2008年06月16日
原料がまた値上がりしそうです
中国が先月、リンの関税を大幅に引き上げるとの方針を明確にしました。
関税率が数年前に5倍くらいにあがるようです。
リンは6月からすでに値上がりしているのですが、
どのリン製品も1年前に比べて2倍以上となっています。
鉱物資源の中でもリンは最も早く枯渇するものとして
何十年前から言われていて、西側諸国でも自国のリン鉱石の輸出を
止めている国もあります。
そういう現状では中国のリン輸出規制もいつか行われることなので、
仕方がないのかもしれませんが、リンは農業における3大肥料の1成分として
大量に消費されていますし、まず日本の農産物の価格は
確実に上がっていくことが予想されます。
リンを大量に使っているのは、リン系の界面活性剤を使用している
花王の弱酸性ビオレですが、ここまで原料価格が上昇すると
先行きがかなり厳しそうな感じです。
ついでにリン酸系ビタミンC誘導体も値上げの対象となっています・・
化粧品原料もあらゆるものが値上がりとなっています。
植物油や脂肪酸、石油系、鉱物系など値上がりしない分野はないほどで、
ほとんど数ヶ月ごとに値上がりしているような状況です。
値上げを認めないのなら、品物は出荷しないというようなやり取りも
ごく普通になってきています。
バイオ燃料拡大のため世界的な農業ブームが起こっていますが、
あらゆるものがそのあおり受けているような気がします。
ちなみにリンの用途は、ほとんど肥料ですが、撒いた肥料のうち
作物に利用されるのは数割程度で、ほとんどが田畑から川へ流れ、
さらには海へと流れていきます。
海に流れ着いたリンは海底に沈み、数千年単位で海底を循環していくらしいです。
この海底を循環していたリンが上にあがっていくと、
植物プランクトンが増えて、それをエサにするイワシなどが大量に発生します。
イワシが増えるとそれをエサにする海鳥が増えていきます。
この海鳥の糞がポイントで濃縮されたリンが含まれ、落とされた糞が固まり
リン鉱石となっていきます。
えらく時間のかかる食物連鎖ですが、ペルーやチリ沖の漁は
海底を移動してくるリンの量によって漁獲高が大きく左右されることがわかっています。
関税率が数年前に5倍くらいにあがるようです。
リンは6月からすでに値上がりしているのですが、
どのリン製品も1年前に比べて2倍以上となっています。
鉱物資源の中でもリンは最も早く枯渇するものとして
何十年前から言われていて、西側諸国でも自国のリン鉱石の輸出を
止めている国もあります。
そういう現状では中国のリン輸出規制もいつか行われることなので、
仕方がないのかもしれませんが、リンは農業における3大肥料の1成分として
大量に消費されていますし、まず日本の農産物の価格は
確実に上がっていくことが予想されます。
リンを大量に使っているのは、リン系の界面活性剤を使用している
花王の弱酸性ビオレですが、ここまで原料価格が上昇すると
先行きがかなり厳しそうな感じです。
ついでにリン酸系ビタミンC誘導体も値上げの対象となっています・・
化粧品原料もあらゆるものが値上がりとなっています。
植物油や脂肪酸、石油系、鉱物系など値上がりしない分野はないほどで、
ほとんど数ヶ月ごとに値上がりしているような状況です。
値上げを認めないのなら、品物は出荷しないというようなやり取りも
ごく普通になってきています。
バイオ燃料拡大のため世界的な農業ブームが起こっていますが、
あらゆるものがそのあおり受けているような気がします。
ちなみにリンの用途は、ほとんど肥料ですが、撒いた肥料のうち
作物に利用されるのは数割程度で、ほとんどが田畑から川へ流れ、
さらには海へと流れていきます。
海に流れ着いたリンは海底に沈み、数千年単位で海底を循環していくらしいです。
この海底を循環していたリンが上にあがっていくと、
植物プランクトンが増えて、それをエサにするイワシなどが大量に発生します。
イワシが増えるとそれをエサにする海鳥が増えていきます。
この海鳥の糞がポイントで濃縮されたリンが含まれ、落とされた糞が固まり
リン鉱石となっていきます。
えらく時間のかかる食物連鎖ですが、ペルーやチリ沖の漁は
海底を移動してくるリンの量によって漁獲高が大きく左右されることがわかっています。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
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