ケミカルピーリング剤の種類2多価アルコール類 2

2007年06月06日

多価アルコール類 1

多価アルコールとは分子内に水酸基が2つ以上あるものです。

エタノールなどはアルコールですが、グリセリンやBGは多価アルコールとなります。
分子内に水酸基が2つ以上あると、水素結合がしやすくなり、
蒸発しにくくなり、保湿効果を発揮します。

また、ヒアルロン酸などの高分子と多価アルコールを組み合わせることで
保湿効果が高くなることも化粧品の基本配合の1つです。

防腐効果もあがりますし、水に溶けにくい成分の溶解度を上げたり、
植物エキスの抽出剤に使用されたりするのも多価アルコールの特徴です。

アルコールといえば、蒸発するのが当たり前と感じますが、
多価アルコールはほとんど蒸発することがありませんので、
似ているようでちょっと違います。

エチレングリコール、ポリエチレングリコール類
原料:酸化エチレンに水を付加、重合させて水を付加。

エチレングリコールは、化粧品には余り使われませんが、
ポリエチレングリコールはよく使われます。
分子量が大きなものを使われ、保湿効果はグリセリンなどに比べると
格段に劣りますが、水に溶けにくい成分を水に分散させる効果があります。
(界面活性剤ではないので、少し溶けにくいものを何とか安定させるというレベル)

また、分子量が大きいものは、医薬品の軟膏基材にもなります。

プロピレングリコール、ジプロピレングリコール
原料:酸化プロピレンに水を付加、重合させて水を付加
プロピレングリコールは、保湿力は劣るのですが、溶解補助剤として
使われます。香料などを水に溶かしやすくするという効果です。
また、防腐剤の効果を上げる能力を持っています。
(防腐剤の水への溶解度を上げる)

なお、プロピレングリコールは食品添加物としても使われます。

保湿剤としてよく使われるのは、ジプロピレングリコールです。
こちらは安い化粧水の保湿剤によく配合されます。
さっぱりしながら保湿効果もそこそこあるという感じ。
(保湿効果自体はグリセリンよりは劣ります。ただ、さっぱりしているのが特徴)


shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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