石鹸の大量生産 その2今一度ホルモンとシミについて

2010年01月22日

石鹸の大量生産 その3

塩析をせずに作る石鹸もあります。

液体のカリ石鹸はなどはその代表例でしょうか。

低温で液状を保つにはグリセリンの配合は不可欠で、塩析してグリセリンを抜いたらもったいない・・(笑)

そのため、グリセリンを抜かずに油脂をケン化したらその状態でボトリングします。
脂肪酸から石鹸を作った場合は、わざわざグリセリンを配合しているケースもあります。

カリ石鹸は製造工程が短いため、安くなりそうですが、カリは鉱石からしかとれないため、ソーダより約3倍高く、それが製品に跳ね返るため、カリの液体石鹸は固形石鹸に比べて多少高くなります。
カリ自体が普遍的に存在せず、地域がある程度決まっているため、輸出国は安く売ってはくれません。

その点、苛性ソーダの原料は、どこにでもある岩塩を使いますので、安価な製造コストになります。

また、固形石鹸でも塩析しないものもあります。
透明石鹸がそうで、透明化剤としてもグリセリンは使われるため、グリセリンを抜かずにケン化後、砂糖や香料を混ぜて石鹸にします。

透明石鹸はグリセリンや砂糖といった透明化剤が働くため、石鹸は白くならず透明のままです。数週間に一度石鹸の表面を磨くことで透明感を際立たせます。

ただ、透明石鹸の弱点は、廃棄物が少ないという点では通常の機械練の白い石鹸より良いのですが、泡立ちが若干悪く、そしてふやけ易いという点が挙げられます。

配合する成分によっては、石鹸のひび割れを引き起こし、商品価値をさげるといった問題もあります。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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