2011年06月
2011年06月30日
梅雨どきの髪のお手入れ その3
ほっておくと、どうしても髪が決まりにくいこの時期、ナマケモノノの私は、湿気でぼわーんと広がるクセを逆手に取ってジェルでクセをさらに増長させて、パーマ風に見せたりしています。
そんな手抜きはさておき、ちゃんとスタイリングしたい人は、髪のダメージを考えると、安易におすすめはできませんが、この時期は、パーマをかけておいたり、アイロンでしっかり形づけるとスタイリングしやすいのは確か。
でも、髪を傷めたくない!という人は、ドライヤーを活用してみてください。
梅雨時には、仕上がりを長持ちさせてくれるスタイリング剤が大活躍。
髪に重みが出やすいワックスやクリームではなく、ジェルやローションタイプを選びましょう。
ガチガチに固まらないタイプのヘアスプレーを、スタイリングの前に軽くしておくのも、持ちをよくするワザです。
軽めのスタイリング剤やスプレーを、髪全体(髪の表面はもちろん、内側にも!)に薄くなじませたら、髪が爆発しやすい人は、根元の立ち上がりを抑えるように
ブラシで取った髪を少し引っ張るつもりで下へ。
ぺしゃんとなりやすい人は、髪の根元にブラシを当てて、立ち上げるようにブラシの下からドライヤーの風を当てながら、
あまりひっぱり過ぎないようにふんわり仕上げましょう。
この時、生乾きも、髪に熱が残った状態も絶対禁止!
崩れの原因になります。
根元立ち上がりや毛先のカールなども、始めに温風で形づけたら、その形を固定するために冷風に。
髪に湿気が残らないように、必ずしっかり乾いた状態に仕上げたら、少し離し気味にして、髪全体にスプレーして完成です。
それでももし日中、ぼわーんと広がったてきたら、、、
ドライヤーで再度スタイリングできればよいのですが、
できない場合は、間違っても水で押さえようとしないで!
さらにクセがでてしまい、うねり・広がりがひどくなってしまいます。
広がりを押さえるために、するべきことはブラッシング。
ランダムに水分を含んで、膨らんでしまった髪を
とかすことで、均一に水分を広げて、うねりをリセットするために、ボリュームを抑えるように、さっととかすのが正解です。
ちょっとだけいつもより手をかけて、ジメジメの梅雨も、すっきりした髪で過ごしてください。
次回は7月下旬に更新予定です。
そんな手抜きはさておき、ちゃんとスタイリングしたい人は、髪のダメージを考えると、安易におすすめはできませんが、この時期は、パーマをかけておいたり、アイロンでしっかり形づけるとスタイリングしやすいのは確か。
でも、髪を傷めたくない!という人は、ドライヤーを活用してみてください。
梅雨時には、仕上がりを長持ちさせてくれるスタイリング剤が大活躍。
髪に重みが出やすいワックスやクリームではなく、ジェルやローションタイプを選びましょう。
ガチガチに固まらないタイプのヘアスプレーを、スタイリングの前に軽くしておくのも、持ちをよくするワザです。
軽めのスタイリング剤やスプレーを、髪全体(髪の表面はもちろん、内側にも!)に薄くなじませたら、髪が爆発しやすい人は、根元の立ち上がりを抑えるように
ブラシで取った髪を少し引っ張るつもりで下へ。
ぺしゃんとなりやすい人は、髪の根元にブラシを当てて、立ち上げるようにブラシの下からドライヤーの風を当てながら、
あまりひっぱり過ぎないようにふんわり仕上げましょう。
この時、生乾きも、髪に熱が残った状態も絶対禁止!
崩れの原因になります。
根元立ち上がりや毛先のカールなども、始めに温風で形づけたら、その形を固定するために冷風に。
髪に湿気が残らないように、必ずしっかり乾いた状態に仕上げたら、少し離し気味にして、髪全体にスプレーして完成です。
それでももし日中、ぼわーんと広がったてきたら、、、
ドライヤーで再度スタイリングできればよいのですが、
できない場合は、間違っても水で押さえようとしないで!
