細胞の寿命 その1細胞の寿命 その3

2008年04月13日

細胞の寿命 その2

長寿遺伝子というのが、2年ほど前でしたか、話題になりました。

この遺伝子はサーチュインと呼ばれ、この遺伝子が活性化したものは
他のものに比べて長寿であることが発見されました。

まだ、線虫やハエ、マウスなどでしか長寿は確認できていませんが、
面白い遺伝子です。

この遺伝子は、下等生物だけでなく、人間にもあることがわかっています。

長寿遺伝子が活性化するのは、カロリー制限をしたときなので、
誰でもこの遺伝子を活性化させることはできますが、
ただ、食欲を抑えるのは、現実的には難しいものでしょう。

赤ワインに含まれるポリフェノールがこの遺伝子を活性化させるので、
一時期注目されましたが、動物実験から得られ結果を
人間の体に換算すると、毎日数百杯ものワインを飲む必要があり
全く現実的ではありません。

ただ、このサーチュイン遺伝子ですが、興味深いのはビタミンの中には
この遺伝子を抑えこむ働きを持つものがあるということです。

ビタミンB3、ニコチン酸アミドがそれに相当するもので、
この成分自体は化粧品によく使われています。

化粧品に配合すると、色素細胞がメラニンを角化細胞への受け渡しを
減らしますので、その結果弱い美白効果が現れます。
また、セラミドの合成を高める作用も持っています。

これらの機能発現とサーチュイン遺伝子がどのように関わっているのか
不明ですが、長寿遺伝子を抑えこむことが良いのか悪いのか、
未だ結論がでていません。


shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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