2006年11月26日
粉末の分散
酸化チタンを使って、簡単に日焼け止めを作れないのは、
うまく粉を分散できないことと、分散した粉が再度集まって
またひとつの塊になることを防ぐことができないからです。
粉末を分散させるのには、どうすればよいのか。
そのひとつの解決策が水に溶けた粒子にプラスかマイナスの電気を
帯びさせるようにすれば、粒子同士はくっつこうとしても
電気的に反発してくっつきにくくなります。
これは磁石を思い出していただければ、理解していただけると思います。
2つの磁石のN極同士をくっつけようとしても
見えない力が働いてN極同士ではくっつかないという経験は
されたかと思いますが、これは水に溶けた粒子でも同じような現象が
おきることになります。
微粒子の場合は、水に入れるとその粒子がマイナスのイオンでなくても
粒子と接触している周囲の水がごくわずかにマイナスのイオンになります。
(この逆のプラスになることもあります)
ややこしい話ですが、その粒子そのものがマイナスイオンでなくても
粒子を取り巻いている環境がマイナスになってしまうのです。
そして、このことを利用すれば、マイナスのイオンの量を増やすことが
できれば、粒子同士がくっつこうと近づいても電気的に反発するので、
他の粒子とくっつくことができません。
ちなみにこの粒子のマイナスイオン量を増やしたりするのが、
ポリマー(高分子)です。
古くは絵の具にも使うアラビアガムなどが代表的でしょうか。
合成高分子も性能がよいものが多くあります。
油絵は顔料をアマニ油に分散させた油絵の具を使いますが、
水彩画は顔料をアラビアガムを使って水に分散させた絵の具を使います。
まあ、ファンデーションや日焼け止めも一種の絵の具みたいなものですから、
粒子を安定化させる考え方の根本は同じとなります。
うまく粉を分散できないことと、分散した粉が再度集まって
またひとつの塊になることを防ぐことができないからです。
粉末を分散させるのには、どうすればよいのか。
そのひとつの解決策が水に溶けた粒子にプラスかマイナスの電気を
帯びさせるようにすれば、粒子同士はくっつこうとしても
電気的に反発してくっつきにくくなります。
これは磁石を思い出していただければ、理解していただけると思います。
2つの磁石のN極同士をくっつけようとしても
見えない力が働いてN極同士ではくっつかないという経験は
されたかと思いますが、これは水に溶けた粒子でも同じような現象が
おきることになります。
微粒子の場合は、水に入れるとその粒子がマイナスのイオンでなくても
粒子と接触している周囲の水がごくわずかにマイナスのイオンになります。
(この逆のプラスになることもあります)
ややこしい話ですが、その粒子そのものがマイナスイオンでなくても
粒子を取り巻いている環境がマイナスになってしまうのです。
そして、このことを利用すれば、マイナスのイオンの量を増やすことが
できれば、粒子同士がくっつこうと近づいても電気的に反発するので、
他の粒子とくっつくことができません。
ちなみにこの粒子のマイナスイオン量を増やしたりするのが、
ポリマー(高分子)です。
古くは絵の具にも使うアラビアガムなどが代表的でしょうか。
合成高分子も性能がよいものが多くあります。
油絵は顔料をアマニ油に分散させた油絵の具を使いますが、
水彩画は顔料をアラビアガムを使って水に分散させた絵の具を使います。
まあ、ファンデーションや日焼け止めも一種の絵の具みたいなものですから、
粒子を安定化させる考え方の根本は同じとなります。
shin_chanz at 08:37│Comments(4)│
│乳化と分散
この記事へのコメント
1. Posted by D-PiPi 2006年11月26日 16:03
こんにちは。
最近のノンケミカルUVも白っぽくならないのは
微粒子均一分散技術なんですね。
コーティング剤もシルクなどありますが他にもいろいろあるのでしょうか。
最近のノンケミカルUVも白っぽくならないのは
微粒子均一分散技術なんですね。
コーティング剤もシルクなどありますが他にもいろいろあるのでしょうか。
2. Posted by たく 2006年11月26日 20:54
チタンの粉を買ったんですが、単にパフで軽く肌に乗せてました。実は均一に乗せられてなかったので効果も期待できませんね。しかもムラ付きで顔の部分部分が白くなる有様。日焼け止めは市販品には勝てません。
3. Posted by しんちゃん 2006年11月27日 22:47
D-PiPiさん、こんにちは
コーティング剤はいろいろあります。
シリカやアルミニウム、レシチン、シリコン、アミノ酸と色々あります。
大まかにわけて、油に分散させやすいもの、水に分散にさせやすいものにわかれます。
つまり、日焼け止めの基材が、耐水性のものか、軽く薄付けするようなものかで、コーティングなども変わってきます。
コーティング剤はいろいろあります。
シリカやアルミニウム、レシチン、シリコン、アミノ酸と色々あります。
大まかにわけて、油に分散させやすいもの、水に分散にさせやすいものにわかれます。
つまり、日焼け止めの基材が、耐水性のものか、軽く薄付けするようなものかで、コーティングなども変わってきます。
4. Posted by D-PiPi 2006年11月29日 21:58
アミノ酸のコーティングはありました。
なるほど〜
UVはいろいろ工夫されてるんですね。
なるほど〜
UVはいろいろ工夫されてるんですね。