2007年03月03日
セラミドと合成界面活性剤
セラミドの働きは、バリア能力を発揮することですが、
どういったものから作られるかご存知でしょうか?
皆さんは食事でいろんなものを食べられていることだと思います。
集約すると糖分、油、アミノ酸でしょうか。
人間の体の成分は、たいていの成分がこの3種類の栄養素から
合成されていきますが、セラミドはこのうち油とアミノ酸が原料となります。
細かく言うとパルミチン酸とセリンというアミノ酸が原料となります。
そういえば、いつぞやアミノ酸型界面活性剤というものを
勉強していただきましたが、それはまさに脂肪酸とアミノ酸がくっついたものです。
合成界面活性剤を作る場合は、脂肪酸とアミノ酸を反応させるために
脂肪酸を加工する必要性を述べましたが、
人間の皮膚ではこの脂肪酸とアミノ酸を簡単にくっつける酵素が存在して
セラミドを合成しているわけです。
まあ、合成界面活性剤の場合は、アミノ酸に脂肪酸は1つですが、
セラミドはアミノ酸に脂肪酸が2つくっついたものです。
人間の皮膚に脂肪酸とアミノ酸をくっつける酵素があるということを
聞くと驚かれる方も多いかと思いますが、この酵素の活性が弱くなると
セラミドが作られにくくなるので、刺激に弱い肌になってしまいます。
セラミドは水には溶けずあわ立つわけでもないので、
シャンプーや洗顔料に配合されるアミノ酸型界面活性剤とは違いますが、
くっつくアミノ酸と脂肪酸を変えることでセラミドのようなものを
作ることが可能となります。
どういったものから作られるかご存知でしょうか?
皆さんは食事でいろんなものを食べられていることだと思います。
集約すると糖分、油、アミノ酸でしょうか。
人間の体の成分は、たいていの成分がこの3種類の栄養素から
合成されていきますが、セラミドはこのうち油とアミノ酸が原料となります。
細かく言うとパルミチン酸とセリンというアミノ酸が原料となります。
そういえば、いつぞやアミノ酸型界面活性剤というものを
勉強していただきましたが、それはまさに脂肪酸とアミノ酸がくっついたものです。
合成界面活性剤を作る場合は、脂肪酸とアミノ酸を反応させるために
脂肪酸を加工する必要性を述べましたが、
人間の皮膚ではこの脂肪酸とアミノ酸を簡単にくっつける酵素が存在して
セラミドを合成しているわけです。
まあ、合成界面活性剤の場合は、アミノ酸に脂肪酸は1つですが、
セラミドはアミノ酸に脂肪酸が2つくっついたものです。
人間の皮膚に脂肪酸とアミノ酸をくっつける酵素があるということを
聞くと驚かれる方も多いかと思いますが、この酵素の活性が弱くなると
セラミドが作られにくくなるので、刺激に弱い肌になってしまいます。
セラミドは水には溶けずあわ立つわけでもないので、
シャンプーや洗顔料に配合されるアミノ酸型界面活性剤とは違いますが、
くっつくアミノ酸と脂肪酸を変えることでセラミドのようなものを
作ることが可能となります。
shin_chanz at 10:41│Comments(2)│
│化粧品原料
この記事へのコメント
1. Posted by 砂糖 2007年03月05日 12:37
セラミドは脂肪酸とアミノ酸が皮膚の存在する酵素でくっつけられていたんですね。
アトピー性皮膚炎はセラミドの絶対量が少ないと
聞いたことがあるのですが、ひょっとしてこの
「酵素君」の働きがダウンしてしまうのでしょうか?
「酵素君」の本名は何と言うのでしょうか?
お教えください。
アトピー性皮膚炎はセラミドの絶対量が少ないと
聞いたことがあるのですが、ひょっとしてこの
「酵素君」の働きがダウンしてしまうのでしょうか?
「酵素君」の本名は何と言うのでしょうか?
お教えください。
2. Posted by しんちゃん 2007年03月05日 21:48
砂糖さん、こんにちは
セラミド合成で一番重要なのは、セリンと
パルミチン酸をくっつける酵素、
セリンパルミトイルトランスフェラーゼです。
ただ、この酵素でいきなり合成されるのではなく、
何段階を経て、セラミドとなります。
なお、アトピー性皮膚炎で問題になるのは、
セラミド誘導体を分解してしまう酵素の活性が
高くなることです。
皮膚はセラミドだけでなくセラミド誘導体も
つくるのですが、これが分解されると
セラミドに戻りますが、アトピー性皮膚炎の場合は
セラミドに戻さず皮膚炎を起こす成分に
分解する酵素の活性が高くなっています。
セラミド合成で一番重要なのは、セリンと
パルミチン酸をくっつける酵素、
セリンパルミトイルトランスフェラーゼです。
ただ、この酵素でいきなり合成されるのではなく、
何段階を経て、セラミドとなります。
なお、アトピー性皮膚炎で問題になるのは、
セラミド誘導体を分解してしまう酵素の活性が
高くなることです。
皮膚はセラミドだけでなくセラミド誘導体も
つくるのですが、これが分解されると
セラミドに戻りますが、アトピー性皮膚炎の場合は
セラミドに戻さず皮膚炎を起こす成分に
分解する酵素の活性が高くなっています。