚の抵抗力が弱まり、菌が産生するアレルギー物質に翻弄されやすくなります。
たとえば、アトピー皮膚炎に対する民間療法には酸化水などをつかって、皮膚を殺菌する治療法がありますが、これも結局は細菌への抵抗力を補うために行っています。
民間療法でなくともポピヨンヨードなどの殺菌剤で、体を殺菌する方法もありますし、清潔に保つためには洗浄だけでは追いつかないという患者も多くおられます。
もちろん、カテリシジンを増やせば解決するわけではありませんが、増悪要因を減らす可能性があります。
ちなみに抗菌タンパク質のカテリシジンは、ビタミンDによってその量を増やすことができます。
具体的にはビタミンD3、動物性のビタミンDがカテリシジン合成に関与しており、動物性ビタミンDを摂取することで、カテリシジンが増えることがわかっています。
ただ、ビタミンDは、ホルモンなみに強力なビタミンであるため、摂取量を増やしすぎると副作用も強く出てきます。
海外ではアトピー治療のひとつとしてビタミンD3により治療も始まっているようです。
しかし、このカテリシジンですが、多すぎても問題を引き起こします。
酒さ状皮膚炎・・・お酒を飲んだように頬や鼻が赤くなるような状態にする皮膚病の原因のひとつがカテリシジンの過剰生産で、肌を守るはずの成分が逆に肌を痛めつけて皮膚炎を起こします。
いずれもにしても強い成分だけに少なすぎても多すぎても問題でバランスが重要ということでしょう。
皮膚の抗菌作用を担い、外部からの微生物の侵入を防ぐために、この抗菌タンパク質であるカテリシジン類が菌を殺していきます。
ただの抗菌だけでなく、炎症に関与していたり、その働きは単純なものではありません。
このカテリシジンですが、アトピー患者では健常者に比べて、かなり数が減っていることが示唆されています。
カテリシジンが減少することで、病原菌に対する皮膚の抵抗力が弱まり、菌が産生するアレルギー物質に翻弄されやすくなります。
たとえば、アトピー皮膚炎に対する民間療法には酸化水などをつかって、皮膚を殺菌する治療法がありますが、これも結局は細菌への抵抗力を補うために行っています。
民間療法でなくともポピヨンヨードなどの殺菌剤で、体を殺菌する方法もありますし、清潔に保つためには洗浄だけでは追いつかないという患者も多くおられます。
もちろん、カテリシジンを増やせば解決するわけではありませんが、増悪要因を減らす可能性があります。
ちなみに抗菌タンパク質のカテリシジンは、ビタミンDによってその量を増やすことができます。
具体的にはビタミンD3、動物性のビタミンDがカテリシジン合成に関与しており、動物性ビタミンDを摂取することで、カテリシジンが増えることがわかっています。
ただ、ビタミンDは、ホルモンなみに強力なビタミンであるため、摂取量を増やしすぎると副作用も強く出てきます。
海外ではアトピー治療のひとつとしてビタミンD3により治療も始まっているようです。
しかし、このカテリシジンですが、多すぎても問題を引き起こします。
酒さ状皮膚炎・・・お酒を飲んだように頬や鼻が赤くなるような状態にする皮膚病の原因のひとつがカテリシジンの過剰生産で、肌を守るはずの成分が逆に肌を痛めつけて皮膚炎を起こします。
いずれもにしても強い成分だけに少なすぎても多すぎても問題でバランスが重要ということでしょう。
2011年01月13日
皮膚の抗菌 その2
皮膚に存在するブドウ球菌には、表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌の2種類がいます。
このうち善玉は表皮ブドウ球菌で、悪玉は黄色ブドウ球菌と一般的には分けられます。
黄色ブドウ球菌は皮膚に傷がつくと侵入し、化膿の原因となります。
指が傷ついていながら、必要な処置をとらず食べ物を扱うと食中毒を起こすことも多く、食中毒菌としても有名です。
(雪印乳業が起こした食中毒の原因菌でありました)
表皮ブドウ球菌は、黄色ブドウ球菌に比べてはるかに感染力、毒性とも弱いものですが、ほぼすべての人の皮膚に存在しています。
石鹸で洗い流しても数時間経てば洗い流す前の菌数に戻るほど、たくましい菌で簡単には死滅しない特性を持っています。
また、この菌は抗菌性のタンパク質を作ることができ、他の菌の生育を邪魔します。
いくつかの抗菌性タンパク質が発見されていますが、細菌の脂質膜を変化させ、脂質の流失を誘導することで、抗菌性を発揮します。
様々な細菌を破壊するのですが、黄色ブドウ球菌に対しても抗菌性をもち、同じブドウ球菌でありながら、それなりに他の種の生育を阻害します。