さらにクセがでてしまい、うねり・広がりがひどくなってしまいます。
広がりを押さえるために、するべきことはブラッシング。
ランダムに水分を含んで、膨らんでしまった髪を
とかすことで、均一に水分を広げて、うねりをリセットするために、ボリュームを抑えるように、さっととかすのが正解です。
ちょっとだけいつもより手をかけて、ジメジメの梅雨も、すっきりした髪で過ごしてください。
次回は7月下旬に更新予定です。
2011年06月28日
梅雨どきの髪のお手入れ その2
湿気の多い時の、髪の広がりやうねりはダメージが原因。
ということは、そんな困った髪にしないために、ダメージレスな髪を目指したいですよね。
でも、肌同様、美髪は一日にしてならず。
一旦傷んだ髪はそう簡単には治りませんが、最近のヘアケアはかなり進歩しているので、トリートメントを活用することでずいぶん解消されるはず。
そこで、毎日のシャンプー・コンディショナーにプラスしてぜひおすすめしたいのが、洗い流さないタイプのトリートメント。
髪の表面をコーティングして、うねりや広がりを押さえてくれます。
ただし、もともと髪にハリがない人や、頭皮がオイリーな人は、頭皮に近い部分につけすぎると、ぺったりしすぎるなので毛先から少量を、ムラなくよくのばすようにつけてくださいね。
もう一つ、気をつけたいのがシャンプー後の濡れた髪。
自然乾燥派の人も、クセが出やすいこの季節は、シャンプー後、すぐにしっかり乾かす方が扱いやすくなりますよ。
特に前髪やサイドの髪は、うねりやすいので、まず最初に。
髪の根元にドライヤーの温風を当てて、少しひっぱり気味にのばしながら乾かし、
乾いたら、髪を冷ますように、冷風に切り替えてもう少し。
これで、クセものびて落ち着きやすくなります。
他の部分は、最初に髪の根元からザッとラフに乾かして、半乾きぐらいになったら、ドライヤーを斜め上から当ててください。
濡れて開いたキューティクルを整えるように、手ぐしを通しながら、さらに乾かします。
完全に乾きそうになる直前に、ブラシでとかしながら仕上げるとサラサラでまとまりのいい髪に。
ドライヤーの熱ダメージでキューティクルを傷めては逆効果になってしまうので、
どの工程も、ドライヤーは必ず一箇所に長時間当てず、軽く左右に揺らしながら、ムラなく乾かしましょう。
ということは、そんな困った髪にしないために、ダメージレスな髪を目指したいですよね。
でも、肌同様、美髪は一日にしてならず。
一旦傷んだ髪はそう簡単には治りませんが、最近のヘアケアはかなり進歩しているので、トリートメントを活用することでずいぶん解消されるはず。
そこで、毎日のシャンプー・コンディショナーにプラスしてぜひおすすめしたいのが、洗い流さないタイプのトリートメント。
髪の表面をコーティングして、うねりや広がりを押さえてくれます。
ただし、もともと髪にハリがない人や、頭皮がオイリーな人は、頭皮に近い部分につけすぎると、ぺったりしすぎるなので毛先から少量を、ムラなくよくのばすようにつけてくださいね。
もう一つ、気をつけたいのがシャンプー後の濡れた髪。
自然乾燥派の人も、クセが出やすいこの季節は、シャンプー後、すぐにしっかり乾かす方が扱いやすくなりますよ。
特に前髪やサイドの髪は、うねりやすいので、まず最初に。
髪の根元にドライヤーの温風を当てて、少しひっぱり気味にのばしながら乾かし、
乾いたら、髪を冷ますように、冷風に切り替えてもう少し。
これで、クセものびて落ち着きやすくなります。
他の部分は、最初に髪の根元からザッとラフに乾かして、半乾きぐらいになったら、ドライヤーを斜め上から当ててください。
濡れて開いたキューティクルを整えるように、手ぐしを通しながら、さらに乾かします。
完全に乾きそうになる直前に、ブラシでとかしながら仕上げるとサラサラでまとまりのいい髪に。
ドライヤーの熱ダメージでキューティクルを傷めては逆効果になってしまうので、
どの工程も、ドライヤーは必ず一箇所に長時間当てず、軽く左右に揺らしながら、ムラなく乾かしましょう。
2011年06月26日
梅雨どきの髪のお手入れ 1
ジメジメと湿気が多い梅雨から夏にかけて、女性を悩ませるのが髪の問題。
うねったり、広がったり、逆にぺしゃんとつぶれたり、スタイリングの持ちが悪かったり、など髪が言うことをきいてくれない!とお嘆きの方も多いのでは?
