2008年10月08日
MMUの吸引と酸化亜鉛 その1
微粒子を吸引すれば、肺にまで到達するでしょうか?
この問いかけに対する答えは、酸化亜鉛による職業病の調査報告に記載されています。
酸化亜鉛は、消炎効果があり、赤ちゃんのおむつかぶれにも使用されているほど、皮膚病治療薬としての効果があります。
しかしながら、酸化亜鉛の微粒子を吸い込むと、金属ヒューム熱の原因となることが確認されています。
ヒュームとは、溶接などで生じた金属の蒸気が、空気中で冷えて微粒子状になったもの。
亜鉛は、鉄にメッキすることで、鉄がさびるのを遅らせる効果があります。
そのため、工場や家、様々な建築現場で使われ、亜鉛をメッキした鉄板を切断したりする際に、亜鉛が蒸発し、微粒子となって空気中に撒き散らされます。
この微粒子を吸い込むと、肺にまで達し、発熱や吐き気、悪寒などを引き起こします。
ただし、微粒子のサイズによって、どこまで侵入していくかは大きく変わり、
5μ以上のものは、鼻やせいぜい喉にしか沈着しません。
鼻についたものは、そのまま排出されるか、また、喉に入ったものは、
飲み込んでしまうだけで、肺には入りません。
さらに2−5μのサイズだと、気管支部の粘膜上で捕捉されますが、
粘膜の生理的作用や繊毛運動によって、上の方に運ばれ、結局飲み込むことになります。
気管の繊毛運動は、空気には塵や砂、さまざま微粒子、細菌等が混ざっていますので、それらの異物を吸ったときに除去する作用のことです。
つまり、気管の下に異物が引っかかったなら、繊毛運動によって異物を上に押し上げ、気管から取り除いていきます。無菌環境を保つくらいのレベルですので、
たいていの異物は肺に簡単には入りません。
問題は、ナノ粒子です。鼻の中や喉、気管支の壁などに付着せずに
肺にまで入っていくと、肺胞に付着し、金属ヒューム熱の原因となります。
1mmの10万分の1以下の小さな粒子ですので、労働環境によっては、
激しく息を吸っているときもあり、あっという間に肺へ到達してしまうわけです。
参考文献:溶融亜鉛メッキ その健康への影響 鉛と亜鉛、38、3、21、2001
この問いかけに対する答えは、酸化亜鉛による職業病の調査報告に記載されています。
酸化亜鉛は、消炎効果があり、赤ちゃんのおむつかぶれにも使用されているほど、皮膚病治療薬としての効果があります。
しかしながら、酸化亜鉛の微粒子を吸い込むと、金属ヒューム熱の原因となることが確認されています。
ヒュームとは、溶接などで生じた金属の蒸気が、空気中で冷えて微粒子状になったもの。
亜鉛は、鉄にメッキすることで、鉄がさびるのを遅らせる効果があります。
そのため、工場や家、様々な建築現場で使われ、亜鉛をメッキした鉄板を切断したりする際に、亜鉛が蒸発し、微粒子となって空気中に撒き散らされます。
この微粒子を吸い込むと、肺にまで達し、発熱や吐き気、悪寒などを引き起こします。
ただし、微粒子のサイズによって、どこまで侵入していくかは大きく変わり、
5μ以上のものは、鼻やせいぜい喉にしか沈着しません。
鼻についたものは、そのまま排出されるか、また、喉に入ったものは、
飲み込んでしまうだけで、肺には入りません。
さらに2−5μのサイズだと、気管支部の粘膜上で捕捉されますが、
粘膜の生理的作用や繊毛運動によって、上の方に運ばれ、結局飲み込むことになります。
気管の繊毛運動は、空気には塵や砂、さまざま微粒子、細菌等が混ざっていますので、それらの異物を吸ったときに除去する作用のことです。
つまり、気管の下に異物が引っかかったなら、繊毛運動によって異物を上に押し上げ、気管から取り除いていきます。無菌環境を保つくらいのレベルですので、
たいていの異物は肺に簡単には入りません。
問題は、ナノ粒子です。鼻の中や喉、気管支の壁などに付着せずに
肺にまで入っていくと、肺胞に付着し、金属ヒューム熱の原因となります。
1mmの10万分の1以下の小さな粒子ですので、労働環境によっては、
激しく息を吸っているときもあり、あっという間に肺へ到達してしまうわけです。
参考文献:溶融亜鉛メッキ その健康への影響 鉛と亜鉛、38、3、21、2001
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
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