汗とニオイ汗とニオイ その3

2008年08月15日

汗とニオイ その2

汗はどのようにして出るのでしょうか?

人間の体は至る所に温度を感知するセンサーがあり、
その情報は刻々と脳へ伝えられています。

脳の視床下部が、その体温が高いか低いかを判断して、
体温が高いと感じると、脊髄を通じて、交感神経に発汗するように命令を下します。

さらに神経を通った命令が、末端神経まで届き、汗腺の分泌腺がその命令を
受け取ると、汗がでるようなります。

汗はエクリン腺とアポクリン腺の2種類から分泌されます。

エクリン腺は汗腺のうち75%を占めていて、
透明で、塩分を含む汗を分泌します。

手の平や足の裏にもたくさん汗腺があるのが特徴です。

また、エクリン腺は、熱刺激だけでなく、感情の刺激によっても
汗を分泌します。

ただ、手の平の汗腺は、体温の上昇抑制にはあまり役に立ちそうにもありませんよね。
しかしながら、大量の汗腺があります。
ただ、暑いときだけでなく、緊張したときも手の平に汗を掻きます。

この汗腺。何の為にあるかというと、こちらは体温の上昇防止ではなく、
獲物等と格闘する際に、武器をしっかり持てるようにするためです。
汗の水分により角層が潤うと、すべらずに道具を持てるようになるため、
手の平の汗というのは、結構重要だったんです。

なお、アポクリン腺に至っては、脇の下や股間にありますが、
10代になるまで機能しません。
汗自体に臭いはありませんが、常在菌によって分解されると不快な臭いが発生します。

汗が少ないと制汗剤で対応できますが、多汗症となりますと、
脇の下の汗腺を吸引して、汗腺の除去が必要となります。
数十分程度の手術で、劇的に体臭を減らせますので、汗に悩みのある人にとっては、救世主のような手術法となります。


shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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