2008年02月15日
廃油石鹸 その3
廃油を混ぜた石鹸は、地方の石鹸屋が良く作っていましたが、
大手ではミヨシ石鹸のみだと思います。
ミヨシ石鹸は、水素添加する設備を保有しているので、
たとえば回収した植物油に水素添加し、つまりリノール酸をオレイン酸に変えて
洗浄力や臭気などを改善する技術を持ち合わせています。
普通の石鹸屋は、油脂に苛性ソーダを加えて石鹸を作るだけですので、
それを思えば、ずいぶん技術が進歩した石鹸屋さんでしょうか。
昔は、ミヨシさんの石鹸も廃油を高度利用して、エコマークがついていたのですが、
今はついていないものが店頭に並んでいました。
(もしかしたらエコマークつきの粉石けんがあるのかもしれません)
昔、廃油を集めて、石鹸にして使用するという運動がありましたが、
グループの中には、大手の化学会社に廃油を持ち込んで、
水素添加をして廃油を改質して石鹸に使うということが雑誌に載っていました。
食用で使う油をそのまま石鹸にして使うと、洗浄力が悪くなる為、
水素添加することで、洗浄に適した油に改質するわけです。
ちなみに飲食店で出た廃油を回収するシステムは
日本では結構確立されています。
廃油で一番質の良いものは、飼料向けとなります。
ブロイラーや牛や豚のエサに混ぜ合わせます。
その次のグレードは、油脂を分解して、脂肪酸にして、
さまざまな工業用原料にされます。
バイオディーゼルと称して、廃油とメタノールを反応させて
ディーゼル燃料とする用途もありますが、
廃油の値段が上がりすぎて、期待されるほどは進んでいないようです。
むしろ、今は廃油をそのまま重油に混ぜて、ボイラー燃料にして
燃やしてしまうとか。
石油の値段が安いときには考えられませんでしたが、
重油の値段が今ぐらいなら、廃油を混ぜて燃やすほうが
経済的だそうです。
ちなみに同じようにリサイクルが確立している古紙同様に
中国への廃油の輸出が急増していて、国内では品不足のようです。
廃油から作った脂肪酸は何年か前なら、大手の油脂会社も
取り扱っていて、ある程度精製された脂肪酸を簡単に手に入れて
廃油石鹸を作ることが可能となっていましたが、廃油が輸出や燃料用途に
使われるようになってからは、原料不足となり
精製した廃油脂肪酸もかなり量が減っているようです。
大手ではミヨシ石鹸のみだと思います。
ミヨシ石鹸は、水素添加する設備を保有しているので、
たとえば回収した植物油に水素添加し、つまりリノール酸をオレイン酸に変えて
洗浄力や臭気などを改善する技術を持ち合わせています。
普通の石鹸屋は、油脂に苛性ソーダを加えて石鹸を作るだけですので、
それを思えば、ずいぶん技術が進歩した石鹸屋さんでしょうか。
昔は、ミヨシさんの石鹸も廃油を高度利用して、エコマークがついていたのですが、
今はついていないものが店頭に並んでいました。
(もしかしたらエコマークつきの粉石けんがあるのかもしれません)
昔、廃油を集めて、石鹸にして使用するという運動がありましたが、
グループの中には、大手の化学会社に廃油を持ち込んで、
水素添加をして廃油を改質して石鹸に使うということが雑誌に載っていました。
食用で使う油をそのまま石鹸にして使うと、洗浄力が悪くなる為、
水素添加することで、洗浄に適した油に改質するわけです。
ちなみに飲食店で出た廃油を回収するシステムは
日本では結構確立されています。
廃油で一番質の良いものは、飼料向けとなります。
ブロイラーや牛や豚のエサに混ぜ合わせます。
その次のグレードは、油脂を分解して、脂肪酸にして、
さまざまな工業用原料にされます。
バイオディーゼルと称して、廃油とメタノールを反応させて
ディーゼル燃料とする用途もありますが、
廃油の値段が上がりすぎて、期待されるほどは進んでいないようです。
むしろ、今は廃油をそのまま重油に混ぜて、ボイラー燃料にして
燃やしてしまうとか。
石油の値段が安いときには考えられませんでしたが、
重油の値段が今ぐらいなら、廃油を混ぜて燃やすほうが
経済的だそうです。
ちなみに同じようにリサイクルが確立している古紙同様に
中国への廃油の輸出が急増していて、国内では品不足のようです。
廃油から作った脂肪酸は何年か前なら、大手の油脂会社も
取り扱っていて、ある程度精製された脂肪酸を簡単に手に入れて
廃油石鹸を作ることが可能となっていましたが、廃油が輸出や燃料用途に
使われるようになってからは、原料不足となり
精製した廃油脂肪酸もかなり量が減っているようです。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
│化学の基礎