2011年08月
2011年08月07日
オーガニック保湿剤
最近はオーガニック由来の保湿剤が増え始めています。
昔は100%植物由来では作れなかったものが、化学の進歩で簡単に作れるようになりました。
インドでは、日本では石油由来の合成界面活性剤といわれるものを日本の化学会社の協力で、100%植物性原料(砂糖)で作られています。
その方が石油から作るより安いということで、工業用原料まで、食品を原料にして一部作られ始めていますので、食料の高騰が止まらなくなっています。
新規の大規模な砂糖プランテーションは、食用ではなく、すべてガソリンやプラスチック原料にされて、それが当たり前になるような時代となっています。
農民も高く買う方へ売りますので、食品から石油化学製品を作る流れというのは、ますますひどくなっていきそうな気配です。
今は1ドル80円の円高ですが、これは通常の1ドル100円を超えると2割も3割も高い値段で、外国から食品を購入しないといけなくなるので、ますます厳しい生活環境になっていきそうです。
さて、最近の保湿剤のトレンドですが、オーガニックブームが多少なりとも浸透してきたせいか、「プロパンジオール」という保湿剤の採用が進んでいます。
これはアメリカの大手化学会社がオーガニックユーザーを狙うために開発した保湿剤です。
100%植物由来で、植物を原料にして作ります。
100%植物由来ならグリセリンが有名ですが、グリセリンよりべたつきが少なく、抗菌性があるというのが、プロパンジオールの特徴。
BGという保湿剤も使われますが、こちらは100%植物由来はまだ少し高く、値段がこなれているプロパンジオールの採用が進みつつあります。
名前は石油由来のものみたいですが、海外のオーガニックブランドでもプロパンジオールを採用するところも増え始めて、プロパンジオールは今後も採用が進んでいくのかなと考えています。
(そもそもオーガニック認証機関のお墨付きがあるため、採用しやすいという点も大きいです)
ただ、リスクは製造会社が1つしかなく、もし製造プラントが何かの原因で停止すると、原料を全く入手できません。
実は数年前にBGを製造する2社のうち1社の製造プラントが停止して、日本のメーカーでは大混乱に陥った経験があるので、供給リスクのあるプロパンジオールへ前面切り替えというのは無いと思いますが、トレンドはこのプロパンジオールを支持していくものと思います。
昔は100%植物由来では作れなかったものが、化学の進歩で簡単に作れるようになりました。
インドでは、日本では石油由来の合成界面活性剤といわれるものを日本の化学会社の協力で、100%植物性原料(砂糖)で作られています。
その方が石油から作るより安いということで、工業用原料まで、食品を原料にして一部作られ始めていますので、食料の高騰が止まらなくなっています。
新規の大規模な砂糖プランテーションは、食用ではなく、すべてガソリンやプラスチック原料にされて、それが当たり前になるような時代となっています。
農民も高く買う方へ売りますので、食品から石油化学製品を作る流れというのは、ますますひどくなっていきそうな気配です。
今は1ドル80円の円高ですが、これは通常の1ドル100円を超えると2割も3割も高い値段で、外国から食品を購入しないといけなくなるので、ますます厳しい生活環境になっていきそうです。
さて、最近の保湿剤のトレンドですが、オーガニックブームが多少なりとも浸透してきたせいか、「プロパンジオール」という保湿剤の採用が進んでいます。
これはアメリカの大手化学会社がオーガニックユーザーを狙うために開発した保湿剤です。
100%植物由来で、植物を原料にして作ります。
100%植物由来ならグリセリンが有名ですが、グリセリンよりべたつきが少なく、抗菌性があるというのが、プロパンジオールの特徴。
BGという保湿剤も使われますが、こちらは100%植物由来はまだ少し高く、値段がこなれているプロパンジオールの採用が進みつつあります。
名前は石油由来のものみたいですが、海外のオーガニックブランドでもプロパンジオールを採用するところも増え始めて、プロパンジオールは今後も採用が進んでいくのかなと考えています。
(そもそもオーガニック認証機関のお墨付きがあるため、採用しやすいという点も大きいです)
ただ、リスクは製造会社が1つしかなく、もし製造プラントが何かの原因で停止すると、原料を全く入手できません。