面白いのはこの抗菌タンパク質がヒトの持つ抗菌タンパク質と協調的に働き、細菌への抗菌効果を高める点です。
抗菌効果といっても全ての菌に効くわけではなく、特定の常在菌が利するようになっています。
それにしても人間の抗菌タンパク質と細菌の抗菌タンパク質が選択的に細菌の生育をコントロールしているのは、興味深いですね。
ただ、肌のバリアが弱く、常在菌をコントロールする必要のあるアトピーでは、常在菌が負担になることも多いので、単純に常在菌を善玉とみるわけにはいきません。
このうち善玉は表皮ブドウ球菌で、悪玉は黄色ブドウ球菌と一般的には分けられます。
黄色ブドウ球菌は皮膚に傷がつくと侵入し、化膿の原因となります。
指が傷ついていながら、必要な処置をとらず食べ物を扱うと食中毒を起こすことも多く、食中毒菌としても有名です。
(雪印乳業が起こした食中毒の原因菌でありました)
表皮ブドウ球菌は、黄色ブドウ球菌に比べてはるかに感染力、毒性とも弱いものですが、ほぼすべての人の皮膚に存在しています。
石鹸で洗い流しても数時間経てば洗い流す前の菌数に戻るほど、たくましい菌で簡単には死滅しない特性を持っています。
また、この菌は抗菌性のタンパク質を作ることができ、他の菌の生育を邪魔します。
いくつかの抗菌性タンパク質が発見されていますが、細菌の脂質膜を変化させ、脂質の流失を誘導することで、抗菌性を発揮します。
様々な細菌を破壊するのですが、黄色ブドウ球菌に対しても抗菌性をもち、同じブドウ球菌でありながら、それなりに他の種の生育を阻害します。
面白いのはこの抗菌タンパク質がヒトの持つ抗菌タンパク質と協調的に働き、細菌への抗菌効果を高める点です。
抗菌効果といっても全ての菌に効くわけではなく、特定の常在菌が利するようになっています。
それにしても人間の抗菌タンパク質と細菌の抗菌タンパク質が選択的に細菌の生育をコントロールしているのは、興味深いですね。
ただ、肌のバリアが弱く、常在菌をコントロールする必要のあるアトピーでは、常在菌が負担になることも多いので、単純に常在菌を善玉とみるわけにはいきません。
2011年01月11日
皮膚の抗菌
皮膚の抗菌については、わかっているようで、わかっていないことが多いです。
まず、研究者によって、皮膚1cm2当たりの菌の数というのは、100倍以上違うこともあります。具体的には1万個から100万個くらいまで違うこともあり、測定する季節や気温、皮膚の状態によって違うのでしょうが、大きな開きがあります。
皮膚の外部に対する菌バリアというのは、大きな部分ではセラミドが細胞間につまっていて、簡単に外から進入できない構造であるということが重要です。
肌に穴が開いていると、当然そこから様々な菌やウィルスが体内に侵入する可能性が高くなります。
特に火傷や傷口、冬場はあかぎれなど、皮膚のバリア層が無くなる状態では気をつける必要があります。
さて、皮膚にはいた方が良いと言われる常在菌ですが、一匹残らず皮膚から除去するよりある程度存在する必要性が昔から指摘されています。
ただ、昔から指摘されているのにも関わらず、どういう機序でバリアに寄与しているかは不明な点が多いです。
というのも細菌は、空気を好むものと好まないものの2種類に大別でき、常在菌もそれぞれの割合が、人によってばらばらとなっています。
たとえば腸内の場合、乳酸菌の存在が非常に重要ですが、皮膚の場合はそこまで重要な細菌は見つかっていません。
腸は、皮膚に比べても格段に様々な菌が入り乱れて棲息しており、かなり複雑な状態ですが、乳酸菌の割合が高ければ高いほど、健康にプラスになることがわかっています。
皮膚の場合は、乳酸菌ほど、健康によい菌はおらず、たとえば表皮ブドウ球菌は善玉菌として考えられないこともないのですが、この菌は抗生物質に耐性を持つと耐性型表皮ブドウ球菌になる可能性もあり、そうなると抵抗効力が弱いヒトはこの菌に体内へ侵入を許すと、命に関わることもあります。
こういう意味では、100%安全な乳酸菌のような存在は皮膚にはいないと考えても差支えないでしょう。
まず、研究者によって、皮膚1cm2当たりの菌の数というのは、100倍以上違うこともあります。具体的には1万個から100万個くらいまで違うこともあり、測定する季節や気温、皮膚の状態によって違うのでしょうが、大きな開きがあります。
皮膚の外部に対する菌バリアというのは、大きな部分ではセラミドが細胞間につまっていて、簡単に外から進入できない構造であるということが重要です。