少しでも扱いやすくするために、今日は、梅雨時のヘアケアと、スタイリングのポイントをご紹介させてください。
まずは、どうして湿気が多くなると髪は暴れたり、しょんぼりするのか、その仕組みからおさらいしてみます。
髪をそんなに困った状態に変えてしまうのは、もちろん湿気のせいですが、その湿気の影響をさらに強調させているのは、髪のダメージなんです。
髪の水分量は、通常で12〜13%、洗髪直後で35%ぐらいだそうです。
ところが、ダメージヘアは水分を守る力が低下しているために、水分量は10%程度と低く、乾燥気味。
そんな髪は、守る力が弱いために、水分の流出だけでなく水分の浸入も十分に防げないということ。
湿気が多い環境のもとでは、たくさん水分を吸収してしまいます。
しかも、ダメージヘアは、キューティクルが部分的に剥がれて凸凹にムラができている状態なので、剥がれているところほど水分を吸収し、不均等に広がって、うねりが発生してしまうのです。
ダメージヘアでなくても、もともと髪の繊維構造が不均一なくせ毛も同じ。
湿気で広がりやすく、うねりやすい困り者です。
逆に、ぺしゃんとなるのは、髪質の影響が大。
もともと細かったり、ハリ・コシのない髪だと、湿気のせいで内部にまで水分が入り込んで、髪が重くなると支えきれずにしゅんとしてしまうのです。
うねったり、広がったり、逆にぺしゃんとつぶれたり、スタイリングの持ちが悪かったり、など髪が言うことをきいてくれない!とお嘆きの方も多いのでは?
少しでも扱いやすくするために、今日は、梅雨時のヘアケアと、スタイリングのポイントをご紹介させてください。
まずは、どうして湿気が多くなると髪は暴れたり、しょんぼりするのか、その仕組みからおさらいしてみます。
髪をそんなに困った状態に変えてしまうのは、もちろん湿気のせいですが、その湿気の影響をさらに強調させているのは、髪のダメージなんです。
髪の水分量は、通常で12〜13%、洗髪直後で35%ぐらいだそうです。
ところが、ダメージヘアは水分を守る力が低下しているために、水分量は10%程度と低く、乾燥気味。
そんな髪は、守る力が弱いために、水分の流出だけでなく水分の浸入も十分に防げないということ。
湿気が多い環境のもとでは、たくさん水分を吸収してしまいます。
しかも、ダメージヘアは、キューティクルが部分的に剥がれて凸凹にムラができている状態なので、剥がれているところほど水分を吸収し、不均等に広がって、うねりが発生してしまうのです。
ダメージヘアでなくても、もともと髪の繊維構造が不均一なくせ毛も同じ。
湿気で広がりやすく、うねりやすい困り者です。
逆に、ぺしゃんとなるのは、髪質の影響が大。
もともと細かったり、ハリ・コシのない髪だと、湿気のせいで内部にまで水分が入り込んで、髪が重くなると支えきれずにしゅんとしてしまうのです。
2011年06月23日
免疫を抑制すると・・ヘルペス
さて、簡単ではないアトピー治療に臓器移植にも使うような免疫抑制剤を毎日、長期間使い続けても問題ないのかということが、議論になっています。
しかし、ステロイドの代替品というのは、なかなか無く、一番の懸念であったヘルペスの活動がそれほど活発にならないということで、使用が進んでいます。
ヘルペスは、やっかいなウィルスでストレスで免疫力が落ちたとき、ここぞとばかり出現します。
一度できると治るのにも時間がかかるし、痛いし何より赤いぶつぶつが目を引くということで美容上もよくありません。
ヘルペスは一度感染すると、駆逐が困難です。
最近では薬局で、ヘルペスの抗ウィルス剤を購入することもできますが、完治は不可能です。
理由は、ヘルペスは免疫が強くなると、神経組織に引っ込み眠ってしまうからです。
免疫が弱くなると、神経組織から出てきては皮膚へ押し寄せ悪さを行います。
休眠中のヘルペスを倒すには、神経組織内へ浸透して攻撃する薬剤が必要ですが、そのような薬は今のところありません。
ちなみにヘルペスは感染する種類によっては、性病とも言われます。
ヘルペスは大きく分けると2種あり、口の周囲などの上半身専門と性器が好きな下半身専門の2種類に分かれます。どちらも神経組織に潜みます。
休眠中のヘルペスなら、神経組織に引っ込んでいるため感染力はありませんが、ひとたび水疱を作ると、ここから感染していきます。
不適切な相手と性交渉して、ヘルペスをもらうと悲惨で、他の性病と違って、完治がないため、一生ヘルペスに悩む運命となります。
