粉末の分散脱毛症の新しい薬

2006年11月27日

洗濯の基本

もうすぐ年末。なんどか今年もよくわからないうちに1年が終わりつつあります。
年末になると、真面目に掃除をやらないといけない日がやってきます(笑)

水に濡らした雑巾を絞って、拭き掃除をしていくと、
だんだんバケツの水が澄んだ水からどす黒くなっていきます。

家の中はそうでなくても、土足で歩く部分を水拭きすると、
あっという間にバケツの水は真っ黒です。

そういう水をつけて雑巾も絞るものですから、
雑巾もだんだん色がつき、床も薄汚れた水で洗うことになります。

これは水に分散した土などの微粒子が、沈殿せずにうまく分散するために
雑巾に再付着するために起こります。

ここで、洗濯の基本はというと、一度服から取った汚れが
再度、服につかないというのが第一に挙げられると思います。

たとえば、衣服の繊維は水につけると、プラスになったり、マイナスに
なりやすい繊維があります。
汚れが繊維と同じ電荷を持ちなら、電気的な反発により
剥がれていきますが、違う電荷なら、水を濡らしてもしっかりつくだけで
なかなか離れてくれません。

また、一度石鹸や洗剤で汚れを乳化して衣服から離しても、
汚れは水に溶けているだけですから、再度衣服に付着することも
考えられます。

そこで、合成の衣料用洗剤の場合は、CMCというセルロース誘導体が
配合されていて、これが汚れの粒子をくるっと包み込み、
また衣服の表面に取り付きます。

すると、衣服と汚れの間には電気的な反発ができて、
一度離れた汚れは衣服につかないし、まだ、粒子同士も電気的な反発により
水に分散するという仕組みになっています。

節水型の洗濯機が増えていますが、「一度取った汚れが再度付着しない」ことを
しっかり研究した洗剤でないと(とはいっても数百円ですが)、
汚れた下着類と余り汚れていない衣服を一緒に洗えば、
汚れた下着はまあまあマシになっても汚れていない衣服は
洗濯前より汚れに汚染されている羽目になりかねません。
とくに洗浄液を高濃度で使う節水型は、その傾向が強くなります。

なお、これは家の洗濯だけでなく、クリーニングにも言えることです。
上品な奥様が丁寧に着た洋服をクリーニングに出すと、
ほとんど汚れがない洋服でも、どこぞの誰かもわからない
薄汚れた衣類と一緒に洗われる羽目になりますが、
再汚染防止がされていないと、きっちり折りたたまれていても
繊維の中の汚れは多くなって、クリーニングに出した時より
汚れて返されることになります。

shin_chanz at 00:09│Comments(2) 乳化と分散 

この記事へのコメント

1. Posted by たく   2006年11月27日 21:21
洗濯は、最近、合成洗剤は環境と肌によくないという説を信じ、石鹸を使っています。心なしか汚れ落ちがいいような。しかし、汚れが出た水がさらに衣類を汚す点まで考えてなかったし、石鹸洗濯のサイトや本にも載って無かった気がします。汚れおちは合成洗剤のほうがいいんでしょうか?
2. Posted by しんちゃん   2006年11月28日 21:59
たくさん、こんにちは

石鹸でもすすぎがしっかりしていれば問題ないと思いますよ。
まあ、石鹸にしても合成洗剤にしても銘柄によって洗浄力は変わります。
合成洗剤だと酵素が入っているのと入っていないのでは、また違ってきますし、石鹸だと炭酸塩が入っていると洗浄力はあがります。

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