紫外線の害DNA修復剤

2008年04月25日

DNAを修復する

真夏の昼間に1時間浴びた紫外線は、表皮の上層部の細胞、1個当たり100万個の傷をつけると書きました。

皮膚には何ら外観上変化はありませんが、内側では大変なことになっています。

よく化粧品添加物や界面活性剤の害が言われますが、
現実的にDNAに傷をつけるものはないと考えられます。

しかし、紫外線は表皮の細胞をいとも簡単に傷をつけます。

皮膚の細胞は、がん細胞並みに増殖率が高い細胞です。

毎日細胞分裂しています。

1個の細胞が2個になるためには、遺伝子情報も正確に伝えなければなりません。

さらに紫外線がつけた遺伝子への傷を細胞分裂前に修復しないと
誤った遺伝子情報が伝えられてしまいます。

ただ、紫外線とは人間が存在する前から生物は長い付き合いをしていました。
そのため、紫外線が遺伝子へ傷をつけることは計算済みで、
その修復を行うための酵素を持っています。

数時間から長くても24時間で、修復を行います。

傷がついた部分の遺伝子をそっくり入れ替えることで、対応していくわけです。

大腸菌から人間まで、この修復酵素をもち、紫外線に備えています。

逆にこの酵素を持たない色素性乾皮症の人は、若くして皮膚に多数の癌が
発生してしまいます。


shin_chanz at 00:01│Comments(2) 老化 

この記事へのコメント

1. Posted by エディ   2008年04月25日 10:46
紫外線ってやっぱりよくないんですね。
日焼け止めはやっぱり必要ですよね。
紫外線吸収剤が入ってない日焼け止めのほうが肌に優しいからいいって聞きますが、実際どうなんでしょうか?
SPF値も、毎日つけるんだったら低い方がいいんでしょうか?
あと、話は変わるんですが、敏感肌用の化粧水とかって、保湿力は高いんでしょうか?
乾燥するって言う人もいるんですが・・・。

2. Posted by しんちゃん   2008年04月26日 17:18
エディさん、こんにちは

最近の紫外線吸収剤というのは、進歩があり、カプセルに閉じ込めて、肌と直接触れないものや分子がとても大きくて肌に浸透しにくいものもあります。
なので、一概に紫外線吸収剤がダメというわけではありません。

まあ、SPFが高いほうがそれだけ紫外線吸収剤や錯乱剤が多いので、肌には負担となります。
どのくらい日光に当たる予定があるかで決められたらよいと思います。

せいぜい、お買い物程度なら、SPFは10あれば十分ですし、野外で長い散歩やスポーツなら、もっと高いSPFが必要でしょう。

また、敏感肌用化粧水は、そのメーカーの考え方で、できるだけ使用する原料を減らすところもあれば、保湿成分を増量したりと色々だと思います。

なお、化粧水だけ保湿というのは、難しくて乳液やクリームで油分を補わないと長時間の保湿効果というのはなかなか得られません。

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