肌に穴が開いていると、当然そこから様々な菌やウィルスが体内に侵入する可能性が高くなります。
特に火傷や傷口、冬場はあかぎれなど、皮膚のバリア層が無くなる状態では気をつける必要があります。
さて、皮膚にはいた方が良いと言われる常在菌ですが、一匹残らず皮膚から除去するよりある程度存在する必要性が昔から指摘されています。
ただ、昔から指摘されているのにも関わらず、どういう機序でバリアに寄与しているかは不明な点が多いです。
というのも細菌は、空気を好むものと好まないものの2種類に大別でき、常在菌もそれぞれの割合が、人によってばらばらとなっています。
たとえば腸内の場合、乳酸菌の存在が非常に重要ですが、皮膚の場合はそこまで重要な細菌は見つかっていません。
腸は、皮膚に比べても格段に様々な菌が入り乱れて棲息しており、かなり複雑な状態ですが、乳酸菌の割合が高ければ高いほど、健康にプラスになることがわかっています。
皮膚の場合は、乳酸菌ほど、健康によい菌はおらず、たとえば表皮ブドウ球菌は善玉菌として考えられないこともないのですが、この菌は抗生物質に耐性を持つと耐性型表皮ブドウ球菌になる可能性もあり、そうなると抵抗効力が弱いヒトはこの菌に体内へ侵入を許すと、命に関わることもあります。
こういう意味では、100%安全な乳酸菌のような存在は皮膚にはいないと考えても差支えないでしょう。
2011年01月09日
生きた細胞と死んだ細胞との違い
生きた細胞と死んだ細胞の大きな違いというのは、細胞膜の部分で現れます。
細胞膜は物質の出入りを制御している膜のことで、この膜が制御するからこそ、必要な養分を取り入れて、不要なものを膜外へ排出しています。
もし、この膜が機能していなければ、必要以上に成分を取り込んだり、本来必要な成分を排出したり、また他の細胞が排出した老廃物を誤って取り込んだりと、細胞機能維持に必要不可欠な成分の濃度維持ができません。
そのため、進化した動物などでは、細胞膜に入れる成分と入れない成分を厳密にコントロールしています。
植物の組織は動物の組織と違って、細胞と細胞の間は液体でなく、気体で満たされていたり、細胞壁はセルロースを主成分とする透明な強い壁で出来ていますが、この細胞壁は動物の細胞同様に半透膜となっており、成分の出入りを制限しています。
この半透膜によって、新鮮な野菜は弾力を保っていますが、野菜が死ぬと、細胞壁の半透膜が失われ、細胞の中身が流出し、野菜としての形が保てなくなります。
ただ、この半透膜が壊れていないと、成分の抽出がうまく行われません。
それは半透膜によって、細胞内部に蓄えられている有効成分が出てこないためで、成分の抽出効率が悪くなります。
そのため採取したばかりの植物から抽出する際には、細胞壁の破壊を考える必要があり、徹底的に刻んだり、ミキサーでせん断する必要があります。
そうすることで、細胞壁に閉じ込められた成分を抽出することができます。
なお、一度乾燥させたものは、乾燥時に細胞壁が壊れてしまいますので、成分の抽出はやりやすくなります。
細胞膜は物質の出入りを制御している膜のことで、この膜が制御するからこそ、必要な養分を取り入れて、不要なものを膜外へ排出しています。
もし、この膜が機能していなければ、必要以上に成分を取り込んだり、本来必要な成分を排出したり、また他の細胞が排出した老廃物を誤って取り込んだりと、細胞機能維持に必要不可欠な成分の濃度維持ができません。
そのため、進化した動物などでは、細胞膜に入れる成分と入れない成分を厳密にコントロールしています。
植物の組織は動物の組織と違って、細胞と細胞の間は液体でなく、気体で満たされていたり、細胞壁はセルロースを主成分とする透明な強い壁で出来ていますが、この細胞壁は動物の細胞同様に半透膜となっており、成分の出入りを制限しています。
この半透膜によって、新鮮な野菜は弾力を保っていますが、野菜が死ぬと、細胞壁の半透膜が失われ、細胞の中身が流出し、野菜としての形が保てなくなります。
ただ、この半透膜が壊れていないと、成分の抽出がうまく行われません。
それは半透膜によって、細胞内部に蓄えられている有効成分が出てこないためで、成分の抽出効率が悪くなります。
そのため採取したばかりの植物から抽出する際には、細胞壁の破壊を考える必要があり、徹底的に刻んだり、ミキサーでせん断する必要があります。
そうすることで、細胞壁に閉じ込められた成分を抽出することができます。
なお、一度乾燥させたものは、乾燥時に細胞壁が壊れてしまいますので、成分の抽出はやりやすくなります。