2007年06月10日
ナノ化粧品の落とし穴 その1
最近は大手も中小メーカーもナノを売り物にする化粧品を発売しています。
たとえば油溶性ビタミンC誘導体(VCIP)などは
中小メーカーほどナノエマルジョンだということを強調することが
多くなっています。
5年前ならともかく、ナノ粒子というのは、特別な技術では
無くなったということでしょうか。
まあ、技術の進歩とはそういうものです。
余談ですが、ナノ粒子を作るための乳化剤(セラミドを除いて)は
どんなに高いものでも原料価格は油溶性ビタミンC誘導体の10分の1以下。
ナノ乳液の原料費は、当然配合する油溶性ビタミンC誘導体(VCIP)
の濃度と使う乳化剤の量で決まります。
つまり、どんなにVCIPが高い配合量のナノ乳液であっても、
コスパの良さでは、VCIP100%のVCH−100には、
かなうものはありません。
ちなみにVCH−100は、VCIP40mlで4305円です。
(1年分の量となります)
トゥヴェール VCH−100
さて、皆さんにもちょっと思い出して頂きたいことがあります。
それは中学校で習った数学。
球の表面積と体積を求める公式は覚えられていますか?
中三で習ったハズなんですが・・(笑)
ちょっと、忘れたという方には書きますと、
球の表面積は4パイ(円周率)r(半径)の2乗
球の体積は4/3パイ(円周率)r(半径)の3乗となります。
たとえば、半径1cmの球の表面積は
4×3.14×1×1=12.6cm2
同じく半径1cmの球の体積は
4/3×3.14×1×1×1=4.2cm3となります。
ここで、半径が10分の1になった球の表面積と体積を
考えて見ます。
半径0.1cmの球の表面積は、
4×3.14×0.1×0.1=0.13cm2
半径0.1cmの球の体積は、
4/3×3.14×0.1×0.1×0.1=0.0042cm3
球の半径が10分の1になっただけで、
球の表面積は、12.6⇒0.126の100分の1に
球の体積は、4.2⇒0.0042の1000分の1に変化します。
ここで視点を変えます。
4.2cm3の体積の球にびっしり詰まった液体を
半径が10分の1(0.1cm)の球の入れ物へ移し変えるとします。
必要な球の入れ物の数は、当然1000個となりますよね?
(半径0.1cmの球の体積は0.0042なので、
4.2÷0.0042=1000)
さらに続けて、移し変えた球の表面積を全部足してみると、
1000×0.126cm2=126cm2となり、
もとの半径1cmの球の表面積である12.6cm2から
なんと10倍に変化しています。
球の体積は同じなのに小さな入れに変えるだけで、
液体が球の表面を通して、外面に接触する面積(表面積)は
10倍になるのです。
ということは、粒子をどんどん小さくすると、
接触する面積はそれだけ増大して、浸透がよくなる事を
期待できるわけです。
たとえば油溶性ビタミンC誘導体(VCIP)などは
中小メーカーほどナノエマルジョンだということを強調することが
多くなっています。
5年前ならともかく、ナノ粒子というのは、特別な技術では
無くなったということでしょうか。
まあ、技術の進歩とはそういうものです。
余談ですが、ナノ粒子を作るための乳化剤(セラミドを除いて)は
どんなに高いものでも原料価格は油溶性ビタミンC誘導体の10分の1以下。
ナノ乳液の原料費は、当然配合する油溶性ビタミンC誘導体(VCIP)
の濃度と使う乳化剤の量で決まります。
つまり、どんなにVCIPが高い配合量のナノ乳液であっても、
コスパの良さでは、VCIP100%のVCH−100には、
かなうものはありません。
ちなみにVCH−100は、VCIP40mlで4305円です。
(1年分の量となります)
トゥヴェール VCH−100
さて、皆さんにもちょっと思い出して頂きたいことがあります。
それは中学校で習った数学。
球の表面積と体積を求める公式は覚えられていますか?
中三で習ったハズなんですが・・(笑)
ちょっと、忘れたという方には書きますと、
球の表面積は4パイ(円周率)r(半径)の2乗
球の体積は4/3パイ(円周率)r(半径)の3乗となります。
たとえば、半径1cmの球の表面積は
4×3.14×1×1=12.6cm2
同じく半径1cmの球の体積は
4/3×3.14×1×1×1=4.2cm3となります。
ここで、半径が10分の1になった球の表面積と体積を
考えて見ます。
半径0.1cmの球の表面積は、
4×3.14×0.1×0.1=0.13cm2
半径0.1cmの球の体積は、
4/3×3.14×0.1×0.1×0.1=0.0042cm3
球の半径が10分の1になっただけで、
球の表面積は、12.6⇒0.126の100分の1に
球の体積は、4.2⇒0.0042の1000分の1に変化します。
ここで視点を変えます。
4.2cm3の体積の球にびっしり詰まった液体を
半径が10分の1(0.1cm)の球の入れ物へ移し変えるとします。
必要な球の入れ物の数は、当然1000個となりますよね?
(半径0.1cmの球の体積は0.0042なので、
4.2÷0.0042=1000)
さらに続けて、移し変えた球の表面積を全部足してみると、
1000×0.126cm2=126cm2となり、
もとの半径1cmの球の表面積である12.6cm2から
なんと10倍に変化しています。
球の体積は同じなのに小さな入れに変えるだけで、
液体が球の表面を通して、外面に接触する面積(表面積)は
10倍になるのです。
ということは、粒子をどんどん小さくすると、
接触する面積はそれだけ増大して、浸透がよくなる事を
期待できるわけです。
shin_chanz at 00:04│Comments(0)│
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