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2007年10月16日

もっとよく知りたいビタミンE その3

年をとると動脈硬化が問題になってきます。

子供と違って大人の血管は、長い年月血液を流しているため、
「質が悪い」血液の場合は、その血管の壁が硬くなり、ぶ厚くなって、
血管の柔軟性が損なわれていきます。

そうなると、心臓や脳といった重大な器官で、様々な障害が起こり、
重い病気へと突き進んでいくのですが、
動脈硬化が発生していない段階では、ビタミンEの摂取が
ある程度動脈硬化に予防効果があることがわかっています。

動脈硬化の原因は、悪玉コレステロール(低密度リポタンパク質)が原因と
聞いたことが多いかと思います。

悪玉コレステロールのなかで特に問題なのは酸化したものです。

食事したあと、脂肪は血管で運ばれて各細胞の栄養源となるはずなのですが、
その過程で酸化することもあります。
(人間の体にとって、酸化しやすい油というのは、非常に重要な働きをするので、
 避けていくわけにはいきません。)

外部から侵入してくる菌をやっつけたりする免疫細胞(マクロファージ)が
この酸化した悪玉コレステロールを食べると、
頭がおかしくなってしまうのでしょうか、悪玉コレステロールばかり
食べるようになります。

問題は、血管の内側で一箇所にとどまり、悪玉コレステロールばかり
食べるためにどんどん蓄積していきます。
コレステロールは固いため、沈着したところは硬くなります。

さらに酸化した悪玉コレステロールは、炎症の原因となるので、
細胞の分裂を促進します。

皮膚のように外へ向かって細胞分裂させていくならともかく、
血管のようにただでさえ細い管のなかで、血管を塞ぐように細胞が
分裂すると、血管の流れは悪くなり、細い毛細血管なら
あっけなく詰まってしまいます。

まずは、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ必要があるのですが、
それがビタミンEというわけです。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 抗酸化ビタミン 

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