2008年02月13日
廃油石鹸 その2
石鹸の有機物量、すなわち炭素の量が多いと、その分生産地である
東南アジアに負荷をかけます。
たとえばパーム油1Kgから、石鹸は一人分の洗剤を作れるとすると、
合成洗剤は銘柄にもよりますが、3人〜10人分の原料となります。
(合成洗剤は空気中の酸素をくっつけて作りますので、
単に洗剤としての使用量が少ないというだけでなく、界面活性剤として
成り立つ為の有機物量も種類によっては少なくなっていきます)
そのため石鹸は植物原料を多量に使う贅沢な洗剤のため、
価格もその分割高で販売されています。
ただ、20年くらい前でしょうか。
その当時から石鹸業者の中には、油が安いからといって、大量に使用して
石鹸を作るのは、省資源化とは逆行するのではないかという危惧がありました。
そこで登場するのが、廃油石鹸です。
廃油石鹸は、食べ物屋から出てくる廃油を集めて、
それを原料にして作る石鹸です。
ただ、廃油100%で作ると、洗濯物に臭いがつくこともあるので、
廃油を50%程度混ぜて作ります。
当然、一度調理に使った油を使う為、省資源化にも役立つため、
廃油石鹸は、地球にやさしいというエコマークがついています。
ちなみに液体石鹸でもパウチ詰めされているものは、地球にやさしいマークが
ついていますが、あれはあくまで容器に使うプラスチック樹脂の量を
減らせた記念でもらったもので、石鹸自体が環境にやさしいから
エコマークがついているわけではありません。
石鹸からエコマークの適用が決まってから、ずいぶん年月が経ちました。
時代というのは残酷なもので、エコマークをつけた廃油石鹸は
ほとんど姿を消し、変わりにエコマークのない石鹸が売り場を占拠しています。
営業力の違いなんでしょうけど、廃油石鹸をずーと使っていましたので、寂しい限りです。
東南アジアに負荷をかけます。
たとえばパーム油1Kgから、石鹸は一人分の洗剤を作れるとすると、
合成洗剤は銘柄にもよりますが、3人〜10人分の原料となります。
(合成洗剤は空気中の酸素をくっつけて作りますので、
単に洗剤としての使用量が少ないというだけでなく、界面活性剤として
成り立つ為の有機物量も種類によっては少なくなっていきます)
そのため石鹸は植物原料を多量に使う贅沢な洗剤のため、
価格もその分割高で販売されています。
ただ、20年くらい前でしょうか。
その当時から石鹸業者の中には、油が安いからといって、大量に使用して
石鹸を作るのは、省資源化とは逆行するのではないかという危惧がありました。
そこで登場するのが、廃油石鹸です。
廃油石鹸は、食べ物屋から出てくる廃油を集めて、
それを原料にして作る石鹸です。
ただ、廃油100%で作ると、洗濯物に臭いがつくこともあるので、
廃油を50%程度混ぜて作ります。
当然、一度調理に使った油を使う為、省資源化にも役立つため、
廃油石鹸は、地球にやさしいというエコマークがついています。
ちなみに液体石鹸でもパウチ詰めされているものは、地球にやさしいマークが
ついていますが、あれはあくまで容器に使うプラスチック樹脂の量を
減らせた記念でもらったもので、石鹸自体が環境にやさしいから
エコマークがついているわけではありません。
石鹸からエコマークの適用が決まってから、ずいぶん年月が経ちました。
時代というのは残酷なもので、エコマークをつけた廃油石鹸は
ほとんど姿を消し、変わりにエコマークのない石鹸が売り場を占拠しています。
営業力の違いなんでしょうけど、廃油石鹸をずーと使っていましたので、寂しい限りです。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
│化学の基礎