2006年11月22日
古代のナノ技術
2000年前の古代の化学者が、ナノ技術を利用した
染毛剤を開発していたようです。
ヘナはすでに利用されていましたが、
色落ちと色のバリエーションのなさが不満となって、
それほど利用されていなかったようです。
そこで開発されたの鉛を使った染毛剤で、
髪の毛に浸透して、5nmの結晶となって髪の毛に分散します。
一度入った鉛は、外に出て行きませんので、
永久染毛剤となります。
ギリシャの古代遺跡から発掘された染毛剤の処方を再現したところ
驚くべき再現性とその処方の正確さが確認されました。
酸化鉛に水酸化カルシウムと水を混ぜただけなのですが、
ナノ化鉛は髪の毛の主要繊維であるケラチン繊維の構造に
損害を与えず、つまり毛を痛めずに褐色に染毛するのが、ポイントです。
ただ、鉛は毒なので、髪の毛につくだけならよいですが、
皮膚につくとやっかいです。
結局、鉛では染毛することはできますが、毒性のため、
ルネサンス時代までしか使われなかったようです。
古代の美容は、おしろいの鉛白が有名ですが、
水銀や砒素などを使用したものもあり、危なくて現代では使えませんが、
古代にも染毛というニーズがあり、化学者がそのニーズに応えていた
ということには、驚きました。
古代人恐るべし・・(^^;;
染毛剤を開発していたようです。
ヘナはすでに利用されていましたが、
色落ちと色のバリエーションのなさが不満となって、
それほど利用されていなかったようです。
そこで開発されたの鉛を使った染毛剤で、
髪の毛に浸透して、5nmの結晶となって髪の毛に分散します。
一度入った鉛は、外に出て行きませんので、
永久染毛剤となります。
ギリシャの古代遺跡から発掘された染毛剤の処方を再現したところ
驚くべき再現性とその処方の正確さが確認されました。
酸化鉛に水酸化カルシウムと水を混ぜただけなのですが、
ナノ化鉛は髪の毛の主要繊維であるケラチン繊維の構造に
損害を与えず、つまり毛を痛めずに褐色に染毛するのが、ポイントです。
ただ、鉛は毒なので、髪の毛につくだけならよいですが、
皮膚につくとやっかいです。
結局、鉛では染毛することはできますが、毒性のため、
ルネサンス時代までしか使われなかったようです。
古代の美容は、おしろいの鉛白が有名ですが、
水銀や砒素などを使用したものもあり、危なくて現代では使えませんが、
古代にも染毛というニーズがあり、化学者がそのニーズに応えていた
ということには、驚きました。
古代人恐るべし・・(^^;;
shin_chanz at 00:21│Comments(2)│
│化粧品原料
この記事へのコメント
1. Posted by りー 2006年11月23日 00:55
古代人恐るべし、同感です。
女性の美への執念?熱心さも昔からということなのですね。
水銀で美白って昭和になってからも問題になってませんでしたっけ?
美白願望は日本独特ということらしいですが私にとっても永遠の課題です。^^;
女性の美への執念?熱心さも昔からということなのですね。
水銀で美白って昭和になってからも問題になってませんでしたっけ?
美白願望は日本独特ということらしいですが私にとっても永遠の課題です。^^;
2. Posted by しんちゃん 2006年11月23日 17:31
りーさん、こんにちは
水銀は今でも問題になっています。
美白効果は、ほぼ最強に近いレベルです。
発展途上国では、わざと水銀を入れたりします。
日本では、40年くらい前に禁止になりました。
アレルギー性が高いのが理由です。
ただ、水俣病の原因が有機水銀ということが
わかったので、業界では水銀を配合することに
抵抗を感じていたことがあり、
素直に受け入れられたようです。
それにしてもギリシアの技術はすごいです。
当時には、何の分析機器もないのに、
観察と思考だけで作ってしますのですからね。
水銀は今でも問題になっています。
美白効果は、ほぼ最強に近いレベルです。
発展途上国では、わざと水銀を入れたりします。
日本では、40年くらい前に禁止になりました。
アレルギー性が高いのが理由です。
ただ、水俣病の原因が有機水銀ということが
わかったので、業界では水銀を配合することに
抵抗を感じていたことがあり、
素直に受け入れられたようです。
それにしてもギリシアの技術はすごいです。
当時には、何の分析機器もないのに、
観察と思考だけで作ってしますのですからね。