2008年02月05日
2重結合が多いもの その2
2重結合があるものの中には生理的に重要なものも多くあります。
たとえば、リノール酸。オレイン酸に比べて2重結合が1つ増えて、
二重結合が2つあるものですが、人間の体内では合成することができません。
人間はステアリン酸からオレイン酸を作る酵素を持っているのですが、
オレイン酸からリノール酸を作る酵素は持っていません。
そのため、リノール酸を植物や動物から摂取する必要があるのです。
ちなみにリノール酸はその重要性からビタミン類に分類されていたこともありました。
肌のセラミドもオレイン酸を原料にすると、あまり役に立たないセラミドとなり、
リノール酸を原料にすると本来のセラミドとなり、リノール酸が不足すると
バリア能力のない乾燥肌へと陥ってしまいます。
また、強力な生理活性を示す成分のいくつかに、2重結合のある脂質を
酸化したものがあります。
人間の体内には、抗酸化だけでなく、脂質を酸化する酵素があり、
炎症を起こしたときなどには、体内の脂質を酸化することで、
強力な生理活性物質を作り、これが元になって、
炎症に関連する各細胞を活性化させたりします。
他には筋肉痛の原因となったり、陣痛を誘発したり・・
ちなみに植物エキスの中には、抗炎症作用を持つものもありますが、
この脂質を酸化する酵素の働きを弱めることで、抗酸化作用を発揮します。
たとえば、リノール酸。オレイン酸に比べて2重結合が1つ増えて、
二重結合が2つあるものですが、人間の体内では合成することができません。
人間はステアリン酸からオレイン酸を作る酵素を持っているのですが、
オレイン酸からリノール酸を作る酵素は持っていません。
そのため、リノール酸を植物や動物から摂取する必要があるのです。
ちなみにリノール酸はその重要性からビタミン類に分類されていたこともありました。
肌のセラミドもオレイン酸を原料にすると、あまり役に立たないセラミドとなり、
リノール酸を原料にすると本来のセラミドとなり、リノール酸が不足すると
バリア能力のない乾燥肌へと陥ってしまいます。
また、強力な生理活性を示す成分のいくつかに、2重結合のある脂質を
酸化したものがあります。
人間の体内には、抗酸化だけでなく、脂質を酸化する酵素があり、
炎症を起こしたときなどには、体内の脂質を酸化することで、
強力な生理活性物質を作り、これが元になって、
炎症に関連する各細胞を活性化させたりします。
他には筋肉痛の原因となったり、陣痛を誘発したり・・
ちなみに植物エキスの中には、抗炎症作用を持つものもありますが、
この脂質を酸化する酵素の働きを弱めることで、抗酸化作用を発揮します。
shin_chanz at 00:01│Comments(4)│
│化学の基礎
この記事へのコメント
1. Posted by 彩莉 2008年02月05日 10:11
こんにちは。↓で質問の答えありがとうございました(≧∇≦)
この場合のリノール酸はαですか?γですか?両方ですか?
娘が乾燥性アトピー肌でシアバター&ククイ&月見草のクリームを塗っています。
リノール酸は食べてもセラミドを作り肌に効果あるのでしょうか?
熱に弱いのでサラダのドレッシングなどにして摂取するのがよいのですよね?
アマニ油が良いと聞いたことありますが、他に食べるのにお勧めのオイルがあれば教えてください。
この場合のリノール酸はαですか?γですか?両方ですか?
娘が乾燥性アトピー肌でシアバター&ククイ&月見草のクリームを塗っています。
リノール酸は食べてもセラミドを作り肌に効果あるのでしょうか?
熱に弱いのでサラダのドレッシングなどにして摂取するのがよいのですよね?
アマニ油が良いと聞いたことありますが、他に食べるのにお勧めのオイルがあれば教えてください。
2. Posted by しんちゃん 2008年02月05日 20:58
彩莉さん、こんにちは
リノール酸はαでもγでもありません。
αやγがあるのは、リノレン酸ですね。
リノール酸は通常過剰摂取のため、リノール酸不足になることはありませんが、もし栄養状態が極度に悪くなった場合は、オレイン酸からセラミドを作るので、乾燥肌となります。
なお、アトピーの方は、セラミドを作る合成酵素に問題があることが多く、食事からいくらセラミドの原料をとっても、セラミド量を増やすというのは、難しいです。
肌に塗ってあげるのが一番だと思います。
アトピー改善ならシソ油をお勧めします。
アマニ油は日本ではペンキや絵の具の原料用途が主で、食用ではシソ油の方がオイルの保存性など改良が進んでいるので、そちらをお勧めします。
リノール酸はαでもγでもありません。
αやγがあるのは、リノレン酸ですね。
リノール酸は通常過剰摂取のため、リノール酸不足になることはありませんが、もし栄養状態が極度に悪くなった場合は、オレイン酸からセラミドを作るので、乾燥肌となります。
なお、アトピーの方は、セラミドを作る合成酵素に問題があることが多く、食事からいくらセラミドの原料をとっても、セラミド量を増やすというのは、難しいです。
肌に塗ってあげるのが一番だと思います。
アトピー改善ならシソ油をお勧めします。
アマニ油は日本ではペンキや絵の具の原料用途が主で、食用ではシソ油の方がオイルの保存性など改良が進んでいるので、そちらをお勧めします。
3. Posted by 彩莉 2008年02月06日 12:25
ありがとうございます(≧∇≦)
リーノル酸とリノレン酸を読み違えてました。
アホです、すいません(^^ゞ
リノール酸が多いオイルを塗ってあげると良いということですよね。
リノール酸もγリノレン酸も多い月見草の割合を増やしてみます♪
(γリノレン酸もアトピーによいのですよね?)
食用はシソ油が良いんですね(人´∀`)
アマニ油は高くて悩んでいました(^^ゞ
ありがとうございます(ノ∀≦。)ノ♪
リーノル酸とリノレン酸を読み違えてました。
アホです、すいません(^^ゞ
リノール酸が多いオイルを塗ってあげると良いということですよね。
リノール酸もγリノレン酸も多い月見草の割合を増やしてみます♪
(γリノレン酸もアトピーによいのですよね?)
食用はシソ油が良いんですね(人´∀`)
アマニ油は高くて悩んでいました(^^ゞ
ありがとうございます(ノ∀≦。)ノ♪
4. Posted by しんちゃん 2008年02月06日 22:53
彩莉さん、こんにちは
言葉足らずでした。
肌に塗るのはセラミドの方で食用オイルはドレッシングにして食べさせてあげてください。
肌に塗ってもそれほど効果はありません。
食べるほうがよいと思います。
γリノレン酸がよいか、αリノレン酸がよいかは、人それぞれですね。ややこしいのはリノール酸は摂りすぎると良くないので、オイルを積極的に摂るというより、今のオイルでシソ油に置きかえれる部分は置き換えるというのがよいと思います。
(せいぜいドレッシングくらいしかありませんが)
言葉足らずでした。
肌に塗るのはセラミドの方で食用オイルはドレッシングにして食べさせてあげてください。
肌に塗ってもそれほど効果はありません。
食べるほうがよいと思います。
γリノレン酸がよいか、αリノレン酸がよいかは、人それぞれですね。ややこしいのはリノール酸は摂りすぎると良くないので、オイルを積極的に摂るというより、今のオイルでシソ油に置きかえれる部分は置き換えるというのがよいと思います。
(せいぜいドレッシングくらいしかありませんが)