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2008年12月26日

水と電気と洗剤がほとんど不要な洗浄システム

イギリスのリード大でプラスチックの顆粒を使用して、洗濯に必要な
水や電気を従来の洗濯機に比べて50分の1で済むシステムが開発されたと
業界紙(inform 2008 vol7)で報じられました。

家庭用ではなく、クリーニング業者向けのシステムで、
リード大が作った企業が販売を行うということ。

汚れ落ちも洗剤を使用した洗濯に比べて、劣ることもなく
洗い上がりの風合いもしっかりリフレッシュされ問題ないというシステムです。

洗剤工業会での洗濯試験でも問題ないレベルというぐらいなので、
かなりエコな洗浄システムではないでしょうか。

通常クリーニングでは、水を使わずシリコーンやガソリン、その他の溶剤を
使用して洗浄します。

溶剤は水より沸点が低く、乾燥させるのに必要なエネルギーが少なく
小さなスペースで洗浄→乾燥→仕上げと行っていくためには
必要不可欠なものとなります。

クリーニングに出てくる洗濯物の汚れ成分も水より溶剤に溶けやすいものが
多いので、溶剤で洗ったほうが汚れも落ちて、仕上がりもよくなります。

水と親和性の高い、毛織物や絹製品が水で洗うと型崩れが生じて
悲惨なことになりますが、溶剤だと型崩れの発生率も少なくなります。

溶剤洗浄の場合は、フィルターで溶剤をろ過して、汚れ成分と分離し、
再度洗浄に使えるというメリットもあります。
水の場合は、一度汚れを溶かすとそういうわけにはいきません。

ただ、溶剤の多くは地球温暖化の原因にもなりますし、肌が弱い人なら
乾燥が悪くて洗濯物に残留した溶剤で肌が荒れることもあります。

今回開発されたシステムは、溶剤をまったく使用せずに済むため、
溶剤の問題点も解消されます。

ある程度表面にしかない汚れをとる程度なら、よい洗浄システムなのかもしれません。

ちなみに水を使わない洗浄システムは、アメリカ軍の軍人さんなどが
色々開発を行っています。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 界面活性剤 

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