また、完治がないため、いずれはパートナーを巻き込む可能性も高く、痛みが強いだけに代償が大きな皮膚疾患となります。
しかし、ステロイドの代替品というのは、なかなか無く、一番の懸念であったヘルペスの活動がそれほど活発にならないということで、使用が進んでいます。
ヘルペスは、やっかいなウィルスでストレスで免疫力が落ちたとき、ここぞとばかり出現します。
一度できると治るのにも時間がかかるし、痛いし何より赤いぶつぶつが目を引くということで美容上もよくありません。
ヘルペスは一度感染すると、駆逐が困難です。
最近では薬局で、ヘルペスの抗ウィルス剤を購入することもできますが、完治は不可能です。
理由は、ヘルペスは免疫が強くなると、神経組織に引っ込み眠ってしまうからです。
免疫が弱くなると、神経組織から出てきては皮膚へ押し寄せ悪さを行います。
休眠中のヘルペスを倒すには、神経組織内へ浸透して攻撃する薬剤が必要ですが、そのような薬は今のところありません。
ちなみにヘルペスは感染する種類によっては、性病とも言われます。
ヘルペスは大きく分けると2種あり、口の周囲などの上半身専門と性器が好きな下半身専門の2種類に分かれます。どちらも神経組織に潜みます。
休眠中のヘルペスなら、神経組織に引っ込んでいるため感染力はありませんが、ひとたび水疱を作ると、ここから感染していきます。
不適切な相手と性交渉して、ヘルペスをもらうと悲惨で、他の性病と違って、完治がないため、一生ヘルペスに悩む運命となります。
また、完治がないため、いずれはパートナーを巻き込む可能性も高く、痛みが強いだけに代償が大きな皮膚疾患となります。
2011年06月21日
アトピーの合併症
アトピー性皮膚炎で重症になるとアトピー気道炎など、様々な部位で炎症が起こります。
このとき合併症で一番問題になるのが、目の疾患。
痒みで目をこっすたりするうちに、失明を起こす可能性があるのです。
アトピーの重症患者のうち10%を超える確立で白内障が合併症として現れます。
しかも、ステロイド剤を中止して、顔の湿疹が再燃したときに多く起こります。
顔の炎症を放置すると、目のレンズが濁る白内障の可能性があるほか、かゆみが思わぬ悲劇を生むことも。
目を掻いたり、顔を叩いたりすると、網膜に損傷を起こすことがあり、失明につながりやすい網膜はく離も問題になります。
これはアトピーの炎症が目で起こるというより、湿疹でかゆくてたまらないため、自らの機械的刺激により、合併症が引き起こされます。
大人なら頭で理解できますが、子供の場合、痒みが我慢できないこともあります。
ステロイド恐怖症が世間にはありますが、無理にステロイドをやめると、痒みの制御ができなくなり、目の視力低下や失明の可能性があることも注意が必要です。
とくに刺激に対して弱い組織は、壊れると回復が困難となるため、ステロイドや免疫抑制剤以外の治療法を検討する際には、十分合併症のリスクも念頭に置きながら進めないと取り返しのつかない事態になることもあります。
このとき合併症で一番問題になるのが、目の疾患。
痒みで目をこっすたりするうちに、失明を起こす可能性があるのです。
アトピーの重症患者のうち10%を超える確立で白内障が合併症として現れます。
しかも、ステロイド剤を中止して、顔の湿疹が再燃したときに多く起こります。
顔の炎症を放置すると、目のレンズが濁る白内障の可能性があるほか、かゆみが思わぬ悲劇を生むことも。
目を掻いたり、顔を叩いたりすると、網膜に損傷を起こすことがあり、失明につながりやすい網膜はく離も問題になります。
これはアトピーの炎症が目で起こるというより、湿疹でかゆくてたまらないため、自らの機械的刺激により、合併症が引き起こされます。
大人なら頭で理解できますが、子供の場合、痒みが我慢できないこともあります。
ステロイド恐怖症が世間にはありますが、無理にステロイドをやめると、痒みの制御ができなくなり、目の視力低下や失明の可能性があることも注意が必要です。
とくに刺激に対して弱い組織は、壊れると回復が困難となるため、ステロイドや免疫抑制剤以外の治療法を検討する際には、十分合併症のリスクも念頭に置きながら進めないと取り返しのつかない事態になることもあります。
2011年06月19日
免疫抑制剤
アトピー治療にはステロイドが一般的ですが、「タクロリムス」という免疫抑制剤が使われることもあります。
