2007年03月21日
オイルの2重結合
アロマセラピーを行われている方は、特に色々なオイルを
取り揃えられていると思います。
液体のオイルやバター状のオイルと色々なものがありますが、
常温で液状であるか、固体であるかは主に二重結合の多さに比例しています。
よく二重結合というのは、聞かれたこともあるかもしれません。
たとえばステアリン酸は炭素数が18の脂肪酸でありながら、
二重結合はひとつもなく、その結果常温では固体で、
60℃以上暖めないと液体になりません。
オイルはグリセリンに脂肪酸が3つくっついたものですが、
ステアリン酸のような高融点(固体から液体になる温度)のものがくっつくと当然、
オイル自体も液体になるには温度をかけてやる必要が出てきます。
つまり、常温では液状にならずバター状となります。
液体のオイルでもオリーブオイルなどでは、ステアリン酸などの高融点の脂肪酸を
含む場合があります。温度が低いときには、大部分が液体なのですが、
ちょうど白い筋のようなものがオリーブオイルの中に見えます。
それがステアリン酸などの高融点の脂肪酸がくっついたオイル成分です。
この量が多いと全体が固まりバター状となりますが、
オリーブオイルなどでは量が少ないため、オイル全体を固まらせるまでには
至らず自分たちだけで固まって白色沈殿を起こすわけです。
さて、この二重結合ですが、ステアリン酸と同じ大きさの脂肪酸に1つあると
オレイン酸、2つあるとリノール酸、3つあるとリノレン酸となります。
二重結合が増えるにしたがって、分子の形も変わってきて、
ステアリン酸なら1本の棒状ですが、オレイン酸ならくの字の形に
分子の真ん中が折れ曲がっていきます。そして、2重結合が増えるにしたがって
分子がどんどん折れ曲がっていきます。
鉛筆立てに机の上に散らばった鉛筆を直すことを想像してみてください。
棒状の鉛筆なら、鉛筆立てにぎっちりと入れることは可能です。
でも、真ん中が折れ曲がった鉛筆だと、きっちり鉛筆立てにいれることができず
隙間が出来てしまいます。
ぐにゃぐにゃまがっている鉛筆なら鉛筆立てに入れてもあまり本数は入らず
無駄な空間の方が大きくなるかもしれません。
小さなオイルの分子も同じような理屈で、2重結合が多いと、
オイル同士が整然と並ばないため、結晶化しにくくなり、その結果融点が下がります。
リノール酸やリノレン酸が多い大豆油などで低温でも液状を保つのは、このためです。
ところで、この二重結合ですが、生体内では複雑な反応を起こす原因となります。
炭素と炭素の間をつないでいる手が1本なら1重結合、
2本なら2重結合と呼びます。
通常炭素と炭素を結び付けて置くなら、手は1本で十分です。
つまり2重結合というのは、何か機会があれば、手が1本余っている状態なので、
何かがくっつく余地があるというわけです。
たとえば、酸素もくっつきやすくなるため、酸化されやすくなります。
女性に例えると、ステアリンは身持ちは堅く男にはさほど興味がありません。
オレインも身持ちは堅い方ですが、よほどいい男でないと相手にしません。
一方、リノレンとリノールは、若いせいかイケメンを見るたびにドキドキして
ステアリンが忘れたトキメキをいつも感じています。
いい男をみかけたら自分から積極的にアタックするのが、
リノールやリノレンで、ステアリンやオレインにはない行動力を持っています。
悪く言えば浮気っぽい性格をしているとお考えください。
ほかの成分とくっつきやすい反面、酸化されやすいのですが、
生体内では重要な成分の原料となります。
脳に多く存在するDHAは2重結合が6つも含まれていて
酸化されやすい脂質ですが、非常に重要な働きを持っています。
2重結合とは、何かとくっつきやすい浮気の原因となるもの。
だから、2重結合が多い油脂は、酸素とくっつきやすくなる(酸化)ということが
おわかりいただけましたか?
