2011年09月
2011年09月29日
季節の変わり目のスキンケア その2
もう一つ感じるのが、くすみ。
夏のダメージが時間を経て肌表面に現れてくる秋は、一年中で最も肌色が暗くなる季節です。
肌のくすみの原因は、角質肥厚・メラニン量の増加・血行不良の3つ。
ということは、紫外線ダメージによってメラニン量が増え、角質が厚くなり、気温の低下によって血行が悪くなる、まさに秋の肌状態そのもの!
つまり、秋は誰もがくすみやすいのです。
しかも、大人の肌はさらに深刻。
メラニンによるくすみの他に、黄ぐすみという困った問題が重なっています。
「黄ぐすみ」=肌の黄ばみ。いかにも老けた印象ですよね?
メラニンによるくすみは色だけの問題なのですが、黄ぐすみは、真皮のタンパク質の変性がその正体なので、実はかなり厄介なんです。
この黄ぐすみ、一昨年ぐらいからその原因である「糖化」とともに注目されるようになりましたが、今年はさらに、「カルボニル化」も話題です。
簡単に言ってしまえば、
「糖化」は、細胞中の糖が酸化されてタンパク質と結合し、その結果できる茶褐色の物質によって、真皮が黄色く変色し、黄ぐすみが発生します。
一方「カルボニル化」は、酸化されるのは脂質。それがタンパク質と結合してできる物質(同じく茶褐色)が、真皮の上部にたまることから、糖化よりも黄ぐすみ具体が格段に高いそうです。
どちらもタンパク質(コラーゲン・エラスチンなど)を変性・劣化させてしまうので、色の問題だけでなく、肌の弾力にも影響大!
たるみの原因でもあるのです!!
そんな恐ろしい「糖化」「カルボニル化」は、紫外線や加齢によって反応が促進されることは確かですが、生体反応でもあるので、完全に防ぐことはできません。
それなら、なんとかそのダメージを最小限に抑えたいもの。
対策として、抗糖化・抗カルボニル化のために、スキンケアで取り入れたいのが、まずは酸化を抑える抗酸化成分。そして、アミノ酸なんです。
アミノ酸の中でも、「リジン」や「アルギニン」が有効とされていますが、これらはなんと、タンパク質の身代わりになるのだそう。
自らが糖化・カルボニル化されることで、タンパク質を守るなんて、ちょっと泣かせますよね。
しかも、それだけではなく、保湿もするし、ハリの素にもなるという賢さ。そんなけなげな(?)アミノ酸、取り入れない手はありません!!
夏のダメージが時間を経て肌表面に現れてくる秋は、一年中で最も肌色が暗くなる季節です。
肌のくすみの原因は、角質肥厚・メラニン量の増加・血行不良の3つ。
ということは、紫外線ダメージによってメラニン量が増え、角質が厚くなり、気温の低下によって血行が悪くなる、まさに秋の肌状態そのもの!
つまり、秋は誰もがくすみやすいのです。
しかも、大人の肌はさらに深刻。
メラニンによるくすみの他に、黄ぐすみという困った問題が重なっています。
「黄ぐすみ」=肌の黄ばみ。いかにも老けた印象ですよね?
メラニンによるくすみは色だけの問題なのですが、黄ぐすみは、真皮のタンパク質の変性がその正体なので、実はかなり厄介なんです。
この黄ぐすみ、一昨年ぐらいからその原因である「糖化」とともに注目されるようになりましたが、今年はさらに、「カルボニル化」も話題です。
簡単に言ってしまえば、
「糖化」は、細胞中の糖が酸化されてタンパク質と結合し、その結果できる茶褐色の物質によって、真皮が黄色く変色し、黄ぐすみが発生します。
一方「カルボニル化」は、酸化されるのは脂質。それがタンパク質と結合してできる物質(同じく茶褐色)が、真皮の上部にたまることから、糖化よりも黄ぐすみ具体が格段に高いそうです。
どちらもタンパク質(コラーゲン・エラスチンなど)を変性・劣化させてしまうので、色の問題だけでなく、肌の弾力にも影響大!
たるみの原因でもあるのです!!
