2010年01月20日
石鹸の大量生産 その2
海外の大手石鹸会社では、高温、短時間で反応する場合もあります。
圧力鍋で石鹸を焚く方法で、120℃で石鹸を作るため、ケン化のスピードが恐ろしく早いという特徴があります。油と苛性ソーダ、水を連続的に釜に送り、120℃で圧力をかけながら石鹸を作っていきます。
(お料理も圧力釜で煮物を作ると短時間で調理できますが、似たようなものです)
出来た石鹸は遠心分離機を通すことで、瞬時に石鹸層とアルカリ層に分けていきます。
ただ、遠心分離では完全に石鹸から遊離アルカリを除去することはできません。
そのため、石鹸層に残存している微量のアルカリを脂肪酸で中和する必要があります。
この方法の特徴は、塩を使わずに塩析しないため、ニガーという食塩やグリセリンとアルカリを含んだ廃液がでないことです。
昔はグリセリンメーカーが石鹸屋からニガーを回収して、グリセリンを作っていました。
しかし、もうずいぶん前からグリセリンメーカーは回収を止めています。
理由はグリセリンの価格が10年前に比べて1/3以下になり、たとえ蒸留して精製してもコストが全く合わず、損をするからです。
グリセリン価格の低下はご存知のとおりバイオディーゼルブームです。
副産物のグリセリンはバイオディーゼル業者にとっても用途に困るため、激安価格で流されおり、余りにも輸入グリセリンが安いので、グリセリン回収ー精製というビジネスは破壊されました。
ついでに合成グリセリンも植物グリセリンに比べて高コストとなり、こちらも消えてしまいました。
グリセリンと食塩の廃液というのはやっかいなもので、下水へそのまま流すと生分解のためばい菌を増やし、魚が必要とする水中の酸素を減らすため、水質汚濁防止法により禁止されています。
産業廃棄物として処理することになりますが、この費用は1キロ数十円以上かかるため、結構やっかいなものとなります。
ちなみに廃液をニガーといいますが、舐めると苦いからニガーという名づけられたという逸話があります。
(昔は石鹸の遊離アルカリは職人が舌で舐めて、その量を判断していました)
圧力鍋で石鹸を焚く方法で、120℃で石鹸を作るため、ケン化のスピードが恐ろしく早いという特徴があります。油と苛性ソーダ、水を連続的に釜に送り、120℃で圧力をかけながら石鹸を作っていきます。
(お料理も圧力釜で煮物を作ると短時間で調理できますが、似たようなものです)
出来た石鹸は遠心分離機を通すことで、瞬時に石鹸層とアルカリ層に分けていきます。
ただ、遠心分離では完全に石鹸から遊離アルカリを除去することはできません。
そのため、石鹸層に残存している微量のアルカリを脂肪酸で中和する必要があります。
この方法の特徴は、塩を使わずに塩析しないため、ニガーという食塩やグリセリンとアルカリを含んだ廃液がでないことです。
昔はグリセリンメーカーが石鹸屋からニガーを回収して、グリセリンを作っていました。
しかし、もうずいぶん前からグリセリンメーカーは回収を止めています。
理由はグリセリンの価格が10年前に比べて1/3以下になり、たとえ蒸留して精製してもコストが全く合わず、損をするからです。
グリセリン価格の低下はご存知のとおりバイオディーゼルブームです。
副産物のグリセリンはバイオディーゼル業者にとっても用途に困るため、激安価格で流されおり、余りにも輸入グリセリンが安いので、グリセリン回収ー精製というビジネスは破壊されました。
ついでに合成グリセリンも植物グリセリンに比べて高コストとなり、こちらも消えてしまいました。
グリセリンと食塩の廃液というのはやっかいなもので、下水へそのまま流すと生分解のためばい菌を増やし、魚が必要とする水中の酸素を減らすため、水質汚濁防止法により禁止されています。
産業廃棄物として処理することになりますが、この費用は1キロ数十円以上かかるため、結構やっかいなものとなります。
ちなみに廃液をニガーといいますが、舐めると苦いからニガーという名づけられたという逸話があります。
(昔は石鹸の遊離アルカリは職人が舌で舐めて、その量を判断していました)
shin_chanz at 00:00│Comments(0)│
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