汗とニオイ その2日焼けの推奨

2008年08月18日

汗とニオイ その3

制汗剤の仕組みはどのようになっていると思いますか?

まず、基本は汗を分泌させないようにすること。
これについては、皮膚をぎゅっと縮ませて、汗腺の出口を閉める成分が
使われます。

たんぱく質と結合して、皮膚を縮ませる成分ですが、
その作用を発揮するのが、金属化合物となります。
アルミ系、亜鉛系がありますが、とくにアルミ系のものが良く使われます。

アルム石(ミョウバン、硫酸カリウムアルミニウム)は有名ですが、こちらはアルミ化合物です。

市販の制汗剤にはクロルヒドロキシアルミニウムというアルミ化合物がよく使われます。

金属塩はそのほか、塩化アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛などが使われます。

いずれも皮膚の引き締め、そして出てきた汗の吸着を目的としています。

次に、重要なのが、常在菌の殺菌です。
そもそも汗は無臭のはずなのですが、皮膚に出た瞬間から菌の栄養源にされて
しまいます。

そして、汗の成分を食べて菌が出した排出物がものすごく臭い、これが不快臭の原因となるのですが、常在菌の殺菌剤として、トリクロサン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヒキシジンなどが使用されます。

最後に必要なのが、発生した臭い対策です。
制汗剤は、まったく臭いがないときに使うものではなく、
慌てて使うときもあるかと思います。
そのときに効果を発揮するのが消臭成分で、主に酸化亜鉛が使われています。
この酸化亜鉛は、臭い成分と反応することで、金属石鹸を作り、臭いを軽減させることが可能です。

市販の制汗剤というのは、この3つの機能を考えて、処方が組み立てられています。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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