そんな恐ろしい「糖化」「カルボニル化」は、紫外線や加齢によって反応が促進されることは確かですが、生体反応でもあるので、完全に防ぐことはできません。
それなら、なんとかそのダメージを最小限に抑えたいもの。
対策として、抗糖化・抗カルボニル化のために、スキンケアで取り入れたいのが、まずは酸化を抑える抗酸化成分。そして、アミノ酸なんです。
アミノ酸の中でも、「リジン」や「アルギニン」が有効とされていますが、これらはなんと、タンパク質の身代わりになるのだそう。
自らが糖化・カルボニル化されることで、タンパク質を守るなんて、ちょっと泣かせますよね。
しかも、それだけではなく、保湿もするし、ハリの素にもなるという賢さ。そんなけなげな(?)アミノ酸、取り入れない手はありません!!
2011年09月27日
季節の変わり目のスキンケア その1
9月になっても暑い日が続きましたが、ようやく秋を感じる頃でしょうか。
秋は過ごしやすい季節ですが、肌にとってはそうでもないようです。
よく“過酷な夏を乗り越えてきた肌は、疲れている”なんて言われますが、とにかく秋はダメージが蓄積している状態です。
肌では感じにくくても、体にだるさや、重さなど感じませんか?
副交感神経優位の夏から、交感神経優位の冬へ移行中の秋は、どうしても自律神経のバランスが崩れやすく、そのために不調を起こしやすいそうです。
肌も例外ではなく、荒れやすかったり、敏感になりがち。
だから肌も体も、秋に必要なのは“リセット”。
自律神経の乱れをリセットするのは素人では無理ですが、とにかくしっかり睡眠・休息をとることが大事なんだとか。
肌は?といえば、こちらはやるべきことはたくさん!
なにしろ、「肌老化は秋に加速する」なんて言われるほど、秋の環境は肌にとって脅威なんです。
まずはじめに訪れるのが、肌のつっぱり感。
これに気づいた時には、肌の乾燥ダメージは既に始まっているかも。
高温多湿な夏は、極端に言うと、肌に潤いがなくても、外気がジメジメしているのであまり乾燥を感じなかったんです。
それが秋になると、気温が下がって皮脂分泌が低下し、湿度も低くて、肌の潤いも奪われがち。
しかも、夏の紫外線ダメージを受けた肌は、角質肥厚を起こしていることが多く、いつも通りに保湿しても、潤いが肌の奥には届きにくい状態。
さらに、乾燥すると、ターンオーバーを促すタンパク質分解酵素の働きが低下し、ますます角質は重層化へ・・・と、まさに恐ろしい乾燥スパイラル!
既に乾燥を感じている人はもちろん、まだ乾燥を実感していない人も、確実に肌は乾燥へと向かっています!
まずは角質肥厚を解消する角質ケア、そして十分すぎるほどの保湿を!
この時、肌荒れや肌が敏感気味だと感じる人は、弱ったバリア機能を復活させるためにも、セラミドを取り入れてみてください。
秋は過ごしやすい季節ですが、肌にとってはそうでもないようです。
よく“過酷な夏を乗り越えてきた肌は、疲れている”なんて言われますが、とにかく秋はダメージが蓄積している状態です。
肌では感じにくくても、体にだるさや、重さなど感じませんか?
副交感神経優位の夏から、交感神経優位の冬へ移行中の秋は、どうしても自律神経のバランスが崩れやすく、そのために不調を起こしやすいそうです。
肌も例外ではなく、荒れやすかったり、敏感になりがち。
だから肌も体も、秋に必要なのは“リセット”。
自律神経の乱れをリセットするのは素人では無理ですが、とにかくしっかり睡眠・休息をとることが大事なんだとか。
肌は?といえば、こちらはやるべきことはたくさん!
なにしろ、「肌老化は秋に加速する」なんて言われるほど、秋の環境は肌にとって脅威なんです。
まずはじめに訪れるのが、肌のつっぱり感。
これに気づいた時には、肌の乾燥ダメージは既に始まっているかも。
高温多湿な夏は、極端に言うと、肌に潤いがなくても、外気がジメジメしているのであまり乾燥を感じなかったんです。
それが秋になると、気温が下がって皮脂分泌が低下し、湿度も低くて、肌の潤いも奪われがち。
しかも、夏の紫外線ダメージを受けた肌は、角質肥厚を起こしていることが多く、いつも通りに保湿しても、潤いが肌の奥には届きにくい状態。
さらに、乾燥すると、ターンオーバーを促すタンパク質分解酵素の働きが低下し、ますます角質は重層化へ・・・と、まさに恐ろしい乾燥スパイラル!
