2010年03月10日
香る素材 その2
体臭対策になるのかは別にして、香気成分はどうやら体から出てくるようです。
とくに出てくるのがローズ系精油とティーツリーの精油。
ローズオットーのリナロールとゲラニオールは特によく出てきます。
口から食べて、皮膚から出てくるガス量を計測したところ、ゲラニオールは0.3%、リナロールは0.16%、ターピネン(シトラス様香気)は0.13%とほかの芳香成分に比べて10倍も出てきます。
さすがに0.3%も出てくるなら体臭も変わってくるような量となりますが、問題はその香気は長続きしないこと。
食べてから1時間後が一番多く出て、2時間後ではその1/3まで減り、3時間後では10分の1となります。
持続性がないのは仕方ないかもしれません。消化・吸収された後、全身に分配され、その後肝臓等で香気成分が分解されたり、腎臓で尿へ排出されたり、肺から出て行ったりするからです。
人間の体に備わっている化学物質を排出するメカニズムが働くため、いつまでも香気成分が血液中にとどまっていることはできず、そうすると皮膚へ運ばれる量も減り、体から出てくる香気も消えてしまうというもの。
なお、天然精油だからといって必ずしも安全とは言えず、ティーツリーのように女性ホルモン作用を持つようなものは注意が必要です。
ヨーロッパでは少年の乳房が膨らみ、女性化してしまって大騒ぎになったくらいですから、内分泌を撹乱してしまう恐れがあります。
元々香るガムは女性向けに発売されたようですが、いまいちな成績でむしろ男性に支持されたという経緯があるようです。
普段から香水を使う女性に不要のアイテムでしょう。
しかし、男性は別で、自分の体臭を気にする「おじさん層」には受けたそうです。
OLへ書類を渡すときに自分の体臭が書類についてしまうことを恐れるおじさんもいるとか。そして、そういった層へ浸透してヒットしたガム。
咀嚼中の香りを楽しむだけではなく、体から出てくる香気も楽しめるとは面白い着想だと思います。
とくに出てくるのがローズ系精油とティーツリーの精油。
ローズオットーのリナロールとゲラニオールは特によく出てきます。
口から食べて、皮膚から出てくるガス量を計測したところ、ゲラニオールは0.3%、リナロールは0.16%、ターピネン(シトラス様香気)は0.13%とほかの芳香成分に比べて10倍も出てきます。
さすがに0.3%も出てくるなら体臭も変わってくるような量となりますが、問題はその香気は長続きしないこと。
食べてから1時間後が一番多く出て、2時間後ではその1/3まで減り、3時間後では10分の1となります。
持続性がないのは仕方ないかもしれません。消化・吸収された後、全身に分配され、その後肝臓等で香気成分が分解されたり、腎臓で尿へ排出されたり、肺から出て行ったりするからです。
人間の体に備わっている化学物質を排出するメカニズムが働くため、いつまでも香気成分が血液中にとどまっていることはできず、そうすると皮膚へ運ばれる量も減り、体から出てくる香気も消えてしまうというもの。
なお、天然精油だからといって必ずしも安全とは言えず、ティーツリーのように女性ホルモン作用を持つようなものは注意が必要です。
ヨーロッパでは少年の乳房が膨らみ、女性化してしまって大騒ぎになったくらいですから、内分泌を撹乱してしまう恐れがあります。
元々香るガムは女性向けに発売されたようですが、いまいちな成績でむしろ男性に支持されたという経緯があるようです。
普段から香水を使う女性に不要のアイテムでしょう。
しかし、男性は別で、自分の体臭を気にする「おじさん層」には受けたそうです。
OLへ書類を渡すときに自分の体臭が書類についてしまうことを恐れるおじさんもいるとか。そして、そういった層へ浸透してヒットしたガム。
咀嚼中の香りを楽しむだけではなく、体から出てくる香気も楽しめるとは面白い着想だと思います。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
│食品の科学