元々は臓器移植の際の免疫抑制剤として開発されたもの。
それが、ステロイド療法での副作用が注目されていたアトピー治療に応用できないかと考えられ、使われはじめられました。
副作用はひりひり感や熱感がある程度。長期使用では、免疫抑制によるヘルペスや感染症の増加が懸念されますが、それほど問題にはならないようです。
免疫抑制といっても完全にゼロとすることは不可能で、暴走気味の免疫細胞を抑えて、細菌やウィルスへの浸入に対しては、免疫効果は継続して働くようです。
ただ、紫外線については、注意が必要で、免疫抑制による将来の皮膚がん増加が懸念されます。
がんは数十年後の話であるため、すぐに評価が定まらず、ただ免疫力を落とすことで、皮膚がんに対する免疫細胞の攻撃が減ることで、がん増加について懸念があるようです。
臓器移植につかう免疫抑制剤は他にもあり、シクロスポリンという飲み薬もアトピー治療に使われます。
ただ、こちらはかなり副作用が強く、ステロイド内服並みの副作用を覚悟しなければなりません。
そのため、塗り薬であるタクロリムスの方がステロイドの代わりに用いられることが多くなっています。
タクロリムスにより獲得免疫の暴走を抑えて、アトピー症状の軽減に導きます。
ステロイドにしろタクロリムスにしても免疫細胞の暴走を抑え症状を緩和するだけで、暴走の原因になっている根幹の部分を治療することはできません。
ただ、暴走を抑えないとアトピー性皮膚炎では合併症が起こり、深刻な状態になることもあるので、ある程度薬剤で症状緩和が必要となってきます。
元々は臓器移植の際の免疫抑制剤として開発されたもの。
それが、ステロイド療法での副作用が注目されていたアトピー治療に応用できないかと考えられ、使われはじめられました。
副作用はひりひり感や熱感がある程度。長期使用では、免疫抑制によるヘルペスや感染症の増加が懸念されますが、それほど問題にはならないようです。
免疫抑制といっても完全にゼロとすることは不可能で、暴走気味の免疫細胞を抑えて、細菌やウィルスへの浸入に対しては、免疫効果は継続して働くようです。
ただ、紫外線については、注意が必要で、免疫抑制による将来の皮膚がん増加が懸念されます。
がんは数十年後の話であるため、すぐに評価が定まらず、ただ免疫力を落とすことで、皮膚がんに対する免疫細胞の攻撃が減ることで、がん増加について懸念があるようです。
臓器移植につかう免疫抑制剤は他にもあり、シクロスポリンという飲み薬もアトピー治療に使われます。
ただ、こちらはかなり副作用が強く、ステロイド内服並みの副作用を覚悟しなければなりません。
そのため、塗り薬であるタクロリムスの方がステロイドの代わりに用いられることが多くなっています。
タクロリムスにより獲得免疫の暴走を抑えて、アトピー症状の軽減に導きます。
ステロイドにしろタクロリムスにしても免疫細胞の暴走を抑え症状を緩和するだけで、暴走の原因になっている根幹の部分を治療することはできません。
ただ、暴走を抑えないとアトピー性皮膚炎では合併症が起こり、深刻な状態になることもあるので、ある程度薬剤で症状緩和が必要となってきます。
2011年06月16日
最近のアトピー事情 その3
アトピー性皮膚炎が何故か衛生的な先進国では、例外なしに蔓延しています。
アトピー性皮膚炎が増えた理由はいくつかの諸説がありますが、その中で一番有力なのが、衛生説。
つまり、身の回りが衛生的になりすぎて、本来外界からの浸入物と戦うべき免疫機構が発達せずに間違った方向へ進んでしまったという説です。
非衛生的な環境だと様々な病原菌に感染してしまうリスクがありますが、その分、免疫力は高まります。
衛生的でありすぎると、病原体から遠ざけられ、本来自然の中で生活するように設計されている人間の自然免疫が未発達になり、アレルギーが発症しやすくなるというもの。
ややこしいのは、人間の体内には2種類の免疫機構が存在することです。
それは自然免疫と獲得免疫の2種類で、自然免疫は体内に侵入してきた病原体などの浸入物に対して、最初に働く免疫反応。
多くの生物が有する免疫反応で、原始的な細胞が担っています。
もう一つが獲得免疫というもので、一度浸入してきた病原体を記憶して働く免疫。
風邪などでは重要となりますが、一度病気にかかると最初は治すのに時間がかかりますが、2度目は免疫機構が病原体を記憶していて効率よく排除します。