既に乾燥を感じている人はもちろん、まだ乾燥を実感していない人も、確実に肌は乾燥へと向かっています!
まずは角質肥厚を解消する角質ケア、そして十分すぎるほどの保湿を!
この時、肌荒れや肌が敏感気味だと感じる人は、弱ったバリア機能を復活させるためにも、セラミドを取り入れてみてください。
2011年09月25日
レスベラトロール その2
レスベラトロールのサーチュイン遺伝子の活性化ですが、若い肌にはあまり意味ないです。もともと細胞の増殖力が強いし、サーチュインを活性化させておく必要はないでしょう。
対象になるのは、肌細胞が老化して、サーチュイン遺伝子が活性化が弱くなっている場合です。つまり年齢肌にこそ長寿効果が必要となります。
下のグラフはレスベラトロールを添加して、細胞を培養してその効果を見たものです。
老化した細胞は若い肌には勝てませんが、レスベラトロールを添加することで、長寿遺伝子が活性化されていることがわかります。
(クリックすることで図が大きくなります)
また、他にもki67という細胞を増殖させるタンパク質のシグナルを増加させたり、細胞増殖を働きかけます。
レチノールが作用する細胞タンパク質にも作用するため、レチノールと似たような効果が出ることも確認されています。
恐らくポリフェノールの中でもレチノールと同じような効果がでるものはレスベラトロールぐらいでしょう。これは珍しい効果です。
ところでレスベラトロールが一躍有名になったのは抗がん作用です。
1997年に抗がん効果が発表され、がんのいくつもの段階で効果があることが判明されています。
抗がん剤の代わりにはなりませんが、緑茶のようにがんを減らす効果はあるのかもしれません。
(胃がんについては緑茶を多く飲む九州と静岡で発生率が低いことが確認されています)
アルツハイマーや認知症にも効果があり、長寿効果といい、まさにアンチエイジング素材の代表例でしょう。
対象になるのは、肌細胞が老化して、サーチュイン遺伝子が活性化が弱くなっている場合です。つまり年齢肌にこそ長寿効果が必要となります。
下のグラフはレスベラトロールを添加して、細胞を培養してその効果を見たものです。
老化した細胞は若い肌には勝てませんが、レスベラトロールを添加することで、長寿遺伝子が活性化されていることがわかります。
(クリックすることで図が大きくなります)
また、他にもki67という細胞を増殖させるタンパク質のシグナルを増加させたり、細胞増殖を働きかけます。
レチノールが作用する細胞タンパク質にも作用するため、レチノールと似たような効果が出ることも確認されています。
恐らくポリフェノールの中でもレチノールと同じような効果がでるものはレスベラトロールぐらいでしょう。これは珍しい効果です。
ところでレスベラトロールが一躍有名になったのは抗がん作用です。
1997年に抗がん効果が発表され、がんのいくつもの段階で効果があることが判明されています。
抗がん剤の代わりにはなりませんが、緑茶のようにがんを減らす効果はあるのかもしれません。
(胃がんについては緑茶を多く飲む九州と静岡で発生率が低いことが確認されています)
アルツハイマーや認知症にも効果があり、長寿効果といい、まさにアンチエイジング素材の代表例でしょう。
2011年09月22日
レスベラトロール
レスベラトロールはサーチュイン遺伝子を活性化させるポリフェノール。
赤ワインやブドウの樹液に含まれている成分で、肉をもりもり食べて、油をとりまくるフランス人に心臓疾患が少ないのは、このポリフェノールではないかと考えられています。
健康食品ではおなじみの成分で、アメリカの大手製薬会社も一押しの美容成分です。
2006年のハーバード大学の研究が有名で、肥満マウスに大量のレスベラトロールを投与することで、寿命延長効果が確認されています。
ただ、レスベラトロールの寿命延長効果については、ねずみや試験管内では確認されているものの、人間ではどうなるのかはわかりません。
また、アメリカでは売上げ1位と2位の製薬会社が激しくレスベラトロールの効果について、ハーバード大学やアメリカの国立研究所を巻き込んで論争が起こっています。
なにせ、サーチュイン遺伝子を手軽に活性化させるのなら、それは大変大きな発見。
ちなみにサーチュイン遺伝子というのは、細胞の寿命を短くさせるテロメア遺伝子の短縮を防いだり、DNA自体の保護を行う遺伝子です。
