2007年03月15日
GSE(グレープフルーツ種子エキス)
手作り化粧水でGSE(グレープフルーツ種子エキス)というものが、
もう5年以上前から防腐剤として販売されています。
残念なことにこの成分の信頼できる抗菌性データはありません。
生薬エキスと混ぜても沈殿を起こしたり、
増粘剤に使用するキサンタンガムでも白くにごることがあります。
通常、抗菌剤というのは、細菌、カビ、酵母にどのくらいの量で
どの程度効くかというデータがあります。
細菌の種類によっても効いたり効かなかったりして、
なんにでも効く防腐剤というのは、なかなかないのです。
GSEは海外産というのが一般的な認識だと思いますが、
少なくとも4年ぐらい前から日本産のGSEというものが存在しています。
(私が手洗い洗剤の処方を研究していたときに日本産GSEと植物エキスを
組み合わせた抗菌剤のサンプルとして入手しています)
一部のメーカーで化粧品や食品へと採用に至ったようです。
日本産のものもそれなりに抗菌力は期待できるものですが、
面白いことに生薬エキスなどと混ぜても沈殿は起きません。
(ただし、単独では抗菌力が不足していて他の防腐剤の併用が必要です。)
GSEが日本の化粧品業界に紹介されとき問題となったのは、塩化ベンゼトニウム
という陽イオン界面活性剤が混ぜられていたこと、残留農薬もあったことだと
言われています。
おそらく抗菌性を保証するために陽イオン界面活性剤を混ぜられていたというのは
信憑性があるなと考えていますが、これが混ざっていると抗菌力はありますが、
生薬エキスやヒアルロン酸、キサンタンガムなど水に溶けると
マイナスになる成分とくっついて、沈殿物が析出します。
(ちなみに塩化ベンゼトニウムを混ぜたスペイン産GSEは未だに海外で
発見されて問題になっているようです。オーガニックを標榜する悪徳業者が
多すぎるということでしょうか。
http://ec.europa.eu/food/food/rapidalert/reports/week04-2007_en.pdf)
ただ、抗菌力の保証に陽イオン界面活性剤を入れても
耐性菌はすぐに出現してきます。
全く困った話ですが、トイレなどに置かれている殺菌効果の逆性石鹸が
高い確率で菌汚染されていたという情報もあります。
きっちりとしたデータがない以上、GSEを手作り化粧品の防腐剤に
使用するのはあまりお勧めではないと思います。
もう5年以上前から防腐剤として販売されています。
残念なことにこの成分の信頼できる抗菌性データはありません。
生薬エキスと混ぜても沈殿を起こしたり、
増粘剤に使用するキサンタンガムでも白くにごることがあります。
通常、抗菌剤というのは、細菌、カビ、酵母にどのくらいの量で
どの程度効くかというデータがあります。
細菌の種類によっても効いたり効かなかったりして、
なんにでも効く防腐剤というのは、なかなかないのです。
GSEは海外産というのが一般的な認識だと思いますが、
少なくとも4年ぐらい前から日本産のGSEというものが存在しています。
(私が手洗い洗剤の処方を研究していたときに日本産GSEと植物エキスを
組み合わせた抗菌剤のサンプルとして入手しています)
一部のメーカーで化粧品や食品へと採用に至ったようです。
日本産のものもそれなりに抗菌力は期待できるものですが、
面白いことに生薬エキスなどと混ぜても沈殿は起きません。
(ただし、単独では抗菌力が不足していて他の防腐剤の併用が必要です。)
GSEが日本の化粧品業界に紹介されとき問題となったのは、塩化ベンゼトニウム
という陽イオン界面活性剤が混ぜられていたこと、残留農薬もあったことだと
言われています。
おそらく抗菌性を保証するために陽イオン界面活性剤を混ぜられていたというのは
信憑性があるなと考えていますが、これが混ざっていると抗菌力はありますが、
生薬エキスやヒアルロン酸、キサンタンガムなど水に溶けると
マイナスになる成分とくっついて、沈殿物が析出します。
(ちなみに塩化ベンゼトニウムを混ぜたスペイン産GSEは未だに海外で
発見されて問題になっているようです。オーガニックを標榜する悪徳業者が
多すぎるということでしょうか。
http://ec.europa.eu/food/food/rapidalert/reports/week04-2007_en.pdf)
ただ、抗菌力の保証に陽イオン界面活性剤を入れても
耐性菌はすぐに出現してきます。
全く困った話ですが、トイレなどに置かれている殺菌効果の逆性石鹸が
高い確率で菌汚染されていたという情報もあります。
きっちりとしたデータがない以上、GSEを手作り化粧品の防腐剤に
使用するのはあまりお勧めではないと思います。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
│化粧品原料