発毛抑制作用がある生薬エキス

植物エキスというのは、美白や抗酸化などいろいろな機能があります。

また、細胞によっては、増殖したり、コラーゲンを合成したり、
増殖を抑制されたりします。

中には毛を作る毛母細胞の働きを弱める生薬エキスもあります。
ねずみ由来の毛母細胞に各生薬エキスを加えて、
何も加えない細胞と比べると、細胞の増殖率が
ウコン　５０％、トウキ　１０％、カンゾウ　３５％、エンメイソウ　３１％
となりました。（特開平10-139639）

つまり、トウキは、何も加えない細胞に比べて、１０％しか細胞を増殖させず
間違ってトウキエキスを配合したローションを頭皮に塗ると
ハゲを導く危険な化粧品になる可能性があります（笑）

カッコンやダイズなどは、毛母細胞の増殖に影響を与えないものですが、
どうしてこれらの生薬が毛母細胞の増殖が抑えられるのかはよくわかりません。

基本的に、毛母細胞の増殖を促す生薬は育毛剤に、
増殖を阻害する生薬は抑毛剤となります。

他にも抑毛作用があるのは、アロエやシコンなどもありますが、
どういうメカニズムなのかはわかっていません。

ダイズはテレビでブームになり、ある程度の人に対して抑毛効果を
発揮したので、抑毛はイソフラボン系がよいのかなと思っています。

頭にも塗る場合も生薬エキスをむやみに配合したローションを使うのではなくて、
育毛効果が確認されたものを配合した方が無難なようです。
頭髪の抜け毛が促進されたら、意味がないですからね。

Comments

1. Posted by D-PiPi   2006年11月12日 23:14

こんばんは。

ライオンの研究究論文もPub Medに掲載ありました。
ライオンの論文がPMID: 15488702
ジョンソン＆ジョンソンがPMID: 11737259
数字だけで検索するとアブストラクトだけは読めます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=PubMed

ライオンの研究は、男性型脱毛の乳頭細胞における遺伝子発現の違いを明確にすることが目的のようで
受容体のメカニズムやシグナルに関しては未解明なんだそうです。

万有製薬のプロペシアは、脱毛部分に多いジヒドロテストステロンを５αリダクターゼが促進して成長を止めるから酵素を阻害する薬なんですよね。
薬のようにはいかないですが大豆イソフラボンで発毛が遅くなると言う人が多いです。
ゲニステインは60%-80%髪の発達を減少させるとういうジョンソン＆ジョンソンの研究もよくわかりません。
まつ毛や眉毛は大丈夫なんでしょうか（＾＾；

2. Posted by しんちゃん   2006年11月13日 22:50

D-PiPiさん、こんにちは

ライオンの論文は、よく調べられましたね。驚きました（笑）

遺伝子発現については、新しい解析技術が出来たので、急速に進んでいるようです。

プロペシアは、酵素阻害です。
まあ、子供を作る必要がない男性向けですね。
もともと男性ホルモンで癌が成長する前立腺癌用に開発されていたものだったと思います。
基本的には前立腺癌の抗がん剤は、少なからずハゲを治す効果があるようです。

なお、眉毛は、女性の方が薄いような気がするので、男性ホルモンの影響を受けて成長するのかもしれません。
そうすると、イソフラボンだと、眉毛は余計成長しない可能性がありますね。

3. Posted by D-PiPi   2006年11月13日 23:43

こんばんは。

そうですね〜
プロペシアは、医師処方薬でいろいろ副作用が予想されるんですね。
還元酵素の５αリダクターゼを阻害しますが、臨床試験では、女性には効かないそうなんです。

もともとアメリカから入ってきたスローグローというパパイン配合の抑毛ローションがありました。
今年ブームだった、豆乳ローションは使ったことないんですが、なぜ効くのかずっと疑問でした。
いろんな抑毛理論あるんですね(^^ゞ

手作り豆乳ローションで有名になった高濱氏は、まつ毛、眉毛につけないようにと言ってます。
つけてみますか・・(^^ゞ

4. Posted by しんちゃん   2006年11月15日 22:45

D-PiPiさん、こんにちは

プロペシアは女性には駄目みたいですね。
まあ、まだまだわからないことばかりです。

プロペシアがだめでも、スピロノラクトンで
薄毛改善や多毛を改善できるのですから。

頭髪と体毛では、同じ成分を与えても
細胞は逆の意味にとって、発現される効果が
逆というのも興味深いですね。