匂いの嗅ぎわけ毛染めの仕組み その2

2008年11月19日

毛染めの仕組み

化粧品は、基本的に毒性がなく、食べても死ぬことはありません。

しかしながら、一部の化粧品(医薬部外品)は、かなり作用がきつく、中毒を起こすことがあります。

それは毛染めやパーマ剤に相当する化粧品です。
規制緩和により業務用では決められた有効成分より高濃度のパーマ剤もあり、
取り扱いには注意が必要です。

染毛剤は、成分により3種類のタイプがあります。
一つは全く毛の中に浸透せず、表面のみに存在して、簡単に取れてしまうもの。
キューティクルの表面に色素が存在しているため、シャンプーによって取れていきます。油脂でべったりつけたり、ポリマーで毛をコーティングしたりして、染毛します。
ただ、仕上がりはそれほどよくなく、「一時染毛剤」として分類されます。

つぎにキューティクルの外側と少し内側まで浸透するタイプです。
酸性染料が良く使われますが、こちらも染毛効果はそれほど強くありません。
せいぜい染毛効果は1ヶ月程度で、染毛されない毛もあります。
今もあるのかもしれませんが、以前、この弱い染毛作用を利用して、
染毛剤入りのシャンプー・リンスを使用することで、
ゆっくり毛を染め上げ、徐々に白髪を目立たなくさせるという商品がありました。
毛の中への染毛効果は弱く、白髪を真っ黒にしたいという方には向いていません。
商品の分類では「半永久染毛剤」として分類されます。

毛染めの中でも最も染毛効果が高く、仕上がりの色調がよいのは、
「永久染毛剤」となります。
こちらは、染料分子が小さく、キューティクルを突き抜けて
毛の中まで入っていきます。
そして、2剤の過酸化水素により、染料分子がそれぞれくっつきはじめ
巨大な染料分子へと変化します。
髪の毛の中で染料分子が巨大化しているため、毛の中から出てくることは出来ず
永続的な染毛が実現します。

毒性が強い染毛剤は、この最後のタイプの染毛剤となります。
他の成分と違って、この染毛剤に使われる成分は、反応性が高い分、毒性が強くなります。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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