パウダーのアミノ酸処理皮脂腺の萎縮 その1

2009年02月25日

パウダーのアミノ酸処理 その2

アミノ酸処理に使われるのは、主にアミノ酸型界面活性剤となります。
ラウロイルリジンがその代表例です。

ただし、ここでひとつ注意が必要なのは、アミノ酸型界面活性剤だからといって
泡立つわけでも肌に浸透していくわけでもないです。

なぜなら、完全な結晶体となっていて、水には簡単に溶けません。

これは、この成分の特徴なのですが、余りにも仲間意識が強く、
自分達同士でくっつく力が強いので結晶体となり、
水にも油にも溶け難いという特徴があります。

当たり前ですが、水にも油にも溶けにくいため、界面活性作用はありません。

この成分はラメラ液晶という特別な結晶体を作り、この結晶が力を加えると壊れるので、
指でこの結晶を押し付けて滑らすと、簡単に滑っていくという面白い現象が起こります。

しかも、水に溶けない為、この成分でマイカ等を処理すると、
水を弾きつつ、パフで使うと滑らかに伸びるという現象が起こります。
(水に溶けないため水を弾くという現象が起こります)

ほかにもラウロイルタウリンカルシウムなども同じようにラメラ液晶を作り、
ファンデーションの伸びと肌への密着性を良くするために使われます。
こちらはアミノ酸処理剤の中で、バツグンの柔らかさと伸びを兼ね備えています。

ちなみに金属石鹸は昔からファンデーションの改質によく使われています。
ラメラ液晶を作れるタイプの金属石鹸は、ステアリン酸亜鉛で、
ミネラルファンデーションの表面処理剤として、海外でよく使用されています。

水にも油にも溶けない界面活性剤の結晶なんか、
何の役にも立たないと思われていたのですが、水に溶けないという性質が
表面処理剤として使うと、大変役に立つという興味深い発見です

shin_chanz at 00:01│Comments(0) ミネラルファンデーション(MMU) 

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