廃油石鹸 その3酸化チタン その2

2008年02月17日

酸化チタン その1

化粧品の原料で酸化チタンがあります。

主に微粒子酸化チタンと、それ以外の白色顔料として使われる酸化チタン。

日焼け止めには微粒子酸化チタンが使われ、
ファンデーションには顔料サイズの酸化チタンが使われます。

何が違うかというと、その大きさにあります。

微粒子酸化チタンはナノサイズの酸化チタンです。
ここまで小さくするのは、光に対する効果を引き出すためです。

日焼け止めは、いかに顔が白くならずに日焼け止め効果をあげること。

そのための工夫というのはサイズを小さくすることです。

人間の目で色を認識するには、モノに光が当たって
反射してきた光を捉える必要があります。

このモノに当たって、人間の目に色彩を与えるのが、
可視光線なのですが、この可視光線の波長よりモノが小さくなれば、
モノに可視光線が当たっても反射されず、
透明に見えるわけです。

たとえば、水に溶かした洗剤は透明ですが、
これに空気をかまわせるように泡だ立たせると、泡は白色に見えます。

本来、空気は見えないはずで、洗剤も透明なら、泡も透明になるはずですが、
実際には洗剤の泡は白く見えます。
この場合は、泡に可視光線が当たって、跳ね返されたため、
白色の泡と目は認識するわけです。

酸化チタンは微粒子にすることで、可視光線は跳ね返さないため、
透明となりますが、紫外線をよく吸収するようになります。

ちなみに牛乳は油の粒子が水に分散している状態ですが、
油の粒子を微細化すると白い牛乳が透明な牛乳へと変化します。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
廃油石鹸 その3酸化チタン その2