通常は、不活性状態ですが、カロリーを減らした食事で活性化することがわかっています。
ただ、カロリーを減らした食事を続けるのは強靭な意志が必要で、普通の人は失敗することが多いのはご存知のとおり。
だから、肥満状態のねずみの寿命を延ばすことができたというのは、非常に大きな意味があり、楽して長寿を全うできる成分は、製薬会社にとって大変な課題であるため、このレスベラトロールについては、多くの論争が起こっています。
ちなみにこのレスベラトロールは何もブドウでなくても日本ならあちこちに生えているイタドリにも含まれており、健康食品向けレスベラトロール素材として使われることもあります。
イタドリから抽出したほうが安いのですが、ひとつ大きな問題があって、イタドリの根は医薬品扱いのため、化粧品に配合するならともかく、健康食品に使う場合はグレーゾーンとなっています。
そのため、日本では主にはワインやブドウの若芽から抽出したものが使われています。
赤ワインやブドウの樹液に含まれている成分で、肉をもりもり食べて、油をとりまくるフランス人に心臓疾患が少ないのは、このポリフェノールではないかと考えられています。
健康食品ではおなじみの成分で、アメリカの大手製薬会社も一押しの美容成分です。
2006年のハーバード大学の研究が有名で、肥満マウスに大量のレスベラトロールを投与することで、寿命延長効果が確認されています。
ただ、レスベラトロールの寿命延長効果については、ねずみや試験管内では確認されているものの、人間ではどうなるのかはわかりません。
また、アメリカでは売上げ1位と2位の製薬会社が激しくレスベラトロールの効果について、ハーバード大学やアメリカの国立研究所を巻き込んで論争が起こっています。
なにせ、サーチュイン遺伝子を手軽に活性化させるのなら、それは大変大きな発見。
ちなみにサーチュイン遺伝子というのは、細胞の寿命を短くさせるテロメア遺伝子の短縮を防いだり、DNA自体の保護を行う遺伝子です。
通常は、不活性状態ですが、カロリーを減らした食事で活性化することがわかっています。
ただ、カロリーを減らした食事を続けるのは強靭な意志が必要で、普通の人は失敗することが多いのはご存知のとおり。
だから、肥満状態のねずみの寿命を延ばすことができたというのは、非常に大きな意味があり、楽して長寿を全うできる成分は、製薬会社にとって大変な課題であるため、このレスベラトロールについては、多くの論争が起こっています。
ちなみにこのレスベラトロールは何もブドウでなくても日本ならあちこちに生えているイタドリにも含まれており、健康食品向けレスベラトロール素材として使われることもあります。
イタドリから抽出したほうが安いのですが、ひとつ大きな問題があって、イタドリの根は医薬品扱いのため、化粧品に配合するならともかく、健康食品に使う場合はグレーゾーンとなっています。
そのため、日本では主にはワインやブドウの若芽から抽出したものが使われています。
2011年09月20日
最近のスリミング成分
小顔というのは、この20年ずーと気になるテーマとして君臨しています。
顔のメイクやヘアメイクなど美容雑誌には様々な情報が載せられていますが、スリミング化粧品も昔から提案されています。
ディオールのスリミング化粧品が有名ですが、有効成分としては昔はカフェインが使われていました。
カフェインはお茶やコーラ、コーヒーに含まれるおなじみの成分。
カフェインが肌の奥にある脂肪細胞に作用する脂肪を燃焼させる効果があるとか。
ただ、最近この傾向が変わってきました。
カフェインより有望な成分が見つかったからです。
それはワインに含まれる成分で、最近話題のレスベラトロール。
脂肪の蓄積を引き起こすフォスフォジエステラーゼ4という酵素を邪魔することで、局部的な脂肪蓄積を防ぎます。
カフェインの15倍の酵素阻害効果があります。
この成分はさっそく、ディオールのスリミング化粧品に採用されています。
小顔のほか、腕や太もものセルライトを予防して、スリミングに効果があるとか。
実際のところ、この成分が本当に効くためには、かなりの深部に到達する必要があり、簡単にはスリミング効果は起きませんが、カフェインやフラーレンといったスリミング効果のある成分と同様の効果が期待できます。
