紫外線の目への影響 その1生薬成分の抽出

2008年09月11日

紫外線の目への影響 その2

皮膚がんは赤道に近づくにつれ増えていきますが、
紫外線によって引き起こされる白内障も同様です。

フィンランドでは7%、ノルウェーでは5%、カナダでは8%の
白内障の失明率は日本では15%、イタリアでは30%となり、
ケニアでは46%、インドでは55%、スリランカでは46%と
紫外線が多い地域では明らかに増えていきます。

これは、紫外線が多い地域ほど、眼に入る紫外線量が多く、
その分眼のタンパク質の変性が進んで白内障に至るケースが多いことを物語っています。

また、ビタミンCは眼の中では、血中よりはるかに高濃度で存在しています。
血液から眼の中にビタミンCを送り込むポンプがあるため、
ビタミンCを濃縮できるのですが、ビタミンCを多く含む食品を
摂ることも白内障予防に役立つと考えられています。

ちなみに白内障で失明する前に眼の中では濁りが生じてきますが、
50歳代で54%、60歳代で69%、70歳代で82%、80歳代で98%と
年齢と共に眼の中でも光老化が進んでいることがうかがえます。

とくにUVBによりタンパク質が変性しやすいので、注意が必要です。
(シルクパウダーなどは逆に紫外線で変質しやすいタンパク質なので、
 肌の上に乗せるとUVBのカット効果があります)

冬山や夏の海に行かれる機会が多い方は、オゾン層が減って
紫外線量が増えている以上、眼は肌と違ってメラニンを作って防御するわけには
いきませんから、紫外線防止機能のついたサングラスを使用して、
白内障予防に努める必要がありそうです。

shin_chanz at 00:01│Comments(2) 病気 

この記事へのコメント

1. Posted by パリ子   2009年07月29日 07:29
こんにちは。

サングラスについて質問ですが、「紫外線防止機能」がついていないサングラス(安価から高価まで)は、つけても紫外線に対して意味がないでしょうか?
それとも、レンズが一応黒いので「少しは」防止機能があるのでしょうか?
以前何かでサングラスの黒はかえって目を悪くする、というのを読んだ気がします。
実際の所はどうなのでしょうか?
2. Posted by しんちゃん   2009年07月30日 06:56
パリ子さん、こんにちは

紫外線防止効果ですが、黒くても紫外線をカットできるかは別ですね。
ガラスなら作用の激しいUVBをある程度カットできますが、UVAは難しいです。
紫外線吸収フィルムを張ったものや紫外線吸収剤を練りこんだレンズがやはり必要です。

なお、黒いサングラスが駄目かどうかは、紫外線の影響というより、
薄暗いところで目を酷使しすぎると目が悪くなっていきやすくなるからだと思います。

昔良く母親から言われたような気がしますが、
実際のところは、どこまで信頼性があるかどうかまではわかりません

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