2006年12月19日
また、またトランス脂肪酸
トランス脂肪酸というのは、やっかいでマーガリンだけでなく、
牛肉や牛乳などにも含まれています。
そのため、基本的には毎日食べているような状況です。
日本油化学会誌1998年5号には、食肉中のトランス脂肪酸の量が
掲載されています。
食肉といっても、トランス脂肪酸があるのは、牛肉や羊肉となります。
豚には、飼料に牛由来の油が混入しない限りまずトランス脂肪酸はありません。
鶏肉にも同様にトランス脂肪酸はありません。
(ベーコンやハムなどの加工肉では加工中にトランス脂肪酸ができるようです)
ここで、牛や羊にトランス脂肪酸ができるのは、胃の中に
脂肪酸へ水素を添加する細菌がいるからです。
たとえば、口溶けのよいマグロのトロのような脂身を持つ牛肉を
作ろうとして、魚油や植物油を配合した飼料を食べさせても、
胃の中の細菌が、飼料中の脂肪に水素を添加して、
トランス脂肪酸や飽和脂肪酸にするため、
室温では口溶けの悪い融点の高い脂身にしかならないのです。
素人考えでは、胃の中の細菌を除菌して、飼料を食べさせたら、
とろけるような脂肪の牛肉ができそうな気がしますが、
まあ、世の中はそんなに甘くはないのでしょう・・・(笑)
和牛のなかでトランス脂肪酸が多いのは、
ばらで5検体平均4.9%、ほかに多いのはサーロインとかた
少ないところはひれ肉で3検体平均2.7%でももやランプも
同様に少ないことがわかっています。
また、国別の牛肉では、アメリカ産と比べてもほぼ同等という結果でした。
和牛は脂肪分が多い濃厚飼料で育てられるため、
「霜降り肉」が多くなります。
肉中の脂肪分は和牛の方が多くなります。
そのため、肉100g当りでは、和牛の方がトランス脂肪酸の量は多くなります。
和牛は脂肪分が多くて柔らかく、くさみがなくて美味しいんですけどね・・
牛肉や牛乳などにも含まれています。
そのため、基本的には毎日食べているような状況です。
日本油化学会誌1998年5号には、食肉中のトランス脂肪酸の量が
掲載されています。
食肉といっても、トランス脂肪酸があるのは、牛肉や羊肉となります。
豚には、飼料に牛由来の油が混入しない限りまずトランス脂肪酸はありません。
鶏肉にも同様にトランス脂肪酸はありません。
(ベーコンやハムなどの加工肉では加工中にトランス脂肪酸ができるようです)
ここで、牛や羊にトランス脂肪酸ができるのは、胃の中に
脂肪酸へ水素を添加する細菌がいるからです。
たとえば、口溶けのよいマグロのトロのような脂身を持つ牛肉を
作ろうとして、魚油や植物油を配合した飼料を食べさせても、
胃の中の細菌が、飼料中の脂肪に水素を添加して、
トランス脂肪酸や飽和脂肪酸にするため、
室温では口溶けの悪い融点の高い脂身にしかならないのです。
素人考えでは、胃の中の細菌を除菌して、飼料を食べさせたら、
とろけるような脂肪の牛肉ができそうな気がしますが、
まあ、世の中はそんなに甘くはないのでしょう・・・(笑)
和牛のなかでトランス脂肪酸が多いのは、
ばらで5検体平均4.9%、ほかに多いのはサーロインとかた
少ないところはひれ肉で3検体平均2.7%でももやランプも
同様に少ないことがわかっています。
また、国別の牛肉では、アメリカ産と比べてもほぼ同等という結果でした。
和牛は脂肪分が多い濃厚飼料で育てられるため、
「霜降り肉」が多くなります。
肉中の脂肪分は和牛の方が多くなります。
そのため、肉100g当りでは、和牛の方がトランス脂肪酸の量は多くなります。
和牛は脂肪分が多くて柔らかく、くさみがなくて美味しいんですけどね・・
shin_chanz at 00:01│Comments(6)│
│栄養
この記事へのコメント
1. Posted by D-PiPi 2006年12月19日 23:01
こんばんは。
食品安全委員会は、牛肉も調査するそうですが、分析法はアメリカ油化学会を参照です。
牛乳、チーズ、バターなどは1食あたりのトランス脂肪酸は0.5%未満だからFDAの栄養表示では0.5%未満は0g表示になるんです。
消費者団体からはブーイングです。
反芻動物由来のトランス脂肪酸は人工のものと違いがあるんでしょうか?
