2007年06月14日
ジエチレングリコール
中国企業がグリセリンの増量剤として混ぜたジエチレングリコールが
問題となっています。
もともと化粧品でも保湿剤として使われることもありました。
ただ、中米でたくさんの中毒者を発生しましたが、
原因はジエチレングリコールだけではないような気がします。
エチレングリコールやジエチレングリコールは
グリコール類として工業用の溶剤や保冷剤としてよく使われています。
エチレングリコール自体は、ポリエステルという合成繊維の原料ですから、
製造はとてつもない量がつくられています。
たとえば食品や化粧品の容器に使われるPETも
エチレングリコールが原料となります。
さて、このエチレングリコールが二つくっつくと
ジエチレングリコールとなるのですが、
これが多少甘みを持つことから、グリセリンの増量剤として
使われたということのようです。
グリセリンとジエチレングリコールの価格を比べると
ジエチレングリコールの方が少し安いので、
混ぜればその分儲けになります。
ただ、半分混ぜても1kgあたりせいぜい数十円の儲けなのですが、
こんな少しばかりの日銭を稼ぐために何百人も殺したのかと思うと
中国人の考え方にはついていけません。
ジエチレングリコールの毒性については、
文献によって10倍くらい違うのでどれが正しいのやら
よくわからなくなります。
日本の化粧品でジエチレングリコールを使うことは
まあ、ないと思いますが、微量に混入することはあります。
たとえば、PEGはポリエチレングリコールのことで、
エチレングリコールが9つくらいまでくっついたものは
アレルギーの疑いがあるということで、旧表示成分でもありました。
このPEGの数字が小さいものには、残念なことにジエチレングリコールが
混ざってしまいます。
また、ラウレスー2、セテスー2、オレスー2、ステアレスー2のように
○○スー2というのもは、ジエチレングリコールと高級アルコールが
くっついた界面活性剤なので、当然ジエチレングリコールも少量ながら
混ざっていることが予想されます。
ただ、ジエチレングリコールそのものに比べたら
これらの成分由来で化粧品に入ってくるのは微量となるので、
現実的には問題となることはないと思われます。
問題となっています。
もともと化粧品でも保湿剤として使われることもありました。
ただ、中米でたくさんの中毒者を発生しましたが、
原因はジエチレングリコールだけではないような気がします。
エチレングリコールやジエチレングリコールは
グリコール類として工業用の溶剤や保冷剤としてよく使われています。
エチレングリコール自体は、ポリエステルという合成繊維の原料ですから、
製造はとてつもない量がつくられています。
たとえば食品や化粧品の容器に使われるPETも
エチレングリコールが原料となります。
さて、このエチレングリコールが二つくっつくと
ジエチレングリコールとなるのですが、
これが多少甘みを持つことから、グリセリンの増量剤として
使われたということのようです。
グリセリンとジエチレングリコールの価格を比べると
ジエチレングリコールの方が少し安いので、
混ぜればその分儲けになります。
ただ、半分混ぜても1kgあたりせいぜい数十円の儲けなのですが、
こんな少しばかりの日銭を稼ぐために何百人も殺したのかと思うと
中国人の考え方にはついていけません。
ジエチレングリコールの毒性については、
文献によって10倍くらい違うのでどれが正しいのやら
よくわからなくなります。
日本の化粧品でジエチレングリコールを使うことは
まあ、ないと思いますが、微量に混入することはあります。
たとえば、PEGはポリエチレングリコールのことで、
エチレングリコールが9つくらいまでくっついたものは
アレルギーの疑いがあるということで、旧表示成分でもありました。
このPEGの数字が小さいものには、残念なことにジエチレングリコールが
混ざってしまいます。
また、ラウレスー2、セテスー2、オレスー2、ステアレスー2のように
○○スー2というのもは、ジエチレングリコールと高級アルコールが
くっついた界面活性剤なので、当然ジエチレングリコールも少量ながら
混ざっていることが予想されます。
ただ、ジエチレングリコールそのものに比べたら
これらの成分由来で化粧品に入ってくるのは微量となるので、
現実的には問題となることはないと思われます。
shin_chanz at 00:16│Comments(4)│
│化粧品原料
この記事へのコメント
1. Posted by めざせ!才色兼備 2007年06月21日 14:50
こんにちわ♪
ということは・・・
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルもダメですか?