ところで、このレスベラトロールは、現在話題の成分でもあります。
フレンチパラドックスという、肉食で食生活がむちゃくちゃなのに心臓病が少ない理由に赤ワインに含まれるポリフェノールが原因ではないかとされていますが、このポリフェノールがレスベラトロールになります。
顔のメイクやヘアメイクなど美容雑誌には様々な情報が載せられていますが、スリミング化粧品も昔から提案されています。
ディオールのスリミング化粧品が有名ですが、有効成分としては昔はカフェインが使われていました。
カフェインはお茶やコーラ、コーヒーに含まれるおなじみの成分。
カフェインが肌の奥にある脂肪細胞に作用する脂肪を燃焼させる効果があるとか。
ただ、最近この傾向が変わってきました。
カフェインより有望な成分が見つかったからです。
それはワインに含まれる成分で、最近話題のレスベラトロール。
脂肪の蓄積を引き起こすフォスフォジエステラーゼ4という酵素を邪魔することで、局部的な脂肪蓄積を防ぎます。
カフェインの15倍の酵素阻害効果があります。
この成分はさっそく、ディオールのスリミング化粧品に採用されています。
小顔のほか、腕や太もものセルライトを予防して、スリミングに効果があるとか。
実際のところ、この成分が本当に効くためには、かなりの深部に到達する必要があり、簡単にはスリミング効果は起きませんが、カフェインやフラーレンといったスリミング効果のある成分と同様の効果が期待できます。
ところで、このレスベラトロールは、現在話題の成分でもあります。
フレンチパラドックスという、肉食で食生活がむちゃくちゃなのに心臓病が少ない理由に赤ワインに含まれるポリフェノールが原因ではないかとされていますが、このポリフェノールがレスベラトロールになります。
2011年09月18日
なぜ、酸化チタンをコーティングするのか
最近急に増えてきたメールでよくいただく質問の中に酸化チタンのコーティングがあります。
基本的に日本の化粧品メーカーの多くは、酸化チタンを薄い膜でコーティングを行い、活性酸素の放出を防いでいます。
活性酸素でファンデーションや日焼け止めに含まれるほかの成分の酸化を防ぐためですが、ファンデーションではもう一つ大きな理由があります。
実は、コーティングしていない酸化チタンというのは、日光で変色します。
とくに粒子が小さくなればなるほど、その傾向は強くなります。
単純にコーティングしていない酸化チタンを使ったファンデーションとコーティング済み酸化チタンのファンデーションを日光にさらして比べるとコーティングしていない方はだんだん変色していきます。
活性酸素の放出に伴い、酸化チタンの表面が変色し、ファンデーション自体が変色するためです。
つまり、日光でファンデーションが変色する以上、コーティングを行っていない酸化チタンを採用するのは、企業のリスクとしてかなり難しいことを想像していただけるかと思います。少なくとも中堅以上の企業なら、コーティングなしチタンは大粒子タイプでないと最初から検討候補にすらされないと思います。
単純に酸化チタンだけを日光に曝せばコーティングをしていないタイプの変色はよくわかりますし、コーティングが甘いと変色が避けられません。
変色は粒子が小さければ小さいほど激しく起こりますので、ナノ粒子タイプならコーティングは必須と言えるでしょう。
見た目が変わるだけにコーティング酸化チタンを使うのは当然というのは、この変色防止という理由も大きいです。
基本的に日本の化粧品メーカーの多くは、酸化チタンを薄い膜でコーティングを行い、活性酸素の放出を防いでいます。
活性酸素でファンデーションや日焼け止めに含まれるほかの成分の酸化を防ぐためですが、ファンデーションではもう一つ大きな理由があります。
実は、コーティングしていない酸化チタンというのは、日光で変色します。
とくに粒子が小さくなればなるほど、その傾向は強くなります。
単純にコーティングしていない酸化チタンを使ったファンデーションとコーティング済み酸化チタンのファンデーションを日光にさらして比べるとコーティングしていない方はだんだん変色していきます。
活性酸素の放出に伴い、酸化チタンの表面が変色し、ファンデーション自体が変色するためです。