デンマークは30年くらいモニタリングしてのマーガリンとショートニングのトランス脂肪酸を規制したそうなんですが、子ども達のファーストフード依存が高く2%規制に踏み切ったようです。
近所のオーガニックストアでは、ノルウェー酸のトランス脂肪酸1%以下のマーガリン売ってます(^^ゞ
マグロも高くなりましたね。
食品安全委員会は、牛肉も調査するそうですが、分析法はアメリカ油化学会を参照です。
牛乳、チーズ、バターなどは1食あたりのトランス脂肪酸は0.5%未満だからFDAの栄養表示では0.5%未満は0g表示になるんです。
消費者団体からはブーイングです。
反芻動物由来のトランス脂肪酸は人工のものと違いがあるんでしょうか?
デンマークは30年くらいモニタリングしてのマーガリンとショートニングのトランス脂肪酸を規制したそうなんですが、子ども達のファーストフード依存が高く2%規制に踏み切ったようです。
近所のオーガニックストアでは、ノルウェー酸のトランス脂肪酸1%以下のマーガリン売ってます(^^ゞ
マグロも高くなりましたね。
2. Posted by D-PiPi 2006年12月19日 23:03
ノルウェー酸・・(^_^.)
また、すみません。
また、すみません。
3. Posted by しんちゃん 2006年12月20日 21:36
D-PiPiさん、こんにちは
人工のものと反芻動物のトランス脂肪酸ではちょっと違います。
たとえばリノール酸の場合だと、反芻動物の場合は、共役リノール酸という抗癌や抗脂肪蓄積の機能性をもった脂肪酸になることが多いです。
水素添加の場合でも共役リノール酸ができることもありますが、違うものもできることも多いです。
リノール酸に関しては、反芻動物の細菌は人間にとってよいトランス脂肪酸を作ります。
ただ、オレイン酸などは、反芻動物の細菌は人工のものとおなじ悪いトランス脂肪酸を作ります。
まあ、同じトランス脂肪酸でも、牛由来は質がよいとお考えください。
人工のものと反芻動物のトランス脂肪酸ではちょっと違います。
たとえばリノール酸の場合だと、反芻動物の場合は、共役リノール酸という抗癌や抗脂肪蓄積の機能性をもった脂肪酸になることが多いです。
水素添加の場合でも共役リノール酸ができることもありますが、違うものもできることも多いです。
リノール酸に関しては、反芻動物の細菌は人間にとってよいトランス脂肪酸を作ります。
ただ、オレイン酸などは、反芻動物の細菌は人工のものとおなじ悪いトランス脂肪酸を作ります。
まあ、同じトランス脂肪酸でも、牛由来は質がよいとお考えください。
4. Posted by D-PiPi 2006年12月21日 23:17
こんばんは。
欧州EFSAのHPでは、反芻動物からの乳製品と牛乳には、オレイン異性体であるトランスバクセン酸(Vaccenic acid)が多く含まれていると書かれています。
人工的に部分添加された脂肪酸と共通する部分があると。
ネット上では、「ヒトはトランスバクセン酸から共役リノール酸を合成できる」 とあるんですが
信用できますか?
欧州EFSAのHPでは、反芻動物からの乳製品と牛乳には、オレイン異性体であるトランスバクセン酸(Vaccenic acid)が多く含まれていると書かれています。
人工的に部分添加された脂肪酸と共通する部分があると。
ネット上では、「ヒトはトランスバクセン酸から共役リノール酸を合成できる」 とあるんですが
信用できますか?
5. Posted by しんちゃん 2006年12月23日 11:46
D-PiPiさん、こんにちは
トランスバクセン酸から、共役リノール酸が
できることもあります。
水素添加植物油を食べた人を追跡調査したところ
共役リノール酸が増えていることがわかっています。
ただし、バクセン酸からどのくらいの量が
共役リノール酸になるかははっきりしません。
経路は、腸内細菌で作られる場合と
肝臓で作られる場合の2種類がわかっています。
8年前の論文を見たので、もしかしたら最近の
論文で新しいデータがでているかもしれません。
トランスバクセン酸から、共役リノール酸が
できることもあります。
水素添加植物油を食べた人を追跡調査したところ
共役リノール酸が増えていることがわかっています。
ただし、バクセン酸からどのくらいの量が
共役リノール酸になるかははっきりしません。
経路は、腸内細菌で作られる場合と
肝臓で作られる場合の2種類がわかっています。
8年前の論文を見たので、もしかしたら最近の
論文で新しいデータがでているかもしれません。
6. Posted by D-PiPi 2006年12月23日 21:04
こんばんは。
トランスバクセン酸については欧州だけで、FDAや
米国心臓協会、日本でも説明がないんです。
ヒトへの共役リノール酸はこれからの研究が待たれるようです。
トランスバクセン酸については欧州だけで、FDAや
米国心臓協会、日本でも説明がないんです。
ヒトへの共役リノール酸はこれからの研究が待たれるようです。