皮脂腺の萎縮 その1ワセリン

2009年03月02日

皮脂腺の萎縮 その2

皮脂は10代から増え始め、必要以上に多い皮脂は、細菌の温床となりやすく、
皮脂が多くなるとニキビができやすくなります。

このため、皮脂が多いとニキビが顔中に出来てしまい、他人は大して気にしなくても
自分は美容的に問題があると深刻に悩むこともあります。

かといって皮脂が少ないと肌が乾燥しやすくなり、常にかさついたような気がして
これもまた悩みの種となります。

多すぎても少なすぎてもダメで、適度な分泌量が求められますが
なかなか体はいう事を聞いてくれません。

ここで、皮脂を作る細胞はいったい何に影響されて皮脂を作るのかというと
ホルモンの影響というのが最も多くなります。

女性の場合、体内でのホルモン変動が起きますので、それと平行して
皮脂の量がどんどん減っていきます。

男性の場合は、女性ほどホルモン変動はありませんので、
常に皮脂が多く油ぎった状態が中年以降も続きます。

皮脂の細胞は女性ホルモンなどに反応して、皮脂の出を悪くするので、
ニキビ対策化粧品には女性ホルモン様の働きをする生薬エキスなどが含まれています。

さて、スキンケアとしてオイルを肌に補う場合、皮脂腺はこれを感知して
自らの皮脂の生産を止めてしまうほど、敏感な器官なのでしょうか。

現実的には、皮脂腺には常に皮脂が詰まっていて、皮脂が下から上に押し上げらています。

いくら浸透力のあるオイルを使ったしても、皮脂腺の中に詰まった皮脂を押しのけて
スキンケアオイルが逆行していくのは考えられません。

たとえオイルが皮脂腺の奥の皮脂を作る細胞のところへ到達しても
皮脂を作るなという命令もできません。
あくまで細胞に命令できるのはホルモンだけとなります。

また、皮脂腺から何かのセンサーが皮膚表面に出ていて、そのセンサーが感知して
皮脂腺に皮脂の生産をやめさせるというのもの考えられないです。
角質層は死んだ細胞から成り立っているので、そんなセンサーが存在する余地はないからです。

以上の点からスキンケアに使用するオイルが皮脂腺の退化を促すというのはちょっと無理があると思いませんか?



shin_chanz at 00:00│Comments(0) 細胞機能 

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