セラミドというもの 1セラミドというもの 3

2007年02月27日

セラミドというもの 2

セラミドは水にも油にも溶けにくい性質のため、
バリア効果を発揮します。

外界からの異物侵入だけではありません。
肌からの水分蒸発阻止にも威力を発揮します。

ただ、効果的なバリア膜を作るのには、セラミドだけではだめで、
コレステロールや遊離脂肪酸などが必要です。

細胞間脂質という、細胞と細胞の間に入っている脂質は
セラミドが50%を占めますが、コレステロールが40%、
脂肪酸が10%となっています。

これらの細胞間脂質はラメラ液晶という層を作って規則的に並んでいます。
ちょうどセラミド、コレステロール、脂肪酸が混ざった層と
水だけの層と交互に上下に幾層も重なっています。

ケーキのミルフィーユのようなものとお考えください。

化粧品でセラミドを補うというものがありますが、
このラメラ層をコレステロールや脂肪酸と共に作れるかどうかが
ポイントとなります。

擬似セラミドは、セラミドとは化学構造は違うものですが、
基本骨格が似ているため、天然のセラミドと同様に
このラメラ液晶を作ることが出来、肌のバリア能力アップにも寄与します。


shin_chanz at 00:01│Comments(3) 化粧品原料 

この記事へのコメント

1. Posted by うさもさ   2008年03月16日 22:25
 トゥヴェールさんのディープトリートメントオイル(擬似セラミド)をいまじんさんで先日購入しました。オイルに混ぜて塗ってみると、1晩で顔がつるつるになり、びっくりしてw(〃∇〃)wこのブログを読んでみました。
 私は敏感・乾燥肌で、乳液が使えず、オイルでも荒れるものがあるので、オリーブスクラワンオイルを使っていました。3月20日の吸着精製ラノリンのところを併せて読むと、なんで乾燥が治らないのかよくわかりました!
 前置きが長くてすみません(>_<)いまさらですが質問なのですが、「セラミドは水にも油にも溶けにくい」ということは、洗顔時に石けんでも落ちない、ということですか?落ちなくても大丈夫なんでしょうか?オイルだと古いのは落とさないと酸化して肌によくないって聞くんですけど。。。
 
 
2. Posted by しんちゃん   2008年03月17日 21:03
うさもささん、こんにちは

擬似セラミドはオイルに溶ける成分です。
そのため、洗顔時には落ちてしまいますので、ご安心ください。
また、擬似セラミド自体は、酸化につよいヤシ油から作られていますので、オリーブや他の植物オイルに比べても酸化には強い成分です。

なお、通常のセラミドも水や油には溶けませんが、石鹸などで溶解しますので、洗いすぎは肌の乾燥の原因となります。
3. Posted by うさもさ   2008年03月21日 04:08
5 すぐにお返事くださると思ってなくて、チェックしてなくてすみません(>_<)

どうもありがとうございました!
これで疑問も解決しましたし、
擬似セラミド、って、ヤシ油から作られている
ということもわかりました(*^-^*)

酸化しにくいから、ディープトリートメントオイルは常温で長持ちするんですね!
念のために冷蔵庫に入れてしまい、
冷蔵庫まで取りに行くのが面倒で
後悔です。。。(-_-;)

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