実は数年前にBGを製造する2社のうち1社の製造プラントが停止して、日本のメーカーでは大混乱に陥った経験があるので、供給リスクのあるプロパンジオールへ前面切り替えというのは無いと思いますが、トレンドはこのプロパンジオールを支持していくものと思います。
2011年08月04日
便秘と肌荒れ その2
100年前ヨーグルトがロシアの生物学者によって、不老長寿説が唱えらました。
腸内の悪玉菌が作る有害物質が老化の源で、ヨーグルトを食べることで腸内を清浄化するというもの。
この学説と共にヨーグルトは一気に広まり、日本でも多くの人が毎日食しているのはご存知の通り。
整腸作用だけでなく、免疫賦活作用などの生理的効果も確認されており、大腸内には400種類の微生物が存在していますが、善玉菌として人の役に立つよう働きかけています。
便秘になると問題は、タンパク質が原因のクレゾールやアンモニア、スカトールといった腸内腐敗産物が多くなるということ。
臭いの原因ですが、これらは大腸から血中へと吸収される場合もあります。
便秘でなくても腸から体内へ吸収されますが、便秘になると正常な排便である人に対して2割ほど有害物質の量が増えます。
これらは肝臓に負担をかけますし、また、肝臓で解毒されるどころか逆に毒性が高くなる物質に変わることもあります。
インドキシル硫酸が代表例ですが、腸内腐敗物が血液に取り込まれた後、肝臓で硫酸化され、インドキシル硫酸へとなります。
インドキシル硫酸は尿毒症の原因物質でもあり、こんなものは少ないに越したことはありません。
これらは悪玉菌が作るため、量を減らすには善玉菌の割合を増やすのが一番。
また、腸運動を活発にして便の滞留時間を短くするのも考えなければなりません。
善玉菌を増やすにしても食物繊維を多めにとるにも基本は食事内容の改善。
とりあえずは、ヨーグルトが結果が出やすく入手も楽でしょう。特定健康保健食品のマークがついているものなら、腸内で腐敗物を減らして、善玉菌を増やすことが認められています。
ヨーグルトの善玉菌は、今まで同じ仲間しかいなかった環境から突然悪玉菌が猛威を振るう場所に送り込まれるだけでなく、食料も不足している中で戦わなければなりません。
劣悪な環境にも耐えうるタフさが無くてはならず、ヨーグルトによっては、「ヒトから採取」を売り物にするものもあります。
便秘と肌荒れの関係は、今のところ便秘になれば肌荒れすることが増えるという単純なことしかわかっていません。
腸内腐敗産物が血液に流れ込みそれが皮膚へ運ばれて、悪影響を及ぼしている可能性もありますが、どの物質がどの程度まで影響しているかはわかっていません。
ただ、腸内で善玉菌が増えると肌荒れも減る傾向にあることから、何かの腸内腐敗産物が影響しているのは確かのようです。
腸内の悪玉菌が作る有害物質が老化の源で、ヨーグルトを食べることで腸内を清浄化するというもの。
この学説と共にヨーグルトは一気に広まり、日本でも多くの人が毎日食しているのはご存知の通り。
整腸作用だけでなく、免疫賦活作用などの生理的効果も確認されており、大腸内には400種類の微生物が存在していますが、善玉菌として人の役に立つよう働きかけています。
便秘になると問題は、タンパク質が原因のクレゾールやアンモニア、スカトールといった腸内腐敗産物が多くなるということ。
臭いの原因ですが、これらは大腸から血中へと吸収される場合もあります。
便秘でなくても腸から体内へ吸収されますが、便秘になると正常な排便である人に対して2割ほど有害物質の量が増えます。
これらは肝臓に負担をかけますし、また、肝臓で解毒されるどころか逆に毒性が高くなる物質に変わることもあります。
インドキシル硫酸が代表例ですが、腸内腐敗物が血液に取り込まれた後、肝臓で硫酸化され、インドキシル硫酸へとなります。
インドキシル硫酸は尿毒症の原因物質でもあり、こんなものは少ないに越したことはありません。
これらは悪玉菌が作るため、量を減らすには善玉菌の割合を増やすのが一番。
また、腸運動を活発にして便の滞留時間を短くするのも考えなければなりません。
善玉菌を増やすにしても食物繊維を多めにとるにも基本は食事内容の改善。
とりあえずは、ヨーグルトが結果が出やすく入手も楽でしょう。特定健康保健食品のマークがついているものなら、腸内で腐敗物を減らして、善玉菌を増やすことが認められています。
ヨーグルトの善玉菌は、今まで同じ仲間しかいなかった環境から突然悪玉菌が猛威を振るう場所に送り込まれるだけでなく、食料も不足している中で戦わなければなりません。
劣悪な環境にも耐えうるタフさが無くてはならず、ヨーグルトによっては、「ヒトから採取」を売り物にするものもあります。
