グリセリン系防腐剤と食品添加物自然派メーカーにおける防腐

2009年11月13日

サリチル酸と手洗い

化粧品の防腐剤、主にシャンプーなどの防腐剤にはサリチル酸が使われることがあります。

サリチル酸よりこちらの誘導体のアスピリンが鎮痛、解熱剤として有名ですが、サリチル酸はかなりの抗菌効果をもっています。

防腐剤としてのみならず、インフルエンザ対策の手洗い洗剤の薬用成分にも使われるほど。

抗菌効果はかなり強いのが特徴です。

ただ、こちらもpHによってかなり抗菌力が左右され、中性では効果は弱く、酸性になるほど強くなっていきます。

サリチル酸と聞くと人工的な響きがありますが、もともとは植物成分。

柳に含まれる成分で、古くは鎮痛剤として使われていたようです。

筋肉痛のハップ剤にはまさに柳に含まれる成分と同じものが使われているので、昔から使われていたものが、今でもしっかり使われています。

サリチル酸は作用がきついため化粧品には0.2%までしか配合は認められていませんが、防腐剤以外にもピーリング剤としても使われます。

角質を溶解する作用があり、ベータヒドロキシ酸として一部の外資系企業がピーリング剤に採用しています。

この他、育毛剤としての面もあります。抗フケ剤や頭の痒み止めとしても使われるのですが、育毛効果も認められています。

単なる防腐剤としてとどまらないのが、サリチル酸の魅力でしょうか。

ただし、刺激を感じる人が多いので、日本人には合わない成分ともされています。

このサリチル酸ですが、最近は自然派化粧品向けの防腐剤として使われるケースがでてきました。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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