他にも分子量が大きく御肌に優しいとされている
PEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリルなんかもジエチレングリコール混入の恐れがあるということですか??
ということは・・・
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルもダメですか?
他にも分子量が大きく御肌に優しいとされている
PEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリルなんかもジエチレングリコール混入の恐れがあるということですか??
2. Posted by しんちゃん 2007年06月21日 22:39
めざせ!才色兼備さん、こんにちは
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルやPEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリルにもジエチレングリコールの混入は予想されます。
恐らくは0.1%以下となるので、現実的に危険性などはないレベルです。
ジエチレングリコールはPEGが二つくっついたものなので、PEG-2となります。
ヤシ脂肪酸PEG-7グリセリルは、ヤシ脂肪酸グリセリンエステルというものにPEG-7をつけたもの。
PEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリルは、(カプリル/カプリン酸)グリセリンエステルにPEG-6をつけたものです。
PEGをつける反応は、高温高圧の条件行われます。
反応では、脂肪酸エステルにくっつかないへそ曲がりがいて、これらがPEG−2やPEG−3、PEG−4といったものになっていき、上記のものに微量混入します。
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルやPEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリルにもジエチレングリコールの混入は予想されます。
恐らくは0.1%以下となるので、現実的に危険性などはないレベルです。
ジエチレングリコールはPEGが二つくっついたものなので、PEG-2となります。
ヤシ脂肪酸PEG-7グリセリルは、ヤシ脂肪酸グリセリンエステルというものにPEG-7をつけたもの。
PEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリルは、(カプリル/カプリン酸)グリセリンエステルにPEG-6をつけたものです。
PEGをつける反応は、高温高圧の条件行われます。
反応では、脂肪酸エステルにくっつかないへそ曲がりがいて、これらがPEG−2やPEG−3、PEG−4といったものになっていき、上記のものに微量混入します。
3. Posted by めざせ!才色兼備 2007年06月23日 23:48
なるほど〜勉強になりました!
ありがとうございます☆
&
しんちゃんさまがオススメのクレンジング剤としての界面活性剤がありましたら教えてくださいませ。
(お肌に吸収されない分子量の優しいタイプで・・・)
ありがとうございます☆
&
しんちゃんさまがオススメのクレンジング剤としての界面活性剤がありましたら教えてくださいませ。
(お肌に吸収されない分子量の優しいタイプで・・・)
4. Posted by しんちゃん 2007年06月24日 21:45
めざせ!才色兼備さん、こんにちは
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルやPEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリルよりは、クレンジング剤の代表的な界面活性剤です。
大手の安いクレンジング剤はイソステアリン酸PEG−7グリセリルというのを使いますが、こちらの方が上記のものより分子量が大きくなります。
これ以上大きなものを探すとなると、PEGの後の数字が15とか30とか大きいものを選ばれたらよいでしょうね。
いずれもお肌には優しいものです。
他には○○酸ポリグリセリルのようなポリグリセリン脂肪酸エステルも肌に優しいのでお勧めです。
グリセリンと脂肪酸だけで出来ている100%天然素材の界面活性剤です。
高いので、まだ一部のクレンジング剤にしか採用されていないのがネックです。
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルやPEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリルよりは、クレンジング剤の代表的な界面活性剤です。
大手の安いクレンジング剤はイソステアリン酸PEG−7グリセリルというのを使いますが、こちらの方が上記のものより分子量が大きくなります。
これ以上大きなものを探すとなると、PEGの後の数字が15とか30とか大きいものを選ばれたらよいでしょうね。
いずれもお肌には優しいものです。
他には○○酸ポリグリセリルのようなポリグリセリン脂肪酸エステルも肌に優しいのでお勧めです。
グリセリンと脂肪酸だけで出来ている100%天然素材の界面活性剤です。
高いので、まだ一部のクレンジング剤にしか採用されていないのがネックです。