これを応用しているのが、予防接種です。
この獲得免疫は記憶を利用するため、高等生物特有の免疫機構です。
アレルギー反応は、この記憶を利用した獲得免疫反応が、自分の体の成分や身近な物質に対して、免疫反応を起こすことで生じます。
本来、汚れが多い環境だと自然免疫が最初に発達して、その後遅れて獲得免疫が発達するのですが、衛生的過ぎると自然免疫が発達せず、獲得免疫は間違って身の回りのものを敵と見なすようになってしまいます。
ただ、アレルギー反応を起こしやすい人だけがこの獲得免疫反応が自分の体内の成分へ牙を剥いているわけではありません。
健常人の場合は、この獲得免疫反応を抑える細胞がうまく働いていて、簡単にアレルギー反応が起きないよう制御されています。
このバランスこそがアレルギーを発症するかどうかの大きな鍵となります。
バランスを元に戻すような成分が見つかればよいのですが、なかなか難しくまだまだ時間がかかるようです。
アトピー性皮膚炎が増えた理由はいくつかの諸説がありますが、その中で一番有力なのが、衛生説。
つまり、身の回りが衛生的になりすぎて、本来外界からの浸入物と戦うべき免疫機構が発達せずに間違った方向へ進んでしまったという説です。
非衛生的な環境だと様々な病原菌に感染してしまうリスクがありますが、その分、免疫力は高まります。
衛生的でありすぎると、病原体から遠ざけられ、本来自然の中で生活するように設計されている人間の自然免疫が未発達になり、アレルギーが発症しやすくなるというもの。
ややこしいのは、人間の体内には2種類の免疫機構が存在することです。
それは自然免疫と獲得免疫の2種類で、自然免疫は体内に侵入してきた病原体などの浸入物に対して、最初に働く免疫反応。
多くの生物が有する免疫反応で、原始的な細胞が担っています。
もう一つが獲得免疫というもので、一度浸入してきた病原体を記憶して働く免疫。
風邪などでは重要となりますが、一度病気にかかると最初は治すのに時間がかかりますが、2度目は免疫機構が病原体を記憶していて効率よく排除します。
これを応用しているのが、予防接種です。
この獲得免疫は記憶を利用するため、高等生物特有の免疫機構です。
アレルギー反応は、この記憶を利用した獲得免疫反応が、自分の体の成分や身近な物質に対して、免疫反応を起こすことで生じます。
本来、汚れが多い環境だと自然免疫が最初に発達して、その後遅れて獲得免疫が発達するのですが、衛生的過ぎると自然免疫が発達せず、獲得免疫は間違って身の回りのものを敵と見なすようになってしまいます。
ただ、アレルギー反応を起こしやすい人だけがこの獲得免疫反応が自分の体内の成分へ牙を剥いているわけではありません。
健常人の場合は、この獲得免疫反応を抑える細胞がうまく働いていて、簡単にアレルギー反応が起きないよう制御されています。
このバランスこそがアレルギーを発症するかどうかの大きな鍵となります。
バランスを元に戻すような成分が見つかればよいのですが、なかなか難しくまだまだ時間がかかるようです。
2011年06月14日
最近のアトピー事情 その2
内因性アトピー性皮膚炎患者はアトピー性皮膚炎患者のうち、2割を占めます。
しかも内因性アトピー性皮膚炎の7〜8割は女性という特徴を持ちます。
肌のバリアも正常で、保湿に影響する遺伝子の変異も少なく、単純にアトピー性皮膚炎だから肌が乾燥しているとは決め付けられません。
また、花粉症や喘息というアレルギーを持つ方も少なく、アレルギーになりやすいというわけでもありません。
一般的に考えられているアトピー性皮膚炎の患者とは少し様相が変わっています。
ちなみに肌のバリアと保湿にはフィラグリンというタンパク質が重要なのですが、外因性アトピーでは4割の方に遺伝子の異常があります。
フィラグリンは、角質を強固にしたり、分解されて天然保湿因子になる成分であるため、この遺伝子に変異があると、バリア能力が弱まりさらには保湿力も大幅に低下します。
人間の肌は少ない資源を活用して、高機能を発揮しているため、コアになるタンパク質は、一つでいくつもの働きを行っており、それが働かないと広く影響を及ぼします。
このフィラグリン遺伝子の異常は乾燥肌につながりますが、内因性アトピーでは9%ほど、正常人で4%だと考えると、アトピー皮膚炎と一口に言っても大きく違います。