つまり、日光でファンデーションが変色する以上、コーティングを行っていない酸化チタンを採用するのは、企業のリスクとしてかなり難しいことを想像していただけるかと思います。少なくとも中堅以上の企業なら、コーティングなしチタンは大粒子タイプでないと最初から検討候補にすらされないと思います。
単純に酸化チタンだけを日光に曝せばコーティングをしていないタイプの変色はよくわかりますし、コーティングが甘いと変色が避けられません。
変色は粒子が小さければ小さいほど激しく起こりますので、ナノ粒子タイプならコーティングは必須と言えるでしょう。
見た目が変わるだけにコーティング酸化チタンを使うのは当然というのは、この変色防止という理由も大きいです。
2011年09月15日
高濃度ビタミンC配合化粧品
高濃度配合ピュアビタミンCでも同じような現象が起こっています。
データさえあれば厚生労働省は美白の薬用承認を行うため、データがあっても安い薬用タイプ、データが無いのに高い化粧品タイプの2種類に分かれています。
こちらも高濃度ビタミンC誘導体配合化粧品から医薬部外品へのバージョンアップが認められるようになってから、技術のある企業と無い企業の差が出ています。
しかし、技術が無くても宣伝力がカバーするのか、薬用承認が無くても高濃度配合ということで、とんでもない高額の値段がつけられていても結構人気があったりします。
そんなに効果があるのなら、薬用承認をもらえばいいのにと思いますが、市場ではまだ、高濃度配合でも化粧品タイプが多く、部外品へのスイッチへの機運は見られません。
ただ、こちらも5年後には技術力のある無しは薬用承認が一つの基準になっていくだろうと思います。
厚生労働省が様々な効果についてデータさえあれば薬用承認を認めるという方針に変化しているためです。
ちなみに高濃度ピュアビタミンC配合で、薬用が確認されているのはロート製薬が主となります。
他はすべて化粧品扱いで、厚生労働省の承認という壁はピュアビタミンCでもかなり分厚いようです。
データさえあれば厚生労働省は美白の薬用承認を行うため、データがあっても安い薬用タイプ、データが無いのに高い化粧品タイプの2種類に分かれています。
こちらも高濃度ビタミンC誘導体配合化粧品から医薬部外品へのバージョンアップが認められるようになってから、技術のある企業と無い企業の差が出ています。
しかし、技術が無くても宣伝力がカバーするのか、薬用承認が無くても高濃度配合ということで、とんでもない高額の値段がつけられていても結構人気があったりします。
そんなに効果があるのなら、薬用承認をもらえばいいのにと思いますが、市場ではまだ、高濃度配合でも化粧品タイプが多く、部外品へのスイッチへの機運は見られません。
ただ、こちらも5年後には技術力のある無しは薬用承認が一つの基準になっていくだろうと思います。
厚生労働省が様々な効果についてデータさえあれば薬用承認を認めるという方針に変化しているためです。
ちなみに高濃度ピュアビタミンC配合で、薬用が確認されているのはロート製薬が主となります。
他はすべて化粧品扱いで、厚生労働省の承認という壁はピュアビタミンCでもかなり分厚いようです。
2011年09月13日
薬用ホワイトニングローション その2
APPS(アプレシエ)の弱点は、「公的には美白効果が認められてない」ことでしょうか。
浸透力が高くて、コラーゲン合成能力高い。
ただ、総合的に判断すると、厚生労働省から見ればまだまだ美白効果を認めるまでには至ってはいません。
APPSも改良されて、美白効果が高いものができるかもしれませんが、現時点では特にそのような傾向は無く、その効果は認められません。
そのため、化粧品メーカーでも大手はAPPSの採用には至っていません。
やはり薬用化粧品の有効成分になれないと、採用するメリットが弱いからでしょうか。
高濃度ビタミンC誘導体での薬用許可というのは、APPSの不振もあって、6%以上であっても、データさえあれば厚生労働省は認めています。
以前は5%以上だと、厚生労働省が薬用と認めないから仕方なく化粧品として売っているということを言えたのですが、今はきっちりとした効果がでる配合なら薬用と認めるという方針になっているため、そのような言い訳ができなくなりました。
意外と化粧品を作る工場というのは、厚生労働省の定める衛生基準に達していなくて、薬用化粧品を作ることが出来ない工場がたくさんあります。
