2008年11月03日
石鹸の品質管理 アメリカの石鹸会社より その1
せっけんの品質保証テストの第一は、脂肪酸組成の確認です。
石鹸の泡立ちや硬さ、洗いあがりなどは脂肪酸組成により、大きく左右されるからで、ガスクロマトグラフ法で脂肪酸の各割合を知ることができます。
(脂肪酸の沸点の違いを利用して、分析を行います)
次に石鹸中のアルカリもテスト項目の一つ。
石鹸中の未反応苛性ソーダや苛性ソーダが空気中の二酸化炭素と反応して出来る炭酸ソーダの量をはかります。薬事法でも苛性ソーダの残存量は厳しく制限されており、
残存する苛性ソーダは刺激の原因となります。
ただし、最近は石鹸の乾燥段階で、石鹸の原料である脂肪酸を加えて、
泡立ちの改良や肌当たりがマイルドになるような過脂石鹸が多くなっています。
しかしながら、無添加石鹸などは、脂肪酸を加えず昔ながら石鹸であるため、
過剰の苛性ソーダが残っていることがあり、0.02〜0.05%くらいが
刺激を与えない苛性ソーダの量とされています。
過剰のアルカリは石鹸の酸化防止剤として働きますが、
多すぎると肌への明らかな刺激物となるため、全くのゼロではなく、
0.02〜0.05%という微妙な濃度となっています。
次のテスト項目は食塩量となります。
食塩の量が多いと、石鹸を色々な形に変形させるのが困難となり、
練りだしやカッティング、型打ちが困難となります。
しかも、ひび割れを生じる原因ともなりかねません。
これに対して食塩の量が少ないと、軟らかく粘着性を帯び、プレスによる型打ちが
困難となります。そのため、食塩量は石鹸中に0.4〜0.6%が望ましいとされています。
そして、次の項目には水分量があります。
105℃で2時間程度、オーブンで加熱して水分を蒸発させ、残った固形分から
水分量を計算します。水分量のコントロールも経済性と工程上極めて重要なポイントとなります。水分量が多いと、石鹸の流動性が悪くなり、次の工程に進みにくくなるからです。通常、12−13%にコントロールして、製造されます。
ただし、包装中に石鹸中の水分はどんどん蒸発していき、6%程度までになることもしばしばあります。
石鹸の泡立ちや硬さ、洗いあがりなどは脂肪酸組成により、大きく左右されるからで、ガスクロマトグラフ法で脂肪酸の各割合を知ることができます。
(脂肪酸の沸点の違いを利用して、分析を行います)
次に石鹸中のアルカリもテスト項目の一つ。
石鹸中の未反応苛性ソーダや苛性ソーダが空気中の二酸化炭素と反応して出来る炭酸ソーダの量をはかります。薬事法でも苛性ソーダの残存量は厳しく制限されており、
残存する苛性ソーダは刺激の原因となります。
ただし、最近は石鹸の乾燥段階で、石鹸の原料である脂肪酸を加えて、
泡立ちの改良や肌当たりがマイルドになるような過脂石鹸が多くなっています。
しかしながら、無添加石鹸などは、脂肪酸を加えず昔ながら石鹸であるため、
過剰の苛性ソーダが残っていることがあり、0.02〜0.05%くらいが
刺激を与えない苛性ソーダの量とされています。
過剰のアルカリは石鹸の酸化防止剤として働きますが、
多すぎると肌への明らかな刺激物となるため、全くのゼロではなく、
0.02〜0.05%という微妙な濃度となっています。
次のテスト項目は食塩量となります。
食塩の量が多いと、石鹸を色々な形に変形させるのが困難となり、
練りだしやカッティング、型打ちが困難となります。
しかも、ひび割れを生じる原因ともなりかねません。
これに対して食塩の量が少ないと、軟らかく粘着性を帯び、プレスによる型打ちが
困難となります。そのため、食塩量は石鹸中に0.4〜0.6%が望ましいとされています。
そして、次の項目には水分量があります。
105℃で2時間程度、オーブンで加熱して水分を蒸発させ、残った固形分から
水分量を計算します。水分量のコントロールも経済性と工程上極めて重要なポイントとなります。水分量が多いと、石鹸の流動性が悪くなり、次の工程に進みにくくなるからです。通常、12−13%にコントロールして、製造されます。
ただし、包装中に石鹸中の水分はどんどん蒸発していき、6%程度までになることもしばしばあります。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
│分析・品質管理