多価アルコール類 2ナノ化粧品の落とし穴 その1

2007年06月09日

多価アルコール類 3

多価アルコールでもう一つ重要なのがBGです。

1,3ブチレングリコールといわれ、多価アルコール類では
グリセリンについで利用率が高いものです。

保湿剤としては、グリセリンに比べてべたつきが少なく、
軽い保湿力を持つほか、抗菌性があるのが特徴です。
とくに防腐剤の効果を向上させるということは見逃せない性質だと思います。

また、植物エキスの抽出剤としてもよく利用されています。
植物エキスの抽出剤は、他にエタノールがありますが、
エタノールよりBGの方が多く使われているような気がします。

原料はアセトアルデヒドを使用します。
一見石油由来ですが、アセトアルデヒドはエタノールが酸化したもの。
たとえば、人間様もお酒を飲めば肝臓で処理する過程で
アセトアルデヒドが発生します。
このアセトアルデヒドの処理能力が劣っていると、
お酒を飲むと顔が赤くなりやすいという体質になります。

さて、アセトアルデヒドが原料ということは、エタノールから
作ることができ、近年サトウキビ由来のバイオエタノールからも
作られるようになっています。
バイオエタノールからだけでなく、バイオエタノール製造時の
廃液からも作ることができます。





shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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