便秘と肌荒れの関係は、今のところ便秘になれば肌荒れすることが増えるという単純なことしかわかっていません。
腸内腐敗産物が血液に流れ込みそれが皮膚へ運ばれて、悪影響を及ぼしている可能性もありますが、どの物質がどの程度まで影響しているかはわかっていません。
ただ、腸内で善玉菌が増えると肌荒れも減る傾向にあることから、何かの腸内腐敗産物が影響しているのは確かのようです。
2011年08月02日
便秘と肌荒れ
昔から、便秘で肌荒れが起こるとされていました。
経験的に知られていてなかなか真面目に研究例は余り無いようです。
女性の肌質はホルモン変動を伴う生理周期にも影響されるため、結果の解釈には難しい点もあります。
生理周期の無い、男性で肌荒れを見ても良いのかもしれませんが、ただ、皮脂が多く、便秘がそれほど起きない男性ではなかなか研究の対象になりにくいという問題があります。
また、得られたデータは所詮男性のデータで、女性にモノを売り込むものには使えないデータとなるという問題もあります。
ここ近年では、明治と大学との共同研究で、健康な女性48名を2週間かけての調査し、便秘(排便日数が週平均4日以下)と非便秘状態の人での皮膚機能の差に注目した研究結果が発表されています。
基本的には、皮膚の見た目の状態というのは、ほとんど変わりません。
ただ、細かく見ると、乾燥状態や肌荒れが軽微な人の割合が、便秘している人に比べて、便秘していない人では、倍くらい違うという結果でした。
要は乾燥しても肌状態が比較的良好なのは、やはり便秘していない人達の方が多いということです。
10年前に海外で行われた調査では、健康な女性112名を毎日排便がある人と週4日以下の人を比べるとニキビの割合が便秘群では多かったという研究報告もあります。
このように便秘は、昔から知られているように肌荒れの原因となりますが、便秘解消には色々な方法があります。
食物繊維で腸運動を活発にするというのは、王道ですが、それともうひとつが善玉菌を増やすという道。
善玉菌を増やすにはヨーグルトや乳酸菌サプリ、そして善玉菌の餌となるオリゴ糖関連がメインでしょうか。
ヨーグルトは食べてもビフィズス菌や乳酸菌はほとんどが死んでしまうため、腸内への到達率が低くなります。
このため、善玉菌のサプリが流行っていますが、こちらのメインの層は50〜70代の方が中心。ヨーグルトが若い層で圧倒的に支持されるのとは大きな違いです。
このユーザー層の違いは恐らく製品単価の違いによるものでしょう。
経験的に知られていてなかなか真面目に研究例は余り無いようです。
女性の肌質はホルモン変動を伴う生理周期にも影響されるため、結果の解釈には難しい点もあります。
生理周期の無い、男性で肌荒れを見ても良いのかもしれませんが、ただ、皮脂が多く、便秘がそれほど起きない男性ではなかなか研究の対象になりにくいという問題があります。
また、得られたデータは所詮男性のデータで、女性にモノを売り込むものには使えないデータとなるという問題もあります。
ここ近年では、明治と大学との共同研究で、健康な女性48名を2週間かけての調査し、便秘(排便日数が週平均4日以下)と非便秘状態の人での皮膚機能の差に注目した研究結果が発表されています。
基本的には、皮膚の見た目の状態というのは、ほとんど変わりません。
ただ、細かく見ると、乾燥状態や肌荒れが軽微な人の割合が、便秘している人に比べて、便秘していない人では、倍くらい違うという結果でした。
要は乾燥しても肌状態が比較的良好なのは、やはり便秘していない人達の方が多いということです。
10年前に海外で行われた調査では、健康な女性112名を毎日排便がある人と週4日以下の人を比べるとニキビの割合が便秘群では多かったという研究報告もあります。
このように便秘は、昔から知られているように肌荒れの原因となりますが、便秘解消には色々な方法があります。
食物繊維で腸運動を活発にするというのは、王道ですが、それともうひとつが善玉菌を増やすという道。
善玉菌を増やすにはヨーグルトや乳酸菌サプリ、そして善玉菌の餌となるオリゴ糖関連がメインでしょうか。
ヨーグルトは食べてもビフィズス菌や乳酸菌はほとんどが死んでしまうため、腸内への到達率が低くなります。
このため、善玉菌のサプリが流行っていますが、こちらのメインの層は50〜70代の方が中心。ヨーグルトが若い層で圧倒的に支持されるのとは大きな違いです。
このユーザー層の違いは恐らく製品単価の違いによるものでしょう。