グリセリンとヒアルロン酸毛染めの仕組み

2008年11月17日

匂いの嗅ぎわけ

前の会社の先輩に大学の同級生が香料会社の人がいました。

面白い方で、何度かNHKにも花の香りについて解説するために出演したほど、
ある程度、会社内でも認められている人でした。

化粧品もやりますが、主には食品香料が専門の方です。

滅多に会う機会は無いのですが、一緒に飲む機会があれば面白い話をしてくれます。

たとえば、調香師になるには、特別な技能は必要ありませんが、
ある程度嗅覚が優れていないとダメだとか。

ただ、普通の人でも訓練していけば、かなり嗅ぎ分けていくことができ、
普段の訓練と努力無しには調香師にはなれません。

ただし、嗅覚というのは、みんな正常に思えてもだいたい人口の5%程度は
何らかに嗅覚に異常がある人といわれます。

特定の匂いを強く感じたり、逆に感じなかったり、匂いがないのに感じたりと
生きていく上では支障が無くても嗅覚異常という人は、当然調香師にはなれません。

最初は匂いを嗅ぎ分けれなくてもその匂いについて関心をもつことで、
かぎわけれるようになれます。
これは視覚でも同じことで、興味がなければ、見落としてしまうことも多々ありますが、興味を持つことで、神経を集中させ、嗅覚も鋭くなっていくようです。

そして、香りについて、自分なり整理していくことで、嗅ぎ分けの能力が高まっていきます。

フルーツの嗅ぎ分けから、花の嗅ぎ分けに進み、さらにフルーツでも品種や成熟度の違いについて、匂いを嗅ぎ分けていきます。

さすがに成熟度の違いになると、関心がなければ嗅ぎわけやそしてその香りの記憶も難しいでしょう。

嗅ぎ分けは精神物理学を実践により理解していくことですが、その能力の獲得は本人がどれだけ香りに興味を持っているかで大きく変わるとか。

また、高級な香りとされる香水など、様々な良い香りに接することで、センスを磨くことが出来、能力を高めていくことが可能となります。

調香師は、生まれながら嗅覚の良い人の仕事かと思っていましたが、普通の人でも様々な匂いに意識を持って接することで、ある程度のレベルまでは嗅覚を向上させていくことが可能のようです。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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