自然派メーカーにおける防腐抗糖化 その2

2009年11月18日

抗糖化 その1

最近、抗糖化というのがはやり始めています。

このブログでも何度も取り上げていますが、なんでも掲示板でもそれに関する質問がありましたので、再度整理していきたいとおもいます。

抗糖化自体は化粧品業界では10数年前から抗糖化の必要性について原料メーカーから提案がされています。
ただ、昔は美白ブームがありましたし、抗糖化ではあまり消費者の心に響かないということで、ほとんど採用も宣伝すらされていませんでした。

ところがここにきて、古くて新しいと形容すべきでしょうか、あまり宣伝されていなかった抗糖化について、取り上げるメーカーが増えてきました。

糖化というのは、糖がくっつくことなのですが、どこにくっつくかというとアミノ酸やたんぱく質にくっついていきます。

くっつく糖というのは、食べ物由来の糖です。
たとえば、コメや小麦はでんぷんの塊ですが、このでんぷんが消化されるとたんぱく質に化学反応を起こす糖になります。
もちろん大半の糖はエネルギーとして燃やされますが、まあ、へそ曲がりの糖がいて、彼らは素直に燃えず、たんぱく質とくっつくことを選ぶわけです。

この糖化がもっとも激しいのは、血管です。
糖は血管の中を通って各組織へ運ばれていきますので、糖が最初のターゲットにするのが血管となります。
血管に糖が付着すると、血管が狭まったり、硬くなったり、いわゆる動脈硬化の原因となります。

脳はでんぷんが分解して出来るブドウ糖にエネルギーを依存していますし、糖がたんぱく質を劣化させるからといって、全く使用しないわけにはいきません。

そこで、人間の体は進化の過程において、血液中の糖の濃度を一定にして、エネルギー源としてうまく利用しつつ、糖化を抑えるようにしています。

ただ、一定の範囲内に保つといっても、限界があって、たとえば食べすぎると余分な糖分が増えすぎて、体に負担を掛けるようになります。

これが結果としてたんぱく質の糖化を早め、動脈硬化や糖尿病を引き起こします。

そこまでいかなくても、肌へ供給された余分な糖がコラーゲンやエラスチンと反応して、これらの老化を促進させていきます。

shin_chanz at 00:01│Comments(4) 老化 

この記事へのコメント

1. Posted by ayu   2009年11月18日 23:35
最近ブームの抗糖化について取り上げていただけて嬉しいです。
しんちゃんの糖化への率直な考えが聞ける事楽しみにしています。
2. Posted by あやこまめ   2009年11月19日 13:29
ちょくちょくこちらへ遊びに来ていますが、はじめてコメントさせていただきます。あやこまめといいます。
よくないことはわかってはいたものの、糖化ってなんだろうなぁ?と疑問に思っていたので、わかりやすい内容でありがたかったです。主人の血糖値が高いため、糖化が心配です。
3. Posted by しんちゃん   2009年11月19日 20:04
ayuさん、こんにちは

抗糖化につきましては、順次アップしていきますので、楽しみにしてください。
4. Posted by しんちゃん   2009年11月19日 20:20
あやこまめさん、こんにちは

糖化自体は、糖とタンパク質の化学反応なので、止めようがありません。
ただ、人体にも糖化を抑える機構はありますので、あとは炭水化物を取りすぎないようにして運動するしかないかなと思います。

難しいのは炭水化物を控えすぎると栄養バランスが崩れて、体に負担をかけますし、また、糖は絶対に必要な成分ですので、炭水化物を直接取らなくても別の栄養成分から糖を合成していきます。

食べ過ぎには気をつけて、意識して運動量を増やすしか対策はないですね。
結局、昔から健康にいいと言われていることを実践するのが一番なんです(笑)

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