2009年11月09日
BGでの防腐
今でこそヘキサンジオールやペンタンジオールなどのアルコール系防腐剤が出てきましたが、これらがない5年くらい前まではBGが多用されていました。
BGは1,3ブチレングリコールといい、生薬やハーブからエキスを抽出する際の抽出剤に使われるほか、べたつきが少ない保湿剤として、グリセリンと併用されたりしています。
抗菌性も弱いながらあるため、自然派化粧品メーカーのエキス剤の防腐剤として使われていました。
ただ、この場合は、濃度が30%とかなり高くせねばなりません。
そのためべたつきが生じ、パラベン不使用となりますが、使用感に難点がありました。
たとえば大腸菌の発育を阻止するには、ヘキサンジオールは1.5%あれば十分ですが、BGは12%程度必要となります。
ちなみにグリセリンなら25%以上の濃度が必要で、菌種によってもっと高濃度でないと発育を阻止することができません。
また、化粧水なら大量の水があるためBGにより防腐も可能ですが、これが乳液やクリームとなると、30%もBGがあれば、乳化が不安定となり、油を乳化する系で使えないという問題があります。
化粧水やせいぜい美容液程度の防腐にしか使えないというのがBGの防腐力の欠点で、この欠点を改良したのがヘキサンジオールとなるわけです。
BGにしてもヘキサンジオールにしても刺激が無いというわけではありません。
ヘキサンジオールの場合は、熱感などが出る場合もあり、まだまだアルコール系の防腐剤というのは発展途上と言えるでしょう。
なお、アルコール系ではカプリリルグリコールが最も防腐力が高くなるのですが、灼熱感が出るため、最近ではあまり使われていません。
カプリリルグリコールの水溶性を高め、刺激を減らしたものが発売されましたので、今後どのようになるのか注目しています。
BGは1,3ブチレングリコールといい、生薬やハーブからエキスを抽出する際の抽出剤に使われるほか、べたつきが少ない保湿剤として、グリセリンと併用されたりしています。
抗菌性も弱いながらあるため、自然派化粧品メーカーのエキス剤の防腐剤として使われていました。
ただ、この場合は、濃度が30%とかなり高くせねばなりません。
そのためべたつきが生じ、パラベン不使用となりますが、使用感に難点がありました。
たとえば大腸菌の発育を阻止するには、ヘキサンジオールは1.5%あれば十分ですが、BGは12%程度必要となります。
ちなみにグリセリンなら25%以上の濃度が必要で、菌種によってもっと高濃度でないと発育を阻止することができません。
また、化粧水なら大量の水があるためBGにより防腐も可能ですが、これが乳液やクリームとなると、30%もBGがあれば、乳化が不安定となり、油を乳化する系で使えないという問題があります。
化粧水やせいぜい美容液程度の防腐にしか使えないというのがBGの防腐力の欠点で、この欠点を改良したのがヘキサンジオールとなるわけです。
BGにしてもヘキサンジオールにしても刺激が無いというわけではありません。
ヘキサンジオールの場合は、熱感などが出る場合もあり、まだまだアルコール系の防腐剤というのは発展途上と言えるでしょう。
なお、アルコール系ではカプリリルグリコールが最も防腐力が高くなるのですが、灼熱感が出るため、最近ではあまり使われていません。
カプリリルグリコールの水溶性を高め、刺激を減らしたものが発売されましたので、今後どのようになるのか注目しています。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
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