熱で細胞を活性化するニキビの新しい治療薬

2007年11月20日

ステロイド

ステロイド。

皮膚病においてはなくてはならない薬剤です。
一般の塗り薬にもステロイドが配合されているものもあり、身近な薬品です。

一方、アトピー患者は、ステロイドの連用で、薬害に苦しむ人達もいます。

だいたいの方のイメージというのは、恐ろしく効く薬であるが、
使い続けると危険というものだと思います。

ステロイドの発明は、案外歴史が浅く、発明されてから60年も経っていません。

もともと植物に含まれる成分だったのですが、それでは皮膚病への効果が弱く、
また副作用も強いため、化学的に構造を修正し、様々なタイプのステロイドが
現在、販売されています。

1951年にアメリカで発明されたステロイド薬は、まさに皮膚病の特効薬でした。
大抵の急性皮膚炎はステロイドを使用することで、一旦治るからです。

ただ、ステロイドを長期に連用して、急に止めると皮膚炎が再発します。
そうして顔に塗り続けると、毛細血管が拡張し、
顔が赤くなるようになります。

酒飲みの赤い顔に似ているから1977年にドイツで酒さ様皮膚炎と名づけられました。

本来ステロイドが原因の皮膚炎なのですが、アメリカでは口の周辺によって
起こるので、口囲皮膚炎とも名づけられました。

不幸なのは、ステロイドが原因かどうかすぐにはわからなかったことです。

ようやく日本でステロイドが原因であるということから
ステロイド皮膚炎と名づけられましたが、1985年のことになります。

ステロイド皮膚炎というのは、どのくらい連用されると
起こるのでしょうか。

一説によると非常に弱いステロイドであっても半年くらい連用すれば
ステロイド皮膚炎となる可能性が高くなります。

ただし、顔の場合は、非常に吸収されやすい部位であるので、
皮膚炎になっても1週間程度の使用が一旦の目安となります。

一週間使っても治らないようなら、皮膚炎の原因について
何か見落としている可能性があります。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 皮膚病 

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