取り揃えられていると思います。
液体のオイルやバター状のオイルと色々なものがありますが、
常温で液状であるか、固体であるかは主に二重結合の多さに比例しています。
よく二重結合というのは、聞かれたこともあるかもしれません。
たとえばステアリン酸は炭素数が18の脂肪酸でありながら、
二重結合はひとつもなく、その結果常温では固体で、
60℃以上暖めないと液体になりません。
オイルはグリセリンに脂肪酸が3つくっついたものですが、
ステアリン酸のような高融点(固体から液体になる温度)のものがくっつくと当然、
オイル自体も液体になるには温度をかけてやる必要が出てきます。
つまり、常温では液状にならずバター状となります。
液体のオイルでもオリーブオイルなどでは、ステアリン酸などの高融点の脂肪酸を
含む場合があります。温度が低いときには、大部分が液体なのですが、
ちょうど白い筋のようなものがオリーブオイルの中に見えます。
それがステアリン酸などの高融点の脂肪酸がくっついたオイル成分です。
この量が多いと全体が固まりバター状となりますが、
オリーブオイルなどでは量が少ないため、オイル全体を固まらせるまでには
至らず自分たちだけで固まって白色沈殿を起こすわけです。
さて、この二重結合ですが、ステアリン酸と同じ大きさの脂肪酸に1つあると
オレイン酸、2つあるとリノール酸、3つあるとリノレン酸となります。
二重結合が増えるにしたがって、分子の形も変わってきて、
ステアリン酸なら1本の棒状ですが、オレイン酸ならくの字の形に
分子の真ん中が折れ曲がっていきます。そして、2重結合が増えるにしたがって
分子がどんどん折れ曲がっていきます。
鉛筆立てに机の上に散らばった鉛筆を直すことを想像してみてください。
棒状の鉛筆なら、鉛筆立てにぎっちりと入れることは可能です。
でも、真ん中が折れ曲がった鉛筆だと、きっちり鉛筆立てにいれることができず
隙間が出来てしまいます。
ぐにゃぐにゃまがっている鉛筆なら鉛筆立てに入れてもあまり本数は入らず
無駄な空間の方が大きくなるかもしれません。
小さなオイルの分子も同じような理屈で、2重結合が多いと、
オイル同士が整然と並ばないため、結晶化しにくくなり、その結果融点が下がります。
リノール酸やリノレン酸が多い大豆油などで低温でも液状を保つのは、このためです。
ところで、この二重結合ですが、生体内では複雑な反応を起こす原因となります。
炭素と炭素の間をつないでいる手が1本なら1重結合、
2本なら2重結合と呼びます。
通常炭素と炭素を結び付けて置くなら、手は1本で十分です。
つまり2重結合というのは、何か機会があれば、手が1本余っている状態なので、
何かがくっつく余地があるというわけです。
たとえば、酸素もくっつきやすくなるため、酸化されやすくなります。
女性に例えると、ステアリンは身持ちは堅く男にはさほど興味がありません。
オレインも身持ちは堅い方ですが、よほどいい男でないと相手にしません。
一方、リノレンとリノールは、若いせいかイケメンを見るたびにドキドキして
ステアリンが忘れたトキメキをいつも感じています。
いい男をみかけたら自分から積極的にアタックするのが、
リノールやリノレンで、ステアリンやオレインにはない行動力を持っています。
悪く言えば浮気っぽい性格をしているとお考えください。
ほかの成分とくっつきやすい反面、酸化されやすいのですが、
生体内では重要な成分の原料となります。
脳に多く存在するDHAは2重結合が6つも含まれていて
酸化されやすい脂質ですが、非常に重要な働きを持っています。
2重結合とは、何かとくっつきやすい浮気の原因となるもの。
だから、2重結合が多い油脂は、酸素とくっつきやすくなる(酸化)ということが
おわかりいただけましたか?
shin_chanz at 08:49│Comments(0)│
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