とくにネット中心で販売されている化粧品にはそのような工場で作られた化粧品が多く見受けられます。
たとえ「効く配合処方」であっても、工場に衛生面や機器面、管理面、人的資源など様々な問題があるため、そのような工場では薬用化粧品を作らせないのが、厚生労働省の方針です。
大手の工場では当たり前に薬用化粧品は作られますが、小さなメーカーで薬用化粧品を作るのは結構大変です。
高濃度ビタミンC誘導体化粧品で値段が高いのに化粧品扱いのものが多いのは、工場の衛生面で問題があって、作りたいけど行政が許可しないという問題もあります。
浸透力が高くて、コラーゲン合成能力高い。
ただ、総合的に判断すると、厚生労働省から見ればまだまだ美白効果を認めるまでには至ってはいません。
APPSも改良されて、美白効果が高いものができるかもしれませんが、現時点では特にそのような傾向は無く、その効果は認められません。
そのため、化粧品メーカーでも大手はAPPSの採用には至っていません。
やはり薬用化粧品の有効成分になれないと、採用するメリットが弱いからでしょうか。
高濃度ビタミンC誘導体での薬用許可というのは、APPSの不振もあって、6%以上であっても、データさえあれば厚生労働省は認めています。
以前は5%以上だと、厚生労働省が薬用と認めないから仕方なく化粧品として売っているということを言えたのですが、今はきっちりとした効果がでる配合なら薬用と認めるという方針になっているため、そのような言い訳ができなくなりました。
意外と化粧品を作る工場というのは、厚生労働省の定める衛生基準に達していなくて、薬用化粧品を作ることが出来ない工場がたくさんあります。
とくにネット中心で販売されている化粧品にはそのような工場で作られた化粧品が多く見受けられます。
たとえ「効く配合処方」であっても、工場に衛生面や機器面、管理面、人的資源など様々な問題があるため、そのような工場では薬用化粧品を作らせないのが、厚生労働省の方針です。
大手の工場では当たり前に薬用化粧品は作られますが、小さなメーカーで薬用化粧品を作るのは結構大変です。
高濃度ビタミンC誘導体化粧品で値段が高いのに化粧品扱いのものが多いのは、工場の衛生面で問題があって、作りたいけど行政が許可しないという問題もあります。
2011年09月11日
薬用ホワイトニングローション
ようやく長い時間がかかって、高濃度ビタミンC誘導体配合のローションが仕上がりました。
6%配合の薬用ローションでニキビと美白に対して効果の承認を厚生労働省から得られたのです。ただ、生産まではまだもうちょっと手続きが必要になります。
以前は、薬用ローションというのは3%までしか認められていませんでした。
これが3%以上でもデータがあれば認めましょうということになり、5%以上のもので「薬用」の許可を持ったものがいくつかあります。
ただ、簡単に申請すればくれるものではありません。
その結果として、皮膚科では5%以上の高濃度でビタミンC誘導体が配合されているのにも関わらず、薬用の許可を持っているものは皆無です。
単純に濃度を入れて申請すればすぐに許可が下りるものではないからです。
あくまで薬用と認められる効果を証明する必要があり、これが結構な費用となります。
そのため、薬用承認を取らずに化粧水へ高濃度にビタミンC誘導体を配合して販売するのが一般的ですが、しかし、それはいつまでも続けられないものだと思います。
結局のところ、いくら高濃度に配合しても本当に効くということが証明できなければ、化粧水の配合として適切かどうかが判断できないからです。
ただ、ムダに高濃度で本当はぜんぜん効かず値段だけ高いという可能性もあります。
結局、「ちゃんと効く」のかどうかは第三者に判断してもらうのがよく、それは化粧品を監督している厚生労働省の役割でもあると思います。
配合がいくら良くても汚い工場では「薬用」許可はおりませんし、濃度がしっかり入っていても「効く処方でちゃんとしたデータがあるかどうか」が重要です。
6%配合の薬用ローションでニキビと美白に対して効果の承認を厚生労働省から得られたのです。ただ、生産まではまだもうちょっと手続きが必要になります。
以前は、薬用ローションというのは3%までしか認められていませんでした。
これが3%以上でもデータがあれば認めましょうということになり、5%以上のもので「薬用」の許可を持ったものがいくつかあります。