ちなみに内因性アトピー患者は金属アレルギーが多く、元々金属アレルギーは女性に多いのですが、内因性アトピー患者の場合は、金属に対してアレルギーを発症しやすいようです。
クロムやニッケル、コバルトなど、銀色のステンレス製のアクセサリーで発症しやすくなります。
しかも内因性アトピー性皮膚炎の7〜8割は女性という特徴を持ちます。
肌のバリアも正常で、保湿に影響する遺伝子の変異も少なく、単純にアトピー性皮膚炎だから肌が乾燥しているとは決め付けられません。
また、花粉症や喘息というアレルギーを持つ方も少なく、アレルギーになりやすいというわけでもありません。
一般的に考えられているアトピー性皮膚炎の患者とは少し様相が変わっています。
ちなみに肌のバリアと保湿にはフィラグリンというタンパク質が重要なのですが、外因性アトピーでは4割の方に遺伝子の異常があります。
フィラグリンは、角質を強固にしたり、分解されて天然保湿因子になる成分であるため、この遺伝子に変異があると、バリア能力が弱まりさらには保湿力も大幅に低下します。
人間の肌は少ない資源を活用して、高機能を発揮しているため、コアになるタンパク質は、一つでいくつもの働きを行っており、それが働かないと広く影響を及ぼします。
このフィラグリン遺伝子の異常は乾燥肌につながりますが、内因性アトピーでは9%ほど、正常人で4%だと考えると、アトピー皮膚炎と一口に言っても大きく違います。
ちなみに内因性アトピー患者は金属アレルギーが多く、元々金属アレルギーは女性に多いのですが、内因性アトピー患者の場合は、金属に対してアレルギーを発症しやすいようです。
クロムやニッケル、コバルトなど、銀色のステンレス製のアクセサリーで発症しやすくなります。
2011年06月12日
最近のアトピー事情 その1
生まれてくる子供の1/4がアトピーと呼ばれるほどに広まった病気。
単なる皮膚炎ではなく、慢性疾患のため患者を長年苦しめます。
あまりにもアトピーと診断される人が増えてきていますが、
本当にアトピーなのか、それとも医学がまだまだで、ぜんぜん別な病気なのに
アトピーと診断されているのか、謎が多い病気です。
アトピー性皮膚炎は、ここ10年で原因が外からくる外因性のものと体の内側からくる内因性のものの2種類にわけて考えていこうという動きがあります。
海外でもアトピー性皮膚炎が問題になってきて、内因性と外因性に分けて考えられています。
外因性とは、食べ物や花粉、薬剤などが原因になるものです。
即ち自分の体とは全く関係ない外からもたらされるものが原因となります。
一方、内因性とは、体内に潜んでいるウィルスや細菌、自分の体が作るタンパク質が原因となります。
原因が異なることで、患者の体を分析すると様々な数値が異なってきます。
一番大きなものは、内因性だと皮膚のバリア構造が正常だということ。
通常、アトピー性皮膚炎というのは皮膚のバリアが破綻していることが多く、これに対して保湿ケアが求められます。
しかし、内因性が原因だと皮膚のバリア構造が正常であるため、保湿剤をいくら使っても症状は変わりません。バリアが壊れて、アレルゲンが入ってくることがないからです。
しかもIgEというアレルギー疾患の問題になる免疫物質の量も内因性の場合は正常であることがほとんどという特徴を持ちます。
単なる皮膚炎ではなく、慢性疾患のため患者を長年苦しめます。
あまりにもアトピーと診断される人が増えてきていますが、
本当にアトピーなのか、それとも医学がまだまだで、ぜんぜん別な病気なのに
アトピーと診断されているのか、謎が多い病気です。
アトピー性皮膚炎は、ここ10年で原因が外からくる外因性のものと体の内側からくる内因性のものの2種類にわけて考えていこうという動きがあります。
海外でもアトピー性皮膚炎が問題になってきて、内因性と外因性に分けて考えられています。
外因性とは、食べ物や花粉、薬剤などが原因になるものです。
即ち自分の体とは全く関係ない外からもたらされるものが原因となります。
一方、内因性とは、体内に潜んでいるウィルスや細菌、自分の体が作るタンパク質が原因となります。
原因が異なることで、患者の体を分析すると様々な数値が異なってきます。
一番大きなものは、内因性だと皮膚のバリア構造が正常だということ。
通常、アトピー性皮膚炎というのは皮膚のバリアが破綻していることが多く、これに対して保湿ケアが求められます。
しかし、内因性が原因だと皮膚のバリア構造が正常であるため、保湿剤をいくら使っても症状は変わりません。バリアが壊れて、アレルゲンが入ってくることがないからです。
しかもIgEというアレルギー疾患の問題になる免疫物質の量も内因性の場合は正常であることがほとんどという特徴を持ちます。
2011年06月09日
小麦胚芽油のばらつき
小麦胚芽油もそうですが、圧搾法で作るオイルというのはばらつきがあります。
ビタミンが少ないオイルならまだ良いのですが、ビタミンが多いとそのばらつきが命取りとなり、酸化が進みやすくなります。
よく、ビタミンが豊富だと酸化しにくい思いがちですが、それはビタミンの種類によって変わり、抗酸化力のあるビタミンEは、量が多いと逆に酸化しやすくなります。
ビタミンは同じ種類の植物であっても産地や気候、収穫時期、収穫後の処理やどれだけ早く絞るかで変化します。
また、絞り方でも大きく変わってきます。
植物からオイルを絞るには、単に圧力をかけて油を絞る圧搾法のほか溶剤で抽出してしまうという方法があります。効率的な抽出は溶剤抽出法で、溶剤で抽出するとタンパク質は溶剤に溶解しないため、怪しげなタンパク質が混入しないという点では溶剤抽出法は優れています。(溶剤が安全であるという前提です)
なお、圧搾法は、小規模な町工場で行われる方法です。
溶剤抽出というのは、設備が大きく、安全管理が大変なので、大規模な工場と資本がなければ出来ません。
圧搾はその点、単に原料を置いて重しを置けば、原料がつぶれて出てくるため、従業員が一人の会社で問題なく製品を作れます。
しかし、オイルの品質は原料の鮮度や品質、そして製造者の腕にも影響されます。
いくら製造者が良い腕を持っていても品質の良い原料を確保できなければよいオイルは作れません。
また、品質を統一するために他のオイルと混ぜて、品質を一定水準に納めるというのも難しくなります。
圧搾法は溶剤を使わず、聞こえは良いですが、品質にばらつきが生じやすい宿命があります。もちろん大規模な工場で作ればある程度問題は解決できますが、圧搾法を販売している業者さんはそのようなことを開示することはなく、小麦胚芽油のようにビタミンが豊富なものほど、オイルを絞った後の処理工程や容器によって品質の差が生じてしまいます。
だからビタミンが多いオイルほど、購入した店によって品質がばらつくように感じるのも当たり前といえば当たり前なんです・・・。
ビタミンが少ないオイルならまだ良いのですが、ビタミンが多いとそのばらつきが命取りとなり、酸化が進みやすくなります。
よく、ビタミンが豊富だと酸化しにくい思いがちですが、それはビタミンの種類によって変わり、抗酸化力のあるビタミンEは、量が多いと逆に酸化しやすくなります。
ビタミンは同じ種類の植物であっても産地や気候、収穫時期、収穫後の処理やどれだけ早く絞るかで変化します。
また、絞り方でも大きく変わってきます。
植物からオイルを絞るには、単に圧力をかけて油を絞る圧搾法のほか溶剤で抽出してしまうという方法があります。効率的な抽出は溶剤抽出法で、溶剤で抽出するとタンパク質は溶剤に溶解しないため、怪しげなタンパク質が混入しないという点では溶剤抽出法は優れています。(溶剤が安全であるという前提です)
なお、圧搾法は、小規模な町工場で行われる方法です。
溶剤抽出というのは、設備が大きく、安全管理が大変なので、大規模な工場と資本がなければ出来ません。
圧搾はその点、単に原料を置いて重しを置けば、原料がつぶれて出てくるため、従業員が一人の会社で問題なく製品を作れます。
しかし、オイルの品質は原料の鮮度や品質、そして製造者の腕にも影響されます。
いくら製造者が良い腕を持っていても品質の良い原料を確保できなければよいオイルは作れません。
また、品質を統一するために他のオイルと混ぜて、品質を一定水準に納めるというのも難しくなります。
圧搾法は溶剤を使わず、聞こえは良いですが、品質にばらつきが生じやすい宿命があります。もちろん大規模な工場で作ればある程度問題は解決できますが、圧搾法を販売している業者さんはそのようなことを開示することはなく、小麦胚芽油のようにビタミンが豊富なものほど、オイルを絞った後の処理工程や容器によって品質の差が生じてしまいます。
だからビタミンが多いオイルほど、購入した店によって品質がばらつくように感じるのも当たり前といえば当たり前なんです・・・。