ただ、簡単に申請すればくれるものではありません。
その結果として、皮膚科では5%以上の高濃度でビタミンC誘導体が配合されているのにも関わらず、薬用の許可を持っているものは皆無です。
単純に濃度を入れて申請すればすぐに許可が下りるものではないからです。
あくまで薬用と認められる効果を証明する必要があり、これが結構な費用となります。
そのため、薬用承認を取らずに化粧水へ高濃度にビタミンC誘導体を配合して販売するのが一般的ですが、しかし、それはいつまでも続けられないものだと思います。
結局のところ、いくら高濃度に配合しても本当に効くということが証明できなければ、化粧水の配合として適切かどうかが判断できないからです。
ただ、ムダに高濃度で本当はぜんぜん効かず値段だけ高いという可能性もあります。
結局、「ちゃんと効く」のかどうかは第三者に判断してもらうのがよく、それは化粧品を監督している厚生労働省の役割でもあると思います。
配合がいくら良くても汚い工場では「薬用」許可はおりませんし、濃度がしっかり入っていても「効く処方でちゃんとしたデータがあるかどうか」が重要です。
2011年09月08日
ステムセル美容 その2
幹細胞は動物だけではなく、植物にも存在しています。
植物も幹細胞から成り立っていますが、このうち特別な果実、たとえば4ヶ月放置しても腐らないリンゴ(ウットウィラースパットラウバーという世界で20本しかない)から採取した幹細胞を培養したエキスなどもあります。
植物の幹細胞由来なので、ヒトの幹細胞の代替になることはありませんが、細胞の寿命延長効果などがあるようです。
細胞の寿命延長というのは、古くからあるもので、生薬エキスやビタミンC誘導体などもそういう効果はありますが、やはり世界で20本しかなく、放置してもしわが出来ないリンゴというのは、かなり訴求力あるようです。
海外でも腐らない奇跡のリンゴ細胞エキスは、受けているとか。
今までは植物の葉や根っこ、花などの部位から抽出したものが植物エキスのメインでこれからもそうなると思いますが、同じ果実でも大量に栽培されたものとは違う「希少品種」の幹細胞から抽出したエキスというのは、「幹細胞」が一般的になっていくのなら、今後一定割合で増えていくのかなと考えています。
細胞培養は、農薬不要で幹細胞を養うだけの栄養分だけで済み、省資源でエキスを取り出すことが可能。効率のよい生産方法です。
今のところ、リンゴとブドウ、アルペンローゼが商品化されています。
成分表示はリンゴ果実培養細胞エキスのように培養細胞と名前が入るのが特徴。
EGFなどの成長因子は、ヒト遺伝子組み込み大腸菌などで製造されるため、純植物主義の方は使いませんが、動物の細胞使わずに、話題の幹細胞を使うということで、植物主義の方にも訴求できます。
植物も幹細胞から成り立っていますが、このうち特別な果実、たとえば4ヶ月放置しても腐らないリンゴ(ウットウィラースパットラウバーという世界で20本しかない)から採取した幹細胞を培養したエキスなどもあります。
植物の幹細胞由来なので、ヒトの幹細胞の代替になることはありませんが、細胞の寿命延長効果などがあるようです。
細胞の寿命延長というのは、古くからあるもので、生薬エキスやビタミンC誘導体などもそういう効果はありますが、やはり世界で20本しかなく、放置してもしわが出来ないリンゴというのは、かなり訴求力あるようです。
海外でも腐らない奇跡のリンゴ細胞エキスは、受けているとか。
今までは植物の葉や根っこ、花などの部位から抽出したものが植物エキスのメインでこれからもそうなると思いますが、同じ果実でも大量に栽培されたものとは違う「希少品種」の幹細胞から抽出したエキスというのは、「幹細胞」が一般的になっていくのなら、今後一定割合で増えていくのかなと考えています。
細胞培養は、農薬不要で幹細胞を養うだけの栄養分だけで済み、省資源でエキスを取り出すことが可能。効率のよい生産方法です。
今のところ、リンゴとブドウ、アルペンローゼが商品化されています。
成分表示はリンゴ果実培養細胞エキスのように培養細胞と名前が入るのが特徴。
EGFなどの成長因子は、ヒト遺伝子組み込み大腸菌などで製造されるため、純植物主義の方は使いませんが、動物の細胞使わずに、話題の幹細胞を使うということで、植物